召喚勇者は魔王と放浪する事になりました。

いけお

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第3章~この世界を改めて理解する旅路~

第41話 改めて行う披露宴とウルスラのお披露目

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・・・ジーク&エダ夫婦は早くも2人目が出来そうな勢いになってます。

鞍馬&御影夫婦に手ほどきを受けたら駄目だってあれ程言っておいたのに、目を盗んで教わるものだから食事の時間以外は部屋に篭ったままになっている。帝王・女帝の名を冠していた自分やセシルでさえ夜の生活が一変してしまう鞍馬夫婦の営みを駆け出し夫婦が覚えたらそりゃ快楽に溺れきってしまうわな。それでもちゃんとウルスラちゃんの世話をきちんとしているのだから有る意味立派・・・・でもないか。

「帝王・女帝の営みさえ戯言にしてしまう、鞍馬様・御影様の素晴らしい教えにはつくづく感服いたしました」

もしも~し、ジークさん。感服する方向を絶対に間違えてるよ~!?

「そうですわね、御影様にはこれからもご指導の程宜しくお願い致します」

エダさんまで平伏してるよ、元魔王2人が心酔して弟子入りしてしまう鞍馬夫婦の技は確かに凄すぎる・・・凄すぎるのだが夜の方面の技だからそれ!

「よろしいですよ、エダさん。先日の様にまたお互いのを見ながらするのも良い勉強になるでしょう。気が向いたら何時でも来ていいですよ、その方が鞍馬くんもより興奮しますから♪」

え!?ジーク&エダ夫婦は鞍馬&御影夫婦と同じ部屋でお互いの営みを見せ合っちゃったの!?間近で見て更にスキルUPをしていたのか・・・下手したら既に自分達夫婦のレベルも超えちゃったかもしれないな。奮発して購入した馬車では有るが、現在3つの夫婦が使用するラブホテル状態になっている。何か・・・この世界に召喚された勇者や魔王って性に溺れやすい体質でも持っているんじゃないか!?っとさえ思えてきてしまう。最初に溺れた自分達が言うセリフじゃないが、おそらくは大量の命を奪える力を持つ反動で新たな命を作る行為に夢中になってしまうのではないかとも推測している。

そうこうしている内に風魔王領を出てから半月程で初鹿野の首都大菩薩に戻ってきた。首相の武田さんと副首相の真田さんは魔王4人勢ぞろいの状況にまた気絶しそうになるがジーク&エダ夫婦の娘のウルスラちゃんを拝見すると温かな眼差しになり、こう告げた。

『ジークさん、エダさん。宜しければ我が国で暮らしませんか?我が国はヤマト様セシル様が耕してくれた大地に丁度芽が出始めたばかりの畑の様な物。どんな食べ物が出来るのかまだ想像も出来ませんが、お2人にもきっと美味しいと思わせる実を付けさせてみせますので根を張って頂けますか?』

「「多大なご迷惑をお掛けするかもしれませんが、こちらこそ宜しくお願い致します」」

「え~っとお義父さん、結婚式の日に結局その後の披露宴を行えなかったからあの時の方々を再び呼んで改めて披露宴を行いたいのですがよろしいでしょうか?その席で、こちらのジークさんとエダさん夫婦と娘のウルスラちゃんの紹介をさせて頂きたく思います」

『そうだな、あの場に集まったのは皆家族の様なものだしな。喜んで参加させてもらおう』

忘れられているが、元ヒャッハーさんカップルは家族とはちょっと違うからね。お義父さん

真田さんも快く披露宴の参加を了承してくれたので、早速元ヒャッハーさん達の元へ飛ぶと神さまの小物の店はすごく繁盛している様子だった。店から出てきた客に聞いてみると

(いやね、あの店の娘さんとね少し年上の幼馴染が先日婚約したんだよ。それで花嫁衣裳を作る為に2人が店先に立ちながら一生懸命売り子をする姿を見ているとね何か手助けをしてやりたくなるじゃないか。それで、町の人達もこの2人へのご祝儀代わりに店の品物を購入しているって訳さ)

それでこの賑わいって訳か、客の皆も温かい目で2人を見つめているものな。自分も何か購入するかな。

「へい、らっしゃい!ってヤマト様じゃないですか!?どうしてこちらへ!?」

「・・・お久しぶりです、その節は素晴らしい式にご招待頂きまして有難う御座いました」

「あの、実はヤマト様あれから俺達はお互いの両親と話し合い先日婚約致しやした」

「うん、さっき出てきたお客から聞いたよ。2人ともおめでとう」

「「ありがとうございます」」

「それで今日来た理由なんだけど、先日の結婚式が終わった直後に風魔領に行ってしまって披露宴を行えなかったから改めてする事が決まったので再度2人を招待したくて来たんだ」

「宜しいんですか!?また参加させて頂いても!?」

「ああ、ぜひ参加して欲しい。それと自分からも気が早いがご祝儀代わりだこの店の商品を何か1つ購入させて頂くよ」

「ご祝儀だなんて、そんな。先日の花嫁衣裳を見させて頂いたのが十分にご祝儀代わりでしたから。式の最中に首相の武田様がこっそり教えてくださいました。自分達2人の為に衣装の生地をごく一般的な物に変更してくれたのだと。遥か遠いものだと思っていた結婚式を手の届く所まで近づけて下さった皆様には本当に感謝しています」

「あと武田様は、わたし達2人にこうも言って下さいました。(この結婚式はね色々な縁で結ばれた者が集まった物だ、だからここに居る人達は1つの大きな家族だ。これからは君達2人も大切なわたしの家族だから何か困った事が起きた場合は遠慮無く相談するんだよ)それで2人で力を合わせてささやかでも同じ位幸せに溢れる結婚式を挙げようって決めたんです」

お義父さん、あの時に言った言葉はそのままの意味だったのか・・・自分もまだまだだな。

「それなら自分とも家族ぐるみの付き合いをしていかないとな!店の中をちょっと見させてもらうよ」

店の中をしばらく見て回っていると、ふと棚の隅に置かれている小さなお守りが気になって手に取った。

「そのお守りは、生まれたばかりの赤子の健やかな成長と将来の幸福を呼ぶ祈りが込められた物になります」

「うん、これが良い!このお守りを贈るのに相応しい赤ん坊が居るからこれを買うよ。今度の披露宴で一緒にお披露目される予定だから楽しみにするといいよ」

代金を支払うと詳しい日取りは後日知らせると告げて店を出た。そして、大菩薩に戻るとジークとエダに購入したお守りを渡すと非常に喜んでくれてウルスラちゃんの小さな手にそっと握らせていた。

それから、半月ほど経った快晴の日に改めて披露宴が執り行われた。元ヒャッハーさんカップルの薬指に小さな婚約指輪が嵌っているのを見てまずは皆で祝福した。

そして最初に自分達3人夫婦、次に鞍馬・御影夫婦、そして新たに加わったジーク・エダ夫婦が自己紹介を交えながら挨拶をしていき最後にウルスラちゃんの紹介となった。

「この子はわたしジークと妻エダとの間に生まれた子でウルスラと言います、ヤマト夫婦と鞍馬夫婦は既に知っておりますがこの子は10歳の洗礼の日に勇者である事が判明する神託を受けております」

「「「「「・・・・・・!?」」」」」

お義父さん、真田さん夫婦と元ヒャッハーさんカップルは衝撃を受けている。

「そして神託にはまだ続きが有り、この子が16の歳に2人の魔王がどこかの世界を去りそのどちらかの魔王の妻となり、この子は勇者から解放されるとなっております」

この世界に関わる重大な神託、それをこの場で聞かされているから5人は無言のままでいる。

「この子にはこれから数多くの試練が待ち構えております、どうかこの子の無事と幸せの為に温かく見守って頂ければ幸いに思います」

そう言いながらジークとエダさんは頭を下げる。しばらくすると、真田さんがこう切り出した。

『ここに集まった者は皆家族みたいなものじゃないか!家族を見守るのは当たり前の事だろ!?このウルスラが将来魔王と幸せに暮らしていける世界をそれまでに築いていこうではないか!』

その声を合図に皆で拍手してウルスラを祝福する、ジークとエダさんは涙を流しながら皆に感謝の言葉を述べ静かに披露宴は終了したのだった。
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