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第4話 新しい妾は佳い女
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塔の中に2人の女の嬌声が美しく響き渡る、1人の声はフローディア。もう1人はこの国の王と妾の娘で皇女のサーラのものだ。
サーラに身も心も俺に差し出せと言った直後に塔の下の方から大勢の兵が押し掛けてきた、王と王妃並びに皇子を殺した大逆犯を捕える為だ。だが、俺が勇者の剣を掲げ召喚された勇者なのだと分かると俺の前に姿を現した時の威勢の良さは消えうせていた。
「この国の王や后並びに皇子と側近共はその地位を悪用し力も無い皇子を最高位の騎士の座に就けたり、勇者であるこの俺をまるで家来か下賤の者であるかの様な振る舞いを見せた。よって勇者の名においてあの場に居た者全てに等しく死を与えた」
兵士達は王達の死の真相を知ると、妙に納得した顔になっている。普段の行いが容易に手に取る様に分かってしまう、お前らの死は自業自得だ。
「尚、これよりこの閉じ込められていた皇女が本当に反逆を犯していたのか尋問を行う。女神フローディアの力は塔全体を覆い尽くす為塔の中に残ると、思いもしない事を急に喋り出す事になるやもしれぬ。兵士諸君はただちに塔の外に出て、尋問が終わり俺達が外に出てくるまで決して塔の中に入ろうなどと考えるな」
そう言うと、兵士達は慌てた様子で塔から一斉に出て行った。全員が出た事を確認するとフローディアに塔全体に結界を張らせて誰も入れなくした。そうして、俺はサーラからの奉仕を堪能する事にする。この部屋の中には2つのベッドが在った、そこで俺は片方のベッドでは家来と妾を抱き合わせてもう片方のベッドでサーラに奉仕をさせる。
サーラの裸体はとても神々しく家来に見せるのは勿体無く思えたが、サーラをこの倒錯した状況で一気に俺好みの妾にする為に敢えて我慢した。
俺に自らの純潔を捧げ、始めの頃は泣き叫ぶ声を上げていたサーラもすぐ隣で嬌声を上げるフローディアの痴態を見ている内に徐々に興奮してきたのか、少しずつ奉仕の動きやその美しい嬌声が大きくなる。そしてフローディアの嬌声と重なり合うと室内には例え様の無いハーモニーが生まれた。
その淫靡な音色に俺と家来は1度だけで満足する事は到底出来ず2人に覆いかぶさると、そのまま深夜を回り日が差す頃まで2人の身体に溺れる事となった。
そうして体力を全て使い果たした4人は、昼を回る頃までベッドで寄り添いながら寝る事となるが全員の腹の音で目を覚ましてしまい笑うしかなかった。
4人は服を整えてから塔を出ると、塔からある程度距離を置いた場所で兵士達が待ち構えていた。あと普段サーラの世話をしていた侍女も心配になったのか駆けつけていた。
「この者は反逆など起こしていなかった!そればかりかこの国の今後を憂い王や皇子達に忠告までしていた、それをあろうことか王達は反逆という無実の罪を着せて塔に幽閉し処刑しようとしていたのだ!この娘こそこの神聖なる国の女皇となるに相応しい器の持ち主である!!この場に居る者達は勇者である俺の言葉と共に国の皆を救おうとしていた皇女の気高さ優しさを伝えていって欲しい」
そう尤もらしい出任せを言うと、その場に居た者達から一斉に歓声が沸きあがり新たなる女皇の誕生を祝福していた。
だが、俺はこんな佳い女を手離すつもりなど毛頭無い。なので、更にそれっぽいこの国から連れて出る嘘を思いつく。
「この場に居る者達の歓声が、女皇の晴れの門出を祝福しているかの様だ。だがしかし!周辺の国々はこの素晴らしい女皇の誕生を受け入れてくれるとは思えない節も見受けられる。なので、女皇にはこれより周辺の国々を回りながら見聞を広め新たな国の指導者としての器を知らしめる必要が有る!これを言うと皆が不安に思ってしまうが案ずる必要は無い!彼女をこれほどまで聡明に育て上げた彼女の母君がおられるではないか!母君には女皇が戻られるまで摂政の位に就いて頂きその間の国の安寧の為に尽力してもらおうと思う、皆のより一層の協力が必要だ。母君を支え女皇が戻られるまでの国の全ては君達の肩に掛かっている、女皇を導く光とならん事を!!」
更に大きな歓声となるが、俺は内心ではこう思っていた。
(本当にこの国大丈夫か!?政治経験全く無しの女を摂政なんぞにしたら、下手したら国家破綻するぞ。そもそも即位した直後に国を放り投げて諸外国回ろうとする王なんて信用するなよ!?サーラを連れて戻るのは、魔王を俺の妾にしてからだからその間は何とか持ち堪えてもらうしかないな)
こうして俺はサーラの母親に会うと事情を説明してというか半ば強制的に摂政の位に就かせてサーラを連れ周辺の国々を回る為の準備を始める。旅の護衛として冒険者ギルドからミオンという女の拳闘士と***という男の戦士を紹介されたが、2人がお互いに顔を赤らめながら意識している姿が妙に気に入らなかったので断る事にする。
そして次に教会から負傷から回復する為のシスターを2人紹介するというので町外れの教会を目指していた。
(シスターってのは神にその純潔を捧げているから、きっと生娘だろう。ここに神のフローディアも居るしコイツから俺に身体を差し出す様に言わせれば断る事等出来ないだろう。佳い女であって欲しいもんだ)
そんな事を考えながら歩いていたのと同じ頃、魔族領にある魔王の居城でもある異変が起きていた。
「魔王様!降臨の間から1人の女が出てきました!」
「貴様何者だ!ここを我が魔王の居城と知っての狼藉か!?」
『い、いえ、あの・・・。私ヴェルドさんって方から新しく召喚された勇者に魔王さんが殺されてしまうので2人で協力して撃退する様にとお願いされて来ました』
「何!?勇者が召喚されただと!!それは真か!そしてそなたの名は何と申すのだ?」
『は、はい。私の名前は倉橋 美沙って言います』
俺の知らない所で不穏な動きが起こり始めていた。
サーラに身も心も俺に差し出せと言った直後に塔の下の方から大勢の兵が押し掛けてきた、王と王妃並びに皇子を殺した大逆犯を捕える為だ。だが、俺が勇者の剣を掲げ召喚された勇者なのだと分かると俺の前に姿を現した時の威勢の良さは消えうせていた。
「この国の王や后並びに皇子と側近共はその地位を悪用し力も無い皇子を最高位の騎士の座に就けたり、勇者であるこの俺をまるで家来か下賤の者であるかの様な振る舞いを見せた。よって勇者の名においてあの場に居た者全てに等しく死を与えた」
兵士達は王達の死の真相を知ると、妙に納得した顔になっている。普段の行いが容易に手に取る様に分かってしまう、お前らの死は自業自得だ。
「尚、これよりこの閉じ込められていた皇女が本当に反逆を犯していたのか尋問を行う。女神フローディアの力は塔全体を覆い尽くす為塔の中に残ると、思いもしない事を急に喋り出す事になるやもしれぬ。兵士諸君はただちに塔の外に出て、尋問が終わり俺達が外に出てくるまで決して塔の中に入ろうなどと考えるな」
そう言うと、兵士達は慌てた様子で塔から一斉に出て行った。全員が出た事を確認するとフローディアに塔全体に結界を張らせて誰も入れなくした。そうして、俺はサーラからの奉仕を堪能する事にする。この部屋の中には2つのベッドが在った、そこで俺は片方のベッドでは家来と妾を抱き合わせてもう片方のベッドでサーラに奉仕をさせる。
サーラの裸体はとても神々しく家来に見せるのは勿体無く思えたが、サーラをこの倒錯した状況で一気に俺好みの妾にする為に敢えて我慢した。
俺に自らの純潔を捧げ、始めの頃は泣き叫ぶ声を上げていたサーラもすぐ隣で嬌声を上げるフローディアの痴態を見ている内に徐々に興奮してきたのか、少しずつ奉仕の動きやその美しい嬌声が大きくなる。そしてフローディアの嬌声と重なり合うと室内には例え様の無いハーモニーが生まれた。
その淫靡な音色に俺と家来は1度だけで満足する事は到底出来ず2人に覆いかぶさると、そのまま深夜を回り日が差す頃まで2人の身体に溺れる事となった。
そうして体力を全て使い果たした4人は、昼を回る頃までベッドで寄り添いながら寝る事となるが全員の腹の音で目を覚ましてしまい笑うしかなかった。
4人は服を整えてから塔を出ると、塔からある程度距離を置いた場所で兵士達が待ち構えていた。あと普段サーラの世話をしていた侍女も心配になったのか駆けつけていた。
「この者は反逆など起こしていなかった!そればかりかこの国の今後を憂い王や皇子達に忠告までしていた、それをあろうことか王達は反逆という無実の罪を着せて塔に幽閉し処刑しようとしていたのだ!この娘こそこの神聖なる国の女皇となるに相応しい器の持ち主である!!この場に居る者達は勇者である俺の言葉と共に国の皆を救おうとしていた皇女の気高さ優しさを伝えていって欲しい」
そう尤もらしい出任せを言うと、その場に居た者達から一斉に歓声が沸きあがり新たなる女皇の誕生を祝福していた。
だが、俺はこんな佳い女を手離すつもりなど毛頭無い。なので、更にそれっぽいこの国から連れて出る嘘を思いつく。
「この場に居る者達の歓声が、女皇の晴れの門出を祝福しているかの様だ。だがしかし!周辺の国々はこの素晴らしい女皇の誕生を受け入れてくれるとは思えない節も見受けられる。なので、女皇にはこれより周辺の国々を回りながら見聞を広め新たな国の指導者としての器を知らしめる必要が有る!これを言うと皆が不安に思ってしまうが案ずる必要は無い!彼女をこれほどまで聡明に育て上げた彼女の母君がおられるではないか!母君には女皇が戻られるまで摂政の位に就いて頂きその間の国の安寧の為に尽力してもらおうと思う、皆のより一層の協力が必要だ。母君を支え女皇が戻られるまでの国の全ては君達の肩に掛かっている、女皇を導く光とならん事を!!」
更に大きな歓声となるが、俺は内心ではこう思っていた。
(本当にこの国大丈夫か!?政治経験全く無しの女を摂政なんぞにしたら、下手したら国家破綻するぞ。そもそも即位した直後に国を放り投げて諸外国回ろうとする王なんて信用するなよ!?サーラを連れて戻るのは、魔王を俺の妾にしてからだからその間は何とか持ち堪えてもらうしかないな)
こうして俺はサーラの母親に会うと事情を説明してというか半ば強制的に摂政の位に就かせてサーラを連れ周辺の国々を回る為の準備を始める。旅の護衛として冒険者ギルドからミオンという女の拳闘士と***という男の戦士を紹介されたが、2人がお互いに顔を赤らめながら意識している姿が妙に気に入らなかったので断る事にする。
そして次に教会から負傷から回復する為のシスターを2人紹介するというので町外れの教会を目指していた。
(シスターってのは神にその純潔を捧げているから、きっと生娘だろう。ここに神のフローディアも居るしコイツから俺に身体を差し出す様に言わせれば断る事等出来ないだろう。佳い女であって欲しいもんだ)
そんな事を考えながら歩いていたのと同じ頃、魔族領にある魔王の居城でもある異変が起きていた。
「魔王様!降臨の間から1人の女が出てきました!」
「貴様何者だ!ここを我が魔王の居城と知っての狼藉か!?」
『い、いえ、あの・・・。私ヴェルドさんって方から新しく召喚された勇者に魔王さんが殺されてしまうので2人で協力して撃退する様にとお願いされて来ました』
「何!?勇者が召喚されただと!!それは真か!そしてそなたの名は何と申すのだ?」
『は、はい。私の名前は倉橋 美沙って言います』
俺の知らない所で不穏な動きが起こり始めていた。
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