冷徹王太子の愛妾

月密

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五話(閲覧注意)

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「ベル、触って……」
「っ、嫌……」

 手を掴まれ固く反り上がっている陰茎を握らされ、その嫌悪感から拒絶を見せると頬を数度叩かれた。頬がヒリヒリと痛む。

「仕方がない子だね。ほら、やり直して」

 震える手で彼の陰茎に触れ軽く握ると、その上に彼の手が重ねられる。

「もっと力を入れて……ゆっくり動かしてごらん……あぁ、そう上手だよ」
「っーー」

 陰茎の先端から白濁したぬめりのある液体が溢れ、それが手の滑りを手伝う。ヌメヌメして気持ちが悪いーー。

「クロヴィス兄さん」
「⁉︎」

 何時の間にか扉が開かれ、音もなく部屋へと入って来たのはロランだった。霰もない姿を見られてしまい、羞恥心から反射的に身を固くして目を瞑る。だがベルティーユは意を決して目を開けロランを見た。

「ロラン、兄様……助け……」

 力を振り絞り縋る様にして手を伸ばした。きっとロランなら助けてくれるーーそう希望を抱いたが、その思いは一瞬にして砕け散った。

「兄さんも物好きだね。リヴィエなんかの人間を抱くなんてさ。あーでも折角だから、俺も抜いて貰おうかな」

 ロランは冷笑しながらベッドへと近付いて来ると、ベルティーユに手を伸ばして来た。だがその手はクロヴィスによって弾き返される。

「穢い手でベルに触るなっ‼︎ ベルは僕のものだ!」
「穢いって何だよそれ、自分は散々痛ぶって弄んでる癖に……。まあいいや」

 クロヴィスから怒鳴られたロランは不機嫌そうに舌打ちをすると振り返る事なく部屋から去って行った。
 その様子に絶望した。もう誰も助けてくれない。相変わらず侍女は身の回りの世話をしてくれるが、クロヴィスの言いなりでベルティーユが話し掛けても冷たい目で見られ無視をされる。皆、あんなに優しかったのが嘘の様だ。

 思考は完全に止まり、流れる時間が酷く遅く感じる。もうずっと前から彼とこうやってベッドでまぐわっていたのではないかとさえ思えてくる。抵抗する気力も体力もベルティーユにはもうなかった。

「ぁ……いやっ……んッ、あ」

 ぐちゅぐちゅと卑猥な水音が部屋に響き、それが自分の下部から聞こえているものだと思うと恥ずかしさと情けなさで消えてしまいたくなる。
 クロヴィスはベルティーユの脚の間に顔を埋めながら態と水音をたてながら陰部を舐めている。割れ目に指を挿し入れ蜜壺の中をぐじゅぐじゅと掻き回す。感じたくないのに、身体は勝手に反応をして蜜壺のある部分を指が掠める度にピクリと身体を震わせた。

「毎日解してきた甲斐があったね。いい具合に仕上がっている。しかも指を挿れただけでらぎゅうぎゅうとこんなにも締め付けてくる。待っていた甲斐があったよ。僕は愉しみは最後にとっておくタイプだから」

 何時か一緒に食事をした時に彼が言った言葉を思い出した。「好きな物は最後に食べるんだ。その方がわくわくするだろう」屈託のない笑顔でそう言った彼はもういない。


「ぁ……」

 身体を起こし陰部から顔を放す彼の唇から透明な液体が糸を引くのが見えた。唇がベルティーユの愛液でベタベタに汚れている。それを彼は舌で美味しそうに舐めとった。
 既に固く反り上がった勇ましい肉棒を掴むと、愛液と唾液で濡れた陰部に擦り付けられ先程よりも大きな水音が聞こえる。クロヴィスの息遣いもこれまで聞いた中で一番荒い気がした。かなり興奮しているのが良く分かる。

「はぁっ……はぁっ……擦るだけで、こんなに気持ち善い……」

 ゆっくりと肉壁をこじ開けられる感覚に思わず腰を引くが、逃がすまいと彼はベルティーユの腰を確りと掴んだ。そしてそのまま腰を押し進めーー。

「クロヴィス殿下‼︎」

 侍女の制止を振り切り扉を破壊する勢いで部屋に入って来た女性は、ベルティーユの姿を見て絶句した。
 女性にしては背が高く、波打つ長い赤毛が印象的な彼女はサブリナ・フォートリエ。ブルマリアスの王弟の妻だ。彼女もまたベルティーユがブルマリアスに来てから何かと気にかけ優しくしてくれた一人だ。
 
「何て惨い事をッ」

 何時も穏やかで優しいサブリナの顔は見た事もないくらい怒りに満ちており、鬼の様だった。
 彼女は急いでベッドまで駆け寄ると、ベルティーユをクロヴィスから引き剥がしてくれた。

「クロヴィス殿下、これは一体どういう事ですか⁉︎」
「どうもこうも、分かりませんか? これは報復ですよ。ブランシュを殺したリヴィエ国王へのねッ‼︎ 同じ思いを味合わせてやろうと思っただけだ‼︎」

 サブリナが自分を庇ってくれる様子に少しだけ安堵した事で、これまでずっとギリギリで繋いでいた意識はそこで途切れた。


 
 

 
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