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第48話シュウマツさんの聞き取り調査
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「聞き取り調査って今更何を?」
僕は何か企画でもあっただろうかと首をかしげると、シュウマツさんは精霊達に自分の光を振りかけていた。
「好物とかだね。君ら周りにいる生き物がどんなだったか知りたかったんだ」
シュウマツさんの答えは思ったよりも拍子抜けする答えだったが、僕はそれが油断ならないと知っていた。
「……好物かぁ」
「何だね?」
「いやぁ……シュウマツさん、前回肉でやらかしてるからなぁ」
今度は最高にうまい魚とか言って三つ首のサメもどきなんてものを作り出しそうな気がする。
きっと一番最初の犠牲者は、一番身体能力が低い僕に違いなかった。
「うぐっ……あれは良かれと思って。いやそうではなく本格的に始めようと思ってね。このコロニーの生態系の調整を」
「生態系の調整?」
「ああ、足りないだろう? 動物が」
厳密に言えば三食肉キメラがいるが、僕もアレを普通の動物とは認めていなかった。
「ああ……いつもの言ってることはわかるけど、スケールが大きすぎて今一ピンとこないやつの気配がする。ほんとに出来るのかい?」
そう、なんとなく傍らのタツノオトシゴくんに尋ねてみるとポコポコ泡を出す彼の声が聞こえた。
デキルヨ
「お? 今声が聞こえた気がした?」
「ようやくかね? 水の精霊は君と波長が合うようだったんだが……思ったより遅かった」
「波長が合うと意思疎通が出来るんだ。不思議なもんだなぁ」
人生でタツノオトシゴと会話が出来る日が来るとは一回も考えたことなかったけれど、これはこれで中々楽しいものだった。
「まぁそう言うわけで。なにか生き物を生み出そうと思うのだが、私とて惑星一個分をここで再現できるとは思っていない。ならば厳選しなければいけないわけだね?」
「そうだろうけれど……まさかそれで好物を?」
「そりゃあ。どうせなら好物の方がいいだろう?」
「うーん……なんというか、食われる前提で大丈夫なのかい?」
「何を言うんだね君は。命を巡らせるということは、食うか食われるかということだとも。だが……正直、植物はともかく生き物はねぇ……。元の世界を参考に作っていいものかと悩んでいてね」
光量をシュンと落とすシュウマツさん。
しかしそれは最初の思惑とはズレていると僕は思った。
「なんで? 生まれ故郷を再現したいんじゃなかったの?」
「いやだって。最終的に滅んだわけだし」
「あー……うん。まぁ」
シュウマツさんも反応に困ることを言うものだった。
確かに。再現するにしたって失敗はしたくない。
もう一回やるなら少しは変化を加えたくなるのもわかる話ではあった。
「まぁあくまで私の郷愁の話ではあるのだから、再現はするにしても、すべてが同じではなくこの世界に寄せることにしたのだ。そこで、君らの星の現在の生態系が下地にするには一番なんじゃないかと思ってだね、そこのオペ子に力添えを頼んだわけだ」
「ええ。頼まれました。そして興味深い点を発見しましたよ?」
「興味深い点?」
「はい。ワタクシ達の住む世界とシュウマツさんのいた世界、生態系に関しては類似点が多くありました」
「ホントに?」
「ああ。驚くほどにね。どうやら私はずいぶんと近い世界からやってきていたようだ」
ビックリしたなーみたいな空気を出すシュウマツさんだが、例え同じような生き物がいたとしても近いかと言われると僕は首をかしげてしまった。
「いや……さすがに魔法とかある世界と近いと言われても?」
「そうですね。しかし、言われてみれば確かにそれほど大きな差ではないのかもしれません。いえ、結果的に差が大きくなっただけと言いますか」
「どういうこと?」
「考えてもみてください。魔法とは何なのか? 魔法とは魔素とかいう理不尽物質の産物です。ではそれはどこから来たのか? 我々は魔素の発生源とやらを一つしか知りませんが」
「……ああ、それは」
「私かね?」
シュウマツさんが自分から言うと、オペ子さんは頷いた。
「そうです。この宇宙と異世界の最も大きな差異、それはシュウマツさんの有無なのではないでしょうか?」
「「なん……だって?」」
しまった。シュウマツさんとまったく同じ驚き方をしてしまった。
若干緩くなってしまった空気に、シュウマツさんから不満を感じて、僕は慌てて頭を掻いた。
僕は何か企画でもあっただろうかと首をかしげると、シュウマツさんは精霊達に自分の光を振りかけていた。
「好物とかだね。君ら周りにいる生き物がどんなだったか知りたかったんだ」
シュウマツさんの答えは思ったよりも拍子抜けする答えだったが、僕はそれが油断ならないと知っていた。
「……好物かぁ」
「何だね?」
「いやぁ……シュウマツさん、前回肉でやらかしてるからなぁ」
今度は最高にうまい魚とか言って三つ首のサメもどきなんてものを作り出しそうな気がする。
きっと一番最初の犠牲者は、一番身体能力が低い僕に違いなかった。
「うぐっ……あれは良かれと思って。いやそうではなく本格的に始めようと思ってね。このコロニーの生態系の調整を」
「生態系の調整?」
「ああ、足りないだろう? 動物が」
厳密に言えば三食肉キメラがいるが、僕もアレを普通の動物とは認めていなかった。
「ああ……いつもの言ってることはわかるけど、スケールが大きすぎて今一ピンとこないやつの気配がする。ほんとに出来るのかい?」
そう、なんとなく傍らのタツノオトシゴくんに尋ねてみるとポコポコ泡を出す彼の声が聞こえた。
デキルヨ
「お? 今声が聞こえた気がした?」
「ようやくかね? 水の精霊は君と波長が合うようだったんだが……思ったより遅かった」
「波長が合うと意思疎通が出来るんだ。不思議なもんだなぁ」
人生でタツノオトシゴと会話が出来る日が来るとは一回も考えたことなかったけれど、これはこれで中々楽しいものだった。
「まぁそう言うわけで。なにか生き物を生み出そうと思うのだが、私とて惑星一個分をここで再現できるとは思っていない。ならば厳選しなければいけないわけだね?」
「そうだろうけれど……まさかそれで好物を?」
「そりゃあ。どうせなら好物の方がいいだろう?」
「うーん……なんというか、食われる前提で大丈夫なのかい?」
「何を言うんだね君は。命を巡らせるということは、食うか食われるかということだとも。だが……正直、植物はともかく生き物はねぇ……。元の世界を参考に作っていいものかと悩んでいてね」
光量をシュンと落とすシュウマツさん。
しかしそれは最初の思惑とはズレていると僕は思った。
「なんで? 生まれ故郷を再現したいんじゃなかったの?」
「いやだって。最終的に滅んだわけだし」
「あー……うん。まぁ」
シュウマツさんも反応に困ることを言うものだった。
確かに。再現するにしたって失敗はしたくない。
もう一回やるなら少しは変化を加えたくなるのもわかる話ではあった。
「まぁあくまで私の郷愁の話ではあるのだから、再現はするにしても、すべてが同じではなくこの世界に寄せることにしたのだ。そこで、君らの星の現在の生態系が下地にするには一番なんじゃないかと思ってだね、そこのオペ子に力添えを頼んだわけだ」
「ええ。頼まれました。そして興味深い点を発見しましたよ?」
「興味深い点?」
「はい。ワタクシ達の住む世界とシュウマツさんのいた世界、生態系に関しては類似点が多くありました」
「ホントに?」
「ああ。驚くほどにね。どうやら私はずいぶんと近い世界からやってきていたようだ」
ビックリしたなーみたいな空気を出すシュウマツさんだが、例え同じような生き物がいたとしても近いかと言われると僕は首をかしげてしまった。
「いや……さすがに魔法とかある世界と近いと言われても?」
「そうですね。しかし、言われてみれば確かにそれほど大きな差ではないのかもしれません。いえ、結果的に差が大きくなっただけと言いますか」
「どういうこと?」
「考えてもみてください。魔法とは何なのか? 魔法とは魔素とかいう理不尽物質の産物です。ではそれはどこから来たのか? 我々は魔素の発生源とやらを一つしか知りませんが」
「……ああ、それは」
「私かね?」
シュウマツさんが自分から言うと、オペ子さんは頷いた。
「そうです。この宇宙と異世界の最も大きな差異、それはシュウマツさんの有無なのではないでしょうか?」
「「なん……だって?」」
しまった。シュウマツさんとまったく同じ驚き方をしてしまった。
若干緩くなってしまった空気に、シュウマツさんから不満を感じて、僕は慌てて頭を掻いた。
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