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第1章 下流階級で低収入の俺が本気出したら無双してしまった
第3話 パープル・タワー Abandoned building
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レヴェリー・プラネットの公式サイトにいくと、世界観に関するいろんな説明がある。
それによると、もともとこの星には先住民の知的生命体がいたそうだ。
おそらく人間と同じような姿のそいつらは、優れた科学力や文明をもっていたくせに、ある日どこかへ消えてしまった。
どうしてそうなったのかは分からん。そして、謎があったら解明したいと思うのが人間の本能だ。
今日もプラネットのどこかで学者たちが研究に励んでいる……というのがゲーム設定だ。
で、俺みたいな冒険者、ワンダラーの仕事の一つは、この先住民が残していった建物を調べ、研究の資料となりそうなものを持ち帰ることだ。
回りくどい説明になったが、要するに、ダンジョンに潜って金目のものをゲットするってことだよ。どこのゲームにもよくあるだろ?
今の俺は、マサキングとアンズさんの二人と共に、パープル・タワーの前までやって来た。
みんなが軍人みたいな恰好をしてる。いや、警察の特殊部隊といったほうが正確かもしれん。
お前にとっちゃ疑問符がつく服装かもな。でも、プラネットじゃこれが当たり前。だって戦いの基本は銃撃戦だぜ? なるべく身軽にしたほうがいい。
にしてもこのパープル・タワーはいつ見ても気持ち悪いぜ。単なる巨大ビルなんだが、窓ガラスが一枚もないんだ。四方すべてが単なる壁。
そしてどこもがパープル……紫に塗られている。この紫ってのがきついんだよ、微妙にまだらというか、色の濃さがバラバラなんだ。
無理やりたとえるなら切り刻んだ紫キャベツだな。そんなもんが怪獣サイズになって街中に建ってる姿を想像してみろ、吐き気がしてくるだろ。
まったく、実によくできたヴァーチャル・リアリティ、仮想現実だ。本物以上に本物らしく感じられる。
マジの現実と違うのは、この建物の中にはモンスターがいて、俺たちを見つけたら即座に襲いかかってくるってことだ。
あらかじめいっとくが、ファンタジー系のゲームによくいるような、ゴブリンとかオークなんて奴らはいねぇぞ。
かわりにいるのはグロテスクな化け物、そうでなきゃ狂ったロボットだ。壊れかけのメイド・ロボとかな。
ま、これ以上の説明はよそう。キリがない。細かいことは実際に冒険する中で見聞すりゃいいさ。俺はマサキングに声をかける。
「何階からいくよ?」
「25でどうだ? 俺、そろそろレベルアップなんだよ。無理したくない」
ゲーム内で死ぬとペナルティが発生し、次のレベルアップに必要な経験値を1パーセント失う。
レベルが高いと一回のレベルアップに何億、何十億ポイントもの経験値が必要だからな。1パーセントといえども結構な数字だ。
慎重にいきたいマサキングの気持ちはよく分かる、だが、アンズさんはこんなことを言う。
「あたしは27階がいいんだけど……」
思わず驚く俺。
「いや、そりゃ無茶っすよ!」
俺以上に驚いた様子のマサキングも言う。
「アンズさん、俺らの実力じゃあ25が限界ですって。27は地獄だ」
「弱いやつだけ狙ってけば大丈夫だよ」
「戦ってる最中に強いのがきたらどうすんです、全滅ですよ。俺、一ヶ月もかけてやっとレベルアップなんです。25でいいじゃないですか」
「うーん……。分かった、じゃあ”今回は”そうしよう」
今回は、の部分に力をこめて喋るアンズ氏。それってつまり、次に来たときは27狙いってこと? 怖いもの知らずだなぁ……。
そう思っていると、彼女はスタスタ歩きだす。
「もたもたしてると置いてっちゃうよ! さっさと行こう!」
俺とマサキングは慌てて追いかける。すっごく疲れる予感がするぜ、ちくしょう。
それによると、もともとこの星には先住民の知的生命体がいたそうだ。
おそらく人間と同じような姿のそいつらは、優れた科学力や文明をもっていたくせに、ある日どこかへ消えてしまった。
どうしてそうなったのかは分からん。そして、謎があったら解明したいと思うのが人間の本能だ。
今日もプラネットのどこかで学者たちが研究に励んでいる……というのがゲーム設定だ。
で、俺みたいな冒険者、ワンダラーの仕事の一つは、この先住民が残していった建物を調べ、研究の資料となりそうなものを持ち帰ることだ。
回りくどい説明になったが、要するに、ダンジョンに潜って金目のものをゲットするってことだよ。どこのゲームにもよくあるだろ?
今の俺は、マサキングとアンズさんの二人と共に、パープル・タワーの前までやって来た。
みんなが軍人みたいな恰好をしてる。いや、警察の特殊部隊といったほうが正確かもしれん。
お前にとっちゃ疑問符がつく服装かもな。でも、プラネットじゃこれが当たり前。だって戦いの基本は銃撃戦だぜ? なるべく身軽にしたほうがいい。
にしてもこのパープル・タワーはいつ見ても気持ち悪いぜ。単なる巨大ビルなんだが、窓ガラスが一枚もないんだ。四方すべてが単なる壁。
そしてどこもがパープル……紫に塗られている。この紫ってのがきついんだよ、微妙にまだらというか、色の濃さがバラバラなんだ。
無理やりたとえるなら切り刻んだ紫キャベツだな。そんなもんが怪獣サイズになって街中に建ってる姿を想像してみろ、吐き気がしてくるだろ。
まったく、実によくできたヴァーチャル・リアリティ、仮想現実だ。本物以上に本物らしく感じられる。
マジの現実と違うのは、この建物の中にはモンスターがいて、俺たちを見つけたら即座に襲いかかってくるってことだ。
あらかじめいっとくが、ファンタジー系のゲームによくいるような、ゴブリンとかオークなんて奴らはいねぇぞ。
かわりにいるのはグロテスクな化け物、そうでなきゃ狂ったロボットだ。壊れかけのメイド・ロボとかな。
ま、これ以上の説明はよそう。キリがない。細かいことは実際に冒険する中で見聞すりゃいいさ。俺はマサキングに声をかける。
「何階からいくよ?」
「25でどうだ? 俺、そろそろレベルアップなんだよ。無理したくない」
ゲーム内で死ぬとペナルティが発生し、次のレベルアップに必要な経験値を1パーセント失う。
レベルが高いと一回のレベルアップに何億、何十億ポイントもの経験値が必要だからな。1パーセントといえども結構な数字だ。
慎重にいきたいマサキングの気持ちはよく分かる、だが、アンズさんはこんなことを言う。
「あたしは27階がいいんだけど……」
思わず驚く俺。
「いや、そりゃ無茶っすよ!」
俺以上に驚いた様子のマサキングも言う。
「アンズさん、俺らの実力じゃあ25が限界ですって。27は地獄だ」
「弱いやつだけ狙ってけば大丈夫だよ」
「戦ってる最中に強いのがきたらどうすんです、全滅ですよ。俺、一ヶ月もかけてやっとレベルアップなんです。25でいいじゃないですか」
「うーん……。分かった、じゃあ”今回は”そうしよう」
今回は、の部分に力をこめて喋るアンズ氏。それってつまり、次に来たときは27狙いってこと? 怖いもの知らずだなぁ……。
そう思っていると、彼女はスタスタ歩きだす。
「もたもたしてると置いてっちゃうよ! さっさと行こう!」
俺とマサキングは慌てて追いかける。すっごく疲れる予感がするぜ、ちくしょう。
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