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第14話青い髪の女の子
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コールドスリープは一応技術としては確立されていたが、絶対安全かと言われるとそんなことはない。
一番危険なのは蘇生の瞬間で、うまくいかなければそのまま命を落とすこともある。
今回のように機体の損傷が激しい場合などはなおさらだった。
だから、ここは安全を取って助力を扇ぐのはとても自然なことだと思う。
「ちょっと緊急だ、シュウマツさん手伝ってくれない?」
「どうしたんだね?」
「漂流者らしい。生きてはいないと思うけど」
「こんなところでとは驚きだね」
シュウマツさんは驚きの点滅をしているが、それは僕も同意見。
僕は誰だか知らないけれど、まさかこんなところまで流れて来て氷漬けとは、ひどい話もあったモノだなとその境遇を哀れんだ。
「そうなんだよなぁ。どうやって流れて来たのかもわからない。救難信号は出てたんだけど……」
何せ流れつくにしてもここは遠すぎる。
僕は9割方あきらめムードで、アウターを操作した。
ひとまずコックピットの開閉装置は作動し、無事に開く。
そして中にいた人間は、淡く青い髪の少女だった。
「女の子? ……髪がぼんやり光ってる?」
ただ、中の人間を確認して、その特徴に僕は心当たりがあった。
少女の肌が透けるように白いのは、今までコールドスリープ状態だったからという理由だけではないらしい。
「……やっぱり厳しいか」
コールドスリープは解除されているのに蘇生されていない。
そして僕は医療分野はまるで専門ではなかった。
諦めかけたその時、光はすぐそばにやって来る。
「ふむ。これなら蘇生魔法が使えそうだ」
「……そんなこと出来るのかい? シュウマツさん?」
「もちろんだとも。これだけ状態が良ければいけそうだよ」
「……!」
なんとも頼もしい。しかし同時に少し怖い。
シュウマツさんの言う蘇生魔法が、死者をも生き返らせることが出来ると言うのなら、かなり刺激が強い話だ。
しかしそういうことには目を瞑って、僕は気合を入れてシュウマツさんに助けを求めた。
「じゃあ頼むよ。僕も医療品をかき集めてくる」
「うん。だが、あまり期待をしすぎないでくれよ? こちらの人間に試すのは初めてなんだ」
「期待するよ。他に手なんてないんだし」
シュウマツさんは眠る少女の頭の上に降りて来て、一際強力に輝き始めた。
光は水のように少女の体の上を流れて、包み込んでゆく。
そして肌の青白さの中に赤みが戻って来たのを見て僕は目を見張った。
「蘇生出来た! ああいや、まだ油断できないか……蘇生後の処置はしっかりやらないと……ええっと講習でなんて言ってたっけな……」
「落ち着いて、慎重にね? やはり君は器用なのだね。……私も何かしようか?」
「ぜひお願い!」
大慌てで僕らは彼女に必要な治療を施してゆく。
そして処置が一通り終わり、女の子の容態が安定したのを確認すると、慣れない仕事にどっと疲れが出た。
「何とか安定したなぁ……よかった」
「ほとんど役に立てなかったな。もっとすごい回復魔法とかあったのだが……」
「蘇生魔法ってやつで十分だと思うけどなぁ。あれで破壊された細胞なんか修復出来るなら、すごいと思うよ?」
「元の世界でも、滅多に使われない緊急手段だ。成功率も5割を切るから運がよかったよ。目に見えないから何をしているかよくわからなかっただろう?」
「すごいのはいつも見てるよ」
「そ、そうだろうか?」
「もちろん。それよりも少し目を覚ます前に彼女のことを話しておかないとかなぁ……」
「知っているのかね? ずいぶん彼女は君と違うのだね。こっちで言うエルフのように顔の造形が整っている」
「……」
なるほど、君の世界にはエルフなんているのかいシュウマツさん。
シュウマツさんの言う通り。眠る女の子は髪の色もそうだがとても美形である。
まぁ美形なのは関係ないけれど、僕は彼女がおそらく能力も僕とは少し違っていることを知っていた。
僕は心当たりを口にした。
一番危険なのは蘇生の瞬間で、うまくいかなければそのまま命を落とすこともある。
今回のように機体の損傷が激しい場合などはなおさらだった。
だから、ここは安全を取って助力を扇ぐのはとても自然なことだと思う。
「ちょっと緊急だ、シュウマツさん手伝ってくれない?」
「どうしたんだね?」
「漂流者らしい。生きてはいないと思うけど」
「こんなところでとは驚きだね」
シュウマツさんは驚きの点滅をしているが、それは僕も同意見。
僕は誰だか知らないけれど、まさかこんなところまで流れて来て氷漬けとは、ひどい話もあったモノだなとその境遇を哀れんだ。
「そうなんだよなぁ。どうやって流れて来たのかもわからない。救難信号は出てたんだけど……」
何せ流れつくにしてもここは遠すぎる。
僕は9割方あきらめムードで、アウターを操作した。
ひとまずコックピットの開閉装置は作動し、無事に開く。
そして中にいた人間は、淡く青い髪の少女だった。
「女の子? ……髪がぼんやり光ってる?」
ただ、中の人間を確認して、その特徴に僕は心当たりがあった。
少女の肌が透けるように白いのは、今までコールドスリープ状態だったからという理由だけではないらしい。
「……やっぱり厳しいか」
コールドスリープは解除されているのに蘇生されていない。
そして僕は医療分野はまるで専門ではなかった。
諦めかけたその時、光はすぐそばにやって来る。
「ふむ。これなら蘇生魔法が使えそうだ」
「……そんなこと出来るのかい? シュウマツさん?」
「もちろんだとも。これだけ状態が良ければいけそうだよ」
「……!」
なんとも頼もしい。しかし同時に少し怖い。
シュウマツさんの言う蘇生魔法が、死者をも生き返らせることが出来ると言うのなら、かなり刺激が強い話だ。
しかしそういうことには目を瞑って、僕は気合を入れてシュウマツさんに助けを求めた。
「じゃあ頼むよ。僕も医療品をかき集めてくる」
「うん。だが、あまり期待をしすぎないでくれよ? こちらの人間に試すのは初めてなんだ」
「期待するよ。他に手なんてないんだし」
シュウマツさんは眠る少女の頭の上に降りて来て、一際強力に輝き始めた。
光は水のように少女の体の上を流れて、包み込んでゆく。
そして肌の青白さの中に赤みが戻って来たのを見て僕は目を見張った。
「蘇生出来た! ああいや、まだ油断できないか……蘇生後の処置はしっかりやらないと……ええっと講習でなんて言ってたっけな……」
「落ち着いて、慎重にね? やはり君は器用なのだね。……私も何かしようか?」
「ぜひお願い!」
大慌てで僕らは彼女に必要な治療を施してゆく。
そして処置が一通り終わり、女の子の容態が安定したのを確認すると、慣れない仕事にどっと疲れが出た。
「何とか安定したなぁ……よかった」
「ほとんど役に立てなかったな。もっとすごい回復魔法とかあったのだが……」
「蘇生魔法ってやつで十分だと思うけどなぁ。あれで破壊された細胞なんか修復出来るなら、すごいと思うよ?」
「元の世界でも、滅多に使われない緊急手段だ。成功率も5割を切るから運がよかったよ。目に見えないから何をしているかよくわからなかっただろう?」
「すごいのはいつも見てるよ」
「そ、そうだろうか?」
「もちろん。それよりも少し目を覚ます前に彼女のことを話しておかないとかなぁ……」
「知っているのかね? ずいぶん彼女は君と違うのだね。こっちで言うエルフのように顔の造形が整っている」
「……」
なるほど、君の世界にはエルフなんているのかいシュウマツさん。
シュウマツさんの言う通り。眠る女の子は髪の色もそうだがとても美形である。
まぁ美形なのは関係ないけれど、僕は彼女がおそらく能力も僕とは少し違っていることを知っていた。
僕は心当たりを口にした。
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