俺と蛙さんの異世界放浪記~八百万ってたくさんって意味らしい~

くずもち

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勇者カニカマの冒険 僕がカニカマになったわけ編~ダイジェスト~

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ある所に勇者が召喚されました。



勇者が呼び出された異世界では魔王が魔獣を使って大暴れ! みんなすごく困っていると言うのです。

何とかしてほしい! そう頼まれた勇者は魔王討伐を目標に旅に出ることにしました。

お供に白い巫女とネコの獣人を連れて、勇者は魔王を目指します。



旅の途中とても大変な思いをしましたが、困っている人を助けるためなら仕方がありません。

そんなある日、勇者はある場所の調査を命じられました。

ある場所とは霧の結界に閉ざされた森の中です。

森に入った者は誰も奥にはたどり着けず、帰らない者もいると言います。だから何があるのか誰も知りません。

道すがら勇者は森についての噂を集めました。

森の噂は沢山ありましたが、中でも勇者が興味を引かれたのは不思議な魔法使いの噂でした。

曰く、魔法使いが空を飛んで雲の向こうに消えて行ったとか。
曰く、偉い魔法使いが魔法の実験をして神の怒りに触れ山が無くなったとか。
曰く、どんな怪我でも治せる魔法使いがいるとか。

魔法使いは何の前触れもなくふらりと現れて、願いを叶えてくれる――なんてとんでもない噂までありました。

どれも信じられない噂ばかりでしたが、勇者はこの魔法使いが自分と同じ場所から来たのではないかと考えました。

期待に胸を膨らませ森に入った勇者達は、教皇様からもらった聖剣の力で霧の向こうにたどり着くと。そこには見たこともないほど美しい妖精の国が広がっていたのです。

妖精の国には沢山の妖精達と、不思議な人間の魔法使い達が住んでいました。



驚いた勇者でしたが、さっそく魔法使いに言いました。

「どうか僕達に力を貸してくれませんか?」

でも魔法使いは気乗りしない様子だったので、勇者は勝負をして力を示すことにしました。

勇者は戦って勝った方が相手の言う事を聞くという賭けを魔法使いに持ちかけたのです。

勇者達が戦うのは噂の魔法使いと、白髪のお兄さんと、セーラー服の女性でした。

パッと見た感じ、そんなに強そうではありません。

手加減をしないといけないなと勇者は思いました。

まず噂の魔法使いと戦うのは勇者と共に旅をする白い女の子です。
彼女は勇者を召喚した国で巫女と呼ばれ、精霊魔法というとても強力な力を使う一族の中で最強と名高い女の子でした。
彼女の精霊を操る力は他の追随を許さず、一族の中でもまさに最強。彼女に勝てる魔法使いなんてまず存在しないだろうと言われた天才です。


でも……負けてしまいましたが。



こんなこともあると勇者は思いました。でもまぐれは続きません。

続いて出て来たのはとても背の高い見たこともない種族の男の人でした。

相手をしたのは猫の獣人です。

彼女は奴隷になりかけていたところを勇者達が助け出して仲間になりましたが、ものすごく強い戦士でした。
スピードだけなら勇者すらもかなわないほど素早く、勇猛果敢にどんな魔獣にでも短剣一つで戦いを挑みます。
彼女は戦い方の師匠でもあり、彼女より速い人は獣人の中でもそうはいないほどなのです。

なのに……負けてしまいましたが。



おかしいな? と勇者は思いました。

結局勝負は負けてしまいましたが、勇者としてはこのままでは終われません。

すると相手のセーラー服の女性は、改めて勝負に勝てば手を貸してもいいと言ってくれました。

どうやら異世界人らしい彼女の申し出を、断る理由は勇者にはありませんでした。

今は少しでも強い味方が欲しいと勇者は思っていたのです。そしてなにより負けるはずがないと勇者は心の中で思っていました。

勇者は目の前の彼女よりも大きくて強そうな相手と何度も戦った事があったのです。



そんな幻想は、彼女の周りに不思議な剣が現れて空から降って来ると、木端微塵に打ち砕かれました。

勇者は必死に戦いました。

しかしセーラー服の女性が呼び出した魔剣はアホみたいに強力でした。

表情一つ動かさず、冗談のような威力の魔剣を自由自在に操る女性は、とても人間に見えません。

死んでしまう! そう思った時、勇者を助けたのは噂の魔法使いでした。

しかし勇者は、経験のない本当の死の恐怖で混乱し、事もあろうに、助けた魔法使いに襲いかかってしまったのです。

ところが勇者は魔法使いに指一本触れることすら出来ずに、逆に噂の魔法使いに良くわからない呪いをかけられてしまいました。

負けてしまった勇者達は、賭けをしていたので、大きな代償を支払う事になってしまいました。

噂の魔法使い達にいいように弄ばれながら、勇者は学びました。

ああやっぱり賭け事なんてよくないなと。

教訓と共に様々な物を得た勇者達の旅はまだまだ続いてゆくのでした。


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