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4.真実の告白
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「おはよう、リーゼ」
ドアを軽く叩く音と、呟くような声が聞こえてきて、リーゼはゆっくりと目を開けた。まだ頭は覚醒しきっておらず、彼女は状況がよく飲み込めない。
「リーゼ、大丈夫か?」
先程より少し大きな声がドアの外から聞こえてくる。リーゼはようやく昨夜見知らぬ男に牢から連れ出されたことを思い出した。久し振りに柔らかなベッドに横になり、思った以上の深い眠りに落ちていたようだ。
「ディルクさん?」
リーゼがドアの外にも聞こえるような声で答えると、ディルクは安心したように大きく息を吐いた。
「リーゼ、朝食を運んでもらったから、着替えてから居間までおいで」
「おはようございます。ディルクさん、今行きますから」
リーゼは牢に入れられて以来感じたことのない空腹を覚えていた。
チェストの中に入っていたワンピースに急いで着替えたリーゼは、居間へのドアを開ける。
居間のテーブルの上にはまだ湯気の立っているスープと柔らかそうなパン、そして、幾種類もの果物が盛られたかごが置かれていた。
「食べられそう?」
ディルクが穏やかな声でそう訊いた。昨夜牢番を蹴った時は怖い男だとリーゼは感じたが、こうして対面してみると、ディルクはとても柔和な顔つきをしていて乱暴するような人物にはとても見えない。
牢番がリーゼを牢に入れた者たちの仲間だと勘違いしていたと、ディルクが言ったことは嘘ではないのだろうと彼女は思う。
「とても美味しそうですね。お腹が空いているので、いっぱい食べられそうです」
リーゼがそう言うと、ディルクは嬉しそうに微笑んだ。
「リーゼ、君はこの国の王家をどう思っている? 王家を倒して新しい統治者を立てる方がこの国のためだと思うか?」
ディルクは世間話のように何気ない様子でそう訊いた。リーゼは驚いて首を横に振る。
「確かにこの国は小さくて貧しいです。国王陛下は声の大きい高位貴族を押さえ切れていないかもしれません。しかし、王太子殿下はこの国を変えるために頑張っていらっしゃる。使節としてブランデスへ訪れた時に知った職業訓練校のことを王太子殿下と妃殿下に伝えると、さっそく我が国にも取り入れてくださいました。まだ平民に教育を施すのを嫌う貴族がいるので、今は職人の養成所だけですが、将来は医師や文官を育成するような学校を創るとおっしゃっています。王太子殿下ならば、きっと良き為政者になられるはずです」
一年前の大国ブランデスへの訪問は、リーゼに様々な経験をさせてくれた。まだ第二王子の婚約者として仲は決して悪くない頃の話である。
「わかった。それでは、第二王子の首を欲するか? リーゼをあのような所に閉じ込めて不自由な生活を余儀なくさせたやつだ」
ディルクの顔も声もとても穏やかだった。そのため、リーゼは彼が冗談を言っているのだろうと思った。しかし、冗談でも第二王子の首などほしくない。
「いいえ、もうあの人とは一切関係ありませんから。私は無事にこうして生きていますしね。それに、これからはディルクさんが私を幸せにしてくださるのでしょう? あの人の死を願う理由がありません」
「もちろん、僕はリーゼを絶対に幸せにする。それは誓うよ」
大きく頷くディルクをリーゼは信じたわけではない。しかし、信じたいとは思っていた。
「これから少し外出する。昼には帰るから待っていて」
朝食を終えると、二人分の食器を持ってディルクは部屋を出ていった。
一人になったリーゼは、昨夜部屋へ来なかったディルクのことを考えていた。女としてのリーゼを求めていないとするならば、彼の目的は何なのか? 彼女には予想もつかなかった。
処女であることで価値が上がるようなところへ売られてしまうのではないかと不安になるが、ディルクはそのようなことをしないのではないかとも感じる。そして、もしその予感が外れることがあっても、辱めを受ける前に命を絶てばよいのだと考えていた。
『これは賭け。チップは私自身。勝てば幸せが手に入る。負けても命を失うだけ』
悪い賭けではないとリーゼは呟いた。
その男は朝まで飲んで千鳥足で酒場から出てきた。先日まで牢に入っていたが、それなりの大金を手に入れていたのでしばらくは遊んで暮らすことが可能だった。
上機嫌でよろよろ歩く男が人気のない裏路地に差しかかった時、男の首筋に剣が突きつけられた。
「お前は昨夜牢から女を拐かし、見知らぬ男に売り飛ばした。指示を出したのは子爵令嬢のリリアンヌ。騎士団に行ってそう証言しろ!」
男に剣を突きつけながらそう言うのはディルク。普段の柔和な顔が嘘のように怒りの眼差しで男を見つめている。
その男はリリアンヌを襲い、リーゼに依頼されたと証言していた。リリアンヌのへの暴行は未遂ということもあり、刑は二ヶ月間の禁固と軽く、先日刑期を終えて出所したばかりだ。
「何を言っている。俺はそんなことはしていない!」
突然剣を突きつけられ、やってもいない罪を告白しろと言われて、男は大層混乱していた。
「あのリリアンヌという女は国民の金を使って贅沢をしているぞ。あの女の一族も増長して、王太子を廃して第二王子を次期国王にしようとしている。そうなればこの国は終わりだな。沢山の人が貧困に苦しんで死んでしまう。国がなくなればお前だって生きてはいられないだろう? どうせ死ぬのならば、善行の一つもしておかないか? それとも、ここで死ぬか?」
ディルクの瞳には有無を言わせない強さがあった。ここで断ればためらいもなく首を刎ねられる。男はそう確信した。
男は貧しい家に生まれた。飢えに苦しみながら大人になったが、技術も学もないためろくな職にも就けない。飢えずに生きていこうと思うと悪事に手を染める他なかったのだ。
それが最近変わってきた。王太子が大工や家具職人の訓練所を創り、貧しい家の者を受け入れていると男は聞いている。しかも、無料で昼食を食べさせてもらえるらしい。
男の酔は一気に覚めた。ここで死ぬくらいなら確かに善行をして死んだ方がましだと思い、男は騎士団の方へと歩き始める。
ディルクはそんな男の背中を黙って見送っていた。
騎士団の詰め所では、成す術もなくリーゼを襲撃者に連れ出されてしまった牢番が取り調べを受けていた。
守るべきリーゼはもう牢にはいない。解雇されてもいいと開き直った牢番は、第二王子がリーゼに行った所業をぶちまけていた。
「食事は一日一回だけ。服は平民の囚人に着せるような粗末なもの。そもそも、牢番が俺一人で侍女も付けないというのはおかしいだろう。若い女を拐かしに賊がやって来たって、俺一人でどうしろと言うんだ! リーゼが攫われたのはあんな境遇を放置していたお前らのせいだ! 随分と立派な騎士道で、本当に泣けてくるな」
取り調べに当たった騎士はその証言に驚く。そして、リリアンヌの又従兄に当たる副団長がその事態を把握していながら、第二王子の好きなようにさせていたこともわかってきた。
リリアンヌは子爵令嬢だが、伯父はリーゼの父であるヴァネル公爵と敵対している公爵であった。副騎士団長もその一族の男である。彼らは平民への教育に反対している勢力で、王太子を廃してリリアンヌと婚約した第二王子を次期国王に据えようと画策していた。
「俺にも良心があったようだ。罪を告白したい」
そんな中、男は騎士団を訪れ、全ての罪を告白した。
騎士団長が王宮へ報告に行く。国王は第二王子とリリアンヌを呼びつけた。
「リリアンヌはそんなことするはずがない。リーゼの策略に違いない。その男がリーゼを逃したのだ。早くあいつを探せ!」
第二王子はリリアンヌを庇い、未だにリーゼが悪いと喚いていた。
「しかし、その男は先日まで牢に入っていた。リーゼ様も牢の中だ。連絡する手段もないのに依頼はできないでしょう。それに、貴族令嬢が外へ出てもそうそう生きてはいけない。娼婦になるくらいしか道はないのに、わざわざ外へ行くでしょうか? あの男の言うようにリーゼ様を害する目的で連れ出したとしか思えません」
騎士団長はいきり立つ第二王子を諌めるように淡々と言い聞かせた。
「それならば、その男が勝手にしたことだろう。リーゼは本当に売られたんだな。今頃は娼婦になっているのか」
長年婚約者として過ごしてきたリーゼが娼婦に身を落としたと思うと、第二王子は哀れに思ったが、すぐに自業自得だと思い直した。
「男はリリアンヌ様への襲撃はリリアンヌ様に頼まれたと言っています。そして、わざと捕まってリーゼ様に依頼されたと証言したと告白しました。更に、今回もリリアンヌ様がリーゼ様を牢から連れ出して殺すように依頼したが、リーゼ様に罪がないことを知っている男は殺すことができずに、橋の上にぼうっと立っていた男に売り飛ばしたと証言しております」
騎士団長は探るようにリリアンヌを見ていた。
「リーゼを殺せなんて依頼していない! 私はその男に私を襲ってリーゼに頼まれたと証言しろと言っただけよ。私は何も知らない!」
騎士団長に疑われていると焦ったリリアンヌは、そんなことを叫んでいた。
第二王子の眉が上がる。王は呆れたように首を振っていた。
ドアを軽く叩く音と、呟くような声が聞こえてきて、リーゼはゆっくりと目を開けた。まだ頭は覚醒しきっておらず、彼女は状況がよく飲み込めない。
「リーゼ、大丈夫か?」
先程より少し大きな声がドアの外から聞こえてくる。リーゼはようやく昨夜見知らぬ男に牢から連れ出されたことを思い出した。久し振りに柔らかなベッドに横になり、思った以上の深い眠りに落ちていたようだ。
「ディルクさん?」
リーゼがドアの外にも聞こえるような声で答えると、ディルクは安心したように大きく息を吐いた。
「リーゼ、朝食を運んでもらったから、着替えてから居間までおいで」
「おはようございます。ディルクさん、今行きますから」
リーゼは牢に入れられて以来感じたことのない空腹を覚えていた。
チェストの中に入っていたワンピースに急いで着替えたリーゼは、居間へのドアを開ける。
居間のテーブルの上にはまだ湯気の立っているスープと柔らかそうなパン、そして、幾種類もの果物が盛られたかごが置かれていた。
「食べられそう?」
ディルクが穏やかな声でそう訊いた。昨夜牢番を蹴った時は怖い男だとリーゼは感じたが、こうして対面してみると、ディルクはとても柔和な顔つきをしていて乱暴するような人物にはとても見えない。
牢番がリーゼを牢に入れた者たちの仲間だと勘違いしていたと、ディルクが言ったことは嘘ではないのだろうと彼女は思う。
「とても美味しそうですね。お腹が空いているので、いっぱい食べられそうです」
リーゼがそう言うと、ディルクは嬉しそうに微笑んだ。
「リーゼ、君はこの国の王家をどう思っている? 王家を倒して新しい統治者を立てる方がこの国のためだと思うか?」
ディルクは世間話のように何気ない様子でそう訊いた。リーゼは驚いて首を横に振る。
「確かにこの国は小さくて貧しいです。国王陛下は声の大きい高位貴族を押さえ切れていないかもしれません。しかし、王太子殿下はこの国を変えるために頑張っていらっしゃる。使節としてブランデスへ訪れた時に知った職業訓練校のことを王太子殿下と妃殿下に伝えると、さっそく我が国にも取り入れてくださいました。まだ平民に教育を施すのを嫌う貴族がいるので、今は職人の養成所だけですが、将来は医師や文官を育成するような学校を創るとおっしゃっています。王太子殿下ならば、きっと良き為政者になられるはずです」
一年前の大国ブランデスへの訪問は、リーゼに様々な経験をさせてくれた。まだ第二王子の婚約者として仲は決して悪くない頃の話である。
「わかった。それでは、第二王子の首を欲するか? リーゼをあのような所に閉じ込めて不自由な生活を余儀なくさせたやつだ」
ディルクの顔も声もとても穏やかだった。そのため、リーゼは彼が冗談を言っているのだろうと思った。しかし、冗談でも第二王子の首などほしくない。
「いいえ、もうあの人とは一切関係ありませんから。私は無事にこうして生きていますしね。それに、これからはディルクさんが私を幸せにしてくださるのでしょう? あの人の死を願う理由がありません」
「もちろん、僕はリーゼを絶対に幸せにする。それは誓うよ」
大きく頷くディルクをリーゼは信じたわけではない。しかし、信じたいとは思っていた。
「これから少し外出する。昼には帰るから待っていて」
朝食を終えると、二人分の食器を持ってディルクは部屋を出ていった。
一人になったリーゼは、昨夜部屋へ来なかったディルクのことを考えていた。女としてのリーゼを求めていないとするならば、彼の目的は何なのか? 彼女には予想もつかなかった。
処女であることで価値が上がるようなところへ売られてしまうのではないかと不安になるが、ディルクはそのようなことをしないのではないかとも感じる。そして、もしその予感が外れることがあっても、辱めを受ける前に命を絶てばよいのだと考えていた。
『これは賭け。チップは私自身。勝てば幸せが手に入る。負けても命を失うだけ』
悪い賭けではないとリーゼは呟いた。
その男は朝まで飲んで千鳥足で酒場から出てきた。先日まで牢に入っていたが、それなりの大金を手に入れていたのでしばらくは遊んで暮らすことが可能だった。
上機嫌でよろよろ歩く男が人気のない裏路地に差しかかった時、男の首筋に剣が突きつけられた。
「お前は昨夜牢から女を拐かし、見知らぬ男に売り飛ばした。指示を出したのは子爵令嬢のリリアンヌ。騎士団に行ってそう証言しろ!」
男に剣を突きつけながらそう言うのはディルク。普段の柔和な顔が嘘のように怒りの眼差しで男を見つめている。
その男はリリアンヌを襲い、リーゼに依頼されたと証言していた。リリアンヌのへの暴行は未遂ということもあり、刑は二ヶ月間の禁固と軽く、先日刑期を終えて出所したばかりだ。
「何を言っている。俺はそんなことはしていない!」
突然剣を突きつけられ、やってもいない罪を告白しろと言われて、男は大層混乱していた。
「あのリリアンヌという女は国民の金を使って贅沢をしているぞ。あの女の一族も増長して、王太子を廃して第二王子を次期国王にしようとしている。そうなればこの国は終わりだな。沢山の人が貧困に苦しんで死んでしまう。国がなくなればお前だって生きてはいられないだろう? どうせ死ぬのならば、善行の一つもしておかないか? それとも、ここで死ぬか?」
ディルクの瞳には有無を言わせない強さがあった。ここで断ればためらいもなく首を刎ねられる。男はそう確信した。
男は貧しい家に生まれた。飢えに苦しみながら大人になったが、技術も学もないためろくな職にも就けない。飢えずに生きていこうと思うと悪事に手を染める他なかったのだ。
それが最近変わってきた。王太子が大工や家具職人の訓練所を創り、貧しい家の者を受け入れていると男は聞いている。しかも、無料で昼食を食べさせてもらえるらしい。
男の酔は一気に覚めた。ここで死ぬくらいなら確かに善行をして死んだ方がましだと思い、男は騎士団の方へと歩き始める。
ディルクはそんな男の背中を黙って見送っていた。
騎士団の詰め所では、成す術もなくリーゼを襲撃者に連れ出されてしまった牢番が取り調べを受けていた。
守るべきリーゼはもう牢にはいない。解雇されてもいいと開き直った牢番は、第二王子がリーゼに行った所業をぶちまけていた。
「食事は一日一回だけ。服は平民の囚人に着せるような粗末なもの。そもそも、牢番が俺一人で侍女も付けないというのはおかしいだろう。若い女を拐かしに賊がやって来たって、俺一人でどうしろと言うんだ! リーゼが攫われたのはあんな境遇を放置していたお前らのせいだ! 随分と立派な騎士道で、本当に泣けてくるな」
取り調べに当たった騎士はその証言に驚く。そして、リリアンヌの又従兄に当たる副団長がその事態を把握していながら、第二王子の好きなようにさせていたこともわかってきた。
リリアンヌは子爵令嬢だが、伯父はリーゼの父であるヴァネル公爵と敵対している公爵であった。副騎士団長もその一族の男である。彼らは平民への教育に反対している勢力で、王太子を廃してリリアンヌと婚約した第二王子を次期国王に据えようと画策していた。
「俺にも良心があったようだ。罪を告白したい」
そんな中、男は騎士団を訪れ、全ての罪を告白した。
騎士団長が王宮へ報告に行く。国王は第二王子とリリアンヌを呼びつけた。
「リリアンヌはそんなことするはずがない。リーゼの策略に違いない。その男がリーゼを逃したのだ。早くあいつを探せ!」
第二王子はリリアンヌを庇い、未だにリーゼが悪いと喚いていた。
「しかし、その男は先日まで牢に入っていた。リーゼ様も牢の中だ。連絡する手段もないのに依頼はできないでしょう。それに、貴族令嬢が外へ出てもそうそう生きてはいけない。娼婦になるくらいしか道はないのに、わざわざ外へ行くでしょうか? あの男の言うようにリーゼ様を害する目的で連れ出したとしか思えません」
騎士団長はいきり立つ第二王子を諌めるように淡々と言い聞かせた。
「それならば、その男が勝手にしたことだろう。リーゼは本当に売られたんだな。今頃は娼婦になっているのか」
長年婚約者として過ごしてきたリーゼが娼婦に身を落としたと思うと、第二王子は哀れに思ったが、すぐに自業自得だと思い直した。
「男はリリアンヌ様への襲撃はリリアンヌ様に頼まれたと言っています。そして、わざと捕まってリーゼ様に依頼されたと証言したと告白しました。更に、今回もリリアンヌ様がリーゼ様を牢から連れ出して殺すように依頼したが、リーゼ様に罪がないことを知っている男は殺すことができずに、橋の上にぼうっと立っていた男に売り飛ばしたと証言しております」
騎士団長は探るようにリリアンヌを見ていた。
「リーゼを殺せなんて依頼していない! 私はその男に私を襲ってリーゼに頼まれたと証言しろと言っただけよ。私は何も知らない!」
騎士団長に疑われていると焦ったリリアンヌは、そんなことを叫んでいた。
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