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3、家族
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本当は乗り気がしない。いつもなら断っていただろう。だが、今は違う。
ネガティブがネガティブに回転すれば、泥沼になるというのに、湧いてくる苛立ちをなんとか消化したいと思ってしまう。
自分で自分をコントロールできないとは。
調子が狂う。
それはあの、華原璃桜のせいだ。一度リセットし、頭を冷やさなければならない。他人の女だ。自分には関係ないのだから。
スマートフォンを手に立ち上がり、部屋の中に戻った。リビングに行けば京がラーメンを作っているところだった。もうできる様子だ。
「グッドタイミング。座ってろ」
「ん」
京は料理が得意でけっこう凝ったメニューを出してくる。料理をしていると頭の中が整理されるのと、野菜をリズミカルにカットしているとストレス解消になるらしい。アメリカ生まれのアメリカ育ちなので、ホームパーティを開くことが多く家族を手伝っているうちに自然と料理することが身についたらしい。
「夜は出かけてくる」
「そ。帰りは明日か?」
「まぁな」
「了解。ゆっくりしてこい」
ニマリと笑う京の顔を横目で見つつ、ラーメンをすする。
和眞が不在の時は京のカノジョがやってくる。本人は言わないものの、交際している女がいることに和眞は気づいている。もし京が結婚するなら、ここを出ていくつもりだ。
(というか、三十五なんだからさっさと結婚すりゃいいんだ)
なんて思うが、自分だって三十二なのだから、結婚したっておかしくない。
(ま、ぼちぼち、だな)
本心を言えば生涯する気はない。しかしながら実家を思えば跡取りは必要なのだが、和眞的にはそれにも異を唱えたいところだった。
(会社を想えば同族経営より有能な経営者を据えるほうがいいんだ。我が社もそうあるべきだ。親父はわかってくれるだろうが、祖父さんは無理だ。老人に鞭打つ気もないから祖父さんが生きてる間はこのままだろう。ひ孫だけあきらめてもらえたら充分だし、単純にひ孫の顔を見たいだけなら、もう少しで祐美《ゆみ》がかなえてくれるだろう)
祐美とは今年の暮れに結婚することが決まっている三歳年下の妹だ。
「ごちそうさま、じゃ、俺は出かけてくる」
「ああ」
丼を食洗器に入れ、和眞は京に声をかけてダイニングキッチンをあとにした。
***
ベッドに横なっている間に眠ってしまったようだった。璃桜は少しの間、ぼんやりと天井を眺めていた。同時に断り切れず、誘いに応じてしまった自分の弱さと情けなさを考える。
(だけど……)
大学時代、テレビや雑誌で和眞を見て以来、彼の経営者としての手腕や理論に惹かれてその会社に入ることを望み、願いが叶って入社することができた。総務という近い場所で働けることがうれしかったし、ますます輝いているように見えたものだった。
男としてはどうかと思うけれど、自分には関係ない。社長と社員、上司と部下、その関係以外ないと考えていたし、実際にあり得ないと思っていた。
それが変わったのが八か月前だ。坂戸淳也との縁談が持ち上がって気持ちが変わった。
バージンだけは意に沿わぬ相手は嫌だと思ったのだ。そして和眞への想いが膨らんで、彼に散らしてほしいという気持ちに行きついた。
(社長ならワンナイトにウェルカムだろうし、互いの利害は一致していると思ったのに)
慎重にチャンスを窺った。当初の計画では有休消化の最中で和眞の単独行動のタイミングを押さえようとしたが、最終出勤日前日にチャンスを得ることができた。まさしく、文字通り絶好のチャンスだ。そして成功したのに――
(まさか再会して、こんなことになるなんて)
はあ、と大きなため息をつく。
昨夜のことを思うと泣けてくる。触れる手や唇は情熱的で官能的で、璃桜からすべての思考を奪ってしまった。悲しさも、辛さも、なにもかも奪ってしまい、ただ和眞が与える官能の熱を感じているだけだった。それは璃桜にとって信じられない事実であった。ずっと璃桜を煩わせている葛藤、それが寝ているとき以外意識しないなど。しかしながら、もう望んではいけない。縋ってはいけない。
(私は生涯、咎を背負っていくのよ、一人で。誰も頼ってはいけない。誰かに頼ったら弱くなってしまうから)
もう一度大きく「はあ」と息を吐きだし、璃桜は身を起こした。なにか飲もうと階下へ下り、キッチンに行く途中で話し声が聞こえてきた。声の主は父と腹違いの弟の樹生だ。無視して進もうと思ったが、自分の名前が出たのではっと足を止めた。
「そうだよ、姉さんの縁談、僕は反対だよ。いかにもイジメっぽい」
「イジメっぽい? どこが?」
「どこが? そう思わない父さんの神経を疑う。愛人が産んだ娘を政治家の家に嫁がせて安泰を図る
なんてコマ扱いもいいところだ。こっちに意図がなくても、他人はそう勘ぐる」
「璃桜の戸籍の件は、妊娠中から話をしていたから手続きはスムーズだった。だから中森さんの子だということを知っている者は少ない。誰もそんなこと思いやしない」
「けどさ」
「それに本人が乗り気なんだから反対するほうが悪いだろう」
璃桜は壁に背をつけながら聞いていたが、父の言葉に思わず天井を見上げ、それから俯いた。
(乗り気? まさか。でも……総合的に考えたら都合いい。奥さまは本当によく考えていらっしゃるわ)
そんなことを思いつつ、意識をダイニングルームに集中させる。樹生のイライラしたような口調は璃桜の心を沈ませるが、顔を合わせてもほとんど会話をしない彼がなにを考えているのか知るいい機会なので耳を塞ぐ気にはなれない。
「お前はそんなに璃桜が嫌いか?」
「そんなに? そんなにもこんなにもないよ。父さんの不実の結果じゃないか。けど、母さんに説教された。当時は子どもをあきらめていたから、中森さんが華原の血を引く者を産んでくれたのは幸いだったんだって。それは僕がとやかく言うことじゃない。ただ、いかにも政略結婚みたいなものを愛人に産ませた娘に強いるのがひどい真似だって言いたいんだ」
「だから、強いたわけじゃない」
バシッとテーブルをたたく大きな音がした。
「強いたんじゃないか! 坂戸家の次男との縁談が上がっている、良い話だ。そう言えば、姉さんが嫌だと言うはずがないだろ」
「………………」
「全身で気を遣ってるの、父さんだってわかってるはずだ。ここは針の筵だ。早く出ていきたいだろうが、それを家の利益の道具にするってひどすぎる」
「お前は璃桜の味方なのか嫌っているのかわからんな」
璃桜は俊嗣の言葉に思わず胸を押さえ、視線を扉に向けた。樹生の返事が気になる。心臓がドキドキと強く打っている。
「嫌いだよ、当たり前じゃないか。離婚したとか死別したとかでまっとうな関係での腹違いなら仕方ないけど、浮気して産ませたなんて納得できるわけないだろ。けど、こういう状況になってるんだから仕方がない。それだけのことだよ」
璃桜は音を立てないように気をつけながら大きく息を吐きだした。
(やっぱり嫌われてるのね。そうよね。しかも、その愛人が同じ屋根の下に棲んでいるんだもの、樹生さんには許しがたいことよ。もしかしてって思った自分がバカだった)
小さく何度かかぶりを振り、璃桜は歩きだした。当初の目的の飲み物を取りにキッチンに向かう。
「お嬢さま」
冷蔵庫を開けると、料理担当の家政婦が後方から声をかけてきた。
「乾さん? なに?」
「電話で知らせてくださればお持ちしますのに」
「いいのよ。ジュースくらい自分で取りにくるわ」
「ですが」
「なにがあるのか見たいし、選びたいし。それにそんなに気を遣わなくていいわよ。私たちだって自分のことは自分でできるわ。そう説明受けなかった?」
「それは、えっと、そうですが……」
璃桜はジンジャーエールのペットボトルを手にして冷蔵庫を閉じれば、にこっと微笑みかけ、早足でキッチンをあとにした。
だが――
「あ」
「――――――」
ダイニングルームの前を通し越そうとした時、扉が開いて樹生が出てきたのだ。バッチリ目が合う。
小さな声をもらした璃桜に対し、樹生は無言のままだ。だは、苛立ちのこもったまなざしが彼の感情を示している。璃桜はそれを察して視線を逸らせて自分の部屋に向かって歩きだした。
だから――背を向ける姉になにか言いたそうな顔をしている樹生の様子に気づくことはない。彼が悔しそうに唇を噛んでいることも。そして姿が見えなくなるまで姉を見送り、失意の感情を瞳に宿していることも、である。
見えていることがすべてではないことを、今の璃桜にはわからないし、そんな余裕はどこにもない。それでもただひたすら華原家のために少しでも役に立とうと自分なりに考えていたのだった。
ネガティブがネガティブに回転すれば、泥沼になるというのに、湧いてくる苛立ちをなんとか消化したいと思ってしまう。
自分で自分をコントロールできないとは。
調子が狂う。
それはあの、華原璃桜のせいだ。一度リセットし、頭を冷やさなければならない。他人の女だ。自分には関係ないのだから。
スマートフォンを手に立ち上がり、部屋の中に戻った。リビングに行けば京がラーメンを作っているところだった。もうできる様子だ。
「グッドタイミング。座ってろ」
「ん」
京は料理が得意でけっこう凝ったメニューを出してくる。料理をしていると頭の中が整理されるのと、野菜をリズミカルにカットしているとストレス解消になるらしい。アメリカ生まれのアメリカ育ちなので、ホームパーティを開くことが多く家族を手伝っているうちに自然と料理することが身についたらしい。
「夜は出かけてくる」
「そ。帰りは明日か?」
「まぁな」
「了解。ゆっくりしてこい」
ニマリと笑う京の顔を横目で見つつ、ラーメンをすする。
和眞が不在の時は京のカノジョがやってくる。本人は言わないものの、交際している女がいることに和眞は気づいている。もし京が結婚するなら、ここを出ていくつもりだ。
(というか、三十五なんだからさっさと結婚すりゃいいんだ)
なんて思うが、自分だって三十二なのだから、結婚したっておかしくない。
(ま、ぼちぼち、だな)
本心を言えば生涯する気はない。しかしながら実家を思えば跡取りは必要なのだが、和眞的にはそれにも異を唱えたいところだった。
(会社を想えば同族経営より有能な経営者を据えるほうがいいんだ。我が社もそうあるべきだ。親父はわかってくれるだろうが、祖父さんは無理だ。老人に鞭打つ気もないから祖父さんが生きてる間はこのままだろう。ひ孫だけあきらめてもらえたら充分だし、単純にひ孫の顔を見たいだけなら、もう少しで祐美《ゆみ》がかなえてくれるだろう)
祐美とは今年の暮れに結婚することが決まっている三歳年下の妹だ。
「ごちそうさま、じゃ、俺は出かけてくる」
「ああ」
丼を食洗器に入れ、和眞は京に声をかけてダイニングキッチンをあとにした。
***
ベッドに横なっている間に眠ってしまったようだった。璃桜は少しの間、ぼんやりと天井を眺めていた。同時に断り切れず、誘いに応じてしまった自分の弱さと情けなさを考える。
(だけど……)
大学時代、テレビや雑誌で和眞を見て以来、彼の経営者としての手腕や理論に惹かれてその会社に入ることを望み、願いが叶って入社することができた。総務という近い場所で働けることがうれしかったし、ますます輝いているように見えたものだった。
男としてはどうかと思うけれど、自分には関係ない。社長と社員、上司と部下、その関係以外ないと考えていたし、実際にあり得ないと思っていた。
それが変わったのが八か月前だ。坂戸淳也との縁談が持ち上がって気持ちが変わった。
バージンだけは意に沿わぬ相手は嫌だと思ったのだ。そして和眞への想いが膨らんで、彼に散らしてほしいという気持ちに行きついた。
(社長ならワンナイトにウェルカムだろうし、互いの利害は一致していると思ったのに)
慎重にチャンスを窺った。当初の計画では有休消化の最中で和眞の単独行動のタイミングを押さえようとしたが、最終出勤日前日にチャンスを得ることができた。まさしく、文字通り絶好のチャンスだ。そして成功したのに――
(まさか再会して、こんなことになるなんて)
はあ、と大きなため息をつく。
昨夜のことを思うと泣けてくる。触れる手や唇は情熱的で官能的で、璃桜からすべての思考を奪ってしまった。悲しさも、辛さも、なにもかも奪ってしまい、ただ和眞が与える官能の熱を感じているだけだった。それは璃桜にとって信じられない事実であった。ずっと璃桜を煩わせている葛藤、それが寝ているとき以外意識しないなど。しかしながら、もう望んではいけない。縋ってはいけない。
(私は生涯、咎を背負っていくのよ、一人で。誰も頼ってはいけない。誰かに頼ったら弱くなってしまうから)
もう一度大きく「はあ」と息を吐きだし、璃桜は身を起こした。なにか飲もうと階下へ下り、キッチンに行く途中で話し声が聞こえてきた。声の主は父と腹違いの弟の樹生だ。無視して進もうと思ったが、自分の名前が出たのではっと足を止めた。
「そうだよ、姉さんの縁談、僕は反対だよ。いかにもイジメっぽい」
「イジメっぽい? どこが?」
「どこが? そう思わない父さんの神経を疑う。愛人が産んだ娘を政治家の家に嫁がせて安泰を図る
なんてコマ扱いもいいところだ。こっちに意図がなくても、他人はそう勘ぐる」
「璃桜の戸籍の件は、妊娠中から話をしていたから手続きはスムーズだった。だから中森さんの子だということを知っている者は少ない。誰もそんなこと思いやしない」
「けどさ」
「それに本人が乗り気なんだから反対するほうが悪いだろう」
璃桜は壁に背をつけながら聞いていたが、父の言葉に思わず天井を見上げ、それから俯いた。
(乗り気? まさか。でも……総合的に考えたら都合いい。奥さまは本当によく考えていらっしゃるわ)
そんなことを思いつつ、意識をダイニングルームに集中させる。樹生のイライラしたような口調は璃桜の心を沈ませるが、顔を合わせてもほとんど会話をしない彼がなにを考えているのか知るいい機会なので耳を塞ぐ気にはなれない。
「お前はそんなに璃桜が嫌いか?」
「そんなに? そんなにもこんなにもないよ。父さんの不実の結果じゃないか。けど、母さんに説教された。当時は子どもをあきらめていたから、中森さんが華原の血を引く者を産んでくれたのは幸いだったんだって。それは僕がとやかく言うことじゃない。ただ、いかにも政略結婚みたいなものを愛人に産ませた娘に強いるのがひどい真似だって言いたいんだ」
「だから、強いたわけじゃない」
バシッとテーブルをたたく大きな音がした。
「強いたんじゃないか! 坂戸家の次男との縁談が上がっている、良い話だ。そう言えば、姉さんが嫌だと言うはずがないだろ」
「………………」
「全身で気を遣ってるの、父さんだってわかってるはずだ。ここは針の筵だ。早く出ていきたいだろうが、それを家の利益の道具にするってひどすぎる」
「お前は璃桜の味方なのか嫌っているのかわからんな」
璃桜は俊嗣の言葉に思わず胸を押さえ、視線を扉に向けた。樹生の返事が気になる。心臓がドキドキと強く打っている。
「嫌いだよ、当たり前じゃないか。離婚したとか死別したとかでまっとうな関係での腹違いなら仕方ないけど、浮気して産ませたなんて納得できるわけないだろ。けど、こういう状況になってるんだから仕方がない。それだけのことだよ」
璃桜は音を立てないように気をつけながら大きく息を吐きだした。
(やっぱり嫌われてるのね。そうよね。しかも、その愛人が同じ屋根の下に棲んでいるんだもの、樹生さんには許しがたいことよ。もしかしてって思った自分がバカだった)
小さく何度かかぶりを振り、璃桜は歩きだした。当初の目的の飲み物を取りにキッチンに向かう。
「お嬢さま」
冷蔵庫を開けると、料理担当の家政婦が後方から声をかけてきた。
「乾さん? なに?」
「電話で知らせてくださればお持ちしますのに」
「いいのよ。ジュースくらい自分で取りにくるわ」
「ですが」
「なにがあるのか見たいし、選びたいし。それにそんなに気を遣わなくていいわよ。私たちだって自分のことは自分でできるわ。そう説明受けなかった?」
「それは、えっと、そうですが……」
璃桜はジンジャーエールのペットボトルを手にして冷蔵庫を閉じれば、にこっと微笑みかけ、早足でキッチンをあとにした。
だが――
「あ」
「――――――」
ダイニングルームの前を通し越そうとした時、扉が開いて樹生が出てきたのだ。バッチリ目が合う。
小さな声をもらした璃桜に対し、樹生は無言のままだ。だは、苛立ちのこもったまなざしが彼の感情を示している。璃桜はそれを察して視線を逸らせて自分の部屋に向かって歩きだした。
だから――背を向ける姉になにか言いたそうな顔をしている樹生の様子に気づくことはない。彼が悔しそうに唇を噛んでいることも。そして姿が見えなくなるまで姉を見送り、失意の感情を瞳に宿していることも、である。
見えていることがすべてではないことを、今の璃桜にはわからないし、そんな余裕はどこにもない。それでもただひたすら華原家のために少しでも役に立とうと自分なりに考えていたのだった。
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