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五月二十一日(2)
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護送車の椅子はコンクリートのようだった。
気温が徐々に高くなってきたというのに、身震いがする。
これは何処に連れていかれているかという恐怖からか、
椅子がとても冷たいからなのか。
毛が逆立つ。寒い。
「おまえなんでそんなきれいなの?」
坊主頭が口を開く。
「知らないよ。」
こう言うしかない。知らないものは知らない。
「やっぱりおまえ、ムカつくな。ボコす」
坊主頭が立ち上がる。シュールだな。
「…あっ。」
運転席から覗くゴミを見るような目。人間に向けるような目ではない。
坊主頭が座りながら不服そうにこちらを睨む。
何で身なりが綺麗なだけで殴られそうになるんだろう。
君らが勝手に火傷してるだけじゃないか。着替えればよかったじゃないか。
頭の中でふつふつと怒りが湧く音がした。
車が止まった。目的地に着いたのか大きい軍人たちが車を取り囲んだ。
ドアが乱暴に開く。七人乗っていた内、一人が逃げ出す。
バカでしょ。捕まるやん。
案の定ムキムキの軍人一人に捕まり、泣き叫んでいる。
軍人が歩きながらその子の足を折った。
手羽先みたいだなと思った。
「手羽先みたいになってるやん。」
坊主頭が言った。
親近感は湧いたがこいつとは絶対仲良くできないだろうな。
「降りろ、ガキども」
助手席から降りてきた帽子を被った軍人が後部座席のドアを掴みながら言った。
タバコ臭い。この人は嫌いだ。
車を降りながらふと思った。
そういえばこんな近くに軍事施設なんかあったか…?
目の前には木々が広がり、同時に暗闇で塗りつぶされた。
「翔也さん子供相手にも容赦ないですね」
「ガキなんかただの道具だからな、こいつらにはお国のために働いてもらわなきゃ困る」
気温が徐々に高くなってきたというのに、身震いがする。
これは何処に連れていかれているかという恐怖からか、
椅子がとても冷たいからなのか。
毛が逆立つ。寒い。
「おまえなんでそんなきれいなの?」
坊主頭が口を開く。
「知らないよ。」
こう言うしかない。知らないものは知らない。
「やっぱりおまえ、ムカつくな。ボコす」
坊主頭が立ち上がる。シュールだな。
「…あっ。」
運転席から覗くゴミを見るような目。人間に向けるような目ではない。
坊主頭が座りながら不服そうにこちらを睨む。
何で身なりが綺麗なだけで殴られそうになるんだろう。
君らが勝手に火傷してるだけじゃないか。着替えればよかったじゃないか。
頭の中でふつふつと怒りが湧く音がした。
車が止まった。目的地に着いたのか大きい軍人たちが車を取り囲んだ。
ドアが乱暴に開く。七人乗っていた内、一人が逃げ出す。
バカでしょ。捕まるやん。
案の定ムキムキの軍人一人に捕まり、泣き叫んでいる。
軍人が歩きながらその子の足を折った。
手羽先みたいだなと思った。
「手羽先みたいになってるやん。」
坊主頭が言った。
親近感は湧いたがこいつとは絶対仲良くできないだろうな。
「降りろ、ガキども」
助手席から降りてきた帽子を被った軍人が後部座席のドアを掴みながら言った。
タバコ臭い。この人は嫌いだ。
車を降りながらふと思った。
そういえばこんな近くに軍事施設なんかあったか…?
目の前には木々が広がり、同時に暗闇で塗りつぶされた。
「翔也さん子供相手にも容赦ないですね」
「ガキなんかただの道具だからな、こいつらにはお国のために働いてもらわなきゃ困る」
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