異世界に飛ばされた警備員は持ってた装備で無双する。

いけお

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第5話 初めて町の外で狩りをする男

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シルフィさんの質問攻めのお陰で町の外に出るのがすっかり遅れてしまった。夕方まで出来る限りモンスターを狩ってお金を少しでも稼いでおかないと。

町から離れて歩いていると、モールの索敵で徐々に敵が近づいているのが分かる。

ゴブリン LV2 HP13/13

かなり濃い青色をしているから、自分の方がどうやら格上になった様だ。
すこしゴブリンの様子を見ているとゴブリンが突如奇声を張り上げた。すると仲間のゴブリン達が一斉に集まりだして瞬く間に10匹近くの集団になった。

10匹ほど集まっていようと雑魚にすぎないので、俺は短い誘導灯を点滅モードにして手早く一掃した。

夕方までは、まだ時間が有るのでもう少し先に進んでみよう。そう思い少し歩くと昨日お世話になった方が歩いてました。

オーク LV4 HP22/22

もはや美味しい肉の塊にしか見えない。俺は長い誘導灯を取り出しオークに近寄ると点灯モードで斬り倒す。しかし、オークの肉はドロップせず。気を取り直し近くのオークを何回か倒してみたけれどもオークの肉は落ちなかった。

(もしかして、LVが上がって格上になるとドロップ率が下がるのかな?)

ステータスは未だに確認出来ないが、モンスターの色でこちらが格上になった事は分かった。ならば、近くにこのオークよりもLVが高いのが居たならそれを倒せば肉を落としてくれるかもしれない。肉のドロップは無くてもお金と経験は入るので、狩りの内容的には豊作だ。でもどうせならオークの肉を土産に持ち帰りたい。

そうして、歩く事20分落としてくれそうなオーク(お肉ちゃん)が現れた。

オークロード LV10 HP55/55

色は黄色だが初めて有った時のオークも同じ感じだったから今回もきっといける!そう思い突っ込むと思った以上に剣の振りが速くて近づけそうも無かった。なので近接戦闘は諦めて長い誘導灯を点滅モードにしてオークロードに炎の玉を何発も浴びせた。オークロードは大きな鳴き声と共に地面に倒れるとそこには待ちに待ったオークの肉が落とされていた。

オークロードの肉 オークロードを倒すとたまに落ちる、オークの肉よりも美味。

昼飯をまだ食べていなかったので、俺は早速オークロードの肉を一口食べると涙が思わずこぼれてきてしまった。

(何これ超美味い!!オークの肉もかなり美味かったけどこっちの方が更に上だ)

これはぜひとも、フォレットちゃんやフォルネーゼさんにもお土産にしたい!俺は早速周囲を早歩きで歩き始め手当たり次第にオークロードを狩り始めた。

オークロードは再び沸いてくるまでに時間が掛かるのか夕方近くまで狩っていたが20匹ほどしか狩る事が出来なかった。それでもオークロードの肉は16個も手に入った。



肉に夢中になっていて言うのをすっかり忘れていたがオークロードの経験値は1匹辺り10、お金も15G落としてくれていた。

「今日はそろそろ帰るとしますかな」

町に帰る途中も周囲を見ながら、バッジが落ちていないか探して回る。流石に1日で見つかるとは思っていないので根気良く探していくつもりだ。

町に戻ると俺は軽い足取りで仔狐亭の扉を開けて、中の2人に戻った挨拶をする。

「フォレットちゃん、フォルネーゼさんただいま戻りました~!」

「おかえり、お兄ちゃん♪」

「誘二さん、おかえりなさい。冒険者になって初めての狩りは如何でしたか?」

「ふふふ、2人共厨房に来てくれるかな?2人にお土産が有りま~っす!」

「ねえねえ、なんだろなんだろ?お姉ちゃん分かる!?」

「こら、フォレット興奮しないの!?誘二さん、何か食料でも入りましたか?」

「ではご覧下さい!じゃじゃ~ん!オークロードの肉が手に入りました!」

「「・・・・・・・・」」

「あれ!?2人も喜んでくれるかと思ったんだけど失敗だったかな?」

「・・・誘二さん?もしかして、オークロードを1人で倒されました?」

「そうだけど?別にそんなに凄くは無いでしょ?」

「凄すぎますよ!いいですか!?オークロードはって言ってLVは10ですがDランクのパーティーでやっと互角に戦えるかどうかの相手ですよ!?」

「じゃあ、狩り過ぎちゃったかな?」

「え!? ちなみに、オークロードを何匹倒されたのですか?」

「ええと、20匹倒して肉は16個手に入れた」

ドサッ! フォルネーゼさんは、そのまま気を失って倒れてしまった。

「お姉ちゃん!? お姉ちゃん、しっかりして!?」

フォレットちゃんが駆け寄り身体を揺するが、フォルネーゼさんの意識が戻ったのはそれから5分ほどしてからだった。

「お見苦しいところをお見せしてしまい、どうもすいませんでした」

「いえ、自分もようやくとんでもない事を仕出かした実感が沸きました」

「誘二さん明日ギルドで昇格の申請をされるべきです。Fランクでこれだけの実績を作ってしまうと高ランクの方に目を付けられるかもしれません」

「分かった、フォルネーゼさんの言う通りにするよ。それで改めて今晩はこの肉を皆で1つずつ食べようと思うんだ?」

「本気ですか!?」

「本気も何も最初食べた時凄い美味かったから、晩飯で3人で一緒に食べたら凄い楽しいだろうな~って思って多めに狩っちゃったから」

「オークロードの肉は1つでも30Gは下らない一般市場に出回っている最高級の肉の1つですよ」

「へ~そうなんだ。でもこれは2人へのお土産だからぜひ受け取って欲しいんだ」

「本当によろしいのですか?」

「うん、冒険者になって初めての狩りの成果だから一緒に食べようよ」

「そこまで気に掛けてくださって、本当にすいません」

「堅苦しい事は抜きで!探し物が見つかるまで毎日楽しく暮らしたいから俺は」

その後、3人で一緒にオークロードの肉をメインディッシュに楽しい時間を過ごす事が出来た。フォレットちゃんとフォルネーゼさんの笑顔を眺めていると、家族になれた様な気持ちになってくる。この関係がこれからもずっと続いて欲しいと願う様になっていた。
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