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もふもふまでは遠い
しおりを挟む「レイ様。そろそろハーデ帝国に着きます。」
声を掛けてきたのはバルロから一緒に来た、護衛兼従者のレイモンドだ。俺の2つ上だが、背も高く、短く切り揃えた艶やかな黒髪。整った顔をしているが感情表現は平坦な為、無愛想にみえる。しかし、思いやりがあり、気遣いが出来ることを俺は知っている。
「やっぱり大きいね~。ハーデ帝国は。バルロと全然違う。どんな人だと思う?皇帝陛下は。」
近くに迫ったハーデ帝国を見ながらつぶやく。
「私見ではありますが、皇帝陛下はとても優秀で、武力だけではなく、才知にも長けていると…」
「ふーん。レイモンドは優しいね。」
本当は皇帝陛下の噂を知ってて、どんな人物なのか想像出来てるのに、俺に気負わせない様にしてくれるなんて。
「嫌味じゃないよ。会えるのを楽しみにしてるんだ。」
そう、とても楽しみに、ね?あぁぁぁー!ほんと早くお目にかかりたい!愛しのもふもふちゃん!興奮を治める自信がない!顔には出さないように務め平然を装っているが、頭の中はまだ見ぬ皇帝陛下をモフることで頭がいっぱいだ。そんな俺を心配そうに耳としっぽが垂れた様子でレイモンドが見つめていた。
「どんな事があってもお守りいたします!」
「んっ?あっ、あぁ。よろしく頼むよ。頼りにしてる!」
笑顔で応えるとレイモンドの顔が真っ赤に染まりプイと逸らされてしまった。ほんと普段は無表情な癖に可愛い奴め!
▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣ ▢ ▣
馬車は順調に進み、城下町を通り、そして城の門に着いた。ってか城大きすぎるだろ?!えっ、これ城に着くまで歩いて行ける距離じゃないよね?!あっ、なるほど、馬車でそのまま入るのね。
馬車のカーテンから外の様子を伺う。だーれも居ない。はぁ~。もしかしたらお目当ての獣人が見れるかもと期待したのに残念。城下町を通る時はレイモンドに危険だから外を覗くなって言われたし。まっ、これから会えるもんね!お楽しみは後にとっておくって事で!
頭の中でもふもふを愛でる妄想をしていると、馬車が止まり、ドアが開いた。
「お待ちしておりました。レイ皇子。この度はバルロより遠い道のりお疲れ様でした。馬車の長旅はさぞ窮屈でしたでしょう。」
頭を下げ労いの言葉をかけてくれた人に目を向ける。少し遠くからでもいい服を身につけてるのは一目瞭然だ。位が上の人かな?仮にも第二だとしても皇子だし。
「お気遣いありがとうございます。頭を上げてください。馬車生活で少し体は痛いですが、道中の街ではとても楽しく過ごす事が出来ましたし、それより立派なお城ですね!バルロで住んでいた場所をお城と呼ぶ事を躊躇ってしまいます。」
笑顔で答える。笑顔大事。第一印象大切。ニコニコしていると、頭を上げたお偉いさんと目が合った。
うわぁーこれまた美人さんだわ。銀色の髪が太陽の光に照らされキラキラっしてる。うっ、眩しい!目鼻立ちのキリッとした顔。瞳は青く青空を想像させる。
しかし、せっかくの美人顔なのに今は間抜けな顔を晒している。あぁーわかってる。これは多分俺の顔に見惚れてる。勘違いしないで欲しいが決して俺はナルシストではない。だか、自分の容姿は自覚してる。至って平和なバルロで何回誘拐されそうになった事か…小さい頃から危ない目に会えば嫌でも自覚させられるってもんだ。
「んんッ!あの、お名前を伺ってもよろしいですか?」
「はっ?!申し訳ございません!申し遅れましたアデルとお呼びください。宰相を務めております。どうぞ以後お見知り置きを。城内のお部屋まで案内をさせていただきます。こちらにどうぞ。」
いよいよ城内に…!!はぁ~いよいよ探し求めたもふもふとご対面ッ…!!
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いくつかのコメントを拝見し、大変申し訳なく思っております。
私は現在日本語を勉強しており、この文章はAI作品ではありませんが、
一部に翻訳ソフトを使用しています。
もし読んでくださる中で日本語のおかしな点をご指摘いただけましたら、
本当にありがたく思います。
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