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教師2年目
成長期?
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ミクが一礼して下がっていき、皆に労われている。
そんな光景を見ながらライヤは違和感を感じていた。
(やけに体が軽いな……?)
ミクがとった戦法は既に何度も見たことがあったし、対策ももちろん考えていた。
生徒に絶対に勝っている点である魔力制御を用いるというのも想定通り。
だが、それにしても体が良く動いた。
先ほどまでの疲労感はどこへやら。
ミクが転がって避けている間に後ろに回り込む動きは今までのライヤには出来なかっただろう。
「お願いしますー」
「よし、マロンやろうか」
続いてはマロン。
早くもトレードマークになりつつある全身鎧に身を包んでの登場だ。
「……でかくなったか?」
「太ったか、って聞かないのが先生の優しいところだよねー」
まぁ、確かに太ってもいるだろうが。
それよりも全体的に大きくなったと感じる。
身長なんて一気に伸びるものでもないからほぼ毎日会っていると気づかないが、去年同じ場所で対面した記憶よりもかなり大きくなっているように感じる。
「まぁ、身長も伸びたけど、同じだけ体重も増えたよねー。でも、トレーニングはしてるんだよー?」
「わかってる。それ以上に食ってるだけだな?」
「とまらないんだよねー」
普通、昼休みと言えば食事をしてから、遊んだり図書館に行ったりする時間だ。
だが、マロンに限っては違う。
全ての時間を食事に充てるのだ。
専用の弁当を毎日持ってきているのだが、重箱で5段はいつものこと。
多い時は7段もある。
「弱くなってたら怒るけどな」
「お手柔らかにー」
マロンがどっしりと構え、ライヤが仕掛ける。
去年も行われたやり取り。
「おぉ」
剣を振り下ろしたライヤはマロンの盾に弾かれて少し驚く。
去年のマロンは同じ攻撃を受けて膝をつくくらいには受け止められていなかった。
それが受け止めるどころか、はじくようになっているのだ。
単純に力が強くなったというだけでなく、技量も上がっている。
「やるなぁ!」
「……」
声に出してライヤは褒めるが、マロンは一生懸命で答える余裕はない。
その間にもライヤがマロンの周りを飛び回って攻撃をしているからだ。
(やっぱり、体が軽い)
だが、どこかライヤには余裕がある。
普段通りのやり方をしていて、いつもよりも相手が良く見える気がする。
「ほい」
「あっ!」
がっちりと互いの剣と盾が合わさり、一瞬互いの動きが止まる。
周りで見ている生徒たちは遂にライヤが疲れたのかと色めき立つが、ライヤはマロンの無防備な下半身に目をつけ、足払いをかける。
ドシン! と尻もちをつきながらも盾を構えるマロンだが、そんな状態では回り込むライヤに間に合わせることは難しい。
背後を取られ、降参することになった。
そんな光景を見ながらライヤは違和感を感じていた。
(やけに体が軽いな……?)
ミクがとった戦法は既に何度も見たことがあったし、対策ももちろん考えていた。
生徒に絶対に勝っている点である魔力制御を用いるというのも想定通り。
だが、それにしても体が良く動いた。
先ほどまでの疲労感はどこへやら。
ミクが転がって避けている間に後ろに回り込む動きは今までのライヤには出来なかっただろう。
「お願いしますー」
「よし、マロンやろうか」
続いてはマロン。
早くもトレードマークになりつつある全身鎧に身を包んでの登場だ。
「……でかくなったか?」
「太ったか、って聞かないのが先生の優しいところだよねー」
まぁ、確かに太ってもいるだろうが。
それよりも全体的に大きくなったと感じる。
身長なんて一気に伸びるものでもないからほぼ毎日会っていると気づかないが、去年同じ場所で対面した記憶よりもかなり大きくなっているように感じる。
「まぁ、身長も伸びたけど、同じだけ体重も増えたよねー。でも、トレーニングはしてるんだよー?」
「わかってる。それ以上に食ってるだけだな?」
「とまらないんだよねー」
普通、昼休みと言えば食事をしてから、遊んだり図書館に行ったりする時間だ。
だが、マロンに限っては違う。
全ての時間を食事に充てるのだ。
専用の弁当を毎日持ってきているのだが、重箱で5段はいつものこと。
多い時は7段もある。
「弱くなってたら怒るけどな」
「お手柔らかにー」
マロンがどっしりと構え、ライヤが仕掛ける。
去年も行われたやり取り。
「おぉ」
剣を振り下ろしたライヤはマロンの盾に弾かれて少し驚く。
去年のマロンは同じ攻撃を受けて膝をつくくらいには受け止められていなかった。
それが受け止めるどころか、はじくようになっているのだ。
単純に力が強くなったというだけでなく、技量も上がっている。
「やるなぁ!」
「……」
声に出してライヤは褒めるが、マロンは一生懸命で答える余裕はない。
その間にもライヤがマロンの周りを飛び回って攻撃をしているからだ。
(やっぱり、体が軽い)
だが、どこかライヤには余裕がある。
普段通りのやり方をしていて、いつもよりも相手が良く見える気がする。
「ほい」
「あっ!」
がっちりと互いの剣と盾が合わさり、一瞬互いの動きが止まる。
周りで見ている生徒たちは遂にライヤが疲れたのかと色めき立つが、ライヤはマロンの無防備な下半身に目をつけ、足払いをかける。
ドシン! と尻もちをつきながらも盾を構えるマロンだが、そんな状態では回り込むライヤに間に合わせることは難しい。
背後を取られ、降参することになった。
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