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五月二十日
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あの日、なんであんな事を思ってしまったのだろうか。
青空を翔ける飛行機から落とされた黒い物体。子供たちが不思議そうに空を見上げていた。直後、辺りが白く眩しい光が街一帯を包んだ。
核爆弾だった。
敵は某合衆国であるとラジオで流された。
目が見えない。全身が空気に触れる度激痛が走る。タバコも吸えない。吸えるはずもないほど肺が焼けている様な感覚が続いている。
被爆した。
被爆の中心地は学校から2kmほど離れていたが、中心地と変わらず甚大な被害に見舞われたらしい。幸い耳は生きているので周りからの情報を頼りに今の状況を理解した。
全身に熱線が通り過ぎ、皮膚の細胞が悉く焼け死んでいく感覚。目の前の子供たちが埃のように吹き飛んでいった。地獄絵図とはまさにあの事だろう。立って居るだけでも辛い。水が欲しい。全身が熱い。痛い。
目が見えないので触感を頼りにして探すしかない。昔戦争の漫画で見た時、被爆した人はゾンビのように手を前に差し出して水を探していたらしい。私もゾンビになったのだろう。ゾンビと違う点をあげるとすればもうすぐ死ぬと自分でも理解している事だ。
意識が薄れていく。全身から液体という液体は漏れ出たと思う。とてつもなく眠い。
私の人生はここで終わるのだろうなと確信した。楽しくなかったな。大恋愛もしたかった。快楽に溺れ、性欲のままに動き、男を取っかえ引っ変えしてSEXもしたかった。暴飲暴食もしたかった。歴史上に名を残したかった。後悔だけが残った。
寝よう。
きっとこれは夢なのだ。怖い夢。
へへ。目の前に男が見えるわ。高身長イケメン。このまま寝たら幸せだろうな。
おやすみ。みんな
田中なみ(24)
青空を翔ける飛行機から落とされた黒い物体。子供たちが不思議そうに空を見上げていた。直後、辺りが白く眩しい光が街一帯を包んだ。
核爆弾だった。
敵は某合衆国であるとラジオで流された。
目が見えない。全身が空気に触れる度激痛が走る。タバコも吸えない。吸えるはずもないほど肺が焼けている様な感覚が続いている。
被爆した。
被爆の中心地は学校から2kmほど離れていたが、中心地と変わらず甚大な被害に見舞われたらしい。幸い耳は生きているので周りからの情報を頼りに今の状況を理解した。
全身に熱線が通り過ぎ、皮膚の細胞が悉く焼け死んでいく感覚。目の前の子供たちが埃のように吹き飛んでいった。地獄絵図とはまさにあの事だろう。立って居るだけでも辛い。水が欲しい。全身が熱い。痛い。
目が見えないので触感を頼りにして探すしかない。昔戦争の漫画で見た時、被爆した人はゾンビのように手を前に差し出して水を探していたらしい。私もゾンビになったのだろう。ゾンビと違う点をあげるとすればもうすぐ死ぬと自分でも理解している事だ。
意識が薄れていく。全身から液体という液体は漏れ出たと思う。とてつもなく眠い。
私の人生はここで終わるのだろうなと確信した。楽しくなかったな。大恋愛もしたかった。快楽に溺れ、性欲のままに動き、男を取っかえ引っ変えしてSEXもしたかった。暴飲暴食もしたかった。歴史上に名を残したかった。後悔だけが残った。
寝よう。
きっとこれは夢なのだ。怖い夢。
へへ。目の前に男が見えるわ。高身長イケメン。このまま寝たら幸せだろうな。
おやすみ。みんな
田中なみ(24)
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