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第1部 すべては経験
第5話 冒険者の掟/Benevolence
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それから1週間の時が流れた。今、ギンたちは、平原の中にある道を歩いている。時間帯は昼間、太陽の優しい光が4人を照らし、そよ風が汗ばんだ体を涼しくする。キャンディスはギンに話しかける。
「ギンさん、体はどうですか?」
「正直言うと、まだ完全ってわけじゃないよ」
「やっぱりもう少し休んでいたほうが……」
「キャンディス、その優しさは嬉しいよ。でも、お金がなくなる前に稼がなくちゃいけない。そうだろう?」
「だからって無理しなくてもいいじゃありませんか」
「無理をするのが冒険者って生き物でしょ?」
そう言って、ギンは笑ってみせる。その時、リッチーが前方に何かを見つけた。彼は声を上げる。
「おい、あの木の根元。誰か倒れてるぜ」
ギンたちはその場所を見ようとした。だが、距離が遠くてよく見えない。レーヴが文句を言う。
「あのさー、あんたは犬耳族だし、目がよく見えて便利だよね。でも、あたしらは違うんだよ、そんなに遠くは見えないって」
「分かってるよ、それは。とにかく、俺には見えるんだ。誰かが倒れてるぜ」
キャンディスはその人物を助けに行くことを提案し、全員がそれに賛成する。ギンたちは早足で進み、その木の根元にたどり着く。果たして、冒険者風の身なりをした男が横になってそこに倒れていた。キャンディスは男のそばにかがみこみ、大声で呼びかける。
「すみません、大丈夫ですか!? 意識、ありますか!?」
男の頭や体が少し動く。彼はうめきながら言う。
「あぁ……。生きてるよ……」
キャンディスは男の顔をよく観察する。その肌の色は青白く、大量の汗をかいている。額に手を当てると、かなりの熱があった。彼女は自分の右手を男の顔にかざし、意識を集中する。魔法の力を持つ青い光がその手から発生し、男の体力を回復させていく。そうしながらキャンディスは喋る。
「すみません、ここでは応急手当しかできません。でも大丈夫です、街まで送ります。あそこなら医者がいますから」
リッチーが文句を言う。
「おいおい、そこまで面倒見なくてもいいじゃねーか」
「ダメですよ、そんなことを言っては。困っている人を見たら助けるべし、それが救い主さまの教えでしょう?」
「俺はお前ほど信心深くねぇ」
「じゃあ、これです。冒険者の掟、お互いに助け合って生きるべし」
「だからってよぉ……」
ギンが口を挟む。
「リッチー、もし助けたら、お礼がもらえるかもしれないだろ? ここは掟に従って、助けるべきだよ」
「なんだよ、まったく……。しょうがねぇなぁ……」
キャンディスが話を続ける。
「そうと決まったら、善は急げです。魔法が終わったらこの人を運びますから、ギンさんかリッチーさん、背負うのをお願いします」
「げっ、そこまでやるのかよ」
「私がやるべきなのですが、すみません、力がないものですから……」
レーヴが援護射撃をする。
「キャンディス、気にすることないよ。リッチーは肉体労働が仕事なんだから、これくらいはやってもらわないと」
「なんだよお前、優しくねぇなぁ」
「そんなことないですー、あたしはいつだって優しいんですー。いいから早くやろうよ、あたしとキャンディスだって、この人の武器とか運んでくからさぁ」
「ギン、お前は?」
ギンは返答する。
「ごめん、今の体力じゃ、男一人を背負うのは無理だ」
「おいおい、俺一人に仕事を押し付ける気かよ」
「今度なんか肉でもおごるから、頼むよ、今回は頑張って……」
「やれやれ……」
リッチーはため息をつき、頭をかく。こうして、ギンたちは行き倒れを助けることになった。
困った時は助け合い。
「ギンさん、体はどうですか?」
「正直言うと、まだ完全ってわけじゃないよ」
「やっぱりもう少し休んでいたほうが……」
「キャンディス、その優しさは嬉しいよ。でも、お金がなくなる前に稼がなくちゃいけない。そうだろう?」
「だからって無理しなくてもいいじゃありませんか」
「無理をするのが冒険者って生き物でしょ?」
そう言って、ギンは笑ってみせる。その時、リッチーが前方に何かを見つけた。彼は声を上げる。
「おい、あの木の根元。誰か倒れてるぜ」
ギンたちはその場所を見ようとした。だが、距離が遠くてよく見えない。レーヴが文句を言う。
「あのさー、あんたは犬耳族だし、目がよく見えて便利だよね。でも、あたしらは違うんだよ、そんなに遠くは見えないって」
「分かってるよ、それは。とにかく、俺には見えるんだ。誰かが倒れてるぜ」
キャンディスはその人物を助けに行くことを提案し、全員がそれに賛成する。ギンたちは早足で進み、その木の根元にたどり着く。果たして、冒険者風の身なりをした男が横になってそこに倒れていた。キャンディスは男のそばにかがみこみ、大声で呼びかける。
「すみません、大丈夫ですか!? 意識、ありますか!?」
男の頭や体が少し動く。彼はうめきながら言う。
「あぁ……。生きてるよ……」
キャンディスは男の顔をよく観察する。その肌の色は青白く、大量の汗をかいている。額に手を当てると、かなりの熱があった。彼女は自分の右手を男の顔にかざし、意識を集中する。魔法の力を持つ青い光がその手から発生し、男の体力を回復させていく。そうしながらキャンディスは喋る。
「すみません、ここでは応急手当しかできません。でも大丈夫です、街まで送ります。あそこなら医者がいますから」
リッチーが文句を言う。
「おいおい、そこまで面倒見なくてもいいじゃねーか」
「ダメですよ、そんなことを言っては。困っている人を見たら助けるべし、それが救い主さまの教えでしょう?」
「俺はお前ほど信心深くねぇ」
「じゃあ、これです。冒険者の掟、お互いに助け合って生きるべし」
「だからってよぉ……」
ギンが口を挟む。
「リッチー、もし助けたら、お礼がもらえるかもしれないだろ? ここは掟に従って、助けるべきだよ」
「なんだよ、まったく……。しょうがねぇなぁ……」
キャンディスが話を続ける。
「そうと決まったら、善は急げです。魔法が終わったらこの人を運びますから、ギンさんかリッチーさん、背負うのをお願いします」
「げっ、そこまでやるのかよ」
「私がやるべきなのですが、すみません、力がないものですから……」
レーヴが援護射撃をする。
「キャンディス、気にすることないよ。リッチーは肉体労働が仕事なんだから、これくらいはやってもらわないと」
「なんだよお前、優しくねぇなぁ」
「そんなことないですー、あたしはいつだって優しいんですー。いいから早くやろうよ、あたしとキャンディスだって、この人の武器とか運んでくからさぁ」
「ギン、お前は?」
ギンは返答する。
「ごめん、今の体力じゃ、男一人を背負うのは無理だ」
「おいおい、俺一人に仕事を押し付ける気かよ」
「今度なんか肉でもおごるから、頼むよ、今回は頑張って……」
「やれやれ……」
リッチーはため息をつき、頭をかく。こうして、ギンたちは行き倒れを助けることになった。
困った時は助け合い。
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