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第2章 2084年
第44話 徹底的にパンプキンズのメンバーを殺す Great vengence
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それからしばらくは、仕事に励んでプラネットで遊ぶ、平凡だが幸せな日々が続いた。
若海についても問題なかった。以前よりそっけない雰囲気になったが、その程度は許容範囲だ。
このままずっとこういう暮らしが続けばいい。そう思っているところにビッグ・ニュースが飛びこんできた。
グリニング・パンプキンズがベース争奪戦でゲールフォースに敗れ、こてんぱんに打ちのめされたというのだ。
クラン”青空牧場”が借りている建物の一室にポールがいて、興奮した様子でベアとタイガーに話している。
「いやぁ争奪戦はマジ大変でしたよ! 俺なんていきなり囲まれましたもん!」
タイガーが笑顔で言う。
「でも最終的には勝ったんだろ? おめでとう!」
「ありがとうございます!」
「ところで、俺たちに話があるんだろ? なんだ?」
「実は、パンプキンズのことですごいネタがあって……。とりあえず表に出ましょう。すぐわかります」
三人は建物の外に出る。
ストリートはいつものように混雑している、だがいつもと何かが違う。ベアは言う。
「ちょっと、これ……。指名手配だらけだ!」
あちらこちらを歩く、ピンクの☆が頭上に輝く指名手配のワンダラーたち。その数は20人前後だ。
この異常事態のわけを説明すべく、得意顔になってポールが話し出す。
「とうとう復讐が始まったんです! パンプキンズへの復讐が!
奴らに攻撃された人やクランって、数えきれないほどあるわけですよ。
だから、ある時だれかがが呼びかけた。”いつかパンプキンズが弱体化したら、みんなで団結して反撃し、この恨みをはらそう”と。
こうして秘密協定が結ばれた……」
ベアは疑問を口にする。
「秘密協定って?」
「俺もさっき、クランの仲間から教えてもらったんですけどね。こういう内容です。
”協定の参加者は、復讐が始まったら徹底的にパンプキンズのメンバーを殺す。
また、どの参加者も、パンプキンズを殺して指名手配になった人を殺してはならない。
パンプキンズが絶滅するその瞬間まで、こうして協力して戦い抜く”」
なるほど、前代未聞の状況といえど、事情が分かれば驚くに値しない。
むしろ問題は、ここからどうするかだ。ベアは再度ポールにたずねる。
「ポールさんはどうするつもりなんですか?」
「もちろん復讐に参加しますよ! カタラ荒野の一件、絶対に許せませんからね!」
カタラ荒野の言葉を聞いて、タイガーの顔が怒りに色づく。
「その話、俺も乗った! 必ずセブンをぶっ殺す!」
「さっすがぁ!」
「おい、ベアもやるよな?」
「えっ……」
「何をためらってる? そんな必要どこにもねぇだろ」
「でも、奴らに勝てる保証が無い」
「だから知恵を絞ってさ! 必勝の策を練り上げるのよ!」
仲間は多い方がいい。ベアを引きこむべく、ポールが説得にかかる。
「ベアさん、あの悔しさを忘れたんですか? あの屈辱を!」
「そういうわけじゃない。そりゃ俺だって悔しいさ、でも……」
「だったらやりましょうよ! 復讐を! 報復を!
負ける心配なんてしなくていいんです。今のパンプキンズは弱ってるし、それに、ベースを失ってやる気をなくした連中がどんどん引退してます。
まさに絶好のチャンス! これを逃がすなんて、もうあり得ないというか……」
それからも説得は続き、結局ベアは復讐を決めた。
あとは実行するのみだ。
若海についても問題なかった。以前よりそっけない雰囲気になったが、その程度は許容範囲だ。
このままずっとこういう暮らしが続けばいい。そう思っているところにビッグ・ニュースが飛びこんできた。
グリニング・パンプキンズがベース争奪戦でゲールフォースに敗れ、こてんぱんに打ちのめされたというのだ。
クラン”青空牧場”が借りている建物の一室にポールがいて、興奮した様子でベアとタイガーに話している。
「いやぁ争奪戦はマジ大変でしたよ! 俺なんていきなり囲まれましたもん!」
タイガーが笑顔で言う。
「でも最終的には勝ったんだろ? おめでとう!」
「ありがとうございます!」
「ところで、俺たちに話があるんだろ? なんだ?」
「実は、パンプキンズのことですごいネタがあって……。とりあえず表に出ましょう。すぐわかります」
三人は建物の外に出る。
ストリートはいつものように混雑している、だがいつもと何かが違う。ベアは言う。
「ちょっと、これ……。指名手配だらけだ!」
あちらこちらを歩く、ピンクの☆が頭上に輝く指名手配のワンダラーたち。その数は20人前後だ。
この異常事態のわけを説明すべく、得意顔になってポールが話し出す。
「とうとう復讐が始まったんです! パンプキンズへの復讐が!
奴らに攻撃された人やクランって、数えきれないほどあるわけですよ。
だから、ある時だれかがが呼びかけた。”いつかパンプキンズが弱体化したら、みんなで団結して反撃し、この恨みをはらそう”と。
こうして秘密協定が結ばれた……」
ベアは疑問を口にする。
「秘密協定って?」
「俺もさっき、クランの仲間から教えてもらったんですけどね。こういう内容です。
”協定の参加者は、復讐が始まったら徹底的にパンプキンズのメンバーを殺す。
また、どの参加者も、パンプキンズを殺して指名手配になった人を殺してはならない。
パンプキンズが絶滅するその瞬間まで、こうして協力して戦い抜く”」
なるほど、前代未聞の状況といえど、事情が分かれば驚くに値しない。
むしろ問題は、ここからどうするかだ。ベアは再度ポールにたずねる。
「ポールさんはどうするつもりなんですか?」
「もちろん復讐に参加しますよ! カタラ荒野の一件、絶対に許せませんからね!」
カタラ荒野の言葉を聞いて、タイガーの顔が怒りに色づく。
「その話、俺も乗った! 必ずセブンをぶっ殺す!」
「さっすがぁ!」
「おい、ベアもやるよな?」
「えっ……」
「何をためらってる? そんな必要どこにもねぇだろ」
「でも、奴らに勝てる保証が無い」
「だから知恵を絞ってさ! 必勝の策を練り上げるのよ!」
仲間は多い方がいい。ベアを引きこむべく、ポールが説得にかかる。
「ベアさん、あの悔しさを忘れたんですか? あの屈辱を!」
「そういうわけじゃない。そりゃ俺だって悔しいさ、でも……」
「だったらやりましょうよ! 復讐を! 報復を!
負ける心配なんてしなくていいんです。今のパンプキンズは弱ってるし、それに、ベースを失ってやる気をなくした連中がどんどん引退してます。
まさに絶好のチャンス! これを逃がすなんて、もうあり得ないというか……」
それからも説得は続き、結局ベアは復讐を決めた。
あとは実行するのみだ。
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