今まで尽してきた私に、妾になれと言うんですか…?

水垣するめ

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12話

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「な、何かの間違いです。これは──」
「言い訳は止めろ」
「っ!」

 ルイスはロビンの言葉を遮った。

「君たちを軽蔑するよ」

 そしてルイスは嫌悪感を隠しもせずに吐き捨てた。

「ち、違います! これには訳があるんです!」
「何が違うんだい? 側近を外されたことの逆恨みで、君たちは一人の女性を脅迫し、あまつさえ暴行を加えようとしたんだろう?」

 ロビンは言い訳をし始めた。

「私はただ、ルイス王子を誑かし、私を陥れようとしたその女に罪を認めさせたいだけなのです!」

 ロビンは力説し始めた。
 メアリーがルイス判断をどれほど曇らせているのかを。
 もっともルイスはそれを冷ややかに聞いていたが。

「メアリーに騙されてはなりません! その悪女は、私に対して復讐しようとしているのです!」

「復讐?」

「はい! 私がただメアリーを妾にすると言っただけでそいつは私を恨み、あまつさえこのような恥ずべき八つ当たりをしているのです!」

 八つ当たりをしているのはどちらだ!と叫びそうになったがメアリーは我慢した。
 隣で聞いていたルイスは、ロビンから語られた事実に唖然としていた。

「………………は?」

 ルイスはまるで冗談のような話を聞いて、とても信じられない様子だった。
 ロビンへと聞き返す。

「メアリーを、妾にすると言ったのかい? 婚約している相手に対して?」

「はい、そうです。たったそれだけでメアリーは逆上し、婚約破棄までしています。ルイス王子もおかしいと思いますよね?」

「……」

 ロビンに自分のの怒りは正当でしょう?と当然のように質問されて、ルイスは絶句していた。
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