スレイブオンライン〜勝者が敗者を現実で支配するゲーム〜

いけお

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第10話 歪んだ愛の園

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放課後グラウンドでサッカー部の部員達が練習に打ち込んでいる頃、図書室の前にこんな立て看板が置かれていた。

【本日より所蔵書籍の在庫確認を行いますので、しばらくの間ご利用できません】

訪れる人の無い図書室の書籍の在庫を調べた所で何の役にも立たない、ほとんどの者がそう思うだろう。実際、榊 友子を除く図書委員達は誰1人参加していない。顧問の教師さえ図書室の鍵を榊に渡し管理を一任していたので、内側から鍵を掛ければ誰にも見られない密室を作り出す事が可能となる。

そんな在庫確認が行われている筈の図書室の扉の先から、くぐもった女の声が微かに聞こえていた。



「契、契・・・」

光の届かない図書室の隅で前田 菜々と支結 契が身体を重ねている。その2人の行為をすぐ近くで友子が全裸で食い入る様に見つめていた。契は3段の踏み台の天板に腰掛けて菜々の身体を抱えると挿入部がよく見える様にしてサービスする。

「嫌、やめて契。恥ずかしいわ」

口では嫌がっているが、顔は満更でも無い様子だ。それどころか自ら足を開き友子に見せ付ける素振りさえしている。菜々本人も無自覚ではあったが、他者に見られる事で強い興奮を得る性癖を持っていた。初めて弟子のTOMOと引き合わせ図書室内で行為に及んだ時にこの菜々の好みを知った契は、積極的に局部を露にする体位を取り入れて菜々を悦ばせていた。

「うっ!」

菜々の腰に手を回し身体を固定した契の動きが止まった、菜々も何かを感じ取り目を閉じてその感触を堪能している。菜々の膣から契の性器が抜かれると、大量の精液が零れ落ちる。

「ああ、もったいない・・・」

友子が慌てた様子で駆け寄ると、菜々の秘所から溢れ出る精液を舐め取り始めた。急に刺激を与えられた菜々はその刺激に耐え切れずに身体を硬直させて失禁する。パシャパシャと尿を顔で受けているにも関わらずTOMOの舌の動きは止まらない、周囲にはアンモニアと体液の臭いが入り混じった空気が充満し契の欲望は収まるどころか更に膨れ上がった。

菜々の身体を冷たい床に無造作に置くと、友子の前に立つ。

「掃除しろ」

「はい」

友子は待ち望んでいた時が来た事を喜び、すぐに咥えると奉仕を始めた。奉仕の見返りとして指導の名目で犯してもらう事が出来る、この後に契から与えられる快楽を想像するだけで気を失いそうになっていた。



コンコン!

その時、図書室の扉が小さくノックされた。契は待っていた相手が来た事が分かると、すぐに立ち上がり服を整え始めた。

「どうやら先に主賓が来てしまった様だ、お前は菜々が邪魔しに入らない様に見張っていろ」

「・・・・分かりました」

おあずけを喰らい、友子は残念そうな顔を浮かべる。だがその一方でこの肉欲の園に加わる新しい住人が何者なのかも予想が出来ており、友子と菜々が居る事も知らずにどんな声で喘ぐのか興味も沸いていた。

ガチャッ

「待ってたよ、さあ中に入って」

「失礼します。あの契、図書委員の榊さんはどこ?」

「ああ、今は少し休憩に入ってお手洗いに行ってるよ」

「へえ、そうなんだ」

図書室に入る里美、契は気付かれない様に再び扉に鍵を掛ける。入り口付近で中の様子を伺っていた里美は、部屋の奥の方から変な匂いが流れてくるのに気が付いた。

「契、奥の方から嗅いだ事の無い変な匂いがするんだけど何?」

(これから先、何度も嗅ぐ事になるから慣れておくといい)

内心そんな事を考えながら、契は匂いの元を誤魔化した。

「ああ、アレは本の変色を防ぐ薬の匂いなんだ。さっき撒いたばかりだから、こっちまで匂いが流れてきたみたいだな。気にする必要は無いけど触れるとかぶれるかもしれないから、少しの間近付かない方が良いよ」

この時里美は気付かなかったが、奥からクスクスと笑いを堪える声が聞こえた。嘘の匂いの原因をでっち上げた契の厚顔さが友子のツボに嵌ったらしい。

(あの馬鹿、里美にもしも気付かれたらどうするつもりなんだ)

けれどもすぐに、その心配は意味を為さない事に気が付いた。仮に気付かれ覗かれたとしても、その時は指導モードを発動させてスレイブにすれば良いだけなのだ。



「そういえば里美、こんな誰も来ない図書室まで何の用だ?」

「それはこっちのセリフだよ契、ここ最近部活に全く顔を出してないでしょ。何か人に相談出来ない悩み事でも出来たのか?と部長が私に聞きに来たよ」

契は里美から相談を受けて以降剣道部の部活に全く顔を出していない、部活よりも遥かに楽しいこの敗者の身体を支配するゲームの虜となっているからだ。

「契は私をクロガネから救ってくれた、知里ちゃんは何日か学校を休んでいるけどきっと謝罪して友達に戻ってくれると信じてる」

里美がクロガネのスレイブにされるキッカケとなった速水 知里は既に契の制裁を受け病院に入院し治療を受けていた。

公園に置き捨てる直前に弟子を解除してあるものの、ヘッドセットの通信記録等を調べれば契の名前はすぐに割り出される。それでも任意での事情聴取さえ行われないのは、このゲームの虜となっている1人に捜査機関の関係者が居り芋づる式に発覚するのを恐れ加害者である師匠(契)達の情報は隠蔽されていたのだ。

「お前を傷付けた速水への心配はもう少し落ち着いてからすれば良い、それと俺はお前のお陰で部活よりも楽しめる物を見つける事が出来た。もう部活に出る事は無いと思う」

「部活よりも楽しい物って一体何?」

契はその質問には答えず、代わりに今の気持ちを正直に語り始めた。

「俺はお前がクロガネのスレイブにされて身体を弄ばれるかもしれないと思った時、胸が張り裂けそうになった。だからお前を救う為だけにあのゲームを始め無事に救い出す事が出来た。小さい頃からお前とずっと一緒だったし、これからもずっと俺の隣に居て欲しい。今ならはっきりと言う事が出来る、俺は里美の事を誰よりも愛している。高校を卒業したら、俺と結婚してくれ」

突然幼馴染から告白とプロポーズを同時にされた里美は頭が混乱した、内心望んでいた言葉を聞く事が出来て嬉しい筈なのに最近の契の変わりようを見てわずかに不安を感じているからだ。里美が上手く返事を返せずにいると、奥から菜々が友子の制止を振り切り契の前に飛び出した。

「契!私の事を愛してるって言ったのは嘘だったの!?私よりもこの女の方が大切なの?」

「えっ!、えっ!?どういう事なの契?」

里美の前で全裸を晒しながら契に詰め寄る菜々、契が立てていた里美をソウルスレイブに堕とす計画は菜々の乱入により破綻の危機に陥った。図書室は歪んだ男女の修羅場に姿を変えようとしていた・・・。
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