18 / 20
第17話 自業自得
しおりを挟む
翌日、町を出て4人で狩りをする為に少し離れた林の付近まで来た時だった。正面の林の中から6人、そして左右からやはり6人ずつのプレイヤーが現れ更に背後からも6人のプレイヤーが近づいてくるのが見えた。合計4つのPTが俺達の前後左右を囲み逃げ場を無くすと正面のPTから1人が前に出てきてご満悦の表情で死の宣告をし始める。言うまでもなく、先日ソーリーに恨み言を言いながら去っていった小者プレイヤーだった。
「昨日は人の事をよくも小者扱いしてくれたな、俺の為を思ってこんなに頼れる仲間達が集まってくれたぞ。謝るなら今の内だ、土下座して許しを乞え」
(うわ~!こいつ、自分で言っていてフラグを立てまくっているのに気付いていない。この後、どんな展開になるか予想出来ていないのかな?頼れる仲間って連中も同レベルの精神年齢の様だし、これまでも同じ事を繰り返してきたんだろうな)
もう既に勝った気分でいる連中を哀れに感じてしまうが、だからといって情けをかけるつもりも無い。こんな簡単に仲間を集められるって事は似たような手段で他のプレイヤーを脅して色々な物を手に入れてきたのだろう。ジャッジの手を借りるまでも無い、向こうから売ってきた喧嘩だから喜んで買う事に決めた。
「ソーリー、謝る必要は無い。答えはNOだ、狩りの邪魔だからどいてくれ。邪魔をするなら俺達の狩りのとばっちりを受けるぞ」
とばっちり・・・この意味に気付いたソーリーとラッキーは俺達を取り囲んでいる連中を少しだけ可哀相に思えてしまった。
「おい!俺達の話は済んじゃいねえぞ!!詫びを入れるのか、この場で俺達と決闘するのかはっきりしやがれ!!」
小者プレイヤーはいい加減苛立ってきたのか声を荒立てる、まあ数分後には後悔しながら町に戻されているだろう。
「とりあえず、始めようか。ソーリー、あれ使って周囲の狼が逃げ出さない様に囲んで」
「ああ、分かった。裁きの槍雨!」
ソーリーがスキルを唱えると、俺たちと小者連中を囲む様に無数の槍が降ってきて槍の壁があっという間に出来上がった。
「お、おい!?何をしていやがる!!PKしたらお仕置きされるのはお前らだぞ!?」
「はあ?何を言っているんだお前ら。俺たちは普通に狩りをしているだけだ。周囲の逃げ場を無くして大火力で一気に殲滅する。とばっちりを受けるって言ったのを覚えていないのか?」
「何をするつもりだ!?」
「シズル、久々にあれを使って狩りをしてみたいな。俺達PTは魔法障壁で守られるから気兼ね無くやってくれ」
「そうですね、昨日からわたくしも何か有った際はストレス発散で久々に使ってみようと思っておりました。まあ、流石に半島を吹き飛ばす物はもう落ちてこないでしょう、きっと・・・」
「ま、まさか・・・アレを使うつもりなのか!?お、おい!俺たちが悪かった、謝るから勘弁してくれ!!」
「ギャンブルメテオ」
小者の戯言に付き合ってられないので、早々にシズルはスキルを唱えてしまう。すると丁度良い位の大きさ・・・っとはいえ4tダンプ並みの大きさの隕石が降ってきた。
「お~い、そこに居ると危ないから早く逃げろ~!」
間延びしたやる気の無い声で、連中に伝える。PKする意思の無い事を証明する意味でも大事な事だ、偶々狩りをしている中に入ってきて大火力スキルの巻き添えを喰らって町に死に戻り。その逆恨みでGMに通報してきた・・・そんな感じに見せかけないといけないからな。
「危ないって言っているだろー早く範囲外に逃げるんだー」
投げやりに棒読みのセリフを言っておく、会話のログを見ても多分バレないだろう。ジャッジには後で説明しておけば大丈夫だ。
そして、隕石が無事(?)地表に落下して小者連中と槍の壁ごと周囲の林を吹き飛ばした。
「う、うわああああああああああああああああああああああ!!」
某子供向けアニメの悪役みたいに空の彼方に飛んでいくとキラッ!と星が光る。こんな演出が有るとは開発スタッフの中にも遊び心を持っているのが居る事にビックリした。
「やりすぎだったかな?」
「いいんじゃないのか?あいつらにとっても良い薬だろう」
ソーリーはしれっとした顔で答え、ラッキーは間近で隕石が落ちる所を初めて見たとはしゃいでいた。
後日談になるが、予想通り町に死に戻りする羽目になった小者連中はGMに通報した上で公式掲示板の被害報告スレで今回の出来事を被害者意識丸出しで書く。しかし、ほとんどのプレイヤーから怒られたあげくにGMからも
「過去に同じ様な恐喝類似行為をしてきた罰を受けたとでも思いなさい」
と、あしらわれてしまいゲーム内の世界チャットでも相手をする人が居なくなった為にPTも自然解体し小者プレイヤーは1人ぼっちになって引退していく事となる。
この1件でソーリーとラッキーは名実共に神災ペアの仲間と認識され、【神災四天王】の異名まで名付けられる事となったのだが4人はその事をしばらくの間気付く事は無く、代わりにジャッジこと裁居田の飲む胃薬の量が増える結果になっていた・・・。
「昨日は人の事をよくも小者扱いしてくれたな、俺の為を思ってこんなに頼れる仲間達が集まってくれたぞ。謝るなら今の内だ、土下座して許しを乞え」
(うわ~!こいつ、自分で言っていてフラグを立てまくっているのに気付いていない。この後、どんな展開になるか予想出来ていないのかな?頼れる仲間って連中も同レベルの精神年齢の様だし、これまでも同じ事を繰り返してきたんだろうな)
もう既に勝った気分でいる連中を哀れに感じてしまうが、だからといって情けをかけるつもりも無い。こんな簡単に仲間を集められるって事は似たような手段で他のプレイヤーを脅して色々な物を手に入れてきたのだろう。ジャッジの手を借りるまでも無い、向こうから売ってきた喧嘩だから喜んで買う事に決めた。
「ソーリー、謝る必要は無い。答えはNOだ、狩りの邪魔だからどいてくれ。邪魔をするなら俺達の狩りのとばっちりを受けるぞ」
とばっちり・・・この意味に気付いたソーリーとラッキーは俺達を取り囲んでいる連中を少しだけ可哀相に思えてしまった。
「おい!俺達の話は済んじゃいねえぞ!!詫びを入れるのか、この場で俺達と決闘するのかはっきりしやがれ!!」
小者プレイヤーはいい加減苛立ってきたのか声を荒立てる、まあ数分後には後悔しながら町に戻されているだろう。
「とりあえず、始めようか。ソーリー、あれ使って周囲の狼が逃げ出さない様に囲んで」
「ああ、分かった。裁きの槍雨!」
ソーリーがスキルを唱えると、俺たちと小者連中を囲む様に無数の槍が降ってきて槍の壁があっという間に出来上がった。
「お、おい!?何をしていやがる!!PKしたらお仕置きされるのはお前らだぞ!?」
「はあ?何を言っているんだお前ら。俺たちは普通に狩りをしているだけだ。周囲の逃げ場を無くして大火力で一気に殲滅する。とばっちりを受けるって言ったのを覚えていないのか?」
「何をするつもりだ!?」
「シズル、久々にあれを使って狩りをしてみたいな。俺達PTは魔法障壁で守られるから気兼ね無くやってくれ」
「そうですね、昨日からわたくしも何か有った際はストレス発散で久々に使ってみようと思っておりました。まあ、流石に半島を吹き飛ばす物はもう落ちてこないでしょう、きっと・・・」
「ま、まさか・・・アレを使うつもりなのか!?お、おい!俺たちが悪かった、謝るから勘弁してくれ!!」
「ギャンブルメテオ」
小者の戯言に付き合ってられないので、早々にシズルはスキルを唱えてしまう。すると丁度良い位の大きさ・・・っとはいえ4tダンプ並みの大きさの隕石が降ってきた。
「お~い、そこに居ると危ないから早く逃げろ~!」
間延びしたやる気の無い声で、連中に伝える。PKする意思の無い事を証明する意味でも大事な事だ、偶々狩りをしている中に入ってきて大火力スキルの巻き添えを喰らって町に死に戻り。その逆恨みでGMに通報してきた・・・そんな感じに見せかけないといけないからな。
「危ないって言っているだろー早く範囲外に逃げるんだー」
投げやりに棒読みのセリフを言っておく、会話のログを見ても多分バレないだろう。ジャッジには後で説明しておけば大丈夫だ。
そして、隕石が無事(?)地表に落下して小者連中と槍の壁ごと周囲の林を吹き飛ばした。
「う、うわああああああああああああああああああああああ!!」
某子供向けアニメの悪役みたいに空の彼方に飛んでいくとキラッ!と星が光る。こんな演出が有るとは開発スタッフの中にも遊び心を持っているのが居る事にビックリした。
「やりすぎだったかな?」
「いいんじゃないのか?あいつらにとっても良い薬だろう」
ソーリーはしれっとした顔で答え、ラッキーは間近で隕石が落ちる所を初めて見たとはしゃいでいた。
後日談になるが、予想通り町に死に戻りする羽目になった小者連中はGMに通報した上で公式掲示板の被害報告スレで今回の出来事を被害者意識丸出しで書く。しかし、ほとんどのプレイヤーから怒られたあげくにGMからも
「過去に同じ様な恐喝類似行為をしてきた罰を受けたとでも思いなさい」
と、あしらわれてしまいゲーム内の世界チャットでも相手をする人が居なくなった為にPTも自然解体し小者プレイヤーは1人ぼっちになって引退していく事となる。
この1件でソーリーとラッキーは名実共に神災ペアの仲間と認識され、【神災四天王】の異名まで名付けられる事となったのだが4人はその事をしばらくの間気付く事は無く、代わりにジャッジこと裁居田の飲む胃薬の量が増える結果になっていた・・・。
1
あなたにおすすめの小説
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑 ネトロア
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
- - - - - - - - - - - - -
ただいま後日談の加筆を計画中です。
2025/06/22
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
踏み台(王女)にも事情はある
mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。
聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。
王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。
(完結)姑が勝手に連れてきた第二夫人が身籠ったようですが、夫は恐らく……
泉花ゆき
恋愛
蘭珠(ランジュ)が名門である凌家の嫡男、涼珩(リャンハン)に嫁いで一年ほど経ったころ。
一向に後継ぎが出来ないことに業を煮やした夫の母親は、どこからか第二夫人として一人の女性を屋敷へ連れてくる。
やがてその女が「子が出来た」と告げると、姑も夫も大喜び。
蘭珠の実家が商いで傾いたことを口実に、彼女には離縁が言い渡される。
……けれど、蘭珠は知っていた。
夫の涼珩が、「男女が同じ寝台で眠るだけで子ができる」と本気で信じているほど無知だということを。
どんなトラブルが待っているか分からないし、離縁は望むところ。
嫁ぐ時に用意した大量の持参金は、もちろん引き上げさせていただきます。
※ゆるゆる設定です
※以前上げていた作の設定、展開を改稿しています
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる