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第二話 内緒のキャラメルラテ
scene5 二日酔い
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-透人-
目を覚ますと、見慣れた天井が目に飛び込んできた。
体を見ると、いつものスウェットを着ている。いつの間に寝ていたんだろう。
「いった!」
体を起こした途端、こめかみに激痛が走った。
ずくん、ずくんと疼くような頭痛が襲ってくる。
「やっと起きた?」
寝室の戸が開き、慶ちゃんが顔を覗かせる。私服姿だ。ということは今日は休日なのか。
あれ。俺は昨日、何をしていたんだっけ。
「頭いた……」
「薬、そこに置いてあるから起きて飲みな」
慶ちゃんはそれだけ言うと部屋を出て行ってしまった。
重く痛む頭を押さえてベッドから降りると、足元がおぼつかずにたたらを踏んだ。
どうにかキッチンまでやってきてテーブルにつく。慶ちゃんはオートミールを食べていた。俺の目の前には二日酔いの薬が置かれている。
「ったく、いい歳して潰れるまで飲むなんて。何考えてんだよ」
「あー……そっか、ごめんなさい……」
うっすら記憶が戻ってくる。そうだった。昨日は渡辺さんに合コンに連れて行かれて、強いお酒をあれこれたくさん飲まされたんだった。
「俺、どうやって帰ってきた?」
ミネラルウォーターをコップに注いでくれている慶ちゃんに聞く。
「ピンク色の髪の人が、部屋の前まで抱えてきた」
「ピンク?」
言われて思い出す、印象的な桜色の髪の毛。
「さく……何だっけ、名前忘れた」
呟くと、慶ちゃんが驚いた顔をする。
「初対面?会社の人じゃないの」
「会社の先輩の友達、らしい。何だっけ、桜みたいな名前……」
「お前なぁ。初対面の相手に酔い潰れた世話させたなんて」
はあ、と呆れた様に重いため息が降ってくる。
「ちゃんと月曜日謝れよ」
「はーい」
それを考えると気が重かった。
ただでさえ、仕事憂鬱なのに。
目を覚ますと、見慣れた天井が目に飛び込んできた。
体を見ると、いつものスウェットを着ている。いつの間に寝ていたんだろう。
「いった!」
体を起こした途端、こめかみに激痛が走った。
ずくん、ずくんと疼くような頭痛が襲ってくる。
「やっと起きた?」
寝室の戸が開き、慶ちゃんが顔を覗かせる。私服姿だ。ということは今日は休日なのか。
あれ。俺は昨日、何をしていたんだっけ。
「頭いた……」
「薬、そこに置いてあるから起きて飲みな」
慶ちゃんはそれだけ言うと部屋を出て行ってしまった。
重く痛む頭を押さえてベッドから降りると、足元がおぼつかずにたたらを踏んだ。
どうにかキッチンまでやってきてテーブルにつく。慶ちゃんはオートミールを食べていた。俺の目の前には二日酔いの薬が置かれている。
「ったく、いい歳して潰れるまで飲むなんて。何考えてんだよ」
「あー……そっか、ごめんなさい……」
うっすら記憶が戻ってくる。そうだった。昨日は渡辺さんに合コンに連れて行かれて、強いお酒をあれこれたくさん飲まされたんだった。
「俺、どうやって帰ってきた?」
ミネラルウォーターをコップに注いでくれている慶ちゃんに聞く。
「ピンク色の髪の人が、部屋の前まで抱えてきた」
「ピンク?」
言われて思い出す、印象的な桜色の髪の毛。
「さく……何だっけ、名前忘れた」
呟くと、慶ちゃんが驚いた顔をする。
「初対面?会社の人じゃないの」
「会社の先輩の友達、らしい。何だっけ、桜みたいな名前……」
「お前なぁ。初対面の相手に酔い潰れた世話させたなんて」
はあ、と呆れた様に重いため息が降ってくる。
「ちゃんと月曜日謝れよ」
「はーい」
それを考えると気が重かった。
ただでさえ、仕事憂鬱なのに。
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