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序章 ウノの公式ルール
公式ルールってなんですか?
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俺が会長との会話を終えた直後、丸テーブルのある席に座っている女子生徒が俺に声をかけた。
「ほら、虎ちゃん。ここ座って、早く早く!」
その女子生徒は、彼女の横にある空席を軽く指示する。
「だから、その”虎ちゃん”は勘弁してくれって……」
俺はぼやきながら着席する。
この女子生徒のことを紹介しよう。名前は厚美香(あつみ かおり)、簡単に説明すると、幼馴染だ。小学、中学、そして高校。なぜだか知らんが、俺とこいつはいつも同じ学校に入った。おまけに家も近くて、子供のころからよく一緒に遊んでた。そしてこの研究会にも、ひょんなことがきっかけで一緒に所属しちまった。
栗色の髪をショートカットにしている香は、目がリスみたいにくりくりしてて、可愛いといえば可愛いかもしれない。まぁ、モテる顔立ちだとは思う。けど、こいつに彼氏がいるなんて話、今まで一回も聞いたことがない。せっかくの青春なんだから、恋愛ぐらいすればいいのに。まぁいいや、これ以上この話はよそう。
俺が席に座ったのを見て、フラニー会長の左横にいる女子生徒が発言する。
「それじゃ、今日も活動しましょうか」
この人は高橋麻里(たかはし まり)、フラニー会長の友だちだ。二年生である会長の友だちなんだから、もちろん麻里先輩も二年生だ。会長とは中学からの付き合いらしい。長くて黒いきれいな髪を三つ編みにして、左肩から前へ垂らしているのが印象的だ。彼女は今日も美しい。胸も控えめで、ぶっちゃけ”見た目は”俺の好みなんだ。”見た目”はな。えっ、なんでこういう、引っかかるような言い方をするかって? その理由は、まぁ、おいおい君にもわかるさ……。
麻里先輩の発言に続いて、彼女の左横に座っている男子生徒が喋る。
「姉さん、どうするの?」
こいつは会長の弟、山本元気(やまもと げんき)だ。学年は一年、俺や香と同学年だ。しかし、元気とは、いろいろややこしい名前だ。けど、彼のご両親が付けた名前だ。文句を言うのは失礼ってもんだろう。実を言うと、俺は、心の中では彼を”ゲンキ”と呼んでいる。なんでって、そっちのが分かりやすいからさ。
とにかく、研究会の連中の説明はこれで終わり。次の話に行こう、ゲンキの言葉を受けてフラニー会長が話を始める。
「今日はね、公式ルールでウノをやりましょ」
俺は質問する。
「会長、公式ルールってなんですか?」
「その名の通り、公式ルールよ。麻雀だって、公式戦で使うルールがあるでしょ? ウノにだって、そういうのがあるの。今回はこの公式ルールを使います。地方ルールは一切、無し」
「なるほど……」
「ところで、みんな。公式ルールは知ってるの?」
俺以外の全員が返答する。
「うーん、わかんないです……」
「ごめんフラニー、私もわからない」
「姉さん、僕も……」
会長がぼやく。「まぁ、そうだと思ってた……」。彼女は話を続ける。
「それじゃ、まずはそれを説明しなくっちゃね。はい、注目!」
彼女は席から立つと、部屋の後ろにあるホワイト・ボードの前に行き、黒いペンをとる。そして説明を始める。
ふぅ、いろいろ喋ったら疲れたな。ちょっと休んでから、次を話すよ。
「ほら、虎ちゃん。ここ座って、早く早く!」
その女子生徒は、彼女の横にある空席を軽く指示する。
「だから、その”虎ちゃん”は勘弁してくれって……」
俺はぼやきながら着席する。
この女子生徒のことを紹介しよう。名前は厚美香(あつみ かおり)、簡単に説明すると、幼馴染だ。小学、中学、そして高校。なぜだか知らんが、俺とこいつはいつも同じ学校に入った。おまけに家も近くて、子供のころからよく一緒に遊んでた。そしてこの研究会にも、ひょんなことがきっかけで一緒に所属しちまった。
栗色の髪をショートカットにしている香は、目がリスみたいにくりくりしてて、可愛いといえば可愛いかもしれない。まぁ、モテる顔立ちだとは思う。けど、こいつに彼氏がいるなんて話、今まで一回も聞いたことがない。せっかくの青春なんだから、恋愛ぐらいすればいいのに。まぁいいや、これ以上この話はよそう。
俺が席に座ったのを見て、フラニー会長の左横にいる女子生徒が発言する。
「それじゃ、今日も活動しましょうか」
この人は高橋麻里(たかはし まり)、フラニー会長の友だちだ。二年生である会長の友だちなんだから、もちろん麻里先輩も二年生だ。会長とは中学からの付き合いらしい。長くて黒いきれいな髪を三つ編みにして、左肩から前へ垂らしているのが印象的だ。彼女は今日も美しい。胸も控えめで、ぶっちゃけ”見た目は”俺の好みなんだ。”見た目”はな。えっ、なんでこういう、引っかかるような言い方をするかって? その理由は、まぁ、おいおい君にもわかるさ……。
麻里先輩の発言に続いて、彼女の左横に座っている男子生徒が喋る。
「姉さん、どうするの?」
こいつは会長の弟、山本元気(やまもと げんき)だ。学年は一年、俺や香と同学年だ。しかし、元気とは、いろいろややこしい名前だ。けど、彼のご両親が付けた名前だ。文句を言うのは失礼ってもんだろう。実を言うと、俺は、心の中では彼を”ゲンキ”と呼んでいる。なんでって、そっちのが分かりやすいからさ。
とにかく、研究会の連中の説明はこれで終わり。次の話に行こう、ゲンキの言葉を受けてフラニー会長が話を始める。
「今日はね、公式ルールでウノをやりましょ」
俺は質問する。
「会長、公式ルールってなんですか?」
「その名の通り、公式ルールよ。麻雀だって、公式戦で使うルールがあるでしょ? ウノにだって、そういうのがあるの。今回はこの公式ルールを使います。地方ルールは一切、無し」
「なるほど……」
「ところで、みんな。公式ルールは知ってるの?」
俺以外の全員が返答する。
「うーん、わかんないです……」
「ごめんフラニー、私もわからない」
「姉さん、僕も……」
会長がぼやく。「まぁ、そうだと思ってた……」。彼女は話を続ける。
「それじゃ、まずはそれを説明しなくっちゃね。はい、注目!」
彼女は席から立つと、部屋の後ろにあるホワイト・ボードの前に行き、黒いペンをとる。そして説明を始める。
ふぅ、いろいろ喋ったら疲れたな。ちょっと休んでから、次を話すよ。
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