俺と蛙さんの異世界放浪記~八百万ってたくさんって意味らしい~

くずもち

文字の大きさ
181 / 197
連載

勇者カニカマの冒険 僕がカニカマになったわけ編~ダイジェスト~

ある所に勇者が召喚されました。



勇者が呼び出された異世界では魔王が魔獣を使って大暴れ! みんなすごく困っていると言うのです。

何とかしてほしい! そう頼まれた勇者は魔王討伐を目標に旅に出ることにしました。

お供に白い巫女とネコの獣人を連れて、勇者は魔王を目指します。



旅の途中とても大変な思いをしましたが、困っている人を助けるためなら仕方がありません。

そんなある日、勇者はある場所の調査を命じられました。

ある場所とは霧の結界に閉ざされた森の中です。

森に入った者は誰も奥にはたどり着けず、帰らない者もいると言います。だから何があるのか誰も知りません。

道すがら勇者は森についての噂を集めました。

森の噂は沢山ありましたが、中でも勇者が興味を引かれたのは不思議な魔法使いの噂でした。

曰く、魔法使いが空を飛んで雲の向こうに消えて行ったとか。
曰く、偉い魔法使いが魔法の実験をして神の怒りに触れ山が無くなったとか。
曰く、どんな怪我でも治せる魔法使いがいるとか。

魔法使いは何の前触れもなくふらりと現れて、願いを叶えてくれる――なんてとんでもない噂までありました。

どれも信じられない噂ばかりでしたが、勇者はこの魔法使いが自分と同じ場所から来たのではないかと考えました。

期待に胸を膨らませ森に入った勇者達は、教皇様からもらった聖剣の力で霧の向こうにたどり着くと。そこには見たこともないほど美しい妖精の国が広がっていたのです。

妖精の国には沢山の妖精達と、不思議な人間の魔法使い達が住んでいました。



驚いた勇者でしたが、さっそく魔法使いに言いました。

「どうか僕達に力を貸してくれませんか?」

でも魔法使いは気乗りしない様子だったので、勇者は勝負をして力を示すことにしました。

勇者は戦って勝った方が相手の言う事を聞くという賭けを魔法使いに持ちかけたのです。

勇者達が戦うのは噂の魔法使いと、白髪のお兄さんと、セーラー服の女性でした。

パッと見た感じ、そんなに強そうではありません。

手加減をしないといけないなと勇者は思いました。

まず噂の魔法使いと戦うのは勇者と共に旅をする白い女の子です。
彼女は勇者を召喚した国で巫女と呼ばれ、精霊魔法というとても強力な力を使う一族の中で最強と名高い女の子でした。
彼女の精霊を操る力は他の追随を許さず、一族の中でもまさに最強。彼女に勝てる魔法使いなんてまず存在しないだろうと言われた天才です。


でも……負けてしまいましたが。



こんなこともあると勇者は思いました。でもまぐれは続きません。

続いて出て来たのはとても背の高い見たこともない種族の男の人でした。

相手をしたのは猫の獣人です。

彼女は奴隷になりかけていたところを勇者達が助け出して仲間になりましたが、ものすごく強い戦士でした。
スピードだけなら勇者すらもかなわないほど素早く、勇猛果敢にどんな魔獣にでも短剣一つで戦いを挑みます。
彼女は戦い方の師匠でもあり、彼女より速い人は獣人の中でもそうはいないほどなのです。

なのに……負けてしまいましたが。



おかしいな? と勇者は思いました。

結局勝負は負けてしまいましたが、勇者としてはこのままでは終われません。

すると相手のセーラー服の女性は、改めて勝負に勝てば手を貸してもいいと言ってくれました。

どうやら異世界人らしい彼女の申し出を、断る理由は勇者にはありませんでした。

今は少しでも強い味方が欲しいと勇者は思っていたのです。そしてなにより負けるはずがないと勇者は心の中で思っていました。

勇者は目の前の彼女よりも大きくて強そうな相手と何度も戦った事があったのです。



そんな幻想は、彼女の周りに不思議な剣が現れて空から降って来ると、木端微塵に打ち砕かれました。

勇者は必死に戦いました。

しかしセーラー服の女性が呼び出した魔剣はアホみたいに強力でした。

表情一つ動かさず、冗談のような威力の魔剣を自由自在に操る女性は、とても人間に見えません。

死んでしまう! そう思った時、勇者を助けたのは噂の魔法使いでした。

しかし勇者は、経験のない本当の死の恐怖で混乱し、事もあろうに、助けた魔法使いに襲いかかってしまったのです。

ところが勇者は魔法使いに指一本触れることすら出来ずに、逆に噂の魔法使いに良くわからない呪いをかけられてしまいました。

負けてしまった勇者達は、賭けをしていたので、大きな代償を支払う事になってしまいました。

噂の魔法使い達にいいように弄ばれながら、勇者は学びました。

ああやっぱり賭け事なんてよくないなと。

教訓と共に様々な物を得た勇者達の旅はまだまだ続いてゆくのでした。


感想 3

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました

由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。 彼女は何も言わずにその場を去った。 ――それが、王太子の終わりだった。 翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。 裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。 王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。 「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」 ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。

樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。 ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。 国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。 「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」

無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。

さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。 だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。 行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。 ――だが、誰も知らなかった。 ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。 襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。 「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。 俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。 無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!? のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!