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ハッピーバースデー
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今度は真ん中の列の前から2番目。
昨日と同じ包装に、同じ文字。
また…この人が誕生日だから置いたのだろうか。
時刻は7時30分を少し過ぎたぐらい。それよりも前に置かれていたお菓子。
一体、誰がこんなことを……そもそもどうしてこのクラスだけなんだ。
謎は深まるばかりだが、とりあえずいつもの様に日直の仕事を始める。
植木鉢に水をやろうとジョウロを取る。すると、足音が聞こえた。
ガラッ
「ハァ、ハァ……間に合わなかったか…」
扉が開いた方を見ると、昨日お菓子をもらった奴と、その友達らしき人が息をあげて教室に入ってきた。
「なぁ、あれを置いた奴見なかったか?」
「ごめん、俺が来た時からあったから、見てないや」
「えぇー!?まじかよー……置いたやつ、どんだけ早起きなんだよ……」
「た、確かに……」
「ん?日直か?」
「そうだよ」
「…そうか」
ふと、そいつを見た。すると、なにやら黒板を消し始めた。
「せっかく早起きしたんだ。日直、手伝うよ。ほら、お前は日誌取ってこい!」
「オーケー!」
「いいのか?」
「あぁ、他にやることないしな」
「ありがとう。俺、葉月 伊鶴って言うんだ。お前は?」
「俺は勝俣 勝斗。今、日誌を取りに行ってんのが、飛田 直哉。今年で中学は終わりだが仲良くしようぜ」
「あぁ、よろしくな」
8時を告げる鐘が鳴る。そろそろ他のクラスメイトも来る頃だ。
早く日直を終わらせなければ。
俺はジョウロに水を汲んだ。
「なぁ、なんでお菓子を置いた奴を探してるんだ?昨日はあんなにうきうきした顔してたのに」
「それがな….…昨日俺が言った奴は出てこなかったんだよ。だから、また最初から探そうってこいつと話して、次の誕生日の奴を調べて、朝行ってみたら、ああだよ」
「なるほど……」
「ま。また誕生日の奴がいたら今度こそ見つけ出すけどな!そん時はお前も付き合えよ!」
「俺も!?」
「ああ。絶対に犯人見つけようぜ!」
そう言って肩に手を回してきた。
きっと犯人が見つかるまでやらされるんだろうな……流石に誕生日ごとにやるのは嫌だぞ。面倒臭いし。
そんな文句を飲み込み、ふと教室にある空席を見る。
「あいつ、今日も来てないのか……」
新学期が始まって10日が経った。なのに一度も、そこにいるハズの彼女は来ていなかった。
「あー、また休みなんだな、片瀬のやつ。ほんとどうしたんだろうな。2年の時は普通だったのに。つか逆に目立ってたのに」
「優しくて可愛くて、みーんなあいつに釘付け。ほんと、学校に来ないなんて嘘のようだよ」
片瀬 一晴。
誰にも優しくて、生徒からも教師からも人気が高い。そのうえ、スポーツ万能で頭も良いときた。
そんな彼女が3年になって1回も学校に来ていなかった。今まで皆勤賞だったあいつが休むなんて珍しいどころの話ではない。
「何があったんだろうな。ちょっと心配だな」
「そうだな……」
帰りにあいつの家でも寄るか。
片瀬は俺の幼馴染で、前はよく遊んでいた。だが、中学ではその容姿と性格で学校中を轟かせていた。あいつは俺じゃなくても誰にでも愛想が良くて、良い奴なんだ。
だから……俺はあいつのことが好きだったんだ。
だから……あの日あんなことを……
「おい、聞いてんのか、伊鶴」
「え?」
「まさか、聞いてなかったのか?この後の体育、もうクラスマッチの話すんだってよ。何にするか考えようぜ」
「あ、あぁ、そうだな」
とりあえず目の前のことが先だ。一晴のことはその後だ。
「んじゃ、また明日なー!」
「うん、また明日」
自転車を漕ぎ、坂道を下る。
桜並木を右に曲がり、そこから真っ直ぐ住宅街を入って、公園を突っ切る。公園を抜けた目の前が、あいつの家だ。
車はなく、夕方だっていうのに電気もついていない。留守なのか?
疑問を持ちつつ、呼び鈴を鳴らす。やはり返事がない。
「また来るか…」
俺は来た道を引き返した。
『次の誕生日は5月15日の田辺だって!』
その日の夜。勝斗からメールが来た。
『結構、空くな。っで。今度はどうやって捕まえるんだ?』
直哉も割って入ってくる。
『ああ。それだが、今度は学校に忍び込んで朝まで待とうと思う!』
「はっ!?」
勝斗の突飛な発言に、俺は思わず声を出してしまった。
「ちょっと、なに大きな声出してるのよ」
「いや…なんでもない…」
同じ部屋に母さんがいることを忘れてた…危ない、危ない……
『警備員に見つかったらどうするんだよ!』
『まあ、そこは見つからないようにどこか隠れて…あ!教室の隣に小さい倉庫みたいな所があるだろ?あそこなら隠れられるんじゃないか?』
『丁度あそこのドアは中が見えないようになってるしな』
『よし!そこに隠れて犯人を見つけ出そう!』
『オーケー、んじゃ、鍵は俺に任せとけ』
『さすが、委員長!頼れるー!』
これは見つかったら大ごとになりそうだ……直哉も一緒だとますます見つかれないな……
『まぁ、見つからないように探そうぜ』
頼りない一言だけ送信した。
「さて、もう寝るか」
俺はあくびをしながら自室へと向かった。
「行ってきまーす」
気だるい声を出し、玄関の扉を開ける。心地いい風と眩しい朝日に照らされ、一気に目が覚める。
「そうだ…朝ならあいついるかな…」
俺は学校に向かう前に、一晴の家に向かうことにした。
7時30分過ぎ、普通ならいるはずの時間帯。だが、昨日と同じく、音もしなけりゃ人がいる気配もない。
「普通なら一晴の母さんがいるはずなのに……車もまだ帰ってないし…どこ行ったんだ?」
さすがにこれ以上は寄れない。また学校が終わったら行ってみよう。
俺は再び自転車にまたがった。
「おー、遅かったじゃねぇか。寝坊か?」
廊下で勝斗とすれ違った。
「いや、実は一晴の家に行ってて…」
「一晴って……片瀬か?」
「ああ」
「まじか。で、どうだった?いたのか?」
「それが誰もいなくて……昨日の夕方も行ったんだけど、返事がないどころか明かりも点いてなくて」
「そりゃあ心配だな。先生に相談してみるか」
「そうだな。んじゃ、俺鞄置いたら聞いて来るわ」
「あ、俺も行くぜ!あと直哉も呼んでこよう!」
「分かった」
俺と勝斗は教室へと向かった。
慌ただしく動き回る先生を横目に、担任の倉橋先生を呼ぶ。
「はい、はい。どうしたの、君達?」
「実は俺、昨日、片瀬の家に行ったんです。そしたら誰もいなくて……片瀬はどうして学校を休んでるんですか?」
倉橋先生は少し困った顔をし、
「それが、いくら電話をしても連絡がつかないの……もちろん私達も何度か行ってるんだけど、誰もいなくて。だから警察に頼んで家を捜索してもらおうかと思ってるの」
「まじかよ、そんなことになってんのか…」
一晴が学校に来ないなんて……それも両親共に不在で、一晴があの家にいるのかさえも分からない。もしかしたら車で両親と出掛けてそのまま……?
いや、それだったら学校にも連絡が行くはずだ。一体、どうなってるんだ……
「とりあえず、捜索願いを一刻も早く出せないか頼んでみるわ」
「お願いします」
これでなにか分かればいいけど……
俺達はお互いなにも言わないまま、職員室を後にした。
昨日と同じ包装に、同じ文字。
また…この人が誕生日だから置いたのだろうか。
時刻は7時30分を少し過ぎたぐらい。それよりも前に置かれていたお菓子。
一体、誰がこんなことを……そもそもどうしてこのクラスだけなんだ。
謎は深まるばかりだが、とりあえずいつもの様に日直の仕事を始める。
植木鉢に水をやろうとジョウロを取る。すると、足音が聞こえた。
ガラッ
「ハァ、ハァ……間に合わなかったか…」
扉が開いた方を見ると、昨日お菓子をもらった奴と、その友達らしき人が息をあげて教室に入ってきた。
「なぁ、あれを置いた奴見なかったか?」
「ごめん、俺が来た時からあったから、見てないや」
「えぇー!?まじかよー……置いたやつ、どんだけ早起きなんだよ……」
「た、確かに……」
「ん?日直か?」
「そうだよ」
「…そうか」
ふと、そいつを見た。すると、なにやら黒板を消し始めた。
「せっかく早起きしたんだ。日直、手伝うよ。ほら、お前は日誌取ってこい!」
「オーケー!」
「いいのか?」
「あぁ、他にやることないしな」
「ありがとう。俺、葉月 伊鶴って言うんだ。お前は?」
「俺は勝俣 勝斗。今、日誌を取りに行ってんのが、飛田 直哉。今年で中学は終わりだが仲良くしようぜ」
「あぁ、よろしくな」
8時を告げる鐘が鳴る。そろそろ他のクラスメイトも来る頃だ。
早く日直を終わらせなければ。
俺はジョウロに水を汲んだ。
「なぁ、なんでお菓子を置いた奴を探してるんだ?昨日はあんなにうきうきした顔してたのに」
「それがな….…昨日俺が言った奴は出てこなかったんだよ。だから、また最初から探そうってこいつと話して、次の誕生日の奴を調べて、朝行ってみたら、ああだよ」
「なるほど……」
「ま。また誕生日の奴がいたら今度こそ見つけ出すけどな!そん時はお前も付き合えよ!」
「俺も!?」
「ああ。絶対に犯人見つけようぜ!」
そう言って肩に手を回してきた。
きっと犯人が見つかるまでやらされるんだろうな……流石に誕生日ごとにやるのは嫌だぞ。面倒臭いし。
そんな文句を飲み込み、ふと教室にある空席を見る。
「あいつ、今日も来てないのか……」
新学期が始まって10日が経った。なのに一度も、そこにいるハズの彼女は来ていなかった。
「あー、また休みなんだな、片瀬のやつ。ほんとどうしたんだろうな。2年の時は普通だったのに。つか逆に目立ってたのに」
「優しくて可愛くて、みーんなあいつに釘付け。ほんと、学校に来ないなんて嘘のようだよ」
片瀬 一晴。
誰にも優しくて、生徒からも教師からも人気が高い。そのうえ、スポーツ万能で頭も良いときた。
そんな彼女が3年になって1回も学校に来ていなかった。今まで皆勤賞だったあいつが休むなんて珍しいどころの話ではない。
「何があったんだろうな。ちょっと心配だな」
「そうだな……」
帰りにあいつの家でも寄るか。
片瀬は俺の幼馴染で、前はよく遊んでいた。だが、中学ではその容姿と性格で学校中を轟かせていた。あいつは俺じゃなくても誰にでも愛想が良くて、良い奴なんだ。
だから……俺はあいつのことが好きだったんだ。
だから……あの日あんなことを……
「おい、聞いてんのか、伊鶴」
「え?」
「まさか、聞いてなかったのか?この後の体育、もうクラスマッチの話すんだってよ。何にするか考えようぜ」
「あ、あぁ、そうだな」
とりあえず目の前のことが先だ。一晴のことはその後だ。
「んじゃ、また明日なー!」
「うん、また明日」
自転車を漕ぎ、坂道を下る。
桜並木を右に曲がり、そこから真っ直ぐ住宅街を入って、公園を突っ切る。公園を抜けた目の前が、あいつの家だ。
車はなく、夕方だっていうのに電気もついていない。留守なのか?
疑問を持ちつつ、呼び鈴を鳴らす。やはり返事がない。
「また来るか…」
俺は来た道を引き返した。
『次の誕生日は5月15日の田辺だって!』
その日の夜。勝斗からメールが来た。
『結構、空くな。っで。今度はどうやって捕まえるんだ?』
直哉も割って入ってくる。
『ああ。それだが、今度は学校に忍び込んで朝まで待とうと思う!』
「はっ!?」
勝斗の突飛な発言に、俺は思わず声を出してしまった。
「ちょっと、なに大きな声出してるのよ」
「いや…なんでもない…」
同じ部屋に母さんがいることを忘れてた…危ない、危ない……
『警備員に見つかったらどうするんだよ!』
『まあ、そこは見つからないようにどこか隠れて…あ!教室の隣に小さい倉庫みたいな所があるだろ?あそこなら隠れられるんじゃないか?』
『丁度あそこのドアは中が見えないようになってるしな』
『よし!そこに隠れて犯人を見つけ出そう!』
『オーケー、んじゃ、鍵は俺に任せとけ』
『さすが、委員長!頼れるー!』
これは見つかったら大ごとになりそうだ……直哉も一緒だとますます見つかれないな……
『まぁ、見つからないように探そうぜ』
頼りない一言だけ送信した。
「さて、もう寝るか」
俺はあくびをしながら自室へと向かった。
「行ってきまーす」
気だるい声を出し、玄関の扉を開ける。心地いい風と眩しい朝日に照らされ、一気に目が覚める。
「そうだ…朝ならあいついるかな…」
俺は学校に向かう前に、一晴の家に向かうことにした。
7時30分過ぎ、普通ならいるはずの時間帯。だが、昨日と同じく、音もしなけりゃ人がいる気配もない。
「普通なら一晴の母さんがいるはずなのに……車もまだ帰ってないし…どこ行ったんだ?」
さすがにこれ以上は寄れない。また学校が終わったら行ってみよう。
俺は再び自転車にまたがった。
「おー、遅かったじゃねぇか。寝坊か?」
廊下で勝斗とすれ違った。
「いや、実は一晴の家に行ってて…」
「一晴って……片瀬か?」
「ああ」
「まじか。で、どうだった?いたのか?」
「それが誰もいなくて……昨日の夕方も行ったんだけど、返事がないどころか明かりも点いてなくて」
「そりゃあ心配だな。先生に相談してみるか」
「そうだな。んじゃ、俺鞄置いたら聞いて来るわ」
「あ、俺も行くぜ!あと直哉も呼んでこよう!」
「分かった」
俺と勝斗は教室へと向かった。
慌ただしく動き回る先生を横目に、担任の倉橋先生を呼ぶ。
「はい、はい。どうしたの、君達?」
「実は俺、昨日、片瀬の家に行ったんです。そしたら誰もいなくて……片瀬はどうして学校を休んでるんですか?」
倉橋先生は少し困った顔をし、
「それが、いくら電話をしても連絡がつかないの……もちろん私達も何度か行ってるんだけど、誰もいなくて。だから警察に頼んで家を捜索してもらおうかと思ってるの」
「まじかよ、そんなことになってんのか…」
一晴が学校に来ないなんて……それも両親共に不在で、一晴があの家にいるのかさえも分からない。もしかしたら車で両親と出掛けてそのまま……?
いや、それだったら学校にも連絡が行くはずだ。一体、どうなってるんだ……
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