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王都の街の視察①
しおりを挟む転移の実験から1週間後
やっと王城から出られたよ。この1週間何をやっていたかって?
勉強だよ勉強!この国の事から近隣の国の事に魔法の事、それに武術。
なんで武術もって、何でも自衛の為にも最低限は必要だと言われてさ、どのくらい動けるかって最初メイドのサーシャさんと模擬戦をしたけどボロクソにやられてマジで手も足も出なかった。
聖女様には勝てるだろうって思って模擬戦を挑んだら、もっとボロクソにされた。一体俺は何処まで弱いんだろってマジで部屋で泣いたさ。
んで俺の武器何だと思う?両手剣?片手剣?斧?
メイスだよ。コノヤロウ!
さすがに俺もこの世界の理不尽なまでの装備不可と決められてしまえば装備したい剣も諦めるしかないじゃね~か。
異世界の人は神殿で条件が合えば転職出来るんだって勉強で教えられたから、転職したいと思うのもわかるでしょ?
しか~し理不尽はまだ続きま~す。異世界から召喚された異世界人は最初の職業から転職出来ないんだってよ。
だから一生、メイスだよ。チッキショーー今笑った奴!俺の武技喰らわせるぞ!
武技「すねあて!」狙えば普段の2倍命中率があがり当たれば相手の移動速度を遅らせる。
そりゃそうだ。すね痛いもん。
と一人突っこみをしていた。
何故かともし今聞かれたら迷子だからと言うしかないんだけどね。
もうね、どんだけ日本が住みやすかったか今さら理解したよ。
区画整理されてない街ってもう迷路だわ。
馬車とか通れるのは大通り一本と街の外周ぐらいで、あとは小道。その小道も行き止まりだったりと酷い!酷すぎる。
迷子になったからって転移で王城に帰ってもいいけど、視察と言う名の観光に来たからにはもう少し見て廻りたいし………なんとか大通りに戻らないと。こんな事なら大通りの何か目印覚えておけば良かった。
サーシャさんも聖女様も慣れているからだと思うけど、大通りから小道に入ってスイスイと歩いて行ってものの5分もしないうちに見失ってしまった。
こっちは見える物全部珍しくてゆっくり見たいのに………
仕方ない、誰かに聞いて冒険者ギルドに向かおう。
そう思い廻りを見ると………あれ?男?
ちょうど俺の後ろの方から格好いい全身鎧姿の体格のいい人が歩いてきた。
おっ!あの人なら絶対冒険者ギルドわかるはずだ。あの人に聞いてみよう。
「あの~すいません。冒険者ギルドは何処ですか?」
「ん?なんだお前?」
あれ?女の人だったか………声でわかったけど、その………随分体格がいい人だな。
「いや~初めてこの街に来て仲間ともはぐれてしまって、冒険者ギルドで待ってれば会えるかなって………場所知りません?」
「ふん、田舎から出てきた新人冒険者か……ん?(なかなかいい骨格だな。見込みがありそうだな)私もこれから向かう所だ着いて来い。」
なんかジロジロ身体を見られたけど、バレた?
警戒しながら後をついて行くと………
「ここだ。」
え?もう着いたの?3分も過ぎないうちに着いた。
建物は2階建………入り口のドアの上に冒険者ギルドと看板があった。どう見ても隣近所の建物とあまり大差ないのだけど、マジ?
「おい!聞こえているのか?着いたぞ。」
「はい!すいません、あまりにも想像してたのと違って………」
「あぁ、そうだな、そうだった。他の支部の方が立派だからな、お前知らなかったのか?王都の本部の話を」
「話?」
「あぁ有名な話だ。最初王都に冒険者ギルドが建てられたのは大通りだったんだが、何をとちくるったか3代目のギルマスが私欲の為に土地を売り引っ越しやがった。」
何て事するんだ、その三代目。
「土地の権利は初代のギルマスが購入してたから国からも強く言えなくてな、2代目のギルマスは遺言でちゃんとわかって初代の意思を継いでたんだが、3代目のギルマスは金に目が眩んで商人に売った。んで引っ越し先がここよ。まっ、すぐにギルマスクビになったけどな………物理的に」
そう言って首を切る動きをマネして見せた。
わおっ!異世界あるあるの物理的にクビっすかマジであるんだ、怖っ。
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