24 / 37
序章・Halo World
第二十三話 観察
しおりを挟む
「はてさて、今回はどう動いてくるのやら」
緩やかで穏やかな時間が流れ、青々とした芝がそよ風で踊る小高い丘の上。
胡坐をかいて座っている繋は、少々悪い笑顔を浮かべ抜け出してきたばかりの王都に目を向け楽しげに呟いた。醜悪ではないものの、ニヤニヤと悪戯小僧が自分の仕掛けた悪戯が成功するのを今か今かと待っている顔だ。
悪戯小僧のような笑顔と言ってはみたものの、浮かべている笑顔には子供らしい無邪気さなど一切なく、思惑をいくつも抱える大人の笑顔であった。いうなれば、なんとも始末が悪い笑みである。
ここは、王城を中心として円形状に作られた王都から南方に位置する丘陵地。
見渡す限り青々と生命の溢れる芝生が生い茂り、のびのびと自由に枝を伸ばす樹木が所々に点々と見えるのどかでピクニックに最適な場所。
そんな場所の一角に繋の姿はあった。
騒ぎを起こすだけ起こし、集めに集めた警備兵たちから苦もなく逃走した後、繋はなんの妨害を受けることなく城の敷地内からの脱出を果たすと、王都を丸く囲んでいる巨大な外壁へと足を向けていた。
寄り道をすることなく、道草を食うことなく建ち並ぶ家々の屋根を一目散に一陣の風のように駆け抜け南側の外壁へとたどり着けば、天を見上げるほどに高い外壁を躊躇することなく足を緩めることなくまさに忍者のごとく二本の足で駆け上がる。
それはなんとも現実離れした光景であった。
まずもって一般的な常識からすればこの世界自体が現実離れしていると言えなくもないのだが、それでも当然のように地面を走るように垂直で壁を走ることに比べれば、何をか言わんやである。
まったくもって開いた口が塞がらない方法で外壁を無事に登り切った繋は、誰の姿もない壁のてっぺんで足を止め気持ちよさそうに深呼吸し王都の街並みと外に広がる景色を一望すると、戸惑うことなく壁の外へと飛び降りた。
繋の体は加速しながら地面に落ちていく。
だがやはりと言えばいいのか、地面に激突する前にふわりと重力を無視した動きでケガの一つも負うことなく着地し、誰にも見られることなく誰にも知られることなく王都からの脱出に成功する。
こうして王都の外に出た繋は、足を止めることなく目星をつけていた丘陵地へと走り去った。
そんなこんなで王都から離れた繋が今現在この丘の上で何をしているのかと言えば、脱出した王都内と王城内の様子を探っている最中である。
そう、探っている最中なのだが、いま繋がいるこの丘陵地から王都まではおおよそ一キロ以上も離れており、景色として眺めるのならばともかくとして王都の内部の様子を探れる場所ではないと断言してしまえる立地だ。
さらに付け加えて言うのなら、繋が難なく越えた王都を囲むようにしてそびえ立つ厳重と言えるほどに鉄壁で堅牢な外壁がある。
王都の出入り口である東西南北の四つの門の付近ならともかく、その他の場所からでは近くても遠くてもこの外壁に阻まれ絶対的に王都内を見ることはできない。もし見えるとしても、外壁より高い王城の上部程度くらいである。
しかしながらそこに『普通』ならば『普通の人間』ならば、と何重にも注釈が付く。
繋は見ての通り、見てきた通り普通ではない。
つまり、普通じゃない方法を繋は使っていると言うことだ。
普通じゃない繋がどうやって王都内を探っているのか。
現在、繋は丘の上で脱出した王都内と王城内の様子を【千里眼】と【エコー】の二つの【スキル】を並行使用しながら探っている最中である。
【スキル】
それは生物の技能や技術と言った目に見えないが確実に存在している概念を明確化し視覚化した能力の総称、とされている。
まず【千里眼】のスキルだが、これは単純明快で想像通り、言葉通りに千里眼を使うスキルだ。対象がどれほど遠くに居ようとも、どれほど間に壁などの隔たりがあろうとも使用すればどんなものでも目の前にあるかのように視認することができる。
そして、もう一つのスキルである【エコー】
いかに遠くの音でも任意の音でも、明確に鮮明に聞き取ることができるスキル。つまるところ、ものすごい地獄耳になるスキルだと言えるだろう。
この二つのスキルを併用した場合、視覚・聴覚ともに距離を無効化し、障害物を無力化できるためどこに居たとしても、どれほど強固に防備された軍事施設内だとしても容易に内部を探ることが可能である。
なんともプライベートを無視したスキルを使用する繋は王都と王城の内部を探りながら、
「これぞまさしく、どったんばったん大騒ぎ、って感じだな」
そう、他人事のように呟きながら楽しそうな表情を浮かべる。
騒ぎを起こした王城内は繋の思惑通り、蜂の巣を蟻の巣をつついたかのような大騒ぎの真っ最中であった。
執事やメイドだけではなく、平の兵士から上位の魔法師まで。
すべてとは言わないものの多くの人員が伝令なのか城内をせわしく走り回り、情報の交換や報告を頻繁に繰り広げている。
お祭りのような騒動はなにも城内だけで留まらず、王都内にまで広がっていた。いや、むしろ王都内の方が盛り上がっていると言ってもいい。
王都内では捜索隊として王国兵たちが街中を仰々しく見回り、街の裏では諜報部隊と思わしき一団があちこちに散らばり塵一つ見逃すことなく走り回っている。
誰も彼もが、抜け出した繋を探していた。
「──おそらく、こいつらかな」
宝探しをするかのように、間違い探しをするかのようにしばらく王都内全域を余すことなく視ていた繋は、そのせわしなく動かしていた視線を唐突に停止させると確かめるように言葉をこぼす。
唐突に止めた視線の先は王都のとある一角に向けられ、口元には自然に楽しげな笑みが浮かび始めた。
その表情から、どうやら探していたものが見つかったようだ。
笑みを浮かべたまま、
「あ~うん、動きからしてこいつらでよさそうだ。
しかし、意外と早く動き出したな。もう少し時間がかかると思っていたが。まぁ、なんにせよ。この行動までの素早さは俺にとってはありがたい」
続けてそう口にする。
繋が顔を、視線を向けているとある一角。
そこは王都の南門のすぐ近くにある南倉庫街──通称・裏倉庫街であった。さらに詳しく言えば、裏倉庫街の中にある倉庫の一つへと向けられている。
緩やかで穏やかな時間が流れ、青々とした芝がそよ風で踊る小高い丘の上。
胡坐をかいて座っている繋は、少々悪い笑顔を浮かべ抜け出してきたばかりの王都に目を向け楽しげに呟いた。醜悪ではないものの、ニヤニヤと悪戯小僧が自分の仕掛けた悪戯が成功するのを今か今かと待っている顔だ。
悪戯小僧のような笑顔と言ってはみたものの、浮かべている笑顔には子供らしい無邪気さなど一切なく、思惑をいくつも抱える大人の笑顔であった。いうなれば、なんとも始末が悪い笑みである。
ここは、王城を中心として円形状に作られた王都から南方に位置する丘陵地。
見渡す限り青々と生命の溢れる芝生が生い茂り、のびのびと自由に枝を伸ばす樹木が所々に点々と見えるのどかでピクニックに最適な場所。
そんな場所の一角に繋の姿はあった。
騒ぎを起こすだけ起こし、集めに集めた警備兵たちから苦もなく逃走した後、繋はなんの妨害を受けることなく城の敷地内からの脱出を果たすと、王都を丸く囲んでいる巨大な外壁へと足を向けていた。
寄り道をすることなく、道草を食うことなく建ち並ぶ家々の屋根を一目散に一陣の風のように駆け抜け南側の外壁へとたどり着けば、天を見上げるほどに高い外壁を躊躇することなく足を緩めることなくまさに忍者のごとく二本の足で駆け上がる。
それはなんとも現実離れした光景であった。
まずもって一般的な常識からすればこの世界自体が現実離れしていると言えなくもないのだが、それでも当然のように地面を走るように垂直で壁を走ることに比べれば、何をか言わんやである。
まったくもって開いた口が塞がらない方法で外壁を無事に登り切った繋は、誰の姿もない壁のてっぺんで足を止め気持ちよさそうに深呼吸し王都の街並みと外に広がる景色を一望すると、戸惑うことなく壁の外へと飛び降りた。
繋の体は加速しながら地面に落ちていく。
だがやはりと言えばいいのか、地面に激突する前にふわりと重力を無視した動きでケガの一つも負うことなく着地し、誰にも見られることなく誰にも知られることなく王都からの脱出に成功する。
こうして王都の外に出た繋は、足を止めることなく目星をつけていた丘陵地へと走り去った。
そんなこんなで王都から離れた繋が今現在この丘の上で何をしているのかと言えば、脱出した王都内と王城内の様子を探っている最中である。
そう、探っている最中なのだが、いま繋がいるこの丘陵地から王都まではおおよそ一キロ以上も離れており、景色として眺めるのならばともかくとして王都の内部の様子を探れる場所ではないと断言してしまえる立地だ。
さらに付け加えて言うのなら、繋が難なく越えた王都を囲むようにしてそびえ立つ厳重と言えるほどに鉄壁で堅牢な外壁がある。
王都の出入り口である東西南北の四つの門の付近ならともかく、その他の場所からでは近くても遠くてもこの外壁に阻まれ絶対的に王都内を見ることはできない。もし見えるとしても、外壁より高い王城の上部程度くらいである。
しかしながらそこに『普通』ならば『普通の人間』ならば、と何重にも注釈が付く。
繋は見ての通り、見てきた通り普通ではない。
つまり、普通じゃない方法を繋は使っていると言うことだ。
普通じゃない繋がどうやって王都内を探っているのか。
現在、繋は丘の上で脱出した王都内と王城内の様子を【千里眼】と【エコー】の二つの【スキル】を並行使用しながら探っている最中である。
【スキル】
それは生物の技能や技術と言った目に見えないが確実に存在している概念を明確化し視覚化した能力の総称、とされている。
まず【千里眼】のスキルだが、これは単純明快で想像通り、言葉通りに千里眼を使うスキルだ。対象がどれほど遠くに居ようとも、どれほど間に壁などの隔たりがあろうとも使用すればどんなものでも目の前にあるかのように視認することができる。
そして、もう一つのスキルである【エコー】
いかに遠くの音でも任意の音でも、明確に鮮明に聞き取ることができるスキル。つまるところ、ものすごい地獄耳になるスキルだと言えるだろう。
この二つのスキルを併用した場合、視覚・聴覚ともに距離を無効化し、障害物を無力化できるためどこに居たとしても、どれほど強固に防備された軍事施設内だとしても容易に内部を探ることが可能である。
なんともプライベートを無視したスキルを使用する繋は王都と王城の内部を探りながら、
「これぞまさしく、どったんばったん大騒ぎ、って感じだな」
そう、他人事のように呟きながら楽しそうな表情を浮かべる。
騒ぎを起こした王城内は繋の思惑通り、蜂の巣を蟻の巣をつついたかのような大騒ぎの真っ最中であった。
執事やメイドだけではなく、平の兵士から上位の魔法師まで。
すべてとは言わないものの多くの人員が伝令なのか城内をせわしく走り回り、情報の交換や報告を頻繁に繰り広げている。
お祭りのような騒動はなにも城内だけで留まらず、王都内にまで広がっていた。いや、むしろ王都内の方が盛り上がっていると言ってもいい。
王都内では捜索隊として王国兵たちが街中を仰々しく見回り、街の裏では諜報部隊と思わしき一団があちこちに散らばり塵一つ見逃すことなく走り回っている。
誰も彼もが、抜け出した繋を探していた。
「──おそらく、こいつらかな」
宝探しをするかのように、間違い探しをするかのようにしばらく王都内全域を余すことなく視ていた繋は、そのせわしなく動かしていた視線を唐突に停止させると確かめるように言葉をこぼす。
唐突に止めた視線の先は王都のとある一角に向けられ、口元には自然に楽しげな笑みが浮かび始めた。
その表情から、どうやら探していたものが見つかったようだ。
笑みを浮かべたまま、
「あ~うん、動きからしてこいつらでよさそうだ。
しかし、意外と早く動き出したな。もう少し時間がかかると思っていたが。まぁ、なんにせよ。この行動までの素早さは俺にとってはありがたい」
続けてそう口にする。
繋が顔を、視線を向けているとある一角。
そこは王都の南門のすぐ近くにある南倉庫街──通称・裏倉庫街であった。さらに詳しく言えば、裏倉庫街の中にある倉庫の一つへと向けられている。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2巻決定しました!
【書籍版 大ヒット御礼!オリコン18位&続刊決定!】
皆様の熱狂的な応援のおかげで、書籍版『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』が、オリコン週間ライトノベルランキング18位、そしてアルファポリス様の書店売上ランキングでトップ10入りを記録しました!
本当に、本当にありがとうございます!
皆様の応援が、最高の形で「続刊(2巻)」へと繋がりました。
市丸きすけ先生による、素晴らしい書影も必見です!
【作品紹介】
欲望に取りつかれた権力者が企んだ「スキル強奪」のための勇者召喚。
だが、その儀式に巻き込まれたのは、どこにでもいる普通のサラリーマン――白河小次郎、45歳。
彼に与えられたのは、派手な攻撃魔法ではない。
【鑑定】【いんたーねっと?】【異世界売買】【テイマー】…etc.
その一つ一つが、世界の理すら書き換えかねない、規格外の「便利スキル」だった。
欲望者から逃げ切るか、それとも、サラリーマンとして培った「知識」と、チート級のスキルを武器に、反撃の狼煙を上げるか。
気のいいおっさんの、優しくて、ずる賢い、まったり異世界サバイバルが、今、始まる!
【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
ちくわ
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる