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第7話 ソウルスレイブ(魂の奴隷)と長い夜の始まり
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契(イージス)は日が沈み街灯が点き始めた閑静な住宅街を歩いていた、制服を着て鞄を持っているので周囲には部活帰りの高校生としか見えない。しかし、その中身は1人の獲物を狩りに向かう狩猟者とよく似ていた。
ピンポーン♪
「は~い!」
ドアの向こうからパタパタと慌しくスリッパで階段を下りてくる音が聞こえる、これから自分がどうなるかも知らずに良い気なものだ・・・。
ガチャッ
「はい、どちら様・・・って誰よ、あんた?」
(初めて顔を合わせた相手をあんた呼ばわりか、でも先日里美のクラスを尋ねた時に俺の顔を見ている筈なんだが自分に関係無い事はすぐに忘れるタイプなのかも知れないな。まあ、明日になればそれを後悔する気持ちすら失っているかもしれないが・・・)
【教導戦記オンラインから通知が入りました、あなたの弟子のチーノを確認。指導モードを開始出来ますが始めますか?】
【YES/NO】
(YES)
【これよりチーノに対する指導モードに入ります、これより168時間の間直接指導を行えます。弟子のチーノにも通知を送りました】
通知が届いたのか、みるみる顔が青ざめていく速水 知里。ようやく今起きている事の重大さに気が付いた様だ。
「よくも里美を騙しクロガネに売り渡したな、速水いやチーノ。俺の大切な物を傷付けた恨み晴らさせてもらうぞ、お前の心がどこまで保つか楽しみに見させてもらうからな」
時を戻す事1時間半程前、クロガネの狩りは拍子抜けしてしまう位簡単に終わってしまった。さと(里美)の前に現れたチーノの後を追うと賑やかな商店街の露天の裏に身を隠していたのだ。露天の裏は狭い通路となっており露天商のNPCが品物の運搬をする所為で通りづらい、お陰で普段ここを通るプレイヤーが少ないのを上手く利用した訳だ。
だが逆に誰も通らないという事は強制PvPを始めている事にも気付かれない訳で、露天の裏に居た1人のプレイヤーが専用ステージに消えたのに気が付いたのは2人だけ、さと と チーノだった。
クロガネ LV32(弟子22人)
クロガネはこれまでの2人と比べれば多少歯応えのある相手だった、あくまでも多少だが。
長槌と呼ばれている長い柄の金槌を振り回し間合いを取ろうと計るが、使い慣れない武器を急に使いこなせる筈も無く無駄に体力を減らし動きが鈍くなった所をイージスに懐に踏み込まれるとダガーで喉元を切り裂かれた。出血を防ごうと喉を手で抑えようとするが血は止まらない、その間にも徐々にHPが低下していき最終的に失血による死亡判定でイージスの勝利となった。
戦闘後に さと と チーノ 以外の弟子の状況を確認するとクロガネの弟子で1週間以上ログインしていない者が半分近い13人も居た、その者達は全員クロガネに捕食された後でショックでログイン出来ない状態となっていたようだ。
他の男に食われた後の使い古しに興味は無かったのでそのままリコにこの13人を引き渡し残りの9人の中から、まず始めに さと と チーノの身柄を確保した。チーノ(速水 知里)の自宅はサオリからの報告で把握しているので今日の所は2人をログアウトさせた。
チーノは残る7人の処理を終えたらすぐに制裁に向かうのが俺の中で決定事項だったので、何も言わずにログアウトを許可された事に違和感を感じたかもしれない。安堵して気が緩んだタイミングで深い絶望を与えるのが、俺の制裁の第一歩なのだ。
クロガネに狩られていた残る7人の弟子の中にイージスと同じ高校の生徒が居た、1つ下の後輩の前田 菜々だ。何故後輩のフルネームを知っているのかというと、彼女が入学してきた時にクラスの男子の間で『童顔の美少女がこの学校に現れた!』としばらく話題となっていたからである。ここでイージスの中である不埒な試みを思いついた。
(弟子のまま無理やり指導するのも面白いが、さっきまでクロガネに囚われた状態で精神的に不安な状態だ。ここで急に弟子から解放して退会を薦める学校の先輩が現れて気が有りそうなフリをすれば吊り橋効果も重なって俺に好意を抱くかもしれない、精神的に俺の隷属とする事が出来るか試してみるか)
イージスは早速リコと交渉を開始する。
【なあリコ、そこに居る[ナナリン]って子を追加で貰う事は出来ないか?ちょっと試したい事が有るんだ】
【その試したい事の内容次第ね、私にも楽しめそうな物だったらその実験に協力しても良いわよ】
イージスはリコに行おうとしている実験の内容を説明した。
【なるほど、彼女をソウルスレイブに出来るかどうかを試したい訳ね】
【ソウルスレイブ?】
【ソウルスレイブ又の名を魂の隷属とも言うわ、極度の不安に陥っている状態から救い出す事で盲目的な信頼と好意を植え付け精神的な隷属状態とされた者を指す言葉。吊り橋効果と白馬の王子様登場のWパンチで案外コロっと堕ちる女の子は多いわよ、普段の姿からは想像も出来ない淫らな姿や行為だって平気で見せてくれる様になるわよ】
【俺にも出来るかな?】
【何事もやってみないと学べないわ、彼女はあなたにあげるから試してみなさい。上手くすれば、あの さと って女の子もあなたのソウルスレイブに出来るかもしれないわよ】
イージス(契)の中で さと(里美)に対する欲情が猛烈に膨らんだ、ソウルスレイブという言葉を聞くまで契は彼女を指導モードで無理やり自分の物にしようと考えていた。だが、このソウルスレイブにするやり方なら後は直接会って弟子から解放し退会させるだけで簡単に契の物にする事が出来る。目の前に居るナナリン(前田 菜々)よりも簡単にすら思えた、里美は契に助けを求めるほど既に依存しているのだから・・・。
【彼女で実験してみるよ、何も知らずに俺のスレイブに身を堕とす女ってのも面白そうだ。クロガネと残りの弟子達は何時も通り好きにしてくれ、俺はこれからチーノに会いに行ってくる】
【もし成功したら、このゲームに再入会させて私の前で紹介して。どんな牝の顔を見せてくれるのか楽しみに待っているから】
【ああ、期待していてくれ】
イージスはナナリン(前田 菜々)の前に近寄ると、個別チャットで声を掛けた。
【君は確か・・・2年の前田 菜々さんだよね?俺は3年の支結 契っていうんだ、幼馴染がクロガネの弟子にされてしまい助け出したらその弟子の中に君の顔が見えた。他の人達の解放とクロガネの処分は協力者にお願いしたんだけど、まずは君の無事を確認したい。あいつには何かされたか?】
【私はまだ・・・何もされていません。ところで、どうしてその幼馴染ではなく私の無事を確認したいのですか?】
【それは・・・君が入学してきた時に近くで見かけて、ここでこういうの言うのは恥ずかしいけど目を奪われてしまったんだ。だけど俺みたいな男じゃ不釣合いだと思って今まで遠くから見ている事しか出来なかった、でもこうして偶然でも君を助ける事が出来て本当に嬉しいよ。明日の夕方、学校の裏の神社の境内で待ち合わせしないか?こんなゲームをしていたら、また誰かに狙われてしまう。退会させる為に君を俺の弟子の状態から解放したいんだ】
【明日の夕方に学校裏の神社の境内ですね、必ず行きます。偶然とはいえ助けて頂いて本当に有難う御座いました】
【俺の事は良いから、今日は早く寝て嫌な事を忘れるんだ。もう何も心配しなくて良いからね】
目の前でログアウトするナナリン(前田 菜々)を見て、笑いが止まらなかった。これで彼女は一晩中自分を助けてくれた白馬の王子様を考えて眠れなくなる、そんな疲労が入り混じった普通でない精神状態で耳元で愛を囁かれた時、彼女の心はどう変わるのだろうか?
新たな楽しみを覚えた契もログアウトしてすぐに制服に着替えると家を出た。行く先はチーノ(速水 知里)の自宅、契が思い付く限りの最高の制裁を与える為だ。
そして現在、契は知里の50mほど先を歩いていた。一緒に歩いていると、誰かに見られていた場合後日色々と面倒な事になるからだ。15分ほど歩き暗闇に包まれた町の公園に2人は距離を保ちながら入った、ここは週末になるとどこからか集まる浮浪者達の溜まり場と化していた。チーノはこれから彼らの性欲処理の相手を一晩中務める事になる・・・。
ピンポーン♪
「は~い!」
ドアの向こうからパタパタと慌しくスリッパで階段を下りてくる音が聞こえる、これから自分がどうなるかも知らずに良い気なものだ・・・。
ガチャッ
「はい、どちら様・・・って誰よ、あんた?」
(初めて顔を合わせた相手をあんた呼ばわりか、でも先日里美のクラスを尋ねた時に俺の顔を見ている筈なんだが自分に関係無い事はすぐに忘れるタイプなのかも知れないな。まあ、明日になればそれを後悔する気持ちすら失っているかもしれないが・・・)
【教導戦記オンラインから通知が入りました、あなたの弟子のチーノを確認。指導モードを開始出来ますが始めますか?】
【YES/NO】
(YES)
【これよりチーノに対する指導モードに入ります、これより168時間の間直接指導を行えます。弟子のチーノにも通知を送りました】
通知が届いたのか、みるみる顔が青ざめていく速水 知里。ようやく今起きている事の重大さに気が付いた様だ。
「よくも里美を騙しクロガネに売り渡したな、速水いやチーノ。俺の大切な物を傷付けた恨み晴らさせてもらうぞ、お前の心がどこまで保つか楽しみに見させてもらうからな」
時を戻す事1時間半程前、クロガネの狩りは拍子抜けしてしまう位簡単に終わってしまった。さと(里美)の前に現れたチーノの後を追うと賑やかな商店街の露天の裏に身を隠していたのだ。露天の裏は狭い通路となっており露天商のNPCが品物の運搬をする所為で通りづらい、お陰で普段ここを通るプレイヤーが少ないのを上手く利用した訳だ。
だが逆に誰も通らないという事は強制PvPを始めている事にも気付かれない訳で、露天の裏に居た1人のプレイヤーが専用ステージに消えたのに気が付いたのは2人だけ、さと と チーノだった。
クロガネ LV32(弟子22人)
クロガネはこれまでの2人と比べれば多少歯応えのある相手だった、あくまでも多少だが。
長槌と呼ばれている長い柄の金槌を振り回し間合いを取ろうと計るが、使い慣れない武器を急に使いこなせる筈も無く無駄に体力を減らし動きが鈍くなった所をイージスに懐に踏み込まれるとダガーで喉元を切り裂かれた。出血を防ごうと喉を手で抑えようとするが血は止まらない、その間にも徐々にHPが低下していき最終的に失血による死亡判定でイージスの勝利となった。
戦闘後に さと と チーノ 以外の弟子の状況を確認するとクロガネの弟子で1週間以上ログインしていない者が半分近い13人も居た、その者達は全員クロガネに捕食された後でショックでログイン出来ない状態となっていたようだ。
他の男に食われた後の使い古しに興味は無かったのでそのままリコにこの13人を引き渡し残りの9人の中から、まず始めに さと と チーノの身柄を確保した。チーノ(速水 知里)の自宅はサオリからの報告で把握しているので今日の所は2人をログアウトさせた。
チーノは残る7人の処理を終えたらすぐに制裁に向かうのが俺の中で決定事項だったので、何も言わずにログアウトを許可された事に違和感を感じたかもしれない。安堵して気が緩んだタイミングで深い絶望を与えるのが、俺の制裁の第一歩なのだ。
クロガネに狩られていた残る7人の弟子の中にイージスと同じ高校の生徒が居た、1つ下の後輩の前田 菜々だ。何故後輩のフルネームを知っているのかというと、彼女が入学してきた時にクラスの男子の間で『童顔の美少女がこの学校に現れた!』としばらく話題となっていたからである。ここでイージスの中である不埒な試みを思いついた。
(弟子のまま無理やり指導するのも面白いが、さっきまでクロガネに囚われた状態で精神的に不安な状態だ。ここで急に弟子から解放して退会を薦める学校の先輩が現れて気が有りそうなフリをすれば吊り橋効果も重なって俺に好意を抱くかもしれない、精神的に俺の隷属とする事が出来るか試してみるか)
イージスは早速リコと交渉を開始する。
【なあリコ、そこに居る[ナナリン]って子を追加で貰う事は出来ないか?ちょっと試したい事が有るんだ】
【その試したい事の内容次第ね、私にも楽しめそうな物だったらその実験に協力しても良いわよ】
イージスはリコに行おうとしている実験の内容を説明した。
【なるほど、彼女をソウルスレイブに出来るかどうかを試したい訳ね】
【ソウルスレイブ?】
【ソウルスレイブ又の名を魂の隷属とも言うわ、極度の不安に陥っている状態から救い出す事で盲目的な信頼と好意を植え付け精神的な隷属状態とされた者を指す言葉。吊り橋効果と白馬の王子様登場のWパンチで案外コロっと堕ちる女の子は多いわよ、普段の姿からは想像も出来ない淫らな姿や行為だって平気で見せてくれる様になるわよ】
【俺にも出来るかな?】
【何事もやってみないと学べないわ、彼女はあなたにあげるから試してみなさい。上手くすれば、あの さと って女の子もあなたのソウルスレイブに出来るかもしれないわよ】
イージス(契)の中で さと(里美)に対する欲情が猛烈に膨らんだ、ソウルスレイブという言葉を聞くまで契は彼女を指導モードで無理やり自分の物にしようと考えていた。だが、このソウルスレイブにするやり方なら後は直接会って弟子から解放し退会させるだけで簡単に契の物にする事が出来る。目の前に居るナナリン(前田 菜々)よりも簡単にすら思えた、里美は契に助けを求めるほど既に依存しているのだから・・・。
【彼女で実験してみるよ、何も知らずに俺のスレイブに身を堕とす女ってのも面白そうだ。クロガネと残りの弟子達は何時も通り好きにしてくれ、俺はこれからチーノに会いに行ってくる】
【もし成功したら、このゲームに再入会させて私の前で紹介して。どんな牝の顔を見せてくれるのか楽しみに待っているから】
【ああ、期待していてくれ】
イージスはナナリン(前田 菜々)の前に近寄ると、個別チャットで声を掛けた。
【君は確か・・・2年の前田 菜々さんだよね?俺は3年の支結 契っていうんだ、幼馴染がクロガネの弟子にされてしまい助け出したらその弟子の中に君の顔が見えた。他の人達の解放とクロガネの処分は協力者にお願いしたんだけど、まずは君の無事を確認したい。あいつには何かされたか?】
【私はまだ・・・何もされていません。ところで、どうしてその幼馴染ではなく私の無事を確認したいのですか?】
【それは・・・君が入学してきた時に近くで見かけて、ここでこういうの言うのは恥ずかしいけど目を奪われてしまったんだ。だけど俺みたいな男じゃ不釣合いだと思って今まで遠くから見ている事しか出来なかった、でもこうして偶然でも君を助ける事が出来て本当に嬉しいよ。明日の夕方、学校の裏の神社の境内で待ち合わせしないか?こんなゲームをしていたら、また誰かに狙われてしまう。退会させる為に君を俺の弟子の状態から解放したいんだ】
【明日の夕方に学校裏の神社の境内ですね、必ず行きます。偶然とはいえ助けて頂いて本当に有難う御座いました】
【俺の事は良いから、今日は早く寝て嫌な事を忘れるんだ。もう何も心配しなくて良いからね】
目の前でログアウトするナナリン(前田 菜々)を見て、笑いが止まらなかった。これで彼女は一晩中自分を助けてくれた白馬の王子様を考えて眠れなくなる、そんな疲労が入り混じった普通でない精神状態で耳元で愛を囁かれた時、彼女の心はどう変わるのだろうか?
新たな楽しみを覚えた契もログアウトしてすぐに制服に着替えると家を出た。行く先はチーノ(速水 知里)の自宅、契が思い付く限りの最高の制裁を与える為だ。
そして現在、契は知里の50mほど先を歩いていた。一緒に歩いていると、誰かに見られていた場合後日色々と面倒な事になるからだ。15分ほど歩き暗闇に包まれた町の公園に2人は距離を保ちながら入った、ここは週末になるとどこからか集まる浮浪者達の溜まり場と化していた。チーノはこれから彼らの性欲処理の相手を一晩中務める事になる・・・。
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