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2日目/三神優子※※報告※※
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私達は病室を後にナースステーションまで戻って来た
警察署に戻り副署長に報告しなければ……
私は鈴鳴さんと永井さんに
「今日はありがとうございました 本当に助かりました」
鈴鳴さんは「いや精神面も医師としてケアするのは当然の事 気にしないでいい」
婦長さんも 「そうです 今の男性は精神的に病になる方が多いんですから」
私は「正直 優輝君が心配です 記憶を無くした事で右も左側もわからず同性の男性も近くにいないのですから」
すると鈴鳴さんが
「同性の友人でも出来ればか……心当たりがある頼んでみるか」
私は「心当たり?」
すると鈴鳴さんが「あぁ 私の親族には男が多いからな 同じぐらいの歳の男の子も2人ほどいたはずだ」
私は「もしかして 鈴鳴家?名字を聞いた時にもしかしてと思っていたのですが」
遠野と井川も驚いたようで井川が
「あの世界一男が産まれやすいという家系の鈴鳴家ですか?」
婦長の永井さんが自慢するように
「凄いんですよ 男が生まれる確率は50%ですよ それに鈴鳴先生には兄が3人もいるんですから」
鈴鳴さんは「まっ兄は3人だがそのあと私と妹で女2人だがな」
それでも男が3人連続で生まれるなど どれだけ天文的な確率か
そして鈴鳴家と言えば産まれた子供が男だった場合 成人後2人の妻と結婚して夫婦として生活する珍しい家系だ
今の男性は結婚もせず月2回の精子バンクに提供だけして個人で生活しているのが普通だ
家訓として2人と結婚して子供を作り認知して夫婦で子育てする事と国に保護される事はせず 自分で稼ぎ生きる事も家訓らしい
その為 義務の月2回の精子バンク提供も免状となっているらしい
今のこのご時世で男性が仕事するなど競争相手がいないにも等しい
その為 会社社長や政治家など高い役職に就く事が多い
そして鈴鳴さんが
「まあ なぜか気になる男の子だからな」
それを聞いた永井さんが驚いた様子で
「鈴鳴先生が研究対象じゃなく男に興味が沸くなんて……好みだったんですか?」
「いや 好みとゆうより何か身内のような感じでな……自分でも上手く説明出来んのだが面倒をみないといけない気がするのだ」
と不思議そうにしていた
すると遠野が「何か普通の男の子と違う感じはしますね……何て言うか……私は年下はタイプではないんですが 何か男らしいって言うかわからないんですが惹かれるものがありますね」
井川も「何かちょっと違いますよね」
まあ 私も違和感は感じていたが……
「とりあえず鈴鳴さん 出来るだけ身体に異常がないか調べて欲しい あと同性の友人になりそうな方の紹介はお任せますので よろしくお願いします」
鈴鳴さんは頷いて「あぁ 任せておいてくれ」
私達は また夕方に来ますのでと礼をして病院を後にした
私は帰りの車の中で 遠野に全国の男性の行方不明者リストの作成と捜索届けが出てないかの確認を指示 井川には日本での男性の義務と権利に関する書類の準備と優輝と言う名前の成人登録された人物の特定を指示した
そして2人に私は報告書を書き次第 副署長に報告に行く事を伝えた
警察署に到着後 すぐに各自作業に移った
私は報告書を簡単にまとめ 副署長の部屋へと向かった
部屋の前まで行きノックをして
「失礼します 三神です 報告に来ました」
春日副署長が部屋の中から
「入れ」
私は「失礼します」と部屋に入り報告書を手渡した すぐに春日副署長は書類に目を通し「おっ意識が戻ったか……しかし記憶喪失の可能性が高いのか……名前と歳はわかったが確認はまだか……ん?覗き?不起訴?不可抗力だったと?」
副署長が途中から私を睨めるように見てから
「三神!胸に仕舞っているBMRの提出を命じる」
BMRとは B(behaviral)M(moniToring)R(recorder)の略称で行動監視レコーダー
男性保護官は全員バッチを胸につける義務がある そして部署を纏める立場の者になるとカメラ付きのバッチへと替わる
これは署長・副署長・部署統括者だけが知る秘密になっていて48時間毎に提出する決まりだ
私はすっかり忘れていた「あっ」
優輝君の腹筋を録画していたのか……提出……見れない
私はその事に気付き 提出する前にデータをコピーしておけば良かったと後悔した
春日副署長は私の顔を見てすぐにわかったらしく
「その顔だと付けているのを忘れていたな データのコピーもしてないな」とニヤリ
私は渋々BMRを提出した……多分泣きそうな顔だっただろう
春日副署長が「コピーなどしてたら本当に始末書どころの話じゃなかったぞ」
それもそうなのだが……もう一度見たかった
警察署に戻り副署長に報告しなければ……
私は鈴鳴さんと永井さんに
「今日はありがとうございました 本当に助かりました」
鈴鳴さんは「いや精神面も医師としてケアするのは当然の事 気にしないでいい」
婦長さんも 「そうです 今の男性は精神的に病になる方が多いんですから」
私は「正直 優輝君が心配です 記憶を無くした事で右も左側もわからず同性の男性も近くにいないのですから」
すると鈴鳴さんが
「同性の友人でも出来ればか……心当たりがある頼んでみるか」
私は「心当たり?」
すると鈴鳴さんが「あぁ 私の親族には男が多いからな 同じぐらいの歳の男の子も2人ほどいたはずだ」
私は「もしかして 鈴鳴家?名字を聞いた時にもしかしてと思っていたのですが」
遠野と井川も驚いたようで井川が
「あの世界一男が産まれやすいという家系の鈴鳴家ですか?」
婦長の永井さんが自慢するように
「凄いんですよ 男が生まれる確率は50%ですよ それに鈴鳴先生には兄が3人もいるんですから」
鈴鳴さんは「まっ兄は3人だがそのあと私と妹で女2人だがな」
それでも男が3人連続で生まれるなど どれだけ天文的な確率か
そして鈴鳴家と言えば産まれた子供が男だった場合 成人後2人の妻と結婚して夫婦として生活する珍しい家系だ
今の男性は結婚もせず月2回の精子バンクに提供だけして個人で生活しているのが普通だ
家訓として2人と結婚して子供を作り認知して夫婦で子育てする事と国に保護される事はせず 自分で稼ぎ生きる事も家訓らしい
その為 義務の月2回の精子バンク提供も免状となっているらしい
今のこのご時世で男性が仕事するなど競争相手がいないにも等しい
その為 会社社長や政治家など高い役職に就く事が多い
そして鈴鳴さんが
「まあ なぜか気になる男の子だからな」
それを聞いた永井さんが驚いた様子で
「鈴鳴先生が研究対象じゃなく男に興味が沸くなんて……好みだったんですか?」
「いや 好みとゆうより何か身内のような感じでな……自分でも上手く説明出来んのだが面倒をみないといけない気がするのだ」
と不思議そうにしていた
すると遠野が「何か普通の男の子と違う感じはしますね……何て言うか……私は年下はタイプではないんですが 何か男らしいって言うかわからないんですが惹かれるものがありますね」
井川も「何かちょっと違いますよね」
まあ 私も違和感は感じていたが……
「とりあえず鈴鳴さん 出来るだけ身体に異常がないか調べて欲しい あと同性の友人になりそうな方の紹介はお任せますので よろしくお願いします」
鈴鳴さんは頷いて「あぁ 任せておいてくれ」
私達は また夕方に来ますのでと礼をして病院を後にした
私は帰りの車の中で 遠野に全国の男性の行方不明者リストの作成と捜索届けが出てないかの確認を指示 井川には日本での男性の義務と権利に関する書類の準備と優輝と言う名前の成人登録された人物の特定を指示した
そして2人に私は報告書を書き次第 副署長に報告に行く事を伝えた
警察署に到着後 すぐに各自作業に移った
私は報告書を簡単にまとめ 副署長の部屋へと向かった
部屋の前まで行きノックをして
「失礼します 三神です 報告に来ました」
春日副署長が部屋の中から
「入れ」
私は「失礼します」と部屋に入り報告書を手渡した すぐに春日副署長は書類に目を通し「おっ意識が戻ったか……しかし記憶喪失の可能性が高いのか……名前と歳はわかったが確認はまだか……ん?覗き?不起訴?不可抗力だったと?」
副署長が途中から私を睨めるように見てから
「三神!胸に仕舞っているBMRの提出を命じる」
BMRとは B(behaviral)M(moniToring)R(recorder)の略称で行動監視レコーダー
男性保護官は全員バッチを胸につける義務がある そして部署を纏める立場の者になるとカメラ付きのバッチへと替わる
これは署長・副署長・部署統括者だけが知る秘密になっていて48時間毎に提出する決まりだ
私はすっかり忘れていた「あっ」
優輝君の腹筋を録画していたのか……提出……見れない
私はその事に気付き 提出する前にデータをコピーしておけば良かったと後悔した
春日副署長は私の顔を見てすぐにわかったらしく
「その顔だと付けているのを忘れていたな データのコピーもしてないな」とニヤリ
私は渋々BMRを提出した……多分泣きそうな顔だっただろう
春日副署長が「コピーなどしてたら本当に始末書どころの話じゃなかったぞ」
それもそうなのだが……もう一度見たかった
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