5 / 10
第五話 一匹は寂しい?
しおりを挟む
こんばんは、コリドラス探偵のダダちゃんです。
えっ?私の姿が見えない?
そうでしたか、失礼。
私、現在、隠れている身でして…。
コリドラスは、隠れるのが好きで止められないのです。
まぁ、だからこそ探偵に向いていると思ったのですが、なかなか事件というものに巡り合わなければ、解決にも至りませんね。
おかしいです、もっと華麗に活躍できると思ったのですが、なかなか上手く行きませんね。
…あれは、もしかしてデートってやつでしょうか?
ん?しかも、ミナミヌマエビのたしか、「エビミ」という名前のメスのエビさんだった気がしますが、一緒の男性はこの間のエビさんとは違う方ですね。
なんという事でしょう!
浮気現場を目撃してしまいました!
「探偵さん、随分な所に隠れてるな」
「ヌマさん」
「おうよ、元気か?」
「ヌマさん!大変です、今、浮気現場を目撃してしまいました!」
「ん?もしかして、あそこのアベックか?浮気ってあんさん、ミナミヌマエビにそんなのねーよ、子孫繁栄の為しょうがねー行為だし、あんさんもそりゃ、異性のコリドラスが何匹か一緒に泳いでたら繁殖くらいするだろ、そういうもんだ」
「やだっ、いやらしい!私はそんな!」
「なに急に、恥じらう乙女みてーな事言ってんだ、あのなぁ、そこらへんにいるエビは、みんなそうして生きてんだよ、オスメスいて、繁殖して、子孫残して、生態系ってのは、そうやって生きてんだよ、なにも気にすることねえ」
「私が乙女かどうかは置いといて、そういう物なんでしょうか?」
「生きる者、皆そんなもんよ」
「そうですか」
その時でした、やけにフェロモンを感じたのです。
「あらぁ、ヌマさーん♡やだー、こんなとこで会えるなんて♡」
「おぅ、スナックのママじゃねーか」
「もぅ、最近、お店に顔出さないからぁ、心配してたのよぉー?」
「すまんねぇ、仕事が忙しくて」
「探偵さんだっけー?世の中、色々あるから大変ねぇー?でもー!私だって大変なのよぉー?私の話、沢山聞いてよねー?」
「わーってる、わーてるよ、おっそうだ、今から店行くか」
「うれしー!じゃ、早く行きましょ?」
「おう、じゃ、コリドラスさんよ、またな」
「コリドラス?」
「おう、今、ここにいるだろ?」
「どこー?」
「えぇ、ヌマさん、またお会いしましょう」
「やだー!声だけ聞こえるわー!こわーい!」
「大丈夫だよ」
ヌマさんは、美人なエビさんと一緒に行ってしまわれました。
あれが、噂に聞く【スナック 土管】のママ、「ミナミさん」でしょうか?
随分、お色気満載の人でした。
なんだか、私もああやって見せられると、パートナーという相手が欲しくなってきますね、羨ましです。
私がこの水槽に来たばっかりの時は、もう一匹のコリドラスさんがいました。
同じコリドラスですが、種類が違い、また、野性的な方でした。
同じような所から一緒に来たのですが、入れられていた物は違うのですが、ずっと一緒に長旅をしてきた相手でした。
とても懐かしいです。
しかし、そのコリドラスさんは、この水槽に来て直ぐの頃、亡くなりました。
私もまだ、水槽には慣れてなく、怯えていましたが、そのコリドラスさんの死骸を見て、やけに悲しかったのを覚えています。
やはり、そう考えると、一匹では寂しいのでしょうか?
しかし、無理に混泳させて、合わない者同士だと、縄張り争いになって、お互い傷つけあってしまうとも聞いてるので、どちらが良いのかは、判断し難いですね。
隠れるのを止めて、気分転換にお散歩していたら、ミナミヌマエビさんの抱卵されている所に出会ってしまいました。
大事そうに卵を守り、産み付け、子孫を残していくのですね。
確かにとても重要な事です。
私も、寿命が近付いている気がします。
いつかはこの水槽内で、最後を迎えるのですね。
私はいつそうなるのかは分かりませんが、一度で良いから大人気の探偵さんになりたいものです。
第五話 終わり
えっ?私の姿が見えない?
そうでしたか、失礼。
私、現在、隠れている身でして…。
コリドラスは、隠れるのが好きで止められないのです。
まぁ、だからこそ探偵に向いていると思ったのですが、なかなか事件というものに巡り合わなければ、解決にも至りませんね。
おかしいです、もっと華麗に活躍できると思ったのですが、なかなか上手く行きませんね。
…あれは、もしかしてデートってやつでしょうか?
ん?しかも、ミナミヌマエビのたしか、「エビミ」という名前のメスのエビさんだった気がしますが、一緒の男性はこの間のエビさんとは違う方ですね。
なんという事でしょう!
浮気現場を目撃してしまいました!
「探偵さん、随分な所に隠れてるな」
「ヌマさん」
「おうよ、元気か?」
「ヌマさん!大変です、今、浮気現場を目撃してしまいました!」
「ん?もしかして、あそこのアベックか?浮気ってあんさん、ミナミヌマエビにそんなのねーよ、子孫繁栄の為しょうがねー行為だし、あんさんもそりゃ、異性のコリドラスが何匹か一緒に泳いでたら繁殖くらいするだろ、そういうもんだ」
「やだっ、いやらしい!私はそんな!」
「なに急に、恥じらう乙女みてーな事言ってんだ、あのなぁ、そこらへんにいるエビは、みんなそうして生きてんだよ、オスメスいて、繁殖して、子孫残して、生態系ってのは、そうやって生きてんだよ、なにも気にすることねえ」
「私が乙女かどうかは置いといて、そういう物なんでしょうか?」
「生きる者、皆そんなもんよ」
「そうですか」
その時でした、やけにフェロモンを感じたのです。
「あらぁ、ヌマさーん♡やだー、こんなとこで会えるなんて♡」
「おぅ、スナックのママじゃねーか」
「もぅ、最近、お店に顔出さないからぁ、心配してたのよぉー?」
「すまんねぇ、仕事が忙しくて」
「探偵さんだっけー?世の中、色々あるから大変ねぇー?でもー!私だって大変なのよぉー?私の話、沢山聞いてよねー?」
「わーってる、わーてるよ、おっそうだ、今から店行くか」
「うれしー!じゃ、早く行きましょ?」
「おう、じゃ、コリドラスさんよ、またな」
「コリドラス?」
「おう、今、ここにいるだろ?」
「どこー?」
「えぇ、ヌマさん、またお会いしましょう」
「やだー!声だけ聞こえるわー!こわーい!」
「大丈夫だよ」
ヌマさんは、美人なエビさんと一緒に行ってしまわれました。
あれが、噂に聞く【スナック 土管】のママ、「ミナミさん」でしょうか?
随分、お色気満載の人でした。
なんだか、私もああやって見せられると、パートナーという相手が欲しくなってきますね、羨ましです。
私がこの水槽に来たばっかりの時は、もう一匹のコリドラスさんがいました。
同じコリドラスですが、種類が違い、また、野性的な方でした。
同じような所から一緒に来たのですが、入れられていた物は違うのですが、ずっと一緒に長旅をしてきた相手でした。
とても懐かしいです。
しかし、そのコリドラスさんは、この水槽に来て直ぐの頃、亡くなりました。
私もまだ、水槽には慣れてなく、怯えていましたが、そのコリドラスさんの死骸を見て、やけに悲しかったのを覚えています。
やはり、そう考えると、一匹では寂しいのでしょうか?
しかし、無理に混泳させて、合わない者同士だと、縄張り争いになって、お互い傷つけあってしまうとも聞いてるので、どちらが良いのかは、判断し難いですね。
隠れるのを止めて、気分転換にお散歩していたら、ミナミヌマエビさんの抱卵されている所に出会ってしまいました。
大事そうに卵を守り、産み付け、子孫を残していくのですね。
確かにとても重要な事です。
私も、寿命が近付いている気がします。
いつかはこの水槽内で、最後を迎えるのですね。
私はいつそうなるのかは分かりませんが、一度で良いから大人気の探偵さんになりたいものです。
第五話 終わり
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる