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もふもふは愛でるもんでしょ
しおりを挟む「えっ、もう一度聞いても?」
「だっ、だから、嫁いでもらうと言ったのだ」
「えっ、急に…ってか何処にですか?」
「…ハーデ帝国の皇帝陛下」
「えっ…ハーデ帝国の皇帝陛下って。ええええぇぇぇぇ?!」
ハーデ帝国って数々の恐ろしい逸話があるって噂の?!近隣の小国家に次々と侵略戦争をしかけ支配してるとか、支配した国の王族から貴族まで皆殺しにするとか結構酷いことしてる国だよね。基本的に侵略戦争を行うのは強い国。領土拡大の為、弱い国、豊かな国を狙うのは常識だ。俺が住んでる国、バルロは小さいながらに豊富な水資源があるし、森林資源もある。海に面しているから魚介類や海産物も豊富だ。つまりは豊かな国ってこと。あぁーそういうことね。要は人質的な感じ?
「ふ~ん。なるほどね」
「ゴメンね!!レイたん!!こんなに可愛いレイたんを嫁にやるなんて、パパだって…パパだって!!本当は嫌なんだよぉぉ!!でも国の為にしょーがなくね…うぅぅぅ」
出た!また出た!父上の悪い癖!はぁ~ほんと過保護。いい歳したおっさんがメソメソ泣くなよー。俺だって今年で17歳になった立派な成人だし?王族として国の為に役に立つなら進んで志願する。兄上に何かあった時のスペアのつもりだったが、弟も居るし大丈夫だろう。
「そのお話喜んでお受け致します。」
▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣
ドナドナドナドナ~子牛を乗せて~ドナドナドナドナ~荷馬車が走る~こんな歌を心の中で歌っているが、別に悲観しているわけではない。バルロからハーデ帝国には馬車で7日ほどかかる。出発して6日目、明日には到着するだろう。ぼんやりと代わり映えのない景色を眺め、これからの事を考える。
この世界は獣人、そして男しか存在しない。「人」に近いほど美しく、「獣」に姿が近いほど恐れられる。大概の獣人は、獣の耳としっぽが生えた姿をしている。そんな中、獣が二足歩行している様な出で立ちの者も存在する。そして本当に、本当に!ごく稀にだが、俺の様な「ほぼ人」も存在する。俺には獣の様な耳もしっぽもない。唯一、獣人と呼べるのは興奮した時に瞳がまん丸になる事ぐらいだ。それも親しい人にしか分からないけどね。当たり前だけど、獣に姿が近いほど力も強く、人に姿が近いほど弱い。
ハーデ帝国。
皇帝陛下を筆頭に、獣の姿をした者が多く住まう国。強者の国。ふふふ…ふふふっ…あぁー!実に楽しみだ!俺のもふもふパラダイス!バルロでは見かけることが出来ず残念だった…非常に残念だったのだ!獣が二足歩行してるとか可愛いすぎるだろ!想像しただけで悶えるわ!はぁ~早くもふもふ達に会いたい!前世を思い出した時からずっと抱いていた願望!それは思う存分もふもふを堪能する事!
前世で俺は独身サラリーマンだった。恋人が居るわけでもない、仕事三昧の単調な日々。唯一の癒しは飼い猫をモフること。それだけで仕事のストレスが無くなった。な・の・にだ!今世では全くモフることが出来ない…おまけに俺は「ほぼ人」。自分の耳やしっぽをモフることも出来やしない!ハーデ帝国に嫁ぐ事が決まった時、恐怖もあったがそれ以上に興奮が勝った。ぐふっ待っててね!愛しのもふもふちゃん!
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私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
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