復讐のためオークに転生した元いじめられっ子、魔王を牝犬にして飼う。【R18】

いけお

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残酷な宣告と最後の賭け

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 玲奈はまず、カルマの乳房の下輪郭を指でなぞってみる。

 肌は絹のように滑らかで、そしてきめ細かく瑞々しい。
 老いる心配もなく、若さと美しさを永遠に保ち続けられる。
 男を手玉に取って生きていくのであれば、理想的な身体といえよう。

 肌の滑りをよく確かめながら、その指は徐々に胸の先端に近づいていく。
 わざと円を描くように乳輪の周りを指でなぞっていると、なぞられている側の乳首が少しずつ固く尖ってきた。

 カルマは何かを我慢するように目を閉じ、吐く息も徐々に荒くなってくる。
 そのふいを突いて玲奈が乳首を指で弾くと、カルマはとうとう堪えきれなくなったのか甘い声をあげてしまう。

「実も熟してきたみたいだし、そろそろ食べてあげるとしますか」

 そう言いながら玲奈は、充血して紅く染まっているカルマの乳首を口に含むと舌で転がした。
 喘ぐ声の高さが1オクターブ跳ね上がる、どこをどうすれば感じるのか玲奈には手に取るように分かる。

 鳳 舞依華(おおとり まいか)が持っていた、相手の感情や気持ちの変化などを色として視る力。
 それを用いて、カルマがより感じる場所を見つけ出しているのだ。

 片方だけ愛撫するのは可哀相だと、今度は反対の胸を攻めはじめる。
 それまでしゃぶっていた乳首を、空いた手でこねくりまわすのも忘れない。
 カルマの秘所から蜜が溢れ出すまで、それほど時間はかからなかった……。

「お楽しみの時間は、まだまだこれからよ」

 玲奈が両足を広げようとしたのでカルマは思わず足を閉じようとしたが、上手く力が入らずされるがままとなってしまう。
 そして足を大きく開かされ秘部が露わとなると、カルマは羞恥心にたえきれず両手で顔を隠した。



「ふふふ、恥ずかしがらなくてもよいのに。 どうせディザイア以外のモノを、下の口で咥えたことなんて無いのでしょう? ほんとう、きれいな色をしているわ」

 思わず嫉妬してしまうほどカルマの性器は色素の沈着もなく、艶やかな色で見た者を淫らに誘っている。
 その花に吸い寄せられたかのように、人の姿をした玲奈という名の蝶が花から溢れ出す蜜の味を自らの舌で確かめた。

 カルマが分泌する蜜は男を狂わせる魔性の味、牝犬に堕ちたとはいえやはり神。
 人の心をつかむ術を、身体も自然と覚えているのだろう。
 この女を傍に置き続けていればやがてディザイアも虜となり、クレアや仲間を捨て言いなりとなる傀儡と化していたのかもしれない。

 そう考えると後顧の憂いを断つ意味でも、玲奈がその命を喰らうという選択は正解といえるだろう。

 カルマを愛撫しながら、玲奈も自身を慰め始めた。
 生殺与奪を女同士で使うには、秘部を重ね合わせるしかない。
 お互いの体液を混ぜ合わせながら、膣内の粘膜越しに相手の力を奪うのである。

「あなたも少しは手伝いなさい」

「……はい、わかりました」

 カルマの顔に秘部を押しつけるように、玲奈は体勢を変えた。
 コージとは違う別の人間の舌から与えられる刺激に、思わず声も出る。
 互いの性器を舐め合った結果、顔中が唾液と愛液でベトベトとなっていた。

 邪神の命を奪う準備が整ったことを悟った玲奈は、カルマの足を抱えながら自身の秘部を押し当てる。

「もうすぐこの世ともお別れだけど、何か言い残しておくことはある?」

 玲奈からの最期の問いかけに、カルマは妖艶な笑みを浮かべながら答えた。

「想い人の転生体と再会した時、あなたは正気を保っているのか。 それとも正気を失い肉欲に溺れる淫乱な女と化しているのか、結果を知るのがとても楽しみだわ」



 コージの魂がいつ転生するのか、玲奈にも分からない。
 気が遠くなるような時間の流れの中で、肌が恋しくなる時も出てこよう。
 一度だけの過ちで終わるのか、そのまま快楽に堕ちるのか、カルマは死ぬ直前にも関わらずそんなことを考えていたのだ。

 玲奈は無言で腰を前後に動かす、互いの秘部が擦れ合いすぐに淫らな水音が周囲に響き始める。
 答えを返さないことで、欲望に負けるつもりはないと意志を示したのだ。

 女同士の性交は無限の快楽の螺旋、男のように射精して終わりではない。
 互いの体力が尽きるまで、快感に身を委ねることが出来る。
 周囲の目も忘れ、頭の中が快楽で染まり始めた頃カルマの身体に変化が現れた。

 皮膚の表面から光の粒子が放出され、それが玲奈の身体の中に吸収されていく。
 玲奈の身体の輝きが増すと同時に、カルマの身体の存在も少し希薄となっていた。
 そして創造で創り出した生身の肉体、その細胞の1つ1つに新たな生命力が宿る。
 新しい身体を手に入れる喜びと快楽の中、玲奈は何度目かの絶頂を迎えた……。



 やがてカルマの存在はこの世から消え去り、ディザイアの目の前には絶頂の余韻にひたる玲奈だけが残される。
 汗と体液に塗れた身体を起こしながら、彼女は義父とも呼べるオークに残酷な現実を叩きつけた。

「……ディザイア、急いでミザリーさんを呼び戻しなさい。 そしてあの娘が望んでいたものを与えるの。 あなたにはあと3回しか、精を放てるだけの体力が残されていない。 残り2人、最期に誰を抱いて死ぬかよく考えなさい」

 ディザイアは、魔王領に到着する前に死ぬことを悟る。
 寿命が尽きかけている、残された時間も少ない。
 最期にできることは、3人の娘に精を放ち確実に孕ませること。

 レイの面倒を見ていた安藤 沙織(あんどう さおり)を呼び出すと、以前渡した山田 遊(やまだ ゆう)の杖を回収して彼女の目の前でそれを喰う。

「ちょっと、あなた何をするつもりなの!?」

 とつぜんの行動に沙織が声を荒げた。

「この杖は目標をどこまでも追いかける魔法を放てた、もしかすると対象に必ず命中する力があるかもしれない。 それを奪うことが出来れば、まだチャンスはある!」

 死を前に発狂しはじめた、沙織はディザイアの異常な行動をそう分析する。
 だが彼が見せた笑みは、どこか優しいものだった。

「賭けに勝った、これで……あいつらの望むものを遺してやれる」

 杖を喰って手に入れたもの、それは必中。
 これで己の子種を、確実に受精させることが出来る。
 次の日の晩、1人目の女性をディザイアは呼び出した。

 30分ほどして、寝室のドアがしずかにノックされる。
 そして瞳を涙で潤ませながら入ってきたのは、マリア・アンタシア。
 彼女との約束を果たそうというのである。

「マリア、これからお前を孕ませる。 父無し子となってしまうが、育ててもらえるだろうか?」

 マリアの頬を涙がつたう、泣き出しそうな顔で微笑みながら彼女は答えた。

「はい、よろこんで。 私にあなたの子を、ぜひ産ませてください」
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