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第1章 下流階級で低収入の俺が本気出したら無双してしまった
第27話 硝煙弾嵐 Carnage
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敵か。面白れぇ、叩き潰す! 俺はマサキングに言う。
(やるならさっさとやろうぜ)
(作戦は?)
(ステルスなんていらねぇ。ブーストかけて正面から突っこむ)
(分かりやすくて気に入った! それでいこう!)
俺はアイテム・ボックスから小型のピストル注射器を2つ実体化させる。1つをマサキングに放って渡し、残り1つを自分の左の前腕に押し当てる。
ゲームだから痛みはない、それでも、”何かを肌に押しつけた”という感触だけは感じられる。
薬液を注入。バーバリアンの戦闘力が急上昇していく。それにつれて現実世界の俺も興奮してくる。
やばい事態にならないよう、ゲーム・システムが体調をコントロールしているはずだが、それでも背筋が震えるね!
(さぁ、マサキング! 時間だ!)
(うし!)
右手にブローニング・ハイパワー、左手にベレッタM92、俺はこれら二丁の拳銃を構えて通路を駆け抜ける。
マサキングを置き去りにして飛び出す。奥に見える部屋の前にパンプキンズがいる。予想通りだ、じゃあ皆殺しにしてやるよ!
「てめぇら! くたばれぇッ!」
愛銃たちが火を噴き、敵が次々に倒れていく。もっとも、即座にバリアを張って防御した奴も何人かいるみたいだが。
構わねぇ、撃ちまくる!
「おらおらァ!」
俺の猛攻に耐え切れずにバリアが消えていく。無防備になった敵に弾丸の嵐が襲いかかる。
「わぁぁああぁぁ!?」
「キャァーー!」
「怯むな、撃て!」
敵にも少しは根性のある奴がいるらしい。散発的に反撃弾が飛んでくる。
もっとも、まったく無意味だがな。そんな鼻クソみてぇな弾で俺を殺せるわけがない。
「どうした? もっと撃って来いよ!」
「クソッ! 化け物め……!」
「うるせぇ!」
悪態をついたアジア人の女を撃ち殺し、ついに残弾がゼロになる。
だがリロードの必要はない。さっきので敵が全滅したからだ。のこのこ歩いてきたマサキングがのん気に語る。
「なんだよ、お前一人で終わらせたのか。俺のサポート必要ねぇじゃん」
「まぁそう言うなって。本番はここからだ……」
いま戦った連中はしょせんザコ。部屋の中にいる幹部級の敵を倒し、奴らが守る☆を破壊したその時こそ、真の勝利だ。
ぼやぼやしてる暇なんてない。愛銃二丁を両足のホルスターにしまい、マサキングに言う。
「このまま突っこもう。援護を頼む」
「いいけど、お前、武器無しで戦うつもりか?」
「まだ秘密兵器がある」
右足に着けたフェアレーターの柄を取り出し、スイッチを入れる。赤く輝く刀身が現れ、マサキングが驚く。
「秘密兵器ってこれか?」
「聞いて驚け、フェアレーターだ」
「えっ!? あんな高いのを買ったのかよ!?」
「パンプキンズをぶちのめすためなら、この程度の出費は惜しくねぇ。それより作戦だ。個人間チャットに切り替えるぞ」
有声で会話してると敵に聞きつけられるからな。チャットがいちばん安全だ。
(いいか、俺はバリアを張って接近戦をする。で、それが不可能な遠くの敵は、お前が銃で倒す)
(任しとけ)
(じゃぁいこうぜ!)
俺たちは歩き出す。そして部屋のドアの前に立ち、ゆっくりと開け放つ……。
(やるならさっさとやろうぜ)
(作戦は?)
(ステルスなんていらねぇ。ブーストかけて正面から突っこむ)
(分かりやすくて気に入った! それでいこう!)
俺はアイテム・ボックスから小型のピストル注射器を2つ実体化させる。1つをマサキングに放って渡し、残り1つを自分の左の前腕に押し当てる。
ゲームだから痛みはない、それでも、”何かを肌に押しつけた”という感触だけは感じられる。
薬液を注入。バーバリアンの戦闘力が急上昇していく。それにつれて現実世界の俺も興奮してくる。
やばい事態にならないよう、ゲーム・システムが体調をコントロールしているはずだが、それでも背筋が震えるね!
(さぁ、マサキング! 時間だ!)
(うし!)
右手にブローニング・ハイパワー、左手にベレッタM92、俺はこれら二丁の拳銃を構えて通路を駆け抜ける。
マサキングを置き去りにして飛び出す。奥に見える部屋の前にパンプキンズがいる。予想通りだ、じゃあ皆殺しにしてやるよ!
「てめぇら! くたばれぇッ!」
愛銃たちが火を噴き、敵が次々に倒れていく。もっとも、即座にバリアを張って防御した奴も何人かいるみたいだが。
構わねぇ、撃ちまくる!
「おらおらァ!」
俺の猛攻に耐え切れずにバリアが消えていく。無防備になった敵に弾丸の嵐が襲いかかる。
「わぁぁああぁぁ!?」
「キャァーー!」
「怯むな、撃て!」
敵にも少しは根性のある奴がいるらしい。散発的に反撃弾が飛んでくる。
もっとも、まったく無意味だがな。そんな鼻クソみてぇな弾で俺を殺せるわけがない。
「どうした? もっと撃って来いよ!」
「クソッ! 化け物め……!」
「うるせぇ!」
悪態をついたアジア人の女を撃ち殺し、ついに残弾がゼロになる。
だがリロードの必要はない。さっきので敵が全滅したからだ。のこのこ歩いてきたマサキングがのん気に語る。
「なんだよ、お前一人で終わらせたのか。俺のサポート必要ねぇじゃん」
「まぁそう言うなって。本番はここからだ……」
いま戦った連中はしょせんザコ。部屋の中にいる幹部級の敵を倒し、奴らが守る☆を破壊したその時こそ、真の勝利だ。
ぼやぼやしてる暇なんてない。愛銃二丁を両足のホルスターにしまい、マサキングに言う。
「このまま突っこもう。援護を頼む」
「いいけど、お前、武器無しで戦うつもりか?」
「まだ秘密兵器がある」
右足に着けたフェアレーターの柄を取り出し、スイッチを入れる。赤く輝く刀身が現れ、マサキングが驚く。
「秘密兵器ってこれか?」
「聞いて驚け、フェアレーターだ」
「えっ!? あんな高いのを買ったのかよ!?」
「パンプキンズをぶちのめすためなら、この程度の出費は惜しくねぇ。それより作戦だ。個人間チャットに切り替えるぞ」
有声で会話してると敵に聞きつけられるからな。チャットがいちばん安全だ。
(いいか、俺はバリアを張って接近戦をする。で、それが不可能な遠くの敵は、お前が銃で倒す)
(任しとけ)
(じゃぁいこうぜ!)
俺たちは歩き出す。そして部屋のドアの前に立ち、ゆっくりと開け放つ……。
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