1 / 18
戦場での出会い
しおりを挟む
私は流行病で両親を失い伯父に売られた。売られた先は戦場だった。戦士の相手をする女として戦場に連れて来られたのだった。
戦争を仕掛けたのは我が国だったという。隣国に侵攻して、国境の領地から領主を追い出し、隣国の森を焼き、我が国の兵士は敵兵を蹴散らして進軍して行く。
順調だった。皆が勝てると思った。そんな前線に連れて来られた。
そして、あいつがやって来た。
頬に傷のある大男。手には大剣。盾は持っていない。まるで、守りは必要ないと言うように。
辺りは血の海になった。大男が大剣を振うたび、血が舞い、人が倒れる。
血まみれの男の後ろでは、まだ燃えている炎が揺らめく。赤毛の男を染めるのは、血か炎か。
生き残った兵士は、皆逃げて行った。破れた天幕の中に鎖で繋がれていた私を置いて。
「女か?」
大男は大剣を振り上げる。
私は目を瞑る。生きていてもいい事なんてなかった。私たちの国の兵士は、隣国の兵士だけではなく、ただの村人まで殺したという。私は、無理やり連れて来られたとはいえ、従軍していた。これが戦争なんだろう。理不尽だとは思う。でも、生きていたいとは思わない。
大剣が風を切る音に続き、金属音が響く。
痛みは来ない。そろっと目を開ける。足に繋がれていた鎖が断ち切られていた。
「俺と一緒に来るか?」
大剣を背中の鞘に納めながら、大男が私に問う。
戦場で敵に捕まった女がどんな目に合うか、十分わかっている。
私は頷いた。
大男は、軽々と私を抱えて歩き出した。森を焼いていた炎はいつしか消えていた。
連れて来られたのは、小さな村。兵士だけが集っていた。村人は避難したか、我が国の兵士に殺されたかしたらしい。
私を連れた大男は、粗末な家に入った。
「あの状態では、おまえの国の事を何も知らないよな?」
貧しい村から連れて来られただけで、本当に何も知らない。私は頷く。
「まずは水浴びをしてくる。おまえも来るか」
血濡れの男に抱えられていたので、私も血にまみれている。体を洗いたい。
「行く」
「付いて来い」
連れて来られたのは、村の近くの川。大男は下穿きだけになって川に浸かる。頬だけではなく、男の全身に傷があった。
「おまえも洗え。こっちを向いていてやる」
「私が逃げたらどうするつもり?」
「それは、やめた方がいい。おまえは敵国の捕虜だ。捕まったら酷い目に合うぞ」
「わかったわよ」
私も服を脱ぎ下着だけになって川に入る。少し冷たいが、べとついた体に気持ちがいい。
「良く絞ってとりあえず今の服を着ておけ。村に帰ったら服ぐらいあるだろう」
しばらく川に浸かっていると、大男が声をかけてきた。
言われた通り、服を絞って着る。
「村の人はどうしたの?」
「俺たちがこの村に着いたときには、誰も生きてはいなかった」
「そう……」
やはり、我が国の兵士が殺してしまったらしい。
再び村の粗末な家に入り中を探すと、女物の服があった。少し大きいが着ることはできそうだ。濡れた服を脱いで乾いた服を着る。
「飯を食いに行こう」
大男も着替えが済んだらしく、食事に私を誘った。
村長の家らしきところで、他に騎士と一緒に食事をとる。敵国の捕虜の私が食事を貰うのに、誰も反対しなかった。
敵国を追い返した喜びからなのか、元々おおらかな国民性なのか。
他の騎士が喜んでいる中で、大男は黙って食べていた。
食事が済んで、粗末な家に戻った。
私の足に付いていた枷を、大男が家にあった工具で器用に外す。私は売られてから初めて自由になった。
家にはベッドが二つあった。
「もう寝ろ。夜も遅い」
大男は、さっさとベッドに入ってしまう。
「私に何もしないの?」
「子どもは、そんなことは気にせず、さっさと寝ろ」
「私は十六歳だもの、子どもじゃないわ」
「十分子どもだな」
子ども扱いはひどい。
「名前はなんていうの?」
でも、助けてくれた人だから、名前ぐらいは知りたい。
「サイラス。おまえは?」
「セシィ。ねえ、死にたいと思っている?」
「なぜ、そう思う?」
「盾を持っていなかったから」
「そうだな、俺は生きていく価値はないからな。セシィ、もう寝ろ」
私はベッドに入った。いろいろな事があった。今日戦場に連れて来られて、鎖に繋がれたまま打ち捨てられ、そして、この大男に拾われた。
なかなか眠られなかったけれど、明け方近くに眠ってしまったらしい。サイラスに起こされた。朝日がまぶしい。
「おまえを町に送る暇がない。ここにいても危ない。俺と一緒に来るか?」
「私は行く。そして、サイラスの盾になってやる」
「そうか。好きにしろ」
サイラスは、怪訝な顔をしてそう言った。
サイラスたちは私の国だった敵国に向かって進軍した。私が捕らわれていた所より国境に近い場所に、昨日逃げていった敵兵たちが簡易な天幕を張って駐留していた。
再び戦闘が始まる。
「サイラスが死んだら、私も死ぬ。絶対に生き抜いて」
死ねない様に釘を刺す。これが盾。
私は、後方で救護班の手伝いをしながら、祈る。戦争が終わることを。サイラスが死なないことを。
サイラスが大剣を振う。兵が何人も倒れる。血飛沫が舞う。サイラスは神話の戦神のように、敵兵を葬っていった。
徐々に後退する敵兵士。そして、逃げ出していった。
「敵前逃亡は死刑だけどな。おまえの国はもう駄目だな」
サイラスの言葉は正しかった。
サイラスたちが小さな村に駐留して十日が経った頃、私の国は降伏して戦争が終わったとの情報がもたらされた。
「国へ帰るか?」
「嫌よ。サイラスと一緒にいる」
「わかった。今あの国に戻ってもいいことはないだろう」
他の騎士の情報によると、サイラスは貴族の子息だったらしいけれど、勘当されているので平民扱いされているらしい。気後れすることはないと、騎士たちは言った。
貴族は苦手だったけれど、サイラスは別だ。一緒にいたいと思った。
騎士隊は国境近くを通りながら駐屯地の砦に戻った。馬で一時間も走れば町がある。
サイラスは、砦の宿舎に住んでいたが、町にある妻帯者用の家を借りてくれた。
借りた家は私の村の村長一家が住んでいた家より大きい。
「ここで、働かせてくれるの?」
「別に使用人などいらない」
「こんなに大きな家なのに?」
「普通の家だ。セシィは俺の妹になるか?」
サイラスは問う。
「妹は嫌よ」
私は答える。私がなりたいのは、サイラスの妹じゃない。
「そうか。一緒の家に暮らすのに他人というのも変だろう。従妹にしておくか?」
「それでいいわ。サイラスは、貴族だったから、平民とは結婚しないの?」
「俺はもう貴族ではないが、結婚はしない」
「なぜ?」
「俺は幸せになってはいけないから」
「何があったの?」
「色々とな。心配するな。おまえに気に入った男ができたら、ちゃんと嫁に出してやる。それぐらいの給金は貰っている」
サイラスは過去のことを教えてくれない。だから、何も訊かない。
いつか、きっとサイラスを変えてみせる。幸せになってもいいかと思わせてやる。
それまで、従妹で我慢する。
戦争を仕掛けたのは我が国だったという。隣国に侵攻して、国境の領地から領主を追い出し、隣国の森を焼き、我が国の兵士は敵兵を蹴散らして進軍して行く。
順調だった。皆が勝てると思った。そんな前線に連れて来られた。
そして、あいつがやって来た。
頬に傷のある大男。手には大剣。盾は持っていない。まるで、守りは必要ないと言うように。
辺りは血の海になった。大男が大剣を振うたび、血が舞い、人が倒れる。
血まみれの男の後ろでは、まだ燃えている炎が揺らめく。赤毛の男を染めるのは、血か炎か。
生き残った兵士は、皆逃げて行った。破れた天幕の中に鎖で繋がれていた私を置いて。
「女か?」
大男は大剣を振り上げる。
私は目を瞑る。生きていてもいい事なんてなかった。私たちの国の兵士は、隣国の兵士だけではなく、ただの村人まで殺したという。私は、無理やり連れて来られたとはいえ、従軍していた。これが戦争なんだろう。理不尽だとは思う。でも、生きていたいとは思わない。
大剣が風を切る音に続き、金属音が響く。
痛みは来ない。そろっと目を開ける。足に繋がれていた鎖が断ち切られていた。
「俺と一緒に来るか?」
大剣を背中の鞘に納めながら、大男が私に問う。
戦場で敵に捕まった女がどんな目に合うか、十分わかっている。
私は頷いた。
大男は、軽々と私を抱えて歩き出した。森を焼いていた炎はいつしか消えていた。
連れて来られたのは、小さな村。兵士だけが集っていた。村人は避難したか、我が国の兵士に殺されたかしたらしい。
私を連れた大男は、粗末な家に入った。
「あの状態では、おまえの国の事を何も知らないよな?」
貧しい村から連れて来られただけで、本当に何も知らない。私は頷く。
「まずは水浴びをしてくる。おまえも来るか」
血濡れの男に抱えられていたので、私も血にまみれている。体を洗いたい。
「行く」
「付いて来い」
連れて来られたのは、村の近くの川。大男は下穿きだけになって川に浸かる。頬だけではなく、男の全身に傷があった。
「おまえも洗え。こっちを向いていてやる」
「私が逃げたらどうするつもり?」
「それは、やめた方がいい。おまえは敵国の捕虜だ。捕まったら酷い目に合うぞ」
「わかったわよ」
私も服を脱ぎ下着だけになって川に入る。少し冷たいが、べとついた体に気持ちがいい。
「良く絞ってとりあえず今の服を着ておけ。村に帰ったら服ぐらいあるだろう」
しばらく川に浸かっていると、大男が声をかけてきた。
言われた通り、服を絞って着る。
「村の人はどうしたの?」
「俺たちがこの村に着いたときには、誰も生きてはいなかった」
「そう……」
やはり、我が国の兵士が殺してしまったらしい。
再び村の粗末な家に入り中を探すと、女物の服があった。少し大きいが着ることはできそうだ。濡れた服を脱いで乾いた服を着る。
「飯を食いに行こう」
大男も着替えが済んだらしく、食事に私を誘った。
村長の家らしきところで、他に騎士と一緒に食事をとる。敵国の捕虜の私が食事を貰うのに、誰も反対しなかった。
敵国を追い返した喜びからなのか、元々おおらかな国民性なのか。
他の騎士が喜んでいる中で、大男は黙って食べていた。
食事が済んで、粗末な家に戻った。
私の足に付いていた枷を、大男が家にあった工具で器用に外す。私は売られてから初めて自由になった。
家にはベッドが二つあった。
「もう寝ろ。夜も遅い」
大男は、さっさとベッドに入ってしまう。
「私に何もしないの?」
「子どもは、そんなことは気にせず、さっさと寝ろ」
「私は十六歳だもの、子どもじゃないわ」
「十分子どもだな」
子ども扱いはひどい。
「名前はなんていうの?」
でも、助けてくれた人だから、名前ぐらいは知りたい。
「サイラス。おまえは?」
「セシィ。ねえ、死にたいと思っている?」
「なぜ、そう思う?」
「盾を持っていなかったから」
「そうだな、俺は生きていく価値はないからな。セシィ、もう寝ろ」
私はベッドに入った。いろいろな事があった。今日戦場に連れて来られて、鎖に繋がれたまま打ち捨てられ、そして、この大男に拾われた。
なかなか眠られなかったけれど、明け方近くに眠ってしまったらしい。サイラスに起こされた。朝日がまぶしい。
「おまえを町に送る暇がない。ここにいても危ない。俺と一緒に来るか?」
「私は行く。そして、サイラスの盾になってやる」
「そうか。好きにしろ」
サイラスは、怪訝な顔をしてそう言った。
サイラスたちは私の国だった敵国に向かって進軍した。私が捕らわれていた所より国境に近い場所に、昨日逃げていった敵兵たちが簡易な天幕を張って駐留していた。
再び戦闘が始まる。
「サイラスが死んだら、私も死ぬ。絶対に生き抜いて」
死ねない様に釘を刺す。これが盾。
私は、後方で救護班の手伝いをしながら、祈る。戦争が終わることを。サイラスが死なないことを。
サイラスが大剣を振う。兵が何人も倒れる。血飛沫が舞う。サイラスは神話の戦神のように、敵兵を葬っていった。
徐々に後退する敵兵士。そして、逃げ出していった。
「敵前逃亡は死刑だけどな。おまえの国はもう駄目だな」
サイラスの言葉は正しかった。
サイラスたちが小さな村に駐留して十日が経った頃、私の国は降伏して戦争が終わったとの情報がもたらされた。
「国へ帰るか?」
「嫌よ。サイラスと一緒にいる」
「わかった。今あの国に戻ってもいいことはないだろう」
他の騎士の情報によると、サイラスは貴族の子息だったらしいけれど、勘当されているので平民扱いされているらしい。気後れすることはないと、騎士たちは言った。
貴族は苦手だったけれど、サイラスは別だ。一緒にいたいと思った。
騎士隊は国境近くを通りながら駐屯地の砦に戻った。馬で一時間も走れば町がある。
サイラスは、砦の宿舎に住んでいたが、町にある妻帯者用の家を借りてくれた。
借りた家は私の村の村長一家が住んでいた家より大きい。
「ここで、働かせてくれるの?」
「別に使用人などいらない」
「こんなに大きな家なのに?」
「普通の家だ。セシィは俺の妹になるか?」
サイラスは問う。
「妹は嫌よ」
私は答える。私がなりたいのは、サイラスの妹じゃない。
「そうか。一緒の家に暮らすのに他人というのも変だろう。従妹にしておくか?」
「それでいいわ。サイラスは、貴族だったから、平民とは結婚しないの?」
「俺はもう貴族ではないが、結婚はしない」
「なぜ?」
「俺は幸せになってはいけないから」
「何があったの?」
「色々とな。心配するな。おまえに気に入った男ができたら、ちゃんと嫁に出してやる。それぐらいの給金は貰っている」
サイラスは過去のことを教えてくれない。だから、何も訊かない。
いつか、きっとサイラスを変えてみせる。幸せになってもいいかと思わせてやる。
それまで、従妹で我慢する。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
彼は亡国の令嬢を愛せない
黒猫子猫
恋愛
セシリアの祖国が滅んだ。もはや妻としておく価値もないと、夫から離縁を言い渡されたセシリアは、五年ぶりに祖国の地を踏もうとしている。その先に待つのは、敵国による処刑だ。夫に愛されることも、子を産むことも、祖国で生きることもできなかったセシリアの願いはたった一つ。長年傍に仕えてくれていた人々を守る事だ。その願いは、一人の男の手によって叶えられた。
ただ、男が見返りに求めてきたものは、セシリアの想像をはるかに超えるものだった。
※同一世界観の関連作がありますが、これのみで読めます。本シリーズ初の長編作品です。
※ヒーローはスパダリ時々ポンコツです。口も悪いです。
※新作です。アルファポリス様が先行します。
初夜った後で「申し訳ないが愛せない」だなんてそんな話があるかいな。
ぱっつんぱつお
恋愛
辺境の漁師町で育った伯爵令嬢。
大海原と同じく性格荒めのエマは誰もが羨む(らしい)次期侯爵であるジョセフと結婚した。
だが彼には婚約する前から恋人が居て……?
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
妾に恋をした
はなまる
恋愛
ミーシャは22歳の子爵令嬢。でも結婚歴がある。夫との結婚生活は半年。おまけに相手は子持ちの再婚。 そして前妻を愛するあまり不能だった。実家に出戻って来たミーシャは再婚も考えたが何しろ子爵領は超貧乏、それに弟と妹の学費もかさむ。ある日妾の応募を目にしてこれだと思ってしまう。
早速面接に行って経験者だと思われて採用決定。
実際は純潔の乙女なのだがそこは何とかなるだろうと。
だが実際のお相手ネイトは妻とうまくいっておらずその日のうちに純潔を散らされる。ネイトはそれを知って狼狽える。そしてミーシャに好意を寄せてしまい話はおかしな方向に動き始める。
ミーシャは無事ミッションを成せるのか?
それとも玉砕されて追い出されるのか?
ネイトの恋心はどうなってしまうのか?
カオスなガストン侯爵家は一体どうなるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる