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7日目/岡崎優輝【ホームページ】
しおりを挟む俺は今、談話室の前に到着した所だ。
やはり毎日彼らは集まっているみたいで、今日も何やら話声が聞こえる。
そっと扉を開き中に入ったのだが、すぐに友則君が俺に気がつき走ってきた。
「優輝さん!おはようございます。」
うん!いい笑顔だ。
「よっ!おはよう友則君。ごめんな、ちょっと遅れてしまった。」
「そんな来て貰えるだけで嬉しいですから、気にしないでください。」
「そう言ってくれると助かるよ。それであれから、どうだい?」
「はい!あれからいろいろと考えてましたけど、退院する事にしました。妹の事はまだちょっと怖いですけど母も心配してますので。」
「そうか、良かった。」
「それで、もし良かったら退院した後も相談とかしたいんですけどいいですか?」
「あぁ、いいよ。」
「じゃ、優輝さんの端末の番号教えて貰えませんか?」
「あっ!………え~とまだ持ってないんだ端末。」
「え?」
うわ、かなり驚いてる様子だな。やっぱり持っているのが普通だよな、検索して調べてわかってたんだけど早くて15歳から遅くても18歳ぐらいに手に入れてるみたいだし。
「た、退院したら新しいの買うつもりだから、そしたら教えるから。」
「わかりした。お願いします。」
それから友則君といろいろと話をしたら、今ここに入院してる男の子達でホームページを作ったそうで談話室にあるパソコンで見せて貰った。
「これが僕達が作った[自由の翼]です。まだ作ってから2週間ぐらいですけど。」
どんなホームページなのかと見てみると、やはり中学生なんだと思うような内容だった。芸能人で誰が人気があるとか、どの歌がいいとかをランキングにしてみたり、街のあそこは危険だったとか情報を持ち寄った感じだった。
一通り見ていくと最後に数字があった。凄い桁の数字だ。
まさか……
「と、友則君、ちょっと聞いていいかな?この数字ってもしかして……」
「あっそれはアクセス数ですね。まだ作ったばかりだから少ないですけど、どうしました?」
不思議そうに聞いてくる友則君に俺は驚いた。
2週間で1000万アクセスで少ないだと……
前に俺が作ったブログなんて2週間でも100に届かなかったのに……
「よくわからないけど多い人でどのくらいなの?」
「え~と多い人で5000万から6000万ですね。個人で写真とか載せてる人は人気あるみたいです。」
もう想像もできんよ。広告とか載せたらいったい月いくらになるんだ?
それだけでもしかして食っていける?
「最初は男性限定でパスワード入れないと見れない様にしてたんですけど、あっと言う間にパスワード知られて広まってしまって……だから今はパスワード入れなくても見れる様にしたんです。」
ま~なんとなくこっちの世界の事わかってきたから、想像できる。
保護区の中に入れない女性が大半のこの世界、少しでも男性の事が載っているホームページは貴重なのだろう。
ただ、どうして友則君達がこのホームページを作ったのかが、よくわからん。
「それで友則君達はホームページを作ってどうしたいんだい?」
俺は素直に友則君達の問いかけた。
友則君は後ろにいる男の子達の方を見て頷いてから振り返って俺に話し始めた。
「そ、それは……僕達、入院する前はいつも恐怖で何も出来ない感じでした。でもここでみんなに会えて一緒にいる事がとても楽しくて……だ、だから昔の僕達みたいに苦しんでいる男子にわかって欲しくて……」
あ~子供の頃だとわからなかった事が、この子達は大人になり始めた事で気が付いてしまったんだろうな。
でもどうしたらいいかわからなくて悩んで孤立してしまったのか……
「よし!友則君達の気持ちはわかった。俺もそのホームページに参加してもいいかな?」
「え?」
「そうだな……相談コーナーとか作って俺が答えるみたいな感じでどうかな?まっ俺で悩みとか解決できるかはわからないけどね。」
「そ、そんな優輝さん……いいんですか?」
「いいも何も俺が協力したいんだから問題ないよ。逆にお願いできないかな?」
「あ、ありがとうございます。」
俺は友則君の後ろの子達も喜んでいるみたいで、みんないい笑顔になっていた。
それから昼食の時間まで、友則君達と相談コーナーの仕様をどうするかとか話あった。
今日だけでは決まらなかったので明日また話し合う事にして解散した。
俺もこっちに来て最初はハーレム?なんて喜びもしたけど、現実問題になるといろいろあるんだな。
とりあえず何とか個人の端末を早く手にいれたいんだけど、どうしよう?
そんな事を考えながら病室に戻ると鈴鳴先生が待っていた。
「あれ?どうしました?」
「おっ!おかえり。昼食を持って来たのと優輝君に面会の申し込みがあったので伝えにきた。」
面会?俺に?
「誰です?」
「優輝君が退院したらお世話になる岡崎家の静子さんだ。優輝君なんとか会ってくれないか?急で申し訳ないいんだが、その……頼まれてしまってな。断るに断れないというか……その……なんていうか……頼む優輝君!」
手を合わせてお願いされてしまった。なんか必死ですよね?
もしかして怖い人?
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