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幕間
始まりは適当に
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この作品を作り始めたのは、二〇二四年の九月頃の事でした。
まだ地獄の暑さが続いていた頃、色々有って意図的に避けていたThe yellow monkeyの曲を久しぶりに聴こうと思い立ったのが始まりでした。
The yellow monkeyを知ったのは中学生の頃、とっくに解散した後の事でしたが、まだテレビを見る習慣が残っていたので、吉井和哉の事を知ったのがきっかけだったでしょうか。
とはいえ、この頃にはロクな記憶が無く、購入したシングルベスト盤には捨ててしまいたいほどの記憶が結びついており、十数年、アルバムを再生するどころか、その存在に触れる事さえしていませんでした。
ただ、芸能ニュースになるような出来事、そう、再結成の話などは勿論知っていましたが、なおも触れる事は意図的に避け続けていました。
それから数年、細かい活動の事など何も知りませんでしたが、気が狂うほどの酷暑、どうしても聴きたくなったのが『熱帯夜』でした。
印象的なギターリフと、古臭いからこそ漂う切ない色気。忘れるに忘れられない曲でした。
YouTubeに国内外の楽曲が公式にアップロードされ、古い曲であれば無料開放されている今、出てきたのは再結成後のコンサートのライブ映像でした。触れる事さえしなくなったアルバムを買った当時には想像も出来なかった形が其処に有りました。
きっと、The yellow monkeyが再結成するとも、権利者の許諾下で楽曲がアップロードされるとも、ましてや公式な形でライブクリップが見れるとも、音楽の聴き放題サービスに配信されているとも、あの時の私に言ったところで信じる事はないでしょう。今でさえ、想えば不思議な事なのですから。
そう、過去の自分に伝えても信じてくれないであろうこの形だからこそ、また触れられたのです。
そして、この形が叶う時まで続いていてくれた事が奇跡なのだと思いました。
The yellow monkeyに触れなくなってから、色々な事が有りました。
洋楽メタルにどっぷりはまり、其処からポストロック、ポストブラックみたいな方面にまで手を出して、とにかく色々な曲を聴きました。
それと同時に、大好きなバンドのメンバーを含め、少なくない数のミュージシャンが天国へライブをしに、あるいは地獄へライブをしに行ってしまいました。元ANGRAのアンドレ・マトス、Children of bodomのアレキシ、私にとって、全ての始まりとなったX JAPANのHEATH……続きをもっと見たかった、聴きたかった、特にX JAPANは一度限りでいい、アルバムが発売されるという狂騒を、それが誰かの遺作ではない、純粋なニュー・アルバムの発売という狂喜のままで味わってみたかった、そんな悲しい思いもしました。
とりわけHEATHの訃報は、遠くない将来に出さねばならないであろうアルバムを待ち続けている身としては、非常に辛いものでした。もう、何を聴いてもそれはHEATHの遺作になってしまう。
……その絶望感に駆られるまま、三千円を散財しました。リユニオン以降、あまり熱心に聴いていなかったHelloweenのアルバムを衝動買いしたのです。まだ、バンドが現役の内に聴きたい、と。
そんな中、The yellow monkeyは、今もまだ現在進行形の姿を見せてくれている……その中で始まったのが、この作品の制作でした。
YouTube黎明期、ひっそりとアップされた七分の動画の為に一時間の読み込みを要したADSL回線で音楽を聴いていました。
今、光回線のゲートフェイルーターに無線ルーターをつないで、公式にアップロードされたライブ映像を見て、一時間を超えるライブのプロショットのアーカイブを聴きながら筆を執っています。
その時間の流れもまた、作品に投影されていく事でしょう。
まだ地獄の暑さが続いていた頃、色々有って意図的に避けていたThe yellow monkeyの曲を久しぶりに聴こうと思い立ったのが始まりでした。
The yellow monkeyを知ったのは中学生の頃、とっくに解散した後の事でしたが、まだテレビを見る習慣が残っていたので、吉井和哉の事を知ったのがきっかけだったでしょうか。
とはいえ、この頃にはロクな記憶が無く、購入したシングルベスト盤には捨ててしまいたいほどの記憶が結びついており、十数年、アルバムを再生するどころか、その存在に触れる事さえしていませんでした。
ただ、芸能ニュースになるような出来事、そう、再結成の話などは勿論知っていましたが、なおも触れる事は意図的に避け続けていました。
それから数年、細かい活動の事など何も知りませんでしたが、気が狂うほどの酷暑、どうしても聴きたくなったのが『熱帯夜』でした。
印象的なギターリフと、古臭いからこそ漂う切ない色気。忘れるに忘れられない曲でした。
YouTubeに国内外の楽曲が公式にアップロードされ、古い曲であれば無料開放されている今、出てきたのは再結成後のコンサートのライブ映像でした。触れる事さえしなくなったアルバムを買った当時には想像も出来なかった形が其処に有りました。
きっと、The yellow monkeyが再結成するとも、権利者の許諾下で楽曲がアップロードされるとも、ましてや公式な形でライブクリップが見れるとも、音楽の聴き放題サービスに配信されているとも、あの時の私に言ったところで信じる事はないでしょう。今でさえ、想えば不思議な事なのですから。
そう、過去の自分に伝えても信じてくれないであろうこの形だからこそ、また触れられたのです。
そして、この形が叶う時まで続いていてくれた事が奇跡なのだと思いました。
The yellow monkeyに触れなくなってから、色々な事が有りました。
洋楽メタルにどっぷりはまり、其処からポストロック、ポストブラックみたいな方面にまで手を出して、とにかく色々な曲を聴きました。
それと同時に、大好きなバンドのメンバーを含め、少なくない数のミュージシャンが天国へライブをしに、あるいは地獄へライブをしに行ってしまいました。元ANGRAのアンドレ・マトス、Children of bodomのアレキシ、私にとって、全ての始まりとなったX JAPANのHEATH……続きをもっと見たかった、聴きたかった、特にX JAPANは一度限りでいい、アルバムが発売されるという狂騒を、それが誰かの遺作ではない、純粋なニュー・アルバムの発売という狂喜のままで味わってみたかった、そんな悲しい思いもしました。
とりわけHEATHの訃報は、遠くない将来に出さねばならないであろうアルバムを待ち続けている身としては、非常に辛いものでした。もう、何を聴いてもそれはHEATHの遺作になってしまう。
……その絶望感に駆られるまま、三千円を散財しました。リユニオン以降、あまり熱心に聴いていなかったHelloweenのアルバムを衝動買いしたのです。まだ、バンドが現役の内に聴きたい、と。
そんな中、The yellow monkeyは、今もまだ現在進行形の姿を見せてくれている……その中で始まったのが、この作品の制作でした。
YouTube黎明期、ひっそりとアップされた七分の動画の為に一時間の読み込みを要したADSL回線で音楽を聴いていました。
今、光回線のゲートフェイルーターに無線ルーターをつないで、公式にアップロードされたライブ映像を見て、一時間を超えるライブのプロショットのアーカイブを聴きながら筆を執っています。
その時間の流れもまた、作品に投影されていく事でしょう。
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