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姉が義弟とやる話
「あんた今日デートとか言ってなかった?」
11時過ぎになってようやく起きてきた弟に声をかける。弟と言っても、彼と私は血は繋がっていない。
「振られちゃったんだよ。この前姉貴に会って自信なくしたんだって。ほら、姉貴美人だから」
たしかに、先日家で弟の彼女に会った。部屋から喘ぎ声が聞こえてきた後の帰り際に遭遇したから、向こうはかなり赤面していた。こっちはもう慣れっこだ。
「彼女に捨てられたからって私のせいにしないでくれる?」
「そうじゃないって。姉貴は顔もスタイルも抜群だからさ、今後彼氏の姉として付き合っていくことを考えるだけで女として自信をなくすらしいんだよ」
何と言おうと捨てられたこいつが悪い。
「私に会わせたくないなら、家でやるんじゃなくてホテルに行きなさいよ」
「ホテルは金かかるじゃん」
バイトで稼いでお金なんて随分持っているくせに、何をぬけぬけと。
「好きな子にホテル代も出せないようじゃ男としてダメね」
「その分他のところで使ってるよ。あーあ。本当だったら今日は一日中やりまくるはずだったのになあ」
「あなた脳みそもちんこでできてるんじゃないの?」
デートと言いつつやることメインだったようだ。彼らしいと言えば彼らしい。
「まさかね。ねえ、イケメンが近くにいるとエッチな気持ちにならない?」
「やめてよ。気持ち悪い」
いくらイケメンだろうと、弟を異性として見たことはない。
「正直言って、姉貴の身体はちょっと気になる。胸大きいし」
何を期待しているのか、食い下がってきた。
「あっそ。私は疲れてるからちょっと寝るわ。ちゃんとご飯食べなさいよ」
昨夜から徹夜で作業していて、一睡もしていない。さすがに眠かった。
ドアを開け自室に入ると、当然のように弟がついてくる。
「なんであんたが付いてくるのよ?」
「お姉さまが快適に眠れるようにサポートしようかと思いまして」
なにが「お姉さま」だ。
「あら、気持ちよくしてくれるのかしら?」
「もちろん。これまで感じたことないぐらい気持ちよくしてみせるよ」
彼が自信満々に告げた。
「マッサージって意味だったんだけど、何か勘違いしてない?」
「そんなことないよ。姉貴こそ何考えたのさ?」
彼がニヤニヤする。まったくもう。
「あんたのことだから、セックスでもしようとしてるんじゃないかと思ったのよ」
君の「お姉さま」はその程度では恥ずかしがったりしないのだよ。
「やれるんならやりたいけどさ。いいよ。マッサージしてあげるよ」
本当はとっとと寝たいのだけれど、まあいいか。
「じゃあ肩でも揉んでって」
ベッドにうつ伏せになる。
その上にまたがった弟が、肩を揉み始めた。男の子なだけあって、力が入っていて気持ち良い。
5分ほどしてうとうとしだした頃だった。
弟が肩とは違う部分を触りはじた。
心地良い眠さだったから何も言わずに我慢していたら、どんどん手を下ろしていく。
「何やってんの?」
姿勢はそのままで弟を咎める。
「ちょっとぐらいいいでしょ?」
めんどくさいなあ。これだから発情した男は。
「あんた責任取れないでしょ」
「姉貴はいつもそうやって俺のこと子供扱いする」
どうやら彼のプライドを傷付けたらしい。
「子供扱いもなにも、実際に子供でしょ」
「……じゃあ教えてやるよ」
弟がやや苛立った声と共に立ち上がりベッドが軋んだかと思うと、両脇に腕を差し入れられて、体をひっくり返された。
仰向きになり、その上にまたがる弟と向き合う。
その反抗的な目つきに、どこか懐かしいような気持ちになった。
「ふーん。何を教えてくれるの?」
わざと煽るようなことを言う。
「大人じゃなきゃできないこと」
弟は乱暴に私のシャツをめくりあげた。ブラが露わになる。
「まだ引き返せるけど?」
彼は何も言わずに、ただ黙ってホックを外した。それが答えだった。
「どうなっても知らないわよ」
「襲わせたのは姉貴だ」
そう言うと彼はブラを取り払った。
そういうところが子供だって言ってるのよ。心の中で呟く。
「……やっぱりデカイね。何カップあんの?」
どうやら、おっぱいを見て正気に返ったらしい。彼の声は落ち着きを取り戻していた。
「教えるわけないでしょ。それより、やるならとっとと済ませてもらえる?早く寝たいから」
それじゃあ、とパンツの上から触ろうとする弟を制止する。
「前戯とか時間の無駄だから、ローション使って。貴方持ってるでしょ?」
「そんなの持ってないよ。それより、時間の無駄って、男が下手だっただけじゃないの?」
そんなことはない。まあ、ここで彼に詳しく説明する気はない。しかし、持っていないのか。それなら仕方ない。
「じゃあそのまま挿れていいわ」
そう言いながらパンツを脱ぐ。
「ちょっと、雰囲気とかないわけ?」
どうやら、そういうのにはこだわりがあるらしい。
「貴方は私に挿れたいだけでしょ?ムードなんて要らないわよ」
「いや、でも濡らさないと入らないと思う」
弟が口ごもる。
「ちょっと待ってて」
確か、ハンドクリームがあったはず。棚の中から見つけ出す。これなら体に悪いものも入っていないし、塗っても問題はない……と思う。
「それハンドクリームじゃん」
「大丈夫よ」
そう言いながら、いくらか手の上に出して、自分で股間に塗り込む。我ながらアホらしいことをしている。
「はい、オッケー」
準備ができたところで、再びベッドに横になる。
弟がパンツを脱ぐと、立派なモノが現れた。姉の裸を見て、ギンギンに勃っている。入らないって、そういうことね。まあ義理だし。生物学的に問題はないか。
「ゴムはして」
テンパっているのかそのまま挿れようとする弟を制止する。
「そっか」と言いながら部屋から出た弟は、すぐに戻ってきた。既に装着が完了している。手には予備と思しきゴムを持っていた。
「じゃあいくよ?」
返事はせずに、顔を背ける。こんなことをしていると知ったら、おばさん達はどう思うだろうか。
予想通り、挿れた瞬間に弟の腰の動きは止まった。
彼女を取っ替え引っ替えしている彼でもこんなもんだ。
「これまで何人もの子とやってきたけど、こんな気持ち良いのは初めてだよ」
しばらくして、弟が抜きながら開き直ったように言う。
そりゃそうでしょうよ。
「もう一回いい?」
彼は返事も待たずに新しいゴムを取り出し、装着した。
「何回やっても同じよ?」
彼の様子を見ていたら目も覚めてしまったし、しばらく付き合ってあげよう。
結局弟は休憩を挟みながら5発以上出したが、1度も私をイカせることはできなかった。
少し可哀想になって、一度大げさに嘘イキしてあげたら、真顔で「やめて」と言われたのが面白かった。
持ってきたゴムが無くなったところでひと段落し、部屋に取りにいこうとした彼を流石に引き留めた。
「もういいでしょ」
「でも、姉貴はまだイってないじゃん」
まったく優しいんだか優しくないんだか。
「弟にイカされたいなんて思ってないわよ。それよりもう疲れたわ」
「そっか」
残念そうな顔をしているが、こっちは本当にクタクタだ。
「コンドーム片付けといて。おばさんたちに見つかったら大変だから」
「姉さん、やっぱり母さんって言わないんだな」
「このタイミングで言えるわけないでしょ。じゃあ私はシャワー浴びてくるから」
片付けるよう促し、部屋を出る。
もちろん、義理とはいえ罪悪感はある。ただそれとは別に、どうしても母と呼ぶ気にはならなかった。
シャワーを浴びて着替えも済ませ、今度こそ寝ようと横になっていると、高速でシャワーを浴びたらしい弟が戻ってきた。
「他にやることは?」
今更罪悪感でも感じはじめたのだろうか。
「私少し寝るから、もういいわ。久し振りすぎて疲れちゃった。片付けありがとう」
「やっぱり、姉貴昔やってたんだね。初体験はいつだったの?あの真面目そうな彼氏?」
そういえば弟に勘違いされたこともあったっけ。
「なんで弟に初体験の話なんかしなきゃいけないのよ。さあ、お姉さまは寝るんだから出てった」
初体験なんて、15年以上前に済ませた。そんなことは口が裂けても言えない。
「俺も流石に疲れたから寝るかなあ」
そりゃあれだけ出せば疲れるでしょう。そう言いながらも、彼は部屋を出ていこうとはしない。
「何よ?その目は」
「姉貴、一緒に寝ない?」
「まさかまだやるつもり?勘弁してよ」
「違うってば。普通に寝るだけ」
「好きにすれば」
もう相手にするのが面倒だ。どうせ今日は遅くまでおばさん達は帰ってこないし、1時間ぐらいなら問題ないだろう。
布団に入り込んだ彼は、あっという間に寝てしまった。
寝息を聞きながら、隣で寝ている弟を眺める。大きくなったんだな。本当に、男の子は育つのが早い。身長も抜かれちゃったし。
感傷的な気分になって、なんとなく抱き寄せてみた。彼とも、もうすぐお別れだ。一緒に過ごした日々は、思い返せば長かったような短かったような。
筋肉質の感触を感じながら、やがて眠りに落ちた。
「やっとお目覚め?」
目を覚ますと、目の前に広い胸板があった。
顔を上げると弟と目が合う。
「姉貴、寝顔は結構可愛いんだな」
抱きしめていたつもりが、いつのまにか抱かれる形になっていたらしい。
「それ普段は可愛くないって意味?」
疲れはとれていないが起き上がる。
「違うってば。普段は綺麗系だけど寝顔は可愛い系ってこと」
「あら、ありがとう」
時計を見ると、既に17時近くなっている。ほんの30分程度のつもりが寝すぎた。
「姉貴は彼氏作らないの?すごいモテるでしょ?なんなら俺がなりたいぐらいだよ」
「そういうのはいいのよ」
やや本音が混ざっているような彼の言葉を軽く流す。
おばさん達が帰ってくる前に、夕食の支度をしてしまおう。
部屋を出る前に、まだ私のベッドに座っている弟を振り返る。
「そういえば、姉としてひとつだけ言っておいてあげるわ。女の子のことは大事にしなさいよ」
来月私は誕生日を迎える。そろそろ言わなければいけないと思っていたところだ。今夜おばさん達にあのことを話そう。今日の出来事は、良いきっかけになった。
11時過ぎになってようやく起きてきた弟に声をかける。弟と言っても、彼と私は血は繋がっていない。
「振られちゃったんだよ。この前姉貴に会って自信なくしたんだって。ほら、姉貴美人だから」
たしかに、先日家で弟の彼女に会った。部屋から喘ぎ声が聞こえてきた後の帰り際に遭遇したから、向こうはかなり赤面していた。こっちはもう慣れっこだ。
「彼女に捨てられたからって私のせいにしないでくれる?」
「そうじゃないって。姉貴は顔もスタイルも抜群だからさ、今後彼氏の姉として付き合っていくことを考えるだけで女として自信をなくすらしいんだよ」
何と言おうと捨てられたこいつが悪い。
「私に会わせたくないなら、家でやるんじゃなくてホテルに行きなさいよ」
「ホテルは金かかるじゃん」
バイトで稼いでお金なんて随分持っているくせに、何をぬけぬけと。
「好きな子にホテル代も出せないようじゃ男としてダメね」
「その分他のところで使ってるよ。あーあ。本当だったら今日は一日中やりまくるはずだったのになあ」
「あなた脳みそもちんこでできてるんじゃないの?」
デートと言いつつやることメインだったようだ。彼らしいと言えば彼らしい。
「まさかね。ねえ、イケメンが近くにいるとエッチな気持ちにならない?」
「やめてよ。気持ち悪い」
いくらイケメンだろうと、弟を異性として見たことはない。
「正直言って、姉貴の身体はちょっと気になる。胸大きいし」
何を期待しているのか、食い下がってきた。
「あっそ。私は疲れてるからちょっと寝るわ。ちゃんとご飯食べなさいよ」
昨夜から徹夜で作業していて、一睡もしていない。さすがに眠かった。
ドアを開け自室に入ると、当然のように弟がついてくる。
「なんであんたが付いてくるのよ?」
「お姉さまが快適に眠れるようにサポートしようかと思いまして」
なにが「お姉さま」だ。
「あら、気持ちよくしてくれるのかしら?」
「もちろん。これまで感じたことないぐらい気持ちよくしてみせるよ」
彼が自信満々に告げた。
「マッサージって意味だったんだけど、何か勘違いしてない?」
「そんなことないよ。姉貴こそ何考えたのさ?」
彼がニヤニヤする。まったくもう。
「あんたのことだから、セックスでもしようとしてるんじゃないかと思ったのよ」
君の「お姉さま」はその程度では恥ずかしがったりしないのだよ。
「やれるんならやりたいけどさ。いいよ。マッサージしてあげるよ」
本当はとっとと寝たいのだけれど、まあいいか。
「じゃあ肩でも揉んでって」
ベッドにうつ伏せになる。
その上にまたがった弟が、肩を揉み始めた。男の子なだけあって、力が入っていて気持ち良い。
5分ほどしてうとうとしだした頃だった。
弟が肩とは違う部分を触りはじた。
心地良い眠さだったから何も言わずに我慢していたら、どんどん手を下ろしていく。
「何やってんの?」
姿勢はそのままで弟を咎める。
「ちょっとぐらいいいでしょ?」
めんどくさいなあ。これだから発情した男は。
「あんた責任取れないでしょ」
「姉貴はいつもそうやって俺のこと子供扱いする」
どうやら彼のプライドを傷付けたらしい。
「子供扱いもなにも、実際に子供でしょ」
「……じゃあ教えてやるよ」
弟がやや苛立った声と共に立ち上がりベッドが軋んだかと思うと、両脇に腕を差し入れられて、体をひっくり返された。
仰向きになり、その上にまたがる弟と向き合う。
その反抗的な目つきに、どこか懐かしいような気持ちになった。
「ふーん。何を教えてくれるの?」
わざと煽るようなことを言う。
「大人じゃなきゃできないこと」
弟は乱暴に私のシャツをめくりあげた。ブラが露わになる。
「まだ引き返せるけど?」
彼は何も言わずに、ただ黙ってホックを外した。それが答えだった。
「どうなっても知らないわよ」
「襲わせたのは姉貴だ」
そう言うと彼はブラを取り払った。
そういうところが子供だって言ってるのよ。心の中で呟く。
「……やっぱりデカイね。何カップあんの?」
どうやら、おっぱいを見て正気に返ったらしい。彼の声は落ち着きを取り戻していた。
「教えるわけないでしょ。それより、やるならとっとと済ませてもらえる?早く寝たいから」
それじゃあ、とパンツの上から触ろうとする弟を制止する。
「前戯とか時間の無駄だから、ローション使って。貴方持ってるでしょ?」
「そんなの持ってないよ。それより、時間の無駄って、男が下手だっただけじゃないの?」
そんなことはない。まあ、ここで彼に詳しく説明する気はない。しかし、持っていないのか。それなら仕方ない。
「じゃあそのまま挿れていいわ」
そう言いながらパンツを脱ぐ。
「ちょっと、雰囲気とかないわけ?」
どうやら、そういうのにはこだわりがあるらしい。
「貴方は私に挿れたいだけでしょ?ムードなんて要らないわよ」
「いや、でも濡らさないと入らないと思う」
弟が口ごもる。
「ちょっと待ってて」
確か、ハンドクリームがあったはず。棚の中から見つけ出す。これなら体に悪いものも入っていないし、塗っても問題はない……と思う。
「それハンドクリームじゃん」
「大丈夫よ」
そう言いながら、いくらか手の上に出して、自分で股間に塗り込む。我ながらアホらしいことをしている。
「はい、オッケー」
準備ができたところで、再びベッドに横になる。
弟がパンツを脱ぐと、立派なモノが現れた。姉の裸を見て、ギンギンに勃っている。入らないって、そういうことね。まあ義理だし。生物学的に問題はないか。
「ゴムはして」
テンパっているのかそのまま挿れようとする弟を制止する。
「そっか」と言いながら部屋から出た弟は、すぐに戻ってきた。既に装着が完了している。手には予備と思しきゴムを持っていた。
「じゃあいくよ?」
返事はせずに、顔を背ける。こんなことをしていると知ったら、おばさん達はどう思うだろうか。
予想通り、挿れた瞬間に弟の腰の動きは止まった。
彼女を取っ替え引っ替えしている彼でもこんなもんだ。
「これまで何人もの子とやってきたけど、こんな気持ち良いのは初めてだよ」
しばらくして、弟が抜きながら開き直ったように言う。
そりゃそうでしょうよ。
「もう一回いい?」
彼は返事も待たずに新しいゴムを取り出し、装着した。
「何回やっても同じよ?」
彼の様子を見ていたら目も覚めてしまったし、しばらく付き合ってあげよう。
結局弟は休憩を挟みながら5発以上出したが、1度も私をイカせることはできなかった。
少し可哀想になって、一度大げさに嘘イキしてあげたら、真顔で「やめて」と言われたのが面白かった。
持ってきたゴムが無くなったところでひと段落し、部屋に取りにいこうとした彼を流石に引き留めた。
「もういいでしょ」
「でも、姉貴はまだイってないじゃん」
まったく優しいんだか優しくないんだか。
「弟にイカされたいなんて思ってないわよ。それよりもう疲れたわ」
「そっか」
残念そうな顔をしているが、こっちは本当にクタクタだ。
「コンドーム片付けといて。おばさんたちに見つかったら大変だから」
「姉さん、やっぱり母さんって言わないんだな」
「このタイミングで言えるわけないでしょ。じゃあ私はシャワー浴びてくるから」
片付けるよう促し、部屋を出る。
もちろん、義理とはいえ罪悪感はある。ただそれとは別に、どうしても母と呼ぶ気にはならなかった。
シャワーを浴びて着替えも済ませ、今度こそ寝ようと横になっていると、高速でシャワーを浴びたらしい弟が戻ってきた。
「他にやることは?」
今更罪悪感でも感じはじめたのだろうか。
「私少し寝るから、もういいわ。久し振りすぎて疲れちゃった。片付けありがとう」
「やっぱり、姉貴昔やってたんだね。初体験はいつだったの?あの真面目そうな彼氏?」
そういえば弟に勘違いされたこともあったっけ。
「なんで弟に初体験の話なんかしなきゃいけないのよ。さあ、お姉さまは寝るんだから出てった」
初体験なんて、15年以上前に済ませた。そんなことは口が裂けても言えない。
「俺も流石に疲れたから寝るかなあ」
そりゃあれだけ出せば疲れるでしょう。そう言いながらも、彼は部屋を出ていこうとはしない。
「何よ?その目は」
「姉貴、一緒に寝ない?」
「まさかまだやるつもり?勘弁してよ」
「違うってば。普通に寝るだけ」
「好きにすれば」
もう相手にするのが面倒だ。どうせ今日は遅くまでおばさん達は帰ってこないし、1時間ぐらいなら問題ないだろう。
布団に入り込んだ彼は、あっという間に寝てしまった。
寝息を聞きながら、隣で寝ている弟を眺める。大きくなったんだな。本当に、男の子は育つのが早い。身長も抜かれちゃったし。
感傷的な気分になって、なんとなく抱き寄せてみた。彼とも、もうすぐお別れだ。一緒に過ごした日々は、思い返せば長かったような短かったような。
筋肉質の感触を感じながら、やがて眠りに落ちた。
「やっとお目覚め?」
目を覚ますと、目の前に広い胸板があった。
顔を上げると弟と目が合う。
「姉貴、寝顔は結構可愛いんだな」
抱きしめていたつもりが、いつのまにか抱かれる形になっていたらしい。
「それ普段は可愛くないって意味?」
疲れはとれていないが起き上がる。
「違うってば。普段は綺麗系だけど寝顔は可愛い系ってこと」
「あら、ありがとう」
時計を見ると、既に17時近くなっている。ほんの30分程度のつもりが寝すぎた。
「姉貴は彼氏作らないの?すごいモテるでしょ?なんなら俺がなりたいぐらいだよ」
「そういうのはいいのよ」
やや本音が混ざっているような彼の言葉を軽く流す。
おばさん達が帰ってくる前に、夕食の支度をしてしまおう。
部屋を出る前に、まだ私のベッドに座っている弟を振り返る。
「そういえば、姉としてひとつだけ言っておいてあげるわ。女の子のことは大事にしなさいよ」
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