復讐のためオークに転生した元いじめられっ子、魔王を牝犬にして飼う。【R18】

いけお

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最後の奉仕

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「民自身に国の未来を委ねる、この思想がこちらの世界でここまで嫌われるとは思いもしなかった」

 マリアの服を脱がしながら、ディザイアは自ら犯した致命的な過ちを振り返る。

 富とは民から搾り取るものと考えている王族や貴族にとって、民主主義という思想は危険きわまりない。
 血統ではなく個人の器量や才覚によって国の統治者や閣僚も変わる仕組みも、その地位や権力の座をおびやかす存在となる。

 一国の住人、すべての命を刈り取ろうとする拒否反応を示すとは思わなかった。
 死が迫ってくる今となってから、王制を維持しておけば良かったのかもしれないとディザイアは後悔している。

 すると彼の震える右手に手を重ねながら、マリアは静かに首を振った。

「きっと彼らにとって戦いの理由はどうでも良いのです、本当の理由はディザイア様がオークだったということが問題なのですわ」

「俺がオークだったから、この戦争が起こったと言うのか?」

「血統の優劣で物事を決める彼らにとって、魔王であるミザリーさんまでその支配下に置いてしまったディザイア様は異端の存在。 散々見下してきたオークの血と同列の地位であることに、きっと耐えられなくなったのでしょう。 オークよりも人間の方が優れていることの証明、それを住人の虐殺という形で行っているのです」

 オークは性欲と食欲しかない、下等な存在。
 それが王を名乗り、民に国の未来を託そうとする。
 虫けらのような者達に、優れた血統による統治を否定された。
 だから殺す、どちらがより優れているのか証明するために……。

「人間という奴は、どの世界でも愚かな存在なのかもしれないな」

「ええ、そうかもしれません。 でも……いつかきっと変わるはずです」

 マリアは腹に手を当てると、明るい未来を想像して優しく微笑んだ。

「これから生まれる私とあなたの子、それと異母兄弟達も種族の垣根を越えて仲良く暮らしていくはず。 辛いことも起きるかもしれませんが、種族間の溝を埋める日がきっと訪れます」

 横になっているディザイアの上に跨がると、マリアは彼の亀頭を膣口にあてがう。

「無理をさせないよう、私が動きます。 好きなときにどうぞ遠慮なく、私の中に精を吐き出して下さい」



 マリアが腰をおろすとペニスの先端が膣内を分け入り、やがて丸みを帯びた子宮口まで辿り着いた。
 中は愛液で満たされ、ペニス全体を膣壁が優しく包み込んでいる。
 すぐにでも射精しそうな快楽に襲われるディザイア、するとマリアは膣の締め付けを弱めながら腰を密着させた。

「あなたと出来る最後の機会、忘れぬようしばらくこのままでいさせてください」

 ペニスを根元まで挿入し、その感触や熱をマリアは目を閉じて存分に味わう。
 そして最初は前後に動かすだけだった腰の動きも、次第に上下に激しく動かすようになった。

 ポルチオに当てつつ、腰を前後させて陰核も刺激するマリア。
 膣から溢れ出た大量の蜜で、ディザイアの腰は既にベトベトだ。

 数度目の絶頂を迎えて前のめりに倒れるマリア、未だにペニスの楔は打ち込まれたままである。
 その締め付けに限界を迎えたディザイアは彼女の腰を掴むと手前に引き寄せ、亀頭で子宮口を無理やりこじ開けた。

「マリア、受け取ってくれ。 俺からお前への最後のプレゼントだ」

 そう言いながらディザイアは、彼女の子宮内に大量の精を放出する。
 粘度の高い精液が子宮壁を叩くたびに、マリアは軽い絶頂を繰り返した。
 子宮に収まらなかった分が、ペニスと膣壁の間を抜けて膣口から溢れ出る。

 射精がおさまり萎えて抜け落ちるまで、マリアはディザイアから離れなかった。

「あなたの子供、たしかに受け取りました。 ゆっくりとお休みください」

 口づけを交わすとマリアは乱れたベッドを直して、寝室をあとにする。
 全身の力が抜けるように、すぐにディザイアの意識も眠りについた。
 そして翌日の昼過ぎまで、目覚めることはなかったのである。



 目が覚めたディザイアが寝室の中を見回すと妻クレアの他にもう1人、危険な殿の役をしていたミザリーの姿があった。
 死ぬ前に間に合ったことへの安堵から、彼は彼女に礼を言う。

「危険な役目を今まで引き受けてくれてすまない、見ての通り俺はもうすぐ死ぬ。 この国の者達を守る義務も無くなる、だが……出来れば可能な限りお前の庇護の元で助けてやってほしい。 俺のつまらない復讐に巻き込まれてしまった連中だ、救いの手を差し伸べてくれ」

「御主人様。 軍を立て直しましたらすぐにでも、この地を取り戻してみせます。 民が自らの手で未来を選べる国、その小さな希望を消すわけにはいきません。 種族の違いや血筋など関係ない、誰もが自由に愛し合える場所を築いてご覧にいれます」

「……そうか、それは楽しみだ」

 ディザイアはミザリーの返事で気が楽になったのか、すぐにまた眠りにつく。
 クレアとミザリーは、その寝顔を日が暮れるまでずっと見つめていた。

「あなた。 ちょっと用事を思い出したので、少しの間席を外しますね」

 その日の晩、ディザイアが薄味の粥を食べているとクレアが急に部屋を出る。
 あからさまに怪しい態度をとる妻を不審に思っていると、入れ替わりにミザリーが中に入ってきた。

「お前ら、俺が寝ている間に2人で話を決めていたな」

「はい。 御主人様も、きっとこうされるだろうと思ったので」

 衰弱していくディザイアの姿を見て、逃げ出した者もいる。
 しかし彼は仲間を見捨てて逃亡を図る者に、罰を与えようとはしなかった。
 より生き残れる可能性の高い方法を選ぶ、こんな状況であれば尚更である。

 けれども敵方に投降しても、待っているのは即処刑される運命だけだが……。

 ミザリーはディザイアが持っていた木のスプーンを取り上げると、皿に入った粥をすくって口に入れる。
 そして細かく噛んだものを、口移しで彼に食べさせた。

「魔王から口移しで粥を食べた者は、あなたが初めてよ。 冥土の土産に丁度良いとは思わない?」

(冥土の土産か、たしかにそうかもしれないな)

 そうなると彼女にも何か1つ、置き土産を遺しておく必要がある。
 何が良いかは既に決まっているが……。

「ミザリー、最後の命令だ。 俺の子を産み育てろ、子供が大きく成長し孫やひ孫に囲まれるまで死ぬことは絶対に許さん。 いいな?」

「御主人様。 後を追ってはいけないなんて、ずいぶんと酷い命令をされますね。 あまりにも身勝手すぎます」

「ああ、身勝手で構わない。 ついでだ牝犬の魔王に、俺から最後の褒美をやろう」

 力もほとんど入らなくなった身体で、ディザイアは強がりを言う。
 そしてそれに気づかないミザリーではない、その強がりに付き合う形で自分が最も望むものを手に入れることにした。

「ほんとうですか!? では私も最後の奉仕、一生懸命つとめさせていただきます」

 ミザリーはディザイアのズボンをおろすと、小さいままの彼のペニスを外に出す。
 そして……。

「失礼します」

 躊躇することなく、彼女はオークの性器を口で咥えた。
 最愛の豚の化け物との子を作るために……。
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