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中学生編

クラスメイトの様子がなんかおかしい……

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緊張しすぎて教室に入れない。中めっちゃざわざわしてるよ……!
笑顔で挨拶笑顔で挨拶笑顔で挨拶………
そう心の中で繰り返し、やっと入る決心をした。よし、いこう!

ガラッ

しーーーん………


えぇぇぇまって静かにならないで!私の中の陰キャが!無理って言ってるの!!

内心バクバクしつつ、顔に出さないように私は座席表を見た。その間も心臓はバクバクだ。

えーっと、私の席は……あ、1番後ろの窓際だ。主人公席じゃん。やった!!

そして、笑顔で挨拶という目標を心の中で繰り返しながら、自分の席に向かって歩いた…
その時、

「お、おはよう!本条さん!」

「え!?あ、おはよう!!名前もう覚えてくれたの??!!ありがとう!!!!!!」

やっばい、反射で挨拶しちゃった。緊張でなんか余計なことまで言ってない?だって名前で呼ばれると思ってなかったし…いや、でも笑顔は出来たぞ。ありがとうも言ったし、大丈夫、大丈夫。
私は油断していた。

「「おはよう本条さん!」」「「おはよう!」」

いやめっちゃ来るな!!!!やめて!!心臓に悪い!!!!!

「おはよう!」「おはよう!」

もはや私はおはようbotになっていた。
ダンシ…………コワイ…………

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とりあえず席に着けた。めっちゃ見られてるけど。なんで???ガン見はされてないけど、ちらちら見られてる。気づいてるからな!

「本条さん、だよね。よろしくね。」

「あっ、よろしく!えっと…」

「あ、鳴宮暁人っていいます。」

「ごめんね。まだクラスの人の名前覚えてなくて……」

「まだ初日だからしょうがないよ。ゆっくりで良いと思う。」

「え、でもみんな私の名前……」

「そりゃ本条さんは女の子だから。クラスの半分くらいは女子と話したこと無いと思うよ。」

「え、そうなの?」

「うん、みんなも男子の名前は覚えてないと思う。」

良かった…隣の人は普通だ。てか、話したことないとか本当にあるんだ。40:1ってこんな感じになるんだ…………ちょっとショック。

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短めですがモブ視点を早く書きたいのでとりあえずこれで……


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