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第25話 再び王道の周辺でフラグが立ち始めた・・・。
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時と場所を王道達が醍慕刹峠を越えようと歩き出した時点まで戻します。
「頂上を越えれば割頤使までは下り坂になりますから、それまで無理せずに進みましょう」
奈央は序盤に飛ばしすぎてバテ気味になっている王道を労わって、声を掛けた。
「すまんな奈央、焦り過ぎて歩くペースを間違えたよ。本来は俺が皆を気遣わなくちゃいけないのに情けないよな」
「以前、熱中症で倒れられた時もそうですが王道さんは男だったらこうあるべきだとか無理をされているのではないですか?王道さんは王道さんです、多少情けない所を見せたとしてもそれで嫌いになる私達じゃ無いですからいつも通りでいてください。もし、足が痛くなって休みたくなったら何時でも膝枕してあげますから」
「ちょっと奈央!何ちゃっかり王道に自分をアピールしているのよ!?膝枕なら私だって出来るわよ」
「華憐さんも奈央さんも随分と王道さんに入れ込んでいますけど、この人のどこが気に入ったんですか?」
サクラは王道に対する興味が更に強くなっていた、自分と似た年の少女達が奪い合いをする様な男にはとても見えないからだ。叔父とは違う惹き付ける何かを持っているのだろうか?
「お、王道は普段は冴えない中年予備軍かもしれないけど、あれで結構やる時はやるのよ。さっきも嵯峨塩で私達だけでなく下流の人達も変換を使って救ったでしょ?あなたの叔父さんだってその中の1人、だから王道に泣きながらあなたもお礼を言っていたじゃない。私達には無い力を王道は持ってるし、それを間違えずに使える心に私は惹かれてしまったのかもしれないわね」
自信有り気に王道の気に入っている点を言う華憐に王道は申し訳無い気持ちにさせられた。
(華憐、そこまで自信持って言われてしまうと恥ずかしい限りだが実際の俺はそんな男じゃないぞ。分解の度にお前達の下着姿や裸を見てしまっているのにそれを打ち明けられない小心者だ)
王道の心の中を読める訳も無く、今度は奈央が王道の良さを話し始めた。
「私は華憐の様に最初から王道さんの事が気になっていた訳では無かったです、それがこちらの世界に連れてこられた最初の晩に宿のベランダで2人きりで話している内に華憐達が何で王道さんを奪い合おうとするのか理解出来て、それから私も王道さんの魅力の虜にされちゃいました」
奈央まで王道の事をべた褒めしている、恋する乙女の目のフィルターは華憐達に王道の姿を白馬の王子様か何かにでも見せているのだろうか?
「王道!奈央と2人きりで話したですって!?そんな事今まで聞いてなかったわよ、どんな話をしていたのか正直に答えなさい!!」
「ほら、最初の日に轟の村がゴブリンに襲われていただろ?その時、俺は深く考えずに指示を出しているだけで何も出来なかった。あれから足手まといだと思っていた俺が華憐達の役に立っていると奈央は気付かせてくれたんだ」
奈央の頭を撫でてやると、奈央は嬉しそうに王道に笑顔を見せた。ギリギリと華憐の歯軋りの音が聞こえてきたが、実際あの時の俺は申し訳無い気持ちで一杯だったからそれを救ってもらえた事に今も感謝していた。
『ここまでの会話を聞いている限り、奈央さんの方が華憐さんよりも王道さんに気に入られているみたいですね。華憐さんもうかうかしてると2人が先にゴールインしちゃいますよ?』
ここでアクアが華憐の嫉妬の炎に油を注ぐ事を言い出した、当然の如く華憐が奈央に食いかかる。
「王道は絶対に渡さない!王道の彼女になるのも奥さんになるのも私なんだから!?」
「それはこちらのセリフです、王道さんを傍で最も支えられるのは私しか居ません!」
ニコニコと痴話喧嘩を始めた2人を眺めているアクアに何だか腹が立った王道は気付かれない様に近づくとアクアの頭を叩いた。
バシッ!
『痛~いっ!神様の私に対して何て真似をするのですかあなたは!?』
「うるさい!華憐や奈央をわざと焚き付ける様な事を言いやがって、少しは反省しろ」
王道に叩かれた場所に手を当てながら、アクアは思った以上の成果に喜んでいた。
(やはり、恋愛感情を刺激すると人は面白い反応を見せてくれます。2人の少女から好意を示された事への照れ隠しで神である私の頭を平気で叩ける様になるのですから、次はもっと踏み込んだ事を言ってみたりするのも良いかもしれませんね。でもその前に・・・)
アクアは痴話喧嘩を続ける2人とそれを仲裁しようとする王道を見ているサクラに目をやる、観察対象は多い方が良い。では、サクラの心を王道に向かせるにはどうするべきか?そんなろくでもない試みをアクアは考え始めていた。
昼を少し過ぎた頃、ようやく王道達は峠の頂上を越える事が出来た。しかし、普段長い距離を歩く事が無かった王道や華憐達は足が痛くなってきており一旦休憩する事となる。
「このペースだと、今日中に割頤使に着くのは無理だから野宿になりそうだな。だけど、この人数がテントの中に入るのは流石に無理か」
旅を始める前にライアから授けられたテントは王道達7人が十分入れる大きさだが現在王道一向は12人の大所帯となっていた、5人は外で寝る事になる計算だ。
「それでしたら、メイドである我々5人が外で寝ます」
ララの申し出を王道は即座に却下した、いくら並みの人間や邪族よりも強い邪王とはいえ女性を外で寝させるのはやはり男としてプライドが邪魔をする。
『そこまで気になさらなくてもよろしいのに・・・。でしたら、乗り物に乗って移動しますか?』
ルナが王道の意思を尊重して、そんな妥協案を言ってきた。
「乗り物と言っても、こんな人がほとんど通らない峠道の頂上のどこに乗り物が有るんだ?」
『私が邪界で移動する際に使っていた乗り物をこちらの世界に呼び出せばすぐです、それで手を打ちませんか?』
確かに馬車などの乗り物はいずれ手に入れるべきだとは考えていた、しかしこちらの世界に異世界の乗り物を持ってきて良いのだろうか?王道はアクアに確認してみる事にする。
「アクア、ルナが邪界で使っていたという乗り物をこちらの世界に呼び出しても大丈夫か?」
『乗り物位でしたら良いですよ、それほど大きい物ではないでしょうから』
「アクアから許可を貰ったから、ルナすまないがその乗り物を呼び出して貰えないか?」
『それでは、早速呼び出そう。出でよ、我が愛しの乗用虫センチピード・ヴィークル!!』
ルナが右手を高々と挙げた、しかし次の瞬間!
「嫌~!!駄目、それは呼んじゃ駄目。今すぐ取り消して!?」
奈央が急に取り乱し始めた。
「奈央、急にどうしたんだ?ルナが折角乗り物を出そうとしてくれているのに」
「王道さん、ルナが呼び出すのを止めてください!でないと・・・・」
最後まで言う事が出来ずに奈央は気を失った、時既に遅く目の前にルナが呼び出した乗り物が現れたからだ。
『う~ん・・・・』
バタッ!! 続いてアクアも気を失い倒れる。
「ひぃっ!?」
更にサクラまで失神した。
『何て失礼な者達だ、私の可愛い乗り物を見て気絶するとは!』
「・・・いや、これは気を失っても仕方が無いぞ」
「そうね、これが乗り物だと言われても乗るのには少し勇気がいるわ」
「でも、気を失った事で3人が狂乱して暴れる心配が無くなりましたから今の内に乗せて峠を下りましょう」
「お前、結構鬼だな薫」
王道達の前にルナが呼び出した乗り物、それは20人分の豪華な座席が取り付けられた巨大ムカデだった。
鑑定結果
邪族 センチピード・ヴィークル
邪神ルナが移動用に愛用していた乗用のムカデ型邪族、20席の座席が背中に取り付けられているが座席に掛けられた魔法で移動時の揺れはほとんど感じない。水深の浅い川ならば越える事も可能、便利な乗り物かもしれないが乗せて貰うのは内心遠慮したい。
鑑定に遠慮したいとまで言わせる巨大ムカデ、けどこれに乗らないと今日中に割頤使に着くのは無理だ。
「薫の言う通り、3人が気絶している間に乗せて移動するか。割頤使に着いたらルナ達のおんぶして貰って空を飛んで移動したとでも言って誤魔化そう」
華憐と薫に手伝ってもらい、気を失っている奈央とアクアにサクラの3人をムカデの背の座席に座らせていく。3人を座席に固定すると薫が身を乗り出して王道に声を掛けた。
「3人とも座席に固定出来ましたわ。王道さんも乗ってくださいって、きゃあ!?」
「危ない!!」
ムカデの背の油で足を滑らせた薫が3m近い高さから転落した、王道は咄嗟に落ちてきた薫を受け止めると偶然お姫様抱っこの形になっていた。
「あ、ありがとう・・・ございます」
「怪我はないか?」
「はい、大丈夫です」
「薫、大丈夫!?」
「ええ、華憐さん王道さんが受け止めてくれたから平気でした」
華憐に返事を返しながら、薫はケダモノと決め付けていた王道の意外な力強さにドキドキしていた。
(私をあの高さから受け止めて平気だなんて、王道さんって思った以上の力持ちさんだったのですね。それと男性の方からこの様なお姫様抱っこをされると凄く緊張してしまいます。これ以上、気に掛けてしまうと華憐さん達の二の舞になってしまいますから意識しない様にしませんと)
薫は意識しない様に考えれば考えるほど、余計に王道を強く意識する結果になる事に全く気付いていなかった・・・。
「頂上を越えれば割頤使までは下り坂になりますから、それまで無理せずに進みましょう」
奈央は序盤に飛ばしすぎてバテ気味になっている王道を労わって、声を掛けた。
「すまんな奈央、焦り過ぎて歩くペースを間違えたよ。本来は俺が皆を気遣わなくちゃいけないのに情けないよな」
「以前、熱中症で倒れられた時もそうですが王道さんは男だったらこうあるべきだとか無理をされているのではないですか?王道さんは王道さんです、多少情けない所を見せたとしてもそれで嫌いになる私達じゃ無いですからいつも通りでいてください。もし、足が痛くなって休みたくなったら何時でも膝枕してあげますから」
「ちょっと奈央!何ちゃっかり王道に自分をアピールしているのよ!?膝枕なら私だって出来るわよ」
「華憐さんも奈央さんも随分と王道さんに入れ込んでいますけど、この人のどこが気に入ったんですか?」
サクラは王道に対する興味が更に強くなっていた、自分と似た年の少女達が奪い合いをする様な男にはとても見えないからだ。叔父とは違う惹き付ける何かを持っているのだろうか?
「お、王道は普段は冴えない中年予備軍かもしれないけど、あれで結構やる時はやるのよ。さっきも嵯峨塩で私達だけでなく下流の人達も変換を使って救ったでしょ?あなたの叔父さんだってその中の1人、だから王道に泣きながらあなたもお礼を言っていたじゃない。私達には無い力を王道は持ってるし、それを間違えずに使える心に私は惹かれてしまったのかもしれないわね」
自信有り気に王道の気に入っている点を言う華憐に王道は申し訳無い気持ちにさせられた。
(華憐、そこまで自信持って言われてしまうと恥ずかしい限りだが実際の俺はそんな男じゃないぞ。分解の度にお前達の下着姿や裸を見てしまっているのにそれを打ち明けられない小心者だ)
王道の心の中を読める訳も無く、今度は奈央が王道の良さを話し始めた。
「私は華憐の様に最初から王道さんの事が気になっていた訳では無かったです、それがこちらの世界に連れてこられた最初の晩に宿のベランダで2人きりで話している内に華憐達が何で王道さんを奪い合おうとするのか理解出来て、それから私も王道さんの魅力の虜にされちゃいました」
奈央まで王道の事をべた褒めしている、恋する乙女の目のフィルターは華憐達に王道の姿を白馬の王子様か何かにでも見せているのだろうか?
「王道!奈央と2人きりで話したですって!?そんな事今まで聞いてなかったわよ、どんな話をしていたのか正直に答えなさい!!」
「ほら、最初の日に轟の村がゴブリンに襲われていただろ?その時、俺は深く考えずに指示を出しているだけで何も出来なかった。あれから足手まといだと思っていた俺が華憐達の役に立っていると奈央は気付かせてくれたんだ」
奈央の頭を撫でてやると、奈央は嬉しそうに王道に笑顔を見せた。ギリギリと華憐の歯軋りの音が聞こえてきたが、実際あの時の俺は申し訳無い気持ちで一杯だったからそれを救ってもらえた事に今も感謝していた。
『ここまでの会話を聞いている限り、奈央さんの方が華憐さんよりも王道さんに気に入られているみたいですね。華憐さんもうかうかしてると2人が先にゴールインしちゃいますよ?』
ここでアクアが華憐の嫉妬の炎に油を注ぐ事を言い出した、当然の如く華憐が奈央に食いかかる。
「王道は絶対に渡さない!王道の彼女になるのも奥さんになるのも私なんだから!?」
「それはこちらのセリフです、王道さんを傍で最も支えられるのは私しか居ません!」
ニコニコと痴話喧嘩を始めた2人を眺めているアクアに何だか腹が立った王道は気付かれない様に近づくとアクアの頭を叩いた。
バシッ!
『痛~いっ!神様の私に対して何て真似をするのですかあなたは!?』
「うるさい!華憐や奈央をわざと焚き付ける様な事を言いやがって、少しは反省しろ」
王道に叩かれた場所に手を当てながら、アクアは思った以上の成果に喜んでいた。
(やはり、恋愛感情を刺激すると人は面白い反応を見せてくれます。2人の少女から好意を示された事への照れ隠しで神である私の頭を平気で叩ける様になるのですから、次はもっと踏み込んだ事を言ってみたりするのも良いかもしれませんね。でもその前に・・・)
アクアは痴話喧嘩を続ける2人とそれを仲裁しようとする王道を見ているサクラに目をやる、観察対象は多い方が良い。では、サクラの心を王道に向かせるにはどうするべきか?そんなろくでもない試みをアクアは考え始めていた。
昼を少し過ぎた頃、ようやく王道達は峠の頂上を越える事が出来た。しかし、普段長い距離を歩く事が無かった王道や華憐達は足が痛くなってきており一旦休憩する事となる。
「このペースだと、今日中に割頤使に着くのは無理だから野宿になりそうだな。だけど、この人数がテントの中に入るのは流石に無理か」
旅を始める前にライアから授けられたテントは王道達7人が十分入れる大きさだが現在王道一向は12人の大所帯となっていた、5人は外で寝る事になる計算だ。
「それでしたら、メイドである我々5人が外で寝ます」
ララの申し出を王道は即座に却下した、いくら並みの人間や邪族よりも強い邪王とはいえ女性を外で寝させるのはやはり男としてプライドが邪魔をする。
『そこまで気になさらなくてもよろしいのに・・・。でしたら、乗り物に乗って移動しますか?』
ルナが王道の意思を尊重して、そんな妥協案を言ってきた。
「乗り物と言っても、こんな人がほとんど通らない峠道の頂上のどこに乗り物が有るんだ?」
『私が邪界で移動する際に使っていた乗り物をこちらの世界に呼び出せばすぐです、それで手を打ちませんか?』
確かに馬車などの乗り物はいずれ手に入れるべきだとは考えていた、しかしこちらの世界に異世界の乗り物を持ってきて良いのだろうか?王道はアクアに確認してみる事にする。
「アクア、ルナが邪界で使っていたという乗り物をこちらの世界に呼び出しても大丈夫か?」
『乗り物位でしたら良いですよ、それほど大きい物ではないでしょうから』
「アクアから許可を貰ったから、ルナすまないがその乗り物を呼び出して貰えないか?」
『それでは、早速呼び出そう。出でよ、我が愛しの乗用虫センチピード・ヴィークル!!』
ルナが右手を高々と挙げた、しかし次の瞬間!
「嫌~!!駄目、それは呼んじゃ駄目。今すぐ取り消して!?」
奈央が急に取り乱し始めた。
「奈央、急にどうしたんだ?ルナが折角乗り物を出そうとしてくれているのに」
「王道さん、ルナが呼び出すのを止めてください!でないと・・・・」
最後まで言う事が出来ずに奈央は気を失った、時既に遅く目の前にルナが呼び出した乗り物が現れたからだ。
『う~ん・・・・』
バタッ!! 続いてアクアも気を失い倒れる。
「ひぃっ!?」
更にサクラまで失神した。
『何て失礼な者達だ、私の可愛い乗り物を見て気絶するとは!』
「・・・いや、これは気を失っても仕方が無いぞ」
「そうね、これが乗り物だと言われても乗るのには少し勇気がいるわ」
「でも、気を失った事で3人が狂乱して暴れる心配が無くなりましたから今の内に乗せて峠を下りましょう」
「お前、結構鬼だな薫」
王道達の前にルナが呼び出した乗り物、それは20人分の豪華な座席が取り付けられた巨大ムカデだった。
鑑定結果
邪族 センチピード・ヴィークル
邪神ルナが移動用に愛用していた乗用のムカデ型邪族、20席の座席が背中に取り付けられているが座席に掛けられた魔法で移動時の揺れはほとんど感じない。水深の浅い川ならば越える事も可能、便利な乗り物かもしれないが乗せて貰うのは内心遠慮したい。
鑑定に遠慮したいとまで言わせる巨大ムカデ、けどこれに乗らないと今日中に割頤使に着くのは無理だ。
「薫の言う通り、3人が気絶している間に乗せて移動するか。割頤使に着いたらルナ達のおんぶして貰って空を飛んで移動したとでも言って誤魔化そう」
華憐と薫に手伝ってもらい、気を失っている奈央とアクアにサクラの3人をムカデの背の座席に座らせていく。3人を座席に固定すると薫が身を乗り出して王道に声を掛けた。
「3人とも座席に固定出来ましたわ。王道さんも乗ってくださいって、きゃあ!?」
「危ない!!」
ムカデの背の油で足を滑らせた薫が3m近い高さから転落した、王道は咄嗟に落ちてきた薫を受け止めると偶然お姫様抱っこの形になっていた。
「あ、ありがとう・・・ございます」
「怪我はないか?」
「はい、大丈夫です」
「薫、大丈夫!?」
「ええ、華憐さん王道さんが受け止めてくれたから平気でした」
華憐に返事を返しながら、薫はケダモノと決め付けていた王道の意外な力強さにドキドキしていた。
(私をあの高さから受け止めて平気だなんて、王道さんって思った以上の力持ちさんだったのですね。それと男性の方からこの様なお姫様抱っこをされると凄く緊張してしまいます。これ以上、気に掛けてしまうと華憐さん達の二の舞になってしまいますから意識しない様にしませんと)
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