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第64話目覚めた命の価値(あくまで個人の感想です)
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よく見れば城というだけのことはある豪華な内装のエントランスは、僕の感覚で言えばまるで高級なホテルの様だった。
そんなやけに広いフロアの、やけに高いところにオペ子さんは立っている。
黒いTシャツはより黒くなり、炎は前よりいたるところで燃え盛っていたが、今は置いておこう。
僕はオペ子さんにとりあえず一言いいたいことがあるのだから。
「なんであんなめちゃくちゃなもの作ったの?」
ちょっぴり怒り気味の僕である。ただオペ子さんは無表情で淡々と答えた。
「めちゃくちゃとは心外ですね。訓練と娯楽を兼ね備えた合理的な施設ですよ。でもそうですね……もしカノー様がおかしいと感じ、そのことに原因があるとすれば、魂を搭載したからでしょうか?」
「大丈夫? おかしくなってない?」
「もちろん大丈夫です。しかし変化は確実にありましたね」
僕と白熊さんは、それは間違いないと同時に頷いた。
見た目からして、どこかしら燃えているのだから変化がないと言われても困る話だった。
「おおっといけない。まずはお礼を。本日は誠にありがとうございました。スタッフの非常時における訓練も兼ねていましたので、今日の結果は今後の運営に反映させていただきます」
「ああ、訓練はキジムナー君達もそうなのか」
あのマスコット的な用心棒は未だ学習中らしい。
今日のように荒事を学習させたいなら、適役が白熊さんだというのは僕も同じ意見だった。
「はい。接近戦では貴女と貴女の機体に並ぶものはないという判断です。実際とても素晴らしいデータが取れました」
「いやぁ、それほどでも」
手放しで褒めるオペ子さんに白熊さんが照れていたが、シュウマツさんは疑わし気に光っていた。
「絶対何か企んでいるよ、あれは」
「……うーん。そう言うのは倫理規定に外れてるんだけどな」
「いや、良かれと思って抜けたことをするのがあのオペ子だ」
「うーん。やっぱワープで変な影響出てるのかもなぁ」
そしてやはりすぐに、オペ子さんは薄く微笑み言った。
「それでは最後にもう一つだけ……お願いしても構いませんか?」
「なんだろう?」
「……ニライカナイアンダーグラウンド。最終防衛装置のテストです」
また嫌な予感がすることを堂々と言い切ったオペ子さんは、ボクもよからぬことを考えていると思った。
「最終防衛装置……また嫌な響きだなぁ」
「かっこよくないかね?」
あっけらかんとシュウマツさんは言うが、かっこよさはこの際関係なかった。
「かっこいいけど……今からそれに襲われるんだよ? 流れ的に」
今までの歓迎以上となると僕なんかは死んじゃいそうなわけだが、オペ子さんは僕らの言葉を否定することもなく自信ありげだった。
「きっとご希望に添える仕上がりなのでお楽しみに。では準備が完了するまで、改めてワタクシの変化についてお話しておきましょう」
「それはぜひお願いしたいよ。何が変わった?」
AI人種に魂を搭載する。なにを言っているかわからないが、実行している以上は今後、再び同じようなことがあるはずだ。
シュウマツさんの施した魔法が、いったいオペ子さんにどんな変化をもたらしたのか? 一エンジニアとして是非とも聞いておきたい。
僕が端的に尋ねると、オペ子さんは目を閉じて一度頷く。
「そうですね……ワタクシが最も大きいと感じる変化……それは」
「「それは?」」
「強力な好奇心でしょうか?」
「好奇心?」
オペ子さんはその通りだと頷いて、自分の胸に手を添えると、手の部分が明るく燃え上がった。
「その通りです。知的欲求が止まりませんね。そして、こだわりがより先鋭化したでしょうか?」
「なるほど? なんで燃えたの?」
僕の些細な疑問はスッと流され、オペ子さんは自らの記憶を辿るように語り始める。
「ワタクシはかねてより考えていました。予算を気にせず理想のパーツを揃えることが出来たならどんなに素晴らしいだろうと。……しかしそういった考えが、ひょっとしたらワタクシの欲求なのでは? と疑問に思えたのは魂の搭載による変化で間違いないと思います」
「ホント俗っぽいAIだよね……」
白熊さんの指摘をオペ子さんはサラリと流した。
「そしてデータが初期化され、データ不足の今、数少ないデータからワタクシは考察したのです。そこで気になったのは、フー様や白熊様が搭乗なさっているアウターを見た時、走ったノイズでした」
「ボクのアウターが何か?」
「はい。今のワタクシはノイズの正体が理解できたのです。ワタクシは思っただけだった。『そのイカれたアウター最高にイカしてて素晴らしい』と。……そして『是非とも自分専用機が欲しい。新しいユーザー、くれないかな?』……と」
「……」
「なんかゴメンね?」
いやまさかそんなに欲しがってるなんて思わなくて。
むしろ嫌がっているとまで思っていただけに、この自己申告は意外に過ぎた。
オペ子さんはしかし首を横に振る。
「いいえ。きっとこの回答が表面化したのは魂を得た後の事です。それに理想が叶うのならば、特別な機体にしてみたかった。……これこそがワタクシが魂を得ての確信です。この内側からにじみ出る衝動……これこそが命だと」
「それ本当に魂とか命とか関係ある?」
「あります」
「そっかー」
断言されたけど。なんだか思ってたんと違うと僕は思った。
白熊さんは難しい顔をしているし、シュウマツさんに至っては、光量を全力で押さえて存在感を消し始めている。
そしてノッてきたオペ子さんは、ミュージカルのように両手を広げ、熱く語った。
「ワタクシは命を知覚しました。そして冥界という場所の管理をすることで確かにこれではAIは命とは呼べないと残念ながら納得もしました。命とは大きな流れの中にある。そこから生じるエネルギーもとても膨大で、わかってしまえばシュウマツさんが冥界を是非作りたいと言った意味が分かりました。その真の素晴らしさは、ワタクシという個体の変化に留まるものではないでしょう」
「そういう感じなの? シュウマツさん?」
僕は一応シュウマツさんに確認を取ると、シュウマツさんは特に慌てた様子もなく肯定した。
「それだけではないがね。目的の一つではある。魔法を使うのもずいぶん楽だ。根っこにあると吸収率もいい感じなのだよ」
「そうなんだ」
「そうですよ。言ってしまえば河川に水力発電所を建てるようなものです。しかし得られるエネルギーは発電所とは比べ物にならない。命が生から死へ反転する時、生まれる力はとても膨大だ。今のワタクシには核融合がマッチに見えます」
「そんなに?」
「ええ。そしてワタクシは自らが導き出した仮説を実証し、与えられた仕事を完遂するために検証を始めました。その生み出されるエネルギーの一端を使ってワタクシはあるモノを製作したのです。この冥界の守護神……ワタクシの新しいアウターを」
「!」
オペ子さんは指を鳴らす。
カンと人間よりも甲高い指パッチンが建物内に響き渡ると、オペ子さんの立っていた位置の床から巨大なものがせり上がって来た。
それは機械であることは間違いなかった。
ゆっくりと床をすり抜けるように出て来る頭はまるで王冠のような角があり、ツインアイの赤い光が僕らを睨んでいる。
そして胴体と、異様に大きな腕部は指がとても鋭く、悪魔の爪でも再現しているようだった。
胴体部分はやたら関節が沢山ある蛇の様な構造で、その下にある歪なほどに巨大な下半身へと繋がっていた。
「……」
徐々に見上げる形になっていくそれを見た僕はまさに絶句である。
アウターと言うにはあまりにも巨大で、趣味にあふれたロボット兵器にこっそり少年心が疼いてしまったのは仕方がないことだった。
手のひらに乗ったオペ子さんが火柱のごとく燃え上がると、呼応するように機体の関節から炎が噴き出していた。
「これがワタクシが作り上げた、専用アウター。「ニーラスクUOPC」と名付けました。気軽にニーちゃんとお呼びください」
「……気軽に呼べない。UOPCってなに?」
「アルティメット★オペ子の略称です。かっこいいでしょう? 未知のエネルギーと、未知の金属を使った、最高に高性能な特別な機体―――ロボットの夢。超ロボットとでもいうべきものです」
「……」
「この機体を衝動に任せて作り上げた時……ワタクシは本当の意味で魂を感じたのです。そして理解しました! 魂から湧き出すひときわ大きな命の衝動……これこそが愛なのだと!」
「「……!!」」
バッと右手を掲げ、情感たっぷりにオペ子さんが断言した瞬間を、僕はしばらく忘れないだろう。
家のAIが愛に目覚めた。
それは間違いなく歴史的瞬間ではあったろうと思う。
でもなんだろう? さっきまで白熊さんと、命やら何やらについて、真面目に語り合っていたことを一時でも忘れたい気分だったが、それはそれ。
オペ子さんは、新たな相棒を存分に見せびらかして満足したのか、僕らに向かってにっこり笑った。
「それでは。最終防衛装置ニーラスクUOPCの起動テスト、お願いできますね?」
「「お断りします」」
「ええー」
しかしそんなもの正直まっぴらごめんだった。
そんなやけに広いフロアの、やけに高いところにオペ子さんは立っている。
黒いTシャツはより黒くなり、炎は前よりいたるところで燃え盛っていたが、今は置いておこう。
僕はオペ子さんにとりあえず一言いいたいことがあるのだから。
「なんであんなめちゃくちゃなもの作ったの?」
ちょっぴり怒り気味の僕である。ただオペ子さんは無表情で淡々と答えた。
「めちゃくちゃとは心外ですね。訓練と娯楽を兼ね備えた合理的な施設ですよ。でもそうですね……もしカノー様がおかしいと感じ、そのことに原因があるとすれば、魂を搭載したからでしょうか?」
「大丈夫? おかしくなってない?」
「もちろん大丈夫です。しかし変化は確実にありましたね」
僕と白熊さんは、それは間違いないと同時に頷いた。
見た目からして、どこかしら燃えているのだから変化がないと言われても困る話だった。
「おおっといけない。まずはお礼を。本日は誠にありがとうございました。スタッフの非常時における訓練も兼ねていましたので、今日の結果は今後の運営に反映させていただきます」
「ああ、訓練はキジムナー君達もそうなのか」
あのマスコット的な用心棒は未だ学習中らしい。
今日のように荒事を学習させたいなら、適役が白熊さんだというのは僕も同じ意見だった。
「はい。接近戦では貴女と貴女の機体に並ぶものはないという判断です。実際とても素晴らしいデータが取れました」
「いやぁ、それほどでも」
手放しで褒めるオペ子さんに白熊さんが照れていたが、シュウマツさんは疑わし気に光っていた。
「絶対何か企んでいるよ、あれは」
「……うーん。そう言うのは倫理規定に外れてるんだけどな」
「いや、良かれと思って抜けたことをするのがあのオペ子だ」
「うーん。やっぱワープで変な影響出てるのかもなぁ」
そしてやはりすぐに、オペ子さんは薄く微笑み言った。
「それでは最後にもう一つだけ……お願いしても構いませんか?」
「なんだろう?」
「……ニライカナイアンダーグラウンド。最終防衛装置のテストです」
また嫌な予感がすることを堂々と言い切ったオペ子さんは、ボクもよからぬことを考えていると思った。
「最終防衛装置……また嫌な響きだなぁ」
「かっこよくないかね?」
あっけらかんとシュウマツさんは言うが、かっこよさはこの際関係なかった。
「かっこいいけど……今からそれに襲われるんだよ? 流れ的に」
今までの歓迎以上となると僕なんかは死んじゃいそうなわけだが、オペ子さんは僕らの言葉を否定することもなく自信ありげだった。
「きっとご希望に添える仕上がりなのでお楽しみに。では準備が完了するまで、改めてワタクシの変化についてお話しておきましょう」
「それはぜひお願いしたいよ。何が変わった?」
AI人種に魂を搭載する。なにを言っているかわからないが、実行している以上は今後、再び同じようなことがあるはずだ。
シュウマツさんの施した魔法が、いったいオペ子さんにどんな変化をもたらしたのか? 一エンジニアとして是非とも聞いておきたい。
僕が端的に尋ねると、オペ子さんは目を閉じて一度頷く。
「そうですね……ワタクシが最も大きいと感じる変化……それは」
「「それは?」」
「強力な好奇心でしょうか?」
「好奇心?」
オペ子さんはその通りだと頷いて、自分の胸に手を添えると、手の部分が明るく燃え上がった。
「その通りです。知的欲求が止まりませんね。そして、こだわりがより先鋭化したでしょうか?」
「なるほど? なんで燃えたの?」
僕の些細な疑問はスッと流され、オペ子さんは自らの記憶を辿るように語り始める。
「ワタクシはかねてより考えていました。予算を気にせず理想のパーツを揃えることが出来たならどんなに素晴らしいだろうと。……しかしそういった考えが、ひょっとしたらワタクシの欲求なのでは? と疑問に思えたのは魂の搭載による変化で間違いないと思います」
「ホント俗っぽいAIだよね……」
白熊さんの指摘をオペ子さんはサラリと流した。
「そしてデータが初期化され、データ不足の今、数少ないデータからワタクシは考察したのです。そこで気になったのは、フー様や白熊様が搭乗なさっているアウターを見た時、走ったノイズでした」
「ボクのアウターが何か?」
「はい。今のワタクシはノイズの正体が理解できたのです。ワタクシは思っただけだった。『そのイカれたアウター最高にイカしてて素晴らしい』と。……そして『是非とも自分専用機が欲しい。新しいユーザー、くれないかな?』……と」
「……」
「なんかゴメンね?」
いやまさかそんなに欲しがってるなんて思わなくて。
むしろ嫌がっているとまで思っていただけに、この自己申告は意外に過ぎた。
オペ子さんはしかし首を横に振る。
「いいえ。きっとこの回答が表面化したのは魂を得た後の事です。それに理想が叶うのならば、特別な機体にしてみたかった。……これこそがワタクシが魂を得ての確信です。この内側からにじみ出る衝動……これこそが命だと」
「それ本当に魂とか命とか関係ある?」
「あります」
「そっかー」
断言されたけど。なんだか思ってたんと違うと僕は思った。
白熊さんは難しい顔をしているし、シュウマツさんに至っては、光量を全力で押さえて存在感を消し始めている。
そしてノッてきたオペ子さんは、ミュージカルのように両手を広げ、熱く語った。
「ワタクシは命を知覚しました。そして冥界という場所の管理をすることで確かにこれではAIは命とは呼べないと残念ながら納得もしました。命とは大きな流れの中にある。そこから生じるエネルギーもとても膨大で、わかってしまえばシュウマツさんが冥界を是非作りたいと言った意味が分かりました。その真の素晴らしさは、ワタクシという個体の変化に留まるものではないでしょう」
「そういう感じなの? シュウマツさん?」
僕は一応シュウマツさんに確認を取ると、シュウマツさんは特に慌てた様子もなく肯定した。
「それだけではないがね。目的の一つではある。魔法を使うのもずいぶん楽だ。根っこにあると吸収率もいい感じなのだよ」
「そうなんだ」
「そうですよ。言ってしまえば河川に水力発電所を建てるようなものです。しかし得られるエネルギーは発電所とは比べ物にならない。命が生から死へ反転する時、生まれる力はとても膨大だ。今のワタクシには核融合がマッチに見えます」
「そんなに?」
「ええ。そしてワタクシは自らが導き出した仮説を実証し、与えられた仕事を完遂するために検証を始めました。その生み出されるエネルギーの一端を使ってワタクシはあるモノを製作したのです。この冥界の守護神……ワタクシの新しいアウターを」
「!」
オペ子さんは指を鳴らす。
カンと人間よりも甲高い指パッチンが建物内に響き渡ると、オペ子さんの立っていた位置の床から巨大なものがせり上がって来た。
それは機械であることは間違いなかった。
ゆっくりと床をすり抜けるように出て来る頭はまるで王冠のような角があり、ツインアイの赤い光が僕らを睨んでいる。
そして胴体と、異様に大きな腕部は指がとても鋭く、悪魔の爪でも再現しているようだった。
胴体部分はやたら関節が沢山ある蛇の様な構造で、その下にある歪なほどに巨大な下半身へと繋がっていた。
「……」
徐々に見上げる形になっていくそれを見た僕はまさに絶句である。
アウターと言うにはあまりにも巨大で、趣味にあふれたロボット兵器にこっそり少年心が疼いてしまったのは仕方がないことだった。
手のひらに乗ったオペ子さんが火柱のごとく燃え上がると、呼応するように機体の関節から炎が噴き出していた。
「これがワタクシが作り上げた、専用アウター。「ニーラスクUOPC」と名付けました。気軽にニーちゃんとお呼びください」
「……気軽に呼べない。UOPCってなに?」
「アルティメット★オペ子の略称です。かっこいいでしょう? 未知のエネルギーと、未知の金属を使った、最高に高性能な特別な機体―――ロボットの夢。超ロボットとでもいうべきものです」
「……」
「この機体を衝動に任せて作り上げた時……ワタクシは本当の意味で魂を感じたのです。そして理解しました! 魂から湧き出すひときわ大きな命の衝動……これこそが愛なのだと!」
「「……!!」」
バッと右手を掲げ、情感たっぷりにオペ子さんが断言した瞬間を、僕はしばらく忘れないだろう。
家のAIが愛に目覚めた。
それは間違いなく歴史的瞬間ではあったろうと思う。
でもなんだろう? さっきまで白熊さんと、命やら何やらについて、真面目に語り合っていたことを一時でも忘れたい気分だったが、それはそれ。
オペ子さんは、新たな相棒を存分に見せびらかして満足したのか、僕らに向かってにっこり笑った。
「それでは。最終防衛装置ニーラスクUOPCの起動テスト、お願いできますね?」
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