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5話
しおりを挟む「あー、風が気持ちいい!」
私は今、辺境の地でスローライフを送っていた。
セレナから追放されたあと、私はこれ幸いとデブリーズ家と教会から逃げるようにしてこの地へとやって来た。
あんな所で働いていては、いつか使い潰される。
デブリーズ家の方ご悪く見られがちだが、実際のところ教会の方が悪どい。
だから私は教会から離れられて安心していた。
まぁ、ここは辺境の地だが、そう言っても不便ではない。
魔法を使って必要なものを生み出すからだ。
しかもここは空気が綺麗で、元いた街とは違って権力争いもない。
私はこれからここで生きていくことを決めていた。
今頃街では聖女がいなくなって大変なことになっているだろうが、戻るつもりはない。
私を利用してこき使っていた教会もデブリーズ家も助ける義理はない。
そのうち新しい聖女でも作ってまたこき使うだろう。
それが誰かは知らない。
まぁ、ほとんど予想はついているけど。
「セレナ、頑張ってね」
私はセレナのことを心の中で応援した。
今からセレナは教会に使い潰されることになるだろう。
私は魔力が多く、疲れても回復魔法をかけることができたので、教会にこき使われていても潰れることは無かったが、私より魔力が少なく回復魔法も大して使えないセレナはどうなるか分からない。
私が頑張った分、今度はあなたが頑張る番だ。
そう呟いて私は作業へと戻っていった。
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