異世界に飛ばされた警備員は持ってた装備で無双する。

いけお

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第4話 初めて冒険者登録をする男

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ドンドンドン・・・・!

「お兄ちゃん!朝だよ、朝食出来ているから起きて!」

「ふぁ~!よく寝たな。フォレットちゃん、今起きたからすぐ降りるよ!」

「お兄ちゃんは寝ぼすけさんなんだね♪下で待ってるからねぇ!」

階段を元気良く降りるフォレットちゃんの足音を聞きながらゆっくり起き上がる。

「それじゃあ、朝食を戴いたら早速バッジ探しの冒険に行くとするか!」

1階の食堂に行くと、フォレットちゃんとフォルネーゼさんが待っていてくれた。

「えへへ、今お客様はお兄ちゃん1人だけだから一緒に朝食食べよう♪」

「フォレットが一緒に食べたいって朝からうるさくって。一緒で構いませんか?」

「ええ、賑やかな方が俺も嬉しいですから毎日でも構いませんよ」

「やった~!お姉ちゃん、毎日一緒に朝食食べてくれるって♪」

「良かったわね、フォレット。でも、あまり騒がしくしては駄目だからね」

「うん、わかった!」

本当に仲の良い姉妹だ、俺も見ていて和んでくる。

「そういえば、誘二さん。今日から冒険に出られるのでしたわね?」

「はい、朝食を頂いたら少し町の外を回ってみようかと思っております」

「それでしたら、まず初めに冒険者の登録をされるのをお勧めいたします」

「登録すると、何か良い事が有るのですか?」

「はい、まずは登録を行い冒険者のカードを持つとそれが身分証明書になります」

「はい」

「次にそのカードには狩ってきたモンスターの種類や数が記録され実績として評価される事になります」

「その実績に応じて、冒険者のランクもFからSSまで段階毎に別れており申請を行う事で昇格する事が出来ます。ただし、実績が一定期間無い場合は降格も有るのでご注意ください」

「分かりました」

「冒険者ギルドは、宿を出てから東へ200mほど進むと大きな建物が見えるので、そちらになります」

「フォルネーゼさん、有難うございます」

「いえ、どういたしまして」

「そうだ、今日はオークの肉は幾つ必要ですか?」

「今はわたし達と誘二さんしか居ませんが、少し多めに5つ出して頂けますか?」

「では、厨房の中に出しておきますね」

「ありがとうございます。明日から早速オーク肉の料理を出させて戴きますから」

「それは楽しみだ、では行ってきます。夕方頃には戻る様にしますので」

「いってらっしゃいませ、ご無理はなさらない様にお気を付けて」

「お兄ちゃん、いってらっしゃ~い♪」

俺は2人に見送られ、宿を出る。そしてフォルネーゼさんに教えてもらった冒険者ギルドの建物の前までやってきた。

「ここか、手続きが簡単に終わると楽なんだけどまずは入ってみるか」

扉を開けると、正面に受付けがあってエルフのお姉さんが出迎えてくれた。

「おはようございます、冒険者ギルドに何かご用件でしょうか?」

「あ、おはようございます。仔狐亭のフォルネーゼさんに教えてもらって冒険者の登録を行いたいと思いまして来ました」

「冒険者の登録ですね、そうしましたら1度裏の部屋まで来て頂けますか?簡単な質問とカードの登録等を行いますので」

「わかりました」

俺は受付けの裏にある部屋に通される、するとエルフのお姉さんが幾つかの書類とカードを持って入ってきた。

「そういえば、挨拶がまだでしたね。私の名はシルフィ、由緒あるエルフの一族に名を連ねる者です」

「俺の名前は交 誘二と言います、由緒は無いですが身体の頑丈さが取り柄です」

「ふふふ、変わった自己紹介をされる方なのですね」

「いやあ、自己紹介ってあまり慣れてなくって正直照れちゃうんですよ」

「それでは、まずはこちらの書類に名前をご記入下さい。カードを受け取った事の受領証明書になります」

「はい、これでよろしいですか?」

「はい、結構です。続きまして、こちらの書類は冒険者の登録を行って以降に問題行動や犯罪行為を行った場合にギルドマスターの権限で冒険者登録の抹消また捕縛する事への同意書になります」

「やはり、冒険者になってから悪さをする人が居るのですか?」

「ええ悲しい事ですが高ランクになるほど傲慢になる傾向にあります。素晴らしい人格の方も居るのですがそういう方はごく少数です」

「もし、そんな方が殺意を持って襲ってきた場合に返り討ちにして殺してしまった場合も罪に問われるのですか?」

「その場の状況での判断になりますが、落ち度が全く無いのに命を狙われた場合は罪に問われる事はありません。ただ、行き過ぎた防衛行動は敵を増やすだけなので控えて下さると有り難いです」

「分かりました」

「話が長くなってしまいましたね、そうしたら次はこちらのカードに指先から血を一滴落として頂けますか?」

(そういえば俺は魂の状態だけど、魂から血が落ちるのだろうか?)

そう思いながら指先に針を刺すと血が出てきてくれた、助かった~!

「見ていてくださいね血を落とした場所から徐々にカードが変わりますので」

見るとカードには俺の顔と名前が表示され始めた。結構ハイテクなカードなのかもしれない。

「あら、変だわ!?LVとステータスの表示部分がぼやけて見えなくなってるわ。実績の部分は見えるのだけれど・・・」

見ると、カードのLVとステータスの表示がぼやけた様になっていて分からなくなっている。

「まあ、実績とランクが分かれば問題無いですよ。ほら、ちゃんと見えますし!」

「本当におかしいわね、今までこんな事1度も無かったのに。とりあえず、これで無事に冒険者の登録は終了いたしました」

「ありがとうございました」

「どういたしまして、登録したばかりの冒険者の方は必ずランクFからのスタートになります。ただしこれまでに狩ってきたモンスターも実績に表示されておりますのでそれ次第ですぐにEランクに上がる方もおります」

「そういえば俺も既に何匹か狩っているけど、どうなんだろう?」

「それではカードを拝見いたしますね。え!?オークを既に70匹以上倒しているのですか!?」

「うん、オークの肉が美味かったから手当たり次第に狩ってた。あとウルフの群れも1つ倒したけど何か問題有る?」

「これらを全て1人で倒されたというのですか!?」

「そうだけど、冒険者なら当たり前の事でしょ?」

「当たり前じゃ有りません!これだけの数をランクFで倒すには数人でパーティーを組まないと不可能です!?ソロでこの実績ですと、パーティー単位ではDランク相当になりますよ!」

「嘘!?」

どうやら、俺は何かとんでもない事をやらかしてしまったらしい。シルフィさんに幾つも質問されてしまい、結局町の外に出れたのは昼過ぎになってしまった。
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