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第2章「運命はいつだって『西』にある……空腹とともに」
第24話「じゃあ、僕がロウちゃんの夫になっても問題ないね」
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(UnsplashのKarina Tessが撮影)
クルティカと癒し手、リデルは夕暮れのホツェル街道のわきで、ぼんやりと座り込んでいた。
丸パン男はがくりと首を落とし、さすがに丸々とした顔に絶望の表情を浮かべている。
クルティカは身体じゅうが痛い。しばらく土の上に倒れていたからだ。
だが盗賊の頭に肩を切り裂かれたロウ=レイは、もっと痛いだろう……。
肩から血をにじませ、しゃがみこんでいた幼なじみの姿が脳裏に浮かぶ。
「くそ、気を失ってロウをさらわれるなんて、どういう失態だ……? 仔グマの一行に連れていかれるとは」
「あの仔グマたち、何なんだろうねえ?」
クルティカは首をふり、
「さあな。さっぱりわからない。ただ『西の町城に来い』って言ってたな。
大ガラスさまの伝令と同じか――偶然か?」
「どうだろうね。でもさあ、それ、どうでもいいよ。とにかくお腹が空いた!」
「そうだな……リデル、金を持っているか?」
「ないよ。さっき野バクチで仔グマから巻き上げた金は、ロウちゃんが持っていった。あっ、仔グマの一味の美少女に返金していたよ……」
「じゃあ、無一文のままだな」
「お腹空いた。もうぎりぎり、たおれそうだ」
「我慢しろ、リデル」
痛みに耐えながら、クルティカは立ち上がった。服の汚れを払ってできるだけきれいにする。
どんな状況であっても蒼天騎士団員だ。誇りを捨てることはできない。
リデルは白いローブに包まれた丸々とした腕を組み、
「だめだ、もう餓死するよ! 『西の町城』まではあと3日分くらいは歩かなきゃ着かないんだぜ。
おとといの夜に食べたのが最後なんだから限界だよ!」
そのとおりだ。いくら蒼天騎士でも腹はすく。食べなければ死ぬ。
「リデル、何か売るものは持っているか?」
「ない、ないよ。ない――あっ、あった! その槍」
「……槍? これか?」
クルティカは背中の革筒を振って見せた。ゴトリという重い音がする。3つに分解した長槍の柄と金属穂がおさめられている。
「これ、売れるのか?」
「どうかな。これもあるよ」
リデルはごそごそとローブから小さな黒い槌を取り出した。
「槍と一緒に、蒼天騎士団の武器庫から持ってきたんだよね。レイピアはロウちゃんが持っていったけど、槍と槌を売ったら何か食べられるんじゃない?」
ちら、とリデルは街道ぞいの店を眺めた。肉を焼いているらしく香ばしいにおいがする。
ごくり、とクルティカの喉もなった。そうだ、空腹も限界だ。
クルティカはあらためて槍と槌を見た。売れないこともない、はずだ。
ものを売ったことはないが。
そもそもクルティカもロウ=レイも蒼天騎士として育ったから、金の苦労をしたことがない。騎士の生活は衣食住すべてが騎士団によって保障されており、必要な金はその都度、騎士団から支給された。
金がなくて空腹という事態におちいったことがないのだ。
したがって物を売るということは考えもしなかった。
「おまえ、すごいことを思いつくな」
「そうかな? 僕の家はそんなに裕福じゃないから、金が要るときはいろいろと売ったよ。
そのあたりの店に買取してくれるか、聞いてみようよ。
他に売るものはないし、とにかく何か食べなきゃ倒れそうだ」
「そうだな」
ふたりはのろのろと立ち上がった。
白灰色の石を敷き詰めた街道は、昼間だから人通りも多い。
ろばに荷を乗せている商人や急ぎ足でゆく人々。王都育ちのリデルには、旅の風景が面白くて仕方がないらしい。
「クルティカ、見ろよ。あんなに長い髪を編んで頭に巻き付けて、重くないのかな?」
「大丈夫だろ、頭が暖かいらしいぜ」
「へええええ。あっ、へびカゴを背負っている。あれ、売り物かな」
「売り物だ。食うと力がつくらしい」
……ああ、腹が空いた、とクルティカが考えた時、隣のリデルが妙な声に笑いはじめた。
「く……くふふふ……力がつく、ねえ……クルティカ、案外とヤラしいな」
「はあ? 何を言ってんだ。常識だろ」
「健康な男子だもんねえ。そりゃそうだ。な、クルティカ」
「……なんだって? あんまりしゃべると腹がすくぜ」
「うん、だからひとつだけ質問ね。ロウちゃんとキスくらい、した?」
がっしゃん! とクルティカの手から革筒が落ちた。
たちまち顔が赤くなる。
「どばばばば、ばがが、バカ言うなよリデル!!」
「ははあ、まだだな。ひょっとしてきみ、まだ童貞?」
「ばばばばばば……」
クルティカの浅黒い顔が赤くなったり青くなったりするのをみて、リデルがまたニヤニヤする。
「あー。そう。そうだよねえ、きみ、まだ18歳だもんな」
「年は関係ないだろ!」
「ま、そのうちにお兄さんがいいところに連れて行ってあげるから。くふふふ。筆おろし♡」
「いらない!」
クルティカは落とした革筒を拾うと、ずいずい一人で歩き始めた。
その後ろを焼き立ての丸パンみたいなリデルがぽいぽいとついてくる。
「じゃあ、ロウちゃんとは、お互いに気になっているけど言い出せない、とか。そういうやつ?」
「気になっていないし、言うこともない!」
「そお。じゃあ、僕がロウちゃんの夫になっても問題ないね」
「――は?」
クルティカは思わず丸パン男を見た。
「ロウの、夫?」
「そうだよ。だって半年のうちにロウちゃんが結婚しなきゃ、きみたちふたりとも騎士籍をはく奪されたままだろ?
3カ月たっても『めぼしい夫候補』が見つからなかったら、僕がロウちゃんと結婚することになってるんだ。
そうきめたんだよ、ロウちゃんが」
「くそ……あいつはそういう女だ……」
だが、それを止めるのがクルティカの役割ではないのか?
蒼天騎士団の『突発性沸騰派』を制御できるのは、史上最年少で騎士になった男、クルティカ以外にいないはずなのだが……。
クルティカの視界が怒りで白くなりかけたとき、背後から軽やかな声がかかった。
「あの……さっきから売る売ると言っているけれど、何を売るつもりなんです?」
「うわあ、すごい美人……」
リデルが空腹を忘れて、声を上げた。
そこにはすんなりした長身の女が立っていた。黒いマントに身を包み、あざやかな赤い髪を頭巾に包んだ女は、思わず目を見張るほどの美女だった。
いったい、彼女は……というか、この槍と槌を買ってくれるのか……?
クルティカと癒し手、リデルは夕暮れのホツェル街道のわきで、ぼんやりと座り込んでいた。
丸パン男はがくりと首を落とし、さすがに丸々とした顔に絶望の表情を浮かべている。
クルティカは身体じゅうが痛い。しばらく土の上に倒れていたからだ。
だが盗賊の頭に肩を切り裂かれたロウ=レイは、もっと痛いだろう……。
肩から血をにじませ、しゃがみこんでいた幼なじみの姿が脳裏に浮かぶ。
「くそ、気を失ってロウをさらわれるなんて、どういう失態だ……? 仔グマの一行に連れていかれるとは」
「あの仔グマたち、何なんだろうねえ?」
クルティカは首をふり、
「さあな。さっぱりわからない。ただ『西の町城に来い』って言ってたな。
大ガラスさまの伝令と同じか――偶然か?」
「どうだろうね。でもさあ、それ、どうでもいいよ。とにかくお腹が空いた!」
「そうだな……リデル、金を持っているか?」
「ないよ。さっき野バクチで仔グマから巻き上げた金は、ロウちゃんが持っていった。あっ、仔グマの一味の美少女に返金していたよ……」
「じゃあ、無一文のままだな」
「お腹空いた。もうぎりぎり、たおれそうだ」
「我慢しろ、リデル」
痛みに耐えながら、クルティカは立ち上がった。服の汚れを払ってできるだけきれいにする。
どんな状況であっても蒼天騎士団員だ。誇りを捨てることはできない。
リデルは白いローブに包まれた丸々とした腕を組み、
「だめだ、もう餓死するよ! 『西の町城』まではあと3日分くらいは歩かなきゃ着かないんだぜ。
おとといの夜に食べたのが最後なんだから限界だよ!」
そのとおりだ。いくら蒼天騎士でも腹はすく。食べなければ死ぬ。
「リデル、何か売るものは持っているか?」
「ない、ないよ。ない――あっ、あった! その槍」
「……槍? これか?」
クルティカは背中の革筒を振って見せた。ゴトリという重い音がする。3つに分解した長槍の柄と金属穂がおさめられている。
「これ、売れるのか?」
「どうかな。これもあるよ」
リデルはごそごそとローブから小さな黒い槌を取り出した。
「槍と一緒に、蒼天騎士団の武器庫から持ってきたんだよね。レイピアはロウちゃんが持っていったけど、槍と槌を売ったら何か食べられるんじゃない?」
ちら、とリデルは街道ぞいの店を眺めた。肉を焼いているらしく香ばしいにおいがする。
ごくり、とクルティカの喉もなった。そうだ、空腹も限界だ。
クルティカはあらためて槍と槌を見た。売れないこともない、はずだ。
ものを売ったことはないが。
そもそもクルティカもロウ=レイも蒼天騎士として育ったから、金の苦労をしたことがない。騎士の生活は衣食住すべてが騎士団によって保障されており、必要な金はその都度、騎士団から支給された。
金がなくて空腹という事態におちいったことがないのだ。
したがって物を売るということは考えもしなかった。
「おまえ、すごいことを思いつくな」
「そうかな? 僕の家はそんなに裕福じゃないから、金が要るときはいろいろと売ったよ。
そのあたりの店に買取してくれるか、聞いてみようよ。
他に売るものはないし、とにかく何か食べなきゃ倒れそうだ」
「そうだな」
ふたりはのろのろと立ち上がった。
白灰色の石を敷き詰めた街道は、昼間だから人通りも多い。
ろばに荷を乗せている商人や急ぎ足でゆく人々。王都育ちのリデルには、旅の風景が面白くて仕方がないらしい。
「クルティカ、見ろよ。あんなに長い髪を編んで頭に巻き付けて、重くないのかな?」
「大丈夫だろ、頭が暖かいらしいぜ」
「へええええ。あっ、へびカゴを背負っている。あれ、売り物かな」
「売り物だ。食うと力がつくらしい」
……ああ、腹が空いた、とクルティカが考えた時、隣のリデルが妙な声に笑いはじめた。
「く……くふふふ……力がつく、ねえ……クルティカ、案外とヤラしいな」
「はあ? 何を言ってんだ。常識だろ」
「健康な男子だもんねえ。そりゃそうだ。な、クルティカ」
「……なんだって? あんまりしゃべると腹がすくぜ」
「うん、だからひとつだけ質問ね。ロウちゃんとキスくらい、した?」
がっしゃん! とクルティカの手から革筒が落ちた。
たちまち顔が赤くなる。
「どばばばば、ばがが、バカ言うなよリデル!!」
「ははあ、まだだな。ひょっとしてきみ、まだ童貞?」
「ばばばばばば……」
クルティカの浅黒い顔が赤くなったり青くなったりするのをみて、リデルがまたニヤニヤする。
「あー。そう。そうだよねえ、きみ、まだ18歳だもんな」
「年は関係ないだろ!」
「ま、そのうちにお兄さんがいいところに連れて行ってあげるから。くふふふ。筆おろし♡」
「いらない!」
クルティカは落とした革筒を拾うと、ずいずい一人で歩き始めた。
その後ろを焼き立ての丸パンみたいなリデルがぽいぽいとついてくる。
「じゃあ、ロウちゃんとは、お互いに気になっているけど言い出せない、とか。そういうやつ?」
「気になっていないし、言うこともない!」
「そお。じゃあ、僕がロウちゃんの夫になっても問題ないね」
「――は?」
クルティカは思わず丸パン男を見た。
「ロウの、夫?」
「そうだよ。だって半年のうちにロウちゃんが結婚しなきゃ、きみたちふたりとも騎士籍をはく奪されたままだろ?
3カ月たっても『めぼしい夫候補』が見つからなかったら、僕がロウちゃんと結婚することになってるんだ。
そうきめたんだよ、ロウちゃんが」
「くそ……あいつはそういう女だ……」
だが、それを止めるのがクルティカの役割ではないのか?
蒼天騎士団の『突発性沸騰派』を制御できるのは、史上最年少で騎士になった男、クルティカ以外にいないはずなのだが……。
クルティカの視界が怒りで白くなりかけたとき、背後から軽やかな声がかかった。
「あの……さっきから売る売ると言っているけれど、何を売るつもりなんです?」
「うわあ、すごい美人……」
リデルが空腹を忘れて、声を上げた。
そこにはすんなりした長身の女が立っていた。黒いマントに身を包み、あざやかな赤い髪を頭巾に包んだ女は、思わず目を見張るほどの美女だった。
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