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第二夜 (3)
しおりを挟むまだ僕の香りを残していると思われる貴女へ
この手紙を届けた人物には驚いたことでしょう。彼のことは既にご存知かも知れませんが、辺境伯のフランシス殿です。
今、私が身を潜めている洞窟というのは、彼の領地にあります。貴女の力によって今後も護られていくであろう、魔界と隣り合わせの地であり、貴女の神聖魔法力を十二分に肌で感じることができる場所です。
僕も僕で、貴女の今宵のお相手が彼だと言うことを知っています。フランシス殿は、僕の想いを汲んでくれており、自ら使者として名乗りを上げてくれたのです。
彼は、口こそ悪いですが、心根はとても真っ直ぐで、まるで澄んだ星空に高く舞い上がる夜火のようだと感じます。
決して貴女の御身を弄んだりしないことを僕が代わって誓いましょう。
彼の中でのその一夜は、使命的な意味合いが強いはずです。護りが崩れた時、最初に踏み荒らされるのは彼の領地です。その場合、真っ先に血を流して闘うのが彼という人物なのです。自分の一挙手一投足が、そのまま領民、固有の動植物、豊かな自然の静謐を脅かすことになりかねない。そうでなければ、己が手で何としてでも守り抜くのが彼の信条です。
僕がお伝えしなくとも、当人が貴女に伝えるかもしれませんが。
もし、貴女の為に僕ができることがあれば何なりと申し付けください。フランシス殿に手紙を託せば、彼が上手く僕の元へと運ぶ算段をつけてくれるはずです。
大体、貴女の杞憂の種を察しているつもりです。
フランシス殿は僕と同等かそれ以上の魔力を感知する能力をお持ちです。抜かりなく事を済ますことができるでしょう。どうか御安心ください。
この腕に抱いた美しい肩が震えているかと思うと、胸が一層に焦げるばかりです。
辺境より愛を込めて
アルフィー
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