妻の望みは………貞操逆転世界

クロハナ

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2日目/三神優子※※起訴※※

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私は夢を見たんだ……そう思った
しかし現実だったらしい
遠野が医師と話している

「どうやら昨日保護した男性は目が醒めたみたいですね」

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「そうだな 目覚めてから何かしらの理由で服を脱いでいたのかも知れん」

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「部屋に入る前にノックしましたっけ?」

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「いや私の記憶だとしないで扉を開けたはずだ」

……私を見る

「では、男性の許可なく見た事になりますね」

……私を見る

「そうだな こうゆう場合はどうなるんだったかな?」

……私を見る

「のぞき……立派な犯罪です」

……私を見る

「では男性が起訴すれば送検できると?」

……私を見る

「えぇ 間違いなく」

……私を見る

「では 聞きに行かねばな」

と2人は顔を見合せている
2人は嫉妬と後悔で一杯だ 顔に出ている[あなたたちだけ見てずるい]と[私も見ればよかった]と……
今 私が何を言って無駄だろう
鼻血を出した他の2人も意識を取り戻し 遠野と医師の会話が聞こえたらしい
私達 鼻血組は何も言わず下を向いていた

「三神さん達 鼻血止りましたか?」と遠野

何か凄く怖いんですけど……私一応上司で年上なんですけど?
でも今の私達は犯罪者扱い
いざとなったら 不可抗力だと強く抵抗しよう
私達はガーゼを取って鼻血が止まった事を確認した
医師と遠野を先頭に私達は病室へと向かった
神様どうか起訴されませんように
多分 鼻血を出した3人は同じ気持ちだったと思う
病室の前まで行くと 遠野と医師が手で[どうぞ]と無言で合図する
私は意を決して
「男性保護官の三神と言います 入って大丈夫ですか?」すると中から

「はい どうぞ~」

私は「失礼します」と言ってから扉を開けて病室に入って行った
私達5人は病室に入ったが 私達鼻血組は申し訳なくて男性の顔を見る事が出来なかった
私は意を決して

「初めてまして男性保護官の私が三神、後ろにいるのが井川と遠野です」 と後ろの2人を紹介してから医師の方をむいた

「男性科担当医の鈴鳴 麟子だ 君の担当医になるよろしくな」

そして次に隣の婦長が

「男性科婦長永井です よろしくお願いします」

と紹介が終わった途端 遠野が

「いきなりなんですが、こちらの3人を訴えますか?」

遠野お前……
男性は驚いた表情をしてから悩み始めたみたいだ
私はその様子を見ながら 神様お願いします と心の中で何回も願っていた
すると男性は信じられない事に

「いえ、特に気にしてませんので訴えたりはしませんよ」

おぉ~神様ありがとうございます
遠野も信じられないらしく「ほ 本当に?裸見られたんですよ?いいんですか?」
と男性に勢いよく聞いた
私は確認しないでいいからと言いそうになったがやめた

「くっ私も見れば良かった」と医師の鈴鳴さんが呟いたら

医師の鈴鳴さんの方に振り返って「私だって見たかったですよ!」
本音だだ漏れ
男性がさらに

「全裸ではないですし、上だけですから」

上だけって あの腹筋を見る為なら10万は簡単に出せるぞ

「ぜ 全裸……」と呟いた遠野

想像したのだろう この男性は太ってない上にイケメン
私でさえまた鼻血が出そうだ
遠野と井川と女医の鈴鳴さんが口元を押さえた 鼻血が出たのだろう

私は「と とりあえずありがとうございます。」

お礼を言った 首の皮一枚で繋がった気分だ
そして男性は許してやったのだからと見返りも求めずに

「それより ここ何処ですか?どうしてここに?」

男性は混乱しているようだ 私は

「昨日あなたが公園に布団で寝ていたのを保護しました。覚えていますか?」

「えっ?」

男性は驚いていた やっぱり自分であそこに行ったのではないのだな
外に布団で寝ているなど 襲ってもいいですよ と準備して言っているのと同じた
男性は泣きそうな顔で

「すいません 覚えてません」

私は「記憶がないのか」と呟いた そして

「何か覚えてる事はないですか?」

男性は記憶を思い出そうと苦しそうに悩んでいる

「な 名前と歳だけしか覚えてないみたいです」

名前と歳だけしか覚えてないだと!
これでは普段の生活や事の成り行きさえわからない
早期解決の道が1つ潰れたではないか!
医師の鈴鳴さんが

「外傷が無くてもショックな事や恐怖などの体験で部分的に記憶喪失になる可能性もあるからな」
そうか 全部の記憶ではなく部分的に記憶をなくしているなら
まだ思い出す可能性があるのか……私は

「可能性はあるのか……では名前と歳を教えてください。苗字は無理かな?」

「苗字は出てこないです 名前は優輝で歳は二十歳だと思います」

「優輝君か成人していたか」

私は不味いと思った 未成年者であれば保護者の管理となるが成人すれば国の保護となる
そして成人男性は義務として国に保護されるとなっている
男性が義務を守り生活していたとして国は優輝君を 保護も出来ずこのような仕打ちを許したとなれば国の信用は地に落ち 優輝君の権利によって国が訴えられるだろう
私は事の重大性を伝える為に男性に

「では優輝君 君の身元を探してみるが成人しているとなると君個人を国で保護する事になる。国で保護するとなると義務が生じる ここまでは理解出来るかな?」

優輝君はなぜか 驚いた顔をして

「義務ってなんですか?」

なるほど記憶が無いとなると義務も権利も覚えてないか

「そうか やっぱり義務も権利も覚えてないか……分かった後で君に義務と権利についての書類を持ってこよう」

私はこれからの事を考えると 国として男性保護官として不甲斐なく悲しみ 優輝君のこれからの事を思い哀れんだ
注目と同情に世界的に騒がれ普通の生活は出来なくなるだろう
私は これ以上何も言えなくなり振り返って医師の鈴鳴さんを見て頷いた
鈴鳴さんも会話から義務の事をわかったのか 暗くならないように
「ま~義務の話は置いといて、優輝君身体の方は痛みとかあるかな?」
さすが医師だ 優輝君が暗くならないように話を変え身体の話に持っていった

「いえ 痛みとかはないですけど、何か異常ありました?」

「痛みとかないなら、これから異常がないかを調べたいんだけど いいかな?」

そうだ これで暴行でもされていたら大問題だ

「あの~調べるって検査の事ですよね?どんな検査を?」

「うん ま~検査だね 身長体重や血圧あと血液とレントゲンも撮りたいな うん 心電図も見たいし出来ればDNAや遺伝子配列に精子検査も染色体も見たいかな」

私は さすがだと感心した
徹底的に何かされてないか調べるべきだ

「いや DNAとかちょっと嫌なんですけど……」

「そう?いずれ精子検査はするんだから景気よく全部見せない?」

優輝君が「精子検査……」と呟いた

私はやはり性的暴行でもされたのかと心配になった
記憶が無くなった原因かもと
鈴鳴さんは 
「あ~~やっぱり記憶無くても男は嫌がるのは覚えてたか~」
と また上手くフォローした
婦長も
「鈴鳴先生!またそうやって男性に迫るの止めください だからみんな拒否して逃げて行くんですよ もう少し自粛してください!すぐに研究材料にしようとするんだから 」
とナイスフォロー
「ごめんなさいね 優輝君 この先生一応遺伝子とか染色体の研究の第一人者で教授してるから」
少し怖がる優輝君を安心させるように
「とりあえず体調と相談しながらだから心配しないでくださいね あと最初は簡単な検査からしますから」
優輝君は少し安心したみたいだ
私は
「では 夕方までに書類を持ってきますので このまま病院でゆっくり休んでいてください。間違っても病院出ないように……」
扉には電流が流れている 危険だから
優輝君は素直に頷いてくれた
私達は病室を出て行こうとした すると優輝君が声を掛けてきた

「あの~婦長さん お願いあるんですけど」

私達全員は振り返った[お願い?]
私は訴えるのかと焦った
婦長が
「何か欲しい物でも?」と物に限定した
さすがだ
優輝君は「ちょっと混乱してて いろいろ調べたいんで ネットとか見たいんですけど」
ん?ネットで調べる?何処に訴えればいいのか とかか?
あるいはネットで世界中に……
私は冷汗が背中を流れるのを感じた
婦長もわかっていると思うが 怪しまれないように

「それなら そこのTVで調べたら?ネット繋がってるわよ リモコンにマイク付いてるタイプだから」

優輝君は不思議そうに「リモコンにマイク?TV?」
私は やはり記憶喪失なんだなと思った
「もしかして使い方……わからないかな?」

「あっ大丈夫です なんとなく覚えてる気がします」

「そう?わかならかったらナースコール押してくださいね」
優輝君は素直に頷いた
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