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第2部 闇に死す
第10話-2 暗中模索
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石像からメダルを回収した後、ギンたちは階段を下りて地下に進んだ。そこは闇の世界。月明りのない夜のように見通しが効かず、じめじめと湿ったカビくさい匂いが肺を痛めつける。魔法の灯りはギンたちの周囲を照らすものの、その輝きはロウソクの炎のように頼りなく、見ているだけで心を不安にする。
カールは無言でランプの魔法を使う。大きな灯りの光球が出現する。それと同時に、塔侵入時から灯っていた光球が消える。新たな光球の光は闇を引き裂き、前よりも見通しを良くする。
この場所は異常としか言いようがない。明らかに人の手によって造られた、石造りの空間。それは巨大で、もし大きなモンスターがいたとしても楽に歩き回れるほどだ。レーヴが静かな声で言う。
「いったい誰が、なんの目的で、こんなところを造ったんだろ……」
誰も答えない。一行は歩き続ける。通路の行き止まり、ドアになっているところを開けて、その先へ。そこは部屋のような空間で、今のドアの他には出入り口がない。もしここに入った後に扉が施錠されたら、脱出方法を用意していない限り、二度と出られないだろう。
灯りの輝きが強くなる。部屋が隅々まで照らされる。視界が良好になった結果、リッチーは遠くにあるものを発見する。
「この先の壁際に階段があるぜ。たぶん、地下二階へ続いてる」
セリフの直後、ギンたちの背後にある扉が閉まる。ギギィッ……、バタン。音に驚いたキャンディスは振り向いてそれを見る、彼女の目の前で、扉のかんぬきがひとりでに動いて閉まっていく。どうやら、魔法による自動施錠らしい。彼女は震え声でつぶやく。
「閉じ込められた……!」
ギンたちの前に広がる、ホコリだらけの石床。そこに描かれている大きな魔法陣が起動する。いくつもの緑の光線が、魔法陣から立ち昇る。ギンは危険を予感する。
「みんな、戦闘態勢だ。あれはたぶん、モンスターを召喚する……」
彼はセリフを言い終わることができなかった。なぜなら、セリフの途中でモンスターが出現し、大声を出して邪魔したからだ。
「オオオオォオオオォォオォォォォ……」
木の空洞に風が当たる時、どこかうつろな音を立てることがある。そのモンスターの大声は、たとえを用いて表現するなら、そのような感じだった。カールはモンスターの姿を見て言う。
「ウッデン・ゴーレム(wooden golem, 木製のゴーレム)……!」
ゴーレムの大きさは、一軒の家ほどもある。顔にあたる部分にはいくつかの穴が開き、それはまるで、人の目や鼻、口を思わせる。
彼(ゴーレムに性別などあるのか不明だが、とりあえず彼としておこう)の右手には、鋭く光る巨大な剣。そして左手には、おそろしく巨大な木製ハンマー。これらの道具は、このゴーレムが殺人目的で造られたことを物語っている。もし土木工事のために造られたのなら、剣など持っているわけがない。
ゴーレムはゆっくりと動き出す。リッチーは叫ぶ。
「来るぞ!」
レーヴの右手にファイア・アローが出現する。ギンとカールが剣を構える。ゴーレムの攻撃から身を守るため、キャンディスが後退を始める。
ギンたちが生き残るためには、戦ってゴーレムを破壊するしかない。だが、苦戦を免れることはできないだろう。そして、もし敗北すれば全滅。皆殺し。ギンたちの命乞いなど聞く耳持たず、ゴーレムは彼らの体を砕くだろう。そもそも彼には、人間のような耳も、心もないのだから。
彼らがウッデン・ゴーレムを相手にどう戦ったか、それについて述べるのはよそう。多くのダメージを受けたものの、どうにか勝利した。それだけを伝えれば十分だからである。
ゴーレムを破壊した後、彼らは階段を使って地下二階に降り立った。地下一階と変わらない嫌な空気があたりに充満している、しかも、一階よりも濃度が上がっているように思える。
深い闇の中を進み、地下三階へ向かう階段へ。その階段がある場所は、先ほどと同じような大部屋である。ギンたちが入室した直後、扉が閉まる。床に描かれている魔法陣が起動、ウッデン・ゴーレムを呼び出す。
「グルォォォォッ!」
武器を構えつつ、ギンは喋る。
「なんなんだよ、さっきから! 邪魔くさい!」
カールが返す。
「私たちを地下に行かせないための番犬。そういうことだろう」
床に唾を吐き捨てながらリッチーが言う。
「ペッ……。こんだけガッチリ守るってことはよ、すげぇお宝がどっかに眠ってるって証拠だぜ。おもしれぇ、徹底的にやったろーじゃんか!」
ゴーレムが動き出す。「オオオォォ!」。レーヴが何本ものファイア・アローを発射し、ゴーレムの右手を消し炭にしようとする。繰り返される激戦、もしギンたちが勝ったとしても、大きく消耗することはさけられない。
ゴーレムを設置した者は、いったい何を考えてこんなことをしたのか。
カールは無言でランプの魔法を使う。大きな灯りの光球が出現する。それと同時に、塔侵入時から灯っていた光球が消える。新たな光球の光は闇を引き裂き、前よりも見通しを良くする。
この場所は異常としか言いようがない。明らかに人の手によって造られた、石造りの空間。それは巨大で、もし大きなモンスターがいたとしても楽に歩き回れるほどだ。レーヴが静かな声で言う。
「いったい誰が、なんの目的で、こんなところを造ったんだろ……」
誰も答えない。一行は歩き続ける。通路の行き止まり、ドアになっているところを開けて、その先へ。そこは部屋のような空間で、今のドアの他には出入り口がない。もしここに入った後に扉が施錠されたら、脱出方法を用意していない限り、二度と出られないだろう。
灯りの輝きが強くなる。部屋が隅々まで照らされる。視界が良好になった結果、リッチーは遠くにあるものを発見する。
「この先の壁際に階段があるぜ。たぶん、地下二階へ続いてる」
セリフの直後、ギンたちの背後にある扉が閉まる。ギギィッ……、バタン。音に驚いたキャンディスは振り向いてそれを見る、彼女の目の前で、扉のかんぬきがひとりでに動いて閉まっていく。どうやら、魔法による自動施錠らしい。彼女は震え声でつぶやく。
「閉じ込められた……!」
ギンたちの前に広がる、ホコリだらけの石床。そこに描かれている大きな魔法陣が起動する。いくつもの緑の光線が、魔法陣から立ち昇る。ギンは危険を予感する。
「みんな、戦闘態勢だ。あれはたぶん、モンスターを召喚する……」
彼はセリフを言い終わることができなかった。なぜなら、セリフの途中でモンスターが出現し、大声を出して邪魔したからだ。
「オオオオォオオオォォオォォォォ……」
木の空洞に風が当たる時、どこかうつろな音を立てることがある。そのモンスターの大声は、たとえを用いて表現するなら、そのような感じだった。カールはモンスターの姿を見て言う。
「ウッデン・ゴーレム(wooden golem, 木製のゴーレム)……!」
ゴーレムの大きさは、一軒の家ほどもある。顔にあたる部分にはいくつかの穴が開き、それはまるで、人の目や鼻、口を思わせる。
彼(ゴーレムに性別などあるのか不明だが、とりあえず彼としておこう)の右手には、鋭く光る巨大な剣。そして左手には、おそろしく巨大な木製ハンマー。これらの道具は、このゴーレムが殺人目的で造られたことを物語っている。もし土木工事のために造られたのなら、剣など持っているわけがない。
ゴーレムはゆっくりと動き出す。リッチーは叫ぶ。
「来るぞ!」
レーヴの右手にファイア・アローが出現する。ギンとカールが剣を構える。ゴーレムの攻撃から身を守るため、キャンディスが後退を始める。
ギンたちが生き残るためには、戦ってゴーレムを破壊するしかない。だが、苦戦を免れることはできないだろう。そして、もし敗北すれば全滅。皆殺し。ギンたちの命乞いなど聞く耳持たず、ゴーレムは彼らの体を砕くだろう。そもそも彼には、人間のような耳も、心もないのだから。
彼らがウッデン・ゴーレムを相手にどう戦ったか、それについて述べるのはよそう。多くのダメージを受けたものの、どうにか勝利した。それだけを伝えれば十分だからである。
ゴーレムを破壊した後、彼らは階段を使って地下二階に降り立った。地下一階と変わらない嫌な空気があたりに充満している、しかも、一階よりも濃度が上がっているように思える。
深い闇の中を進み、地下三階へ向かう階段へ。その階段がある場所は、先ほどと同じような大部屋である。ギンたちが入室した直後、扉が閉まる。床に描かれている魔法陣が起動、ウッデン・ゴーレムを呼び出す。
「グルォォォォッ!」
武器を構えつつ、ギンは喋る。
「なんなんだよ、さっきから! 邪魔くさい!」
カールが返す。
「私たちを地下に行かせないための番犬。そういうことだろう」
床に唾を吐き捨てながらリッチーが言う。
「ペッ……。こんだけガッチリ守るってことはよ、すげぇお宝がどっかに眠ってるって証拠だぜ。おもしれぇ、徹底的にやったろーじゃんか!」
ゴーレムが動き出す。「オオオォォ!」。レーヴが何本ものファイア・アローを発射し、ゴーレムの右手を消し炭にしようとする。繰り返される激戦、もしギンたちが勝ったとしても、大きく消耗することはさけられない。
ゴーレムを設置した者は、いったい何を考えてこんなことをしたのか。
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