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第36話 【ダイナス恐怖の10日間】~3日目午後の部その1~
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「今朝方、王城で働かせておりました我が家の者から連絡が入りました。王と皇太子、また王妃とその一族が何者かの手によって拘束されたと」
「なんですって!?」
「更に報告によると拘束した側の人間の中にセレスティーナ公女の姿が有ったそうです」
「公女は確か処刑される寸前に勇者を自称する無法者によって奪われ逃亡の身と聞いておりましたが?」
「その公女が手引きして地下から攻め入り、王城を占拠したみたいなのです」
ここは王都内に住むとある伯爵の屋敷、貴族の妻達はお茶会と称して様々な情報交換を行い社交界での地位をより磐石な物とする為に奔走していた。
『実は・・・ここだけの話なのですが、そのセレスティーナ様から秘かに使者が送られて参りましてコルティナイト公爵様が王都に兵を率いて到着する前に王都内の貴族を纏め上げる大役を我々に任せたいそうなのです』
『公女直々の頼みとあらば、コルティナイト王家誕生の暁にはその功績で公爵家昇格も夢ではありませんわ!』
『それで公女様には何と返答されたのですか!?』
『はい、私の親しい友人達も加えたいと申した所それは大変に心強いと仰られ皆様をお誘いして秘密の拠点まで来て欲しいと言われました』
『では今すぐ馳せ参じましょう!その拠点までの案内お願い致しますわね』
「ミリタリア男爵夫人とそのご友人方であらせられますね、公女様がお待ちですこちらへどうぞ」
コルティナイト家の侍女の案内で男爵夫人とその友人達は古びた屋敷の奥の部屋まで通された。数回ノックして部屋に入ると確かにそこにはセレスティーナの姿が有った。
「セレスティーナ公女様。ご無事な様で何よりです、この場に居る者を代表し謹んでお喜び申し上げます」
「堅苦しい挨拶は抜きにしましょう、我々には時間が有りません。ハジメ殿、次の方々を連れてくるまでに彼女達から色々と聞き出した上でこちらの間者にしてください」
「任せておけ。だけど済まないな、お前の名を利用しちゃって」
「いいえ構いません、王位の簒奪などという馬鹿げた行いは何としても阻止せねばなりませんから」
そう言い残すとセレスは部屋を移動した、残された男爵夫人達は何が起きているのか分からず呆気に取られていた。
「さてと、悪いけど旦那がしていた悪事とか洗いざらい吐いてもらうよ。そしてついでに俺達の間者にもなってもらうから」
「私達を騙したのね!?」
「フェロモン散布」
ハジメの身体から光る燐粉が放出され部屋に充満した、それを吸い込んだ男爵夫人達は急に身体の奥から湧き上がってきた情欲に耐え切れずその場に座り込む。
「話す気になってくれた人から順に良い思いをさせてやるよ、ただし1番最後まで我慢した奴だけは罰としてそのままにするがな」
その一言が引き金となったのか、彼女達は一斉にハジメに群がった。そして次のターゲットが来るまでの間に知っている事を全て話し、ハジメ側の間者として家に帰されたのだった。
「ほい、これがミリタリア男爵夫人とその仲間の旦那さん方が受け取ってきた賄賂や悪事などのリストだ。ミリンダ早速裏付けを取ってきてくれ」
「畏まりましたハジメ様」
「それにしても・・・凄い声でしたね。私達も知らない間にハジメにあんな風にされちゃっているのね」
「っていうか、セシリアとランはこんなやり方嫌がると思ったけど平気なのか?」
「平気と言えば嘘になりますけど、でもこのやり方が1番血を流さずに済みそうですから敵も味方も」
そうなのだ、王家に不満を抱いていた貴族達をコルティナイト家の挙兵に合わせて暴発させ謀反の罪で一網打尽にする方法も考案されたがそれだと無関係の家族まで巻き込んでしまう恐れが有った、連座制という奴だ。それならば汚職の証拠を見つけ出して先に捕らえてしまえば家族にまで罪は及ばない、家族が協力者として関わっていれば話は別だが。
アグナードから渡されたメモに記されていた内側に巣食うネズミをそんな貴族達の事だと判断したハジメは、セレスの協力の下で腐敗貴族の妻達を篭絡させ証拠を掴む作戦を開始していた。まずは【フェロモン散布】で発情させ、状態異常無効を持つ者が居れば【夏の夜の夢】で心を強引に奪う。まさに『女の天敵』であるハジメにうってつけの作戦では有るが、それとは別にもっと恐ろしい作戦もハジメ達に内緒で行われていた・・・。
「楽しませて貰ったわ、それじゃあ約束通り自分で憲兵に自首するのよ」
「・・・はい、アーシュラさま」
アーシュラが時間停止を使って、貴族を片っ端から襲い虜にしていたのだ。自首に訪れた貴族の当主の長蛇の列があっという間に出来上がり憲兵の詰め所は異例の対応に追われる事となった。その頃、無事に両親と自宅に戻っていたサリーネは自室で自らを慰めていた。
(私の身体は一体どうなってしまったというの!?身体の芯から徐々に火照りだして、誰かに早く鎮めて貰わないと気が狂いそうだわ。もしかして、セシリアさんが言っていた『女の天敵』ってこの事なの?)
1つの確信に辿り着いたサリーネは平静を装いながら着替え始めると、家族に見つからない様にそっと家を抜け出してハジメを問い質しに向かった。いや・・・問い質す事を口実にして己の身体を鎮める事しか考えられなくなっていた。
自宅からハジメ達が活動している屋敷までサリーネは人目を避けながら進んだ。時間が経てば経つほど身体の中の疼きは激しさを増し何度か通りすがりの男でも構わないと思う様にまでなった、しかしサリーネはその誘惑を振り払い目的の場所へ急ぐ。自分の唇を突然奪った非常識な男、何故かは分からないがその男以外に肌を晒したいと思えなかったのだ。
2時間ほど掛けて古びた屋敷に辿り着くと丁度何組目かのターゲットだった令嬢達が頬を上気させ、ふらふらとした足取りで出てきた。
(良かった・・・まだ中に居るみたいね)
サリーネは侍女の制止も聞かずに中に入るとハジメの居る部屋に踏み込んだ。
「ハジメさん・・・少しお話が有ります」
急に入ってきたサリーネに驚くハジメとセシリア達だったが、サリーネの顔を見た瞬間に彼女が発情状態となっている事に気が付いた。
『あれってもしかして俺が強引にキスしたのが原因?』
『恐らく・・・っていうか、それしか無いでしょ。それ以外で原因を作っていたのでしたら、今晩の夕食は抜きですよ』
『そんな事していないって!?』
こそこそと話をしているハジメとセシリアに苛立ちを隠し切れなくなったサリーネは、ハジメに近付き腕を掴むと隣の部屋に連れて行った・・・。
「これは、当分出てきそうにないですね」
「今日の所は次のターゲットでお終いにしておきますか」
「あの女が満足して出てくるまで、どうやって時間を稼ぐのじゃ?」
ランの質問にセレスは少しだけ考えると単純な結論を出した。
「仕方ないですから、お茶の中に多めに眠り薬でも仕込んで眠らせておきましょう」
隣の部屋に強引にハジメを連れ込んで服を脱いだまでは良かったが、サリーネはそこから急に怯えた様に態度が変わってしまった。念の為遮音結界で音が外に漏れない様にすると、ハジメはサリーネの背後から優しく抱きしめながら語りかけた。
「やっぱり俺が相手じゃ嫌?それなら効果が切れるまでここでじっとしていても良いんだよ」
「そうじゃありません!」
サリーネは静かに今の気持ちを話し出す。
「実は・・・私は今までこの様な事をした経験が無かったので、少し怖いのです。どうすれば良いのですか?」
「サリーネ!」
上目遣いで怯えながら答える姿に興奮したハジメは正面からサリーネを抱きしめると唇を奪い舌を絡ませる、そして暴発寸前までサリーネを発情させるとベッドに押し倒しながら耳元で囁いた。
「もう怖さなんて感じる余裕すら無いだろ?これから君を俺だけの物にするよ、良いね?」
サリーネはゆっくりと首を縦に振ると、ハジメにその無垢な身体を捧げたのだった・・・。
「なんですって!?」
「更に報告によると拘束した側の人間の中にセレスティーナ公女の姿が有ったそうです」
「公女は確か処刑される寸前に勇者を自称する無法者によって奪われ逃亡の身と聞いておりましたが?」
「その公女が手引きして地下から攻め入り、王城を占拠したみたいなのです」
ここは王都内に住むとある伯爵の屋敷、貴族の妻達はお茶会と称して様々な情報交換を行い社交界での地位をより磐石な物とする為に奔走していた。
『実は・・・ここだけの話なのですが、そのセレスティーナ様から秘かに使者が送られて参りましてコルティナイト公爵様が王都に兵を率いて到着する前に王都内の貴族を纏め上げる大役を我々に任せたいそうなのです』
『公女直々の頼みとあらば、コルティナイト王家誕生の暁にはその功績で公爵家昇格も夢ではありませんわ!』
『それで公女様には何と返答されたのですか!?』
『はい、私の親しい友人達も加えたいと申した所それは大変に心強いと仰られ皆様をお誘いして秘密の拠点まで来て欲しいと言われました』
『では今すぐ馳せ参じましょう!その拠点までの案内お願い致しますわね』
「ミリタリア男爵夫人とそのご友人方であらせられますね、公女様がお待ちですこちらへどうぞ」
コルティナイト家の侍女の案内で男爵夫人とその友人達は古びた屋敷の奥の部屋まで通された。数回ノックして部屋に入ると確かにそこにはセレスティーナの姿が有った。
「セレスティーナ公女様。ご無事な様で何よりです、この場に居る者を代表し謹んでお喜び申し上げます」
「堅苦しい挨拶は抜きにしましょう、我々には時間が有りません。ハジメ殿、次の方々を連れてくるまでに彼女達から色々と聞き出した上でこちらの間者にしてください」
「任せておけ。だけど済まないな、お前の名を利用しちゃって」
「いいえ構いません、王位の簒奪などという馬鹿げた行いは何としても阻止せねばなりませんから」
そう言い残すとセレスは部屋を移動した、残された男爵夫人達は何が起きているのか分からず呆気に取られていた。
「さてと、悪いけど旦那がしていた悪事とか洗いざらい吐いてもらうよ。そしてついでに俺達の間者にもなってもらうから」
「私達を騙したのね!?」
「フェロモン散布」
ハジメの身体から光る燐粉が放出され部屋に充満した、それを吸い込んだ男爵夫人達は急に身体の奥から湧き上がってきた情欲に耐え切れずその場に座り込む。
「話す気になってくれた人から順に良い思いをさせてやるよ、ただし1番最後まで我慢した奴だけは罰としてそのままにするがな」
その一言が引き金となったのか、彼女達は一斉にハジメに群がった。そして次のターゲットが来るまでの間に知っている事を全て話し、ハジメ側の間者として家に帰されたのだった。
「ほい、これがミリタリア男爵夫人とその仲間の旦那さん方が受け取ってきた賄賂や悪事などのリストだ。ミリンダ早速裏付けを取ってきてくれ」
「畏まりましたハジメ様」
「それにしても・・・凄い声でしたね。私達も知らない間にハジメにあんな風にされちゃっているのね」
「っていうか、セシリアとランはこんなやり方嫌がると思ったけど平気なのか?」
「平気と言えば嘘になりますけど、でもこのやり方が1番血を流さずに済みそうですから敵も味方も」
そうなのだ、王家に不満を抱いていた貴族達をコルティナイト家の挙兵に合わせて暴発させ謀反の罪で一網打尽にする方法も考案されたがそれだと無関係の家族まで巻き込んでしまう恐れが有った、連座制という奴だ。それならば汚職の証拠を見つけ出して先に捕らえてしまえば家族にまで罪は及ばない、家族が協力者として関わっていれば話は別だが。
アグナードから渡されたメモに記されていた内側に巣食うネズミをそんな貴族達の事だと判断したハジメは、セレスの協力の下で腐敗貴族の妻達を篭絡させ証拠を掴む作戦を開始していた。まずは【フェロモン散布】で発情させ、状態異常無効を持つ者が居れば【夏の夜の夢】で心を強引に奪う。まさに『女の天敵』であるハジメにうってつけの作戦では有るが、それとは別にもっと恐ろしい作戦もハジメ達に内緒で行われていた・・・。
「楽しませて貰ったわ、それじゃあ約束通り自分で憲兵に自首するのよ」
「・・・はい、アーシュラさま」
アーシュラが時間停止を使って、貴族を片っ端から襲い虜にしていたのだ。自首に訪れた貴族の当主の長蛇の列があっという間に出来上がり憲兵の詰め所は異例の対応に追われる事となった。その頃、無事に両親と自宅に戻っていたサリーネは自室で自らを慰めていた。
(私の身体は一体どうなってしまったというの!?身体の芯から徐々に火照りだして、誰かに早く鎮めて貰わないと気が狂いそうだわ。もしかして、セシリアさんが言っていた『女の天敵』ってこの事なの?)
1つの確信に辿り着いたサリーネは平静を装いながら着替え始めると、家族に見つからない様にそっと家を抜け出してハジメを問い質しに向かった。いや・・・問い質す事を口実にして己の身体を鎮める事しか考えられなくなっていた。
自宅からハジメ達が活動している屋敷までサリーネは人目を避けながら進んだ。時間が経てば経つほど身体の中の疼きは激しさを増し何度か通りすがりの男でも構わないと思う様にまでなった、しかしサリーネはその誘惑を振り払い目的の場所へ急ぐ。自分の唇を突然奪った非常識な男、何故かは分からないがその男以外に肌を晒したいと思えなかったのだ。
2時間ほど掛けて古びた屋敷に辿り着くと丁度何組目かのターゲットだった令嬢達が頬を上気させ、ふらふらとした足取りで出てきた。
(良かった・・・まだ中に居るみたいね)
サリーネは侍女の制止も聞かずに中に入るとハジメの居る部屋に踏み込んだ。
「ハジメさん・・・少しお話が有ります」
急に入ってきたサリーネに驚くハジメとセシリア達だったが、サリーネの顔を見た瞬間に彼女が発情状態となっている事に気が付いた。
『あれってもしかして俺が強引にキスしたのが原因?』
『恐らく・・・っていうか、それしか無いでしょ。それ以外で原因を作っていたのでしたら、今晩の夕食は抜きですよ』
『そんな事していないって!?』
こそこそと話をしているハジメとセシリアに苛立ちを隠し切れなくなったサリーネは、ハジメに近付き腕を掴むと隣の部屋に連れて行った・・・。
「これは、当分出てきそうにないですね」
「今日の所は次のターゲットでお終いにしておきますか」
「あの女が満足して出てくるまで、どうやって時間を稼ぐのじゃ?」
ランの質問にセレスは少しだけ考えると単純な結論を出した。
「仕方ないですから、お茶の中に多めに眠り薬でも仕込んで眠らせておきましょう」
隣の部屋に強引にハジメを連れ込んで服を脱いだまでは良かったが、サリーネはそこから急に怯えた様に態度が変わってしまった。念の為遮音結界で音が外に漏れない様にすると、ハジメはサリーネの背後から優しく抱きしめながら語りかけた。
「やっぱり俺が相手じゃ嫌?それなら効果が切れるまでここでじっとしていても良いんだよ」
「そうじゃありません!」
サリーネは静かに今の気持ちを話し出す。
「実は・・・私は今までこの様な事をした経験が無かったので、少し怖いのです。どうすれば良いのですか?」
「サリーネ!」
上目遣いで怯えながら答える姿に興奮したハジメは正面からサリーネを抱きしめると唇を奪い舌を絡ませる、そして暴発寸前までサリーネを発情させるとベッドに押し倒しながら耳元で囁いた。
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