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第180話 胸の高鳴り、足は速まり
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深呼吸を3回行って熱を外に逃がす。
自分のパジャマを持ってくることを忘れていたことに気づき、寝室へそれを取りに戻る。
幸か不幸か、少しだけ緊張の瞬間までの時間を延ばせた、
最終的には一緒にお風呂に入ることは確かなので、ただの現実逃避に過ぎないことは分かってはいる。
寝室に入ってすぐにパジャマを見つける。
それを拾い上げ、そのままドアノブに手をかける。
深呼吸をする。
これほどまでに緊張するのなら交代制にすればいいと言われるかもしれないが、人間とは矛盾な生き物だ。
つまり、同じ空間の中で共に同じ時間を過ごしたいという気持ちもあるということ。
結局、私は同じ空気を吸っていたいという気持ちの方が大きいため、寝室を出る。
シャワーの音がまだ聞こえる。
まだお風呂から上がっていないことに嬉しさを感じる。
気分に乗って自然と歩幅は広がり、歩く速度が速くなる。
足が、身体が、前へと進みたがる。
さっきまで根を張っていた自分を置いていくように、動き続ける。
自分のパジャマを持ってくることを忘れていたことに気づき、寝室へそれを取りに戻る。
幸か不幸か、少しだけ緊張の瞬間までの時間を延ばせた、
最終的には一緒にお風呂に入ることは確かなので、ただの現実逃避に過ぎないことは分かってはいる。
寝室に入ってすぐにパジャマを見つける。
それを拾い上げ、そのままドアノブに手をかける。
深呼吸をする。
これほどまでに緊張するのなら交代制にすればいいと言われるかもしれないが、人間とは矛盾な生き物だ。
つまり、同じ空間の中で共に同じ時間を過ごしたいという気持ちもあるということ。
結局、私は同じ空気を吸っていたいという気持ちの方が大きいため、寝室を出る。
シャワーの音がまだ聞こえる。
まだお風呂から上がっていないことに嬉しさを感じる。
気分に乗って自然と歩幅は広がり、歩く速度が速くなる。
足が、身体が、前へと進みたがる。
さっきまで根を張っていた自分を置いていくように、動き続ける。
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