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新しい給仕係入りました
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「なんて馬鹿な男なの? ほんとどうしようもないわね」
私はS級ということ以外、包み隠さず話した。
幼い頃から父と冒険者になるべく鍛錬してきた事、十四歳で冒険者パーティに入り、今まで一緒に頑張ってきた事、大きな討伐を終えて、告白しようと思っていた矢先、最悪のタイミングで別の女性を恋人と紹介された事。
「それも、その相手が私達女性冒険者が一番嫌いな、いい男にだけ媚びる最悪受付嬢だったんですよ!」
「うわ! 最悪じゃん。酷すぎるわ~」
ライラさんの相槌にマスターもマリーさんも激しく頷く。
「それで、その場でパーティ抜けて冒険者も辞めるって言ってやったんですよ!」
三人の拍手が響き渡る。
「よく言った! それくらいやってやんなきゃわかんないのよ、男ってやつは」
ユーリとモーリスのおかげで、可愛く整えてもらってここまできた事を告げると、すでにマスターは涙を流していた。
「うん、うん、今までよく頑張ったな。もちろんここで働いてくれ」
「そうだ。ライラちゃんの住んでるアパート、空きが出たって言ってなかった?」
マリーさんがライラちゃんに聞いた。
「そうだ! この前引っ越して空きが出たんだった。今から大家さんに聞いてくる」
ライラさんは裏口からウェイトレス姿のまま飛び出して行った。
「本当にいいんですか?」
私はマスターとマリーさんに改めて聞いた。
「もちろんだ」
「もともと、前働いてた子が妊娠して辞めちゃって。代わりをそろそろ募集しなきゃと思ってたのよ。かわいい子が入ってくれて良かったわ」
「そうそう、前いた給仕係のリーンは常連さんと結婚しちゃったからね。うちで働いてくれると嬉しい」
なんていい人達だ。
この恩に報いるためにも精一杯働かなければ。
「ありがとうございます! 精一杯頑張りますのでよろしくお願いします!」
私は深く頭を下げたのだった。
しばらくするとライラさんが戻ってきて、大家さんもOKだと教えてくれた。
鍵を預かってきたから、夜の営業が終わったらそのまま使っていいそうだ。
挨拶は店の休みの日でいいとのこと。
大家さんもいい人そうで良かった。
とにかく今日はゆっくりして明日から働くように言われたのだが、せっかくなので一刻も早く給仕係としての研鑽を積みたい。
「ぜひ何か手伝わせてください」
そういう私にマスターとマリーさんは戸惑っていたが、無理をしないならと言ってくれた。
長旅で疲れているだろうとの配慮だ。
本当に優しい人達だ。
「ひとまず賄いを食べよう。その前に改めて挨拶だな。俺は店主のモルドーだ」
「私は妻のマリーよ。これからよろしくね」
「はい! よろしくお願いします」
私はニ人に頭を下げた。
「私はライラよ。十八歳。田舎から出てきて、この街で一人暮らし。彼氏は今はいないわ。ライラって呼び捨てでいいわよ」
「ライラちゃんはうちで働いてニ年目なんだよね」
それであの素晴らしいテクニックか。
私も精進しないと。
「アニエス、十七歳です。アニーと呼んでください。今日から給仕係として研鑽を積んでいきたいと思います。よろしくご指導お願いします」
「あはは、研鑽なんて大袈裟よ」
マリーさんが楽しそうに笑った。
「アンタ年下だったの……」
私もライラさんは同じ年か年下かと思っていたことは言うまい。
「ライラさんみたいな、かわいくて仕事もできる給仕係目指します。そしてモテたいです」
うん、目標は決まった。
ここで働いて、出会ったお客さんと幸せな結婚だ。
私はS級ということ以外、包み隠さず話した。
幼い頃から父と冒険者になるべく鍛錬してきた事、十四歳で冒険者パーティに入り、今まで一緒に頑張ってきた事、大きな討伐を終えて、告白しようと思っていた矢先、最悪のタイミングで別の女性を恋人と紹介された事。
「それも、その相手が私達女性冒険者が一番嫌いな、いい男にだけ媚びる最悪受付嬢だったんですよ!」
「うわ! 最悪じゃん。酷すぎるわ~」
ライラさんの相槌にマスターもマリーさんも激しく頷く。
「それで、その場でパーティ抜けて冒険者も辞めるって言ってやったんですよ!」
三人の拍手が響き渡る。
「よく言った! それくらいやってやんなきゃわかんないのよ、男ってやつは」
ユーリとモーリスのおかげで、可愛く整えてもらってここまできた事を告げると、すでにマスターは涙を流していた。
「うん、うん、今までよく頑張ったな。もちろんここで働いてくれ」
「そうだ。ライラちゃんの住んでるアパート、空きが出たって言ってなかった?」
マリーさんがライラちゃんに聞いた。
「そうだ! この前引っ越して空きが出たんだった。今から大家さんに聞いてくる」
ライラさんは裏口からウェイトレス姿のまま飛び出して行った。
「本当にいいんですか?」
私はマスターとマリーさんに改めて聞いた。
「もちろんだ」
「もともと、前働いてた子が妊娠して辞めちゃって。代わりをそろそろ募集しなきゃと思ってたのよ。かわいい子が入ってくれて良かったわ」
「そうそう、前いた給仕係のリーンは常連さんと結婚しちゃったからね。うちで働いてくれると嬉しい」
なんていい人達だ。
この恩に報いるためにも精一杯働かなければ。
「ありがとうございます! 精一杯頑張りますのでよろしくお願いします!」
私は深く頭を下げたのだった。
しばらくするとライラさんが戻ってきて、大家さんもOKだと教えてくれた。
鍵を預かってきたから、夜の営業が終わったらそのまま使っていいそうだ。
挨拶は店の休みの日でいいとのこと。
大家さんもいい人そうで良かった。
とにかく今日はゆっくりして明日から働くように言われたのだが、せっかくなので一刻も早く給仕係としての研鑽を積みたい。
「ぜひ何か手伝わせてください」
そういう私にマスターとマリーさんは戸惑っていたが、無理をしないならと言ってくれた。
長旅で疲れているだろうとの配慮だ。
本当に優しい人達だ。
「ひとまず賄いを食べよう。その前に改めて挨拶だな。俺は店主のモルドーだ」
「私は妻のマリーよ。これからよろしくね」
「はい! よろしくお願いします」
私はニ人に頭を下げた。
「私はライラよ。十八歳。田舎から出てきて、この街で一人暮らし。彼氏は今はいないわ。ライラって呼び捨てでいいわよ」
「ライラちゃんはうちで働いてニ年目なんだよね」
それであの素晴らしいテクニックか。
私も精進しないと。
「アニエス、十七歳です。アニーと呼んでください。今日から給仕係として研鑽を積んでいきたいと思います。よろしくご指導お願いします」
「あはは、研鑽なんて大袈裟よ」
マリーさんが楽しそうに笑った。
「アンタ年下だったの……」
私もライラさんは同じ年か年下かと思っていたことは言うまい。
「ライラさんみたいな、かわいくて仕事もできる給仕係目指します。そしてモテたいです」
うん、目標は決まった。
ここで働いて、出会ったお客さんと幸せな結婚だ。
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