85 / 102
アウラ・クリムゾン。
しおりを挟む
あたしに周囲に無数の光るドラゴンが現れた。それはひとつひとつはちいさくて手のひらにすっぽりおさまるようなそんなサイズだったけど。でも。熱く光り輝くエネルギーの塊がそんなドラゴンの姿を形作って。
右手を上に掲げたあたし。光るドラゴンが充分に増えた所で、その右手を紅竜クリムゾンに向かって振り下ろす。
そして。
無数のドラゴンたちが一斉に目の前のクリムゾンに向けて放たれた!
ドラゴン達は光の渦となり紅竜クリムゾンの身体を削いで行く。
次元を遷移しながら逃げるその紅竜を追尾し、確実にその身体に当たって弾けるドラゴン達。
花火が弾けるようにその空を色とりどりの光で埋め、弾け、拡散するレッドクリムゾン。
次第にその竜の姿を保てなくなったそれは、真っ赤な球体、紅竜の核、竜玉を残すのみとなった。
あとはあれだけ!
あたしは右手に竜の意匠の入った長剣。竜を屠る剣、ドラゴンバスタードを顕現させて。
そして背中の4枚の羽を広げて飛んだ!
竜玉のみとなったその紅竜はそれでもその周囲に炎の嵐を巻き起こす。
あたしは左手のシルトガントの盾でその炎を払い、防ぎ、そのまま勢いを殺すことなく目の前の竜玉に向かって突入した。
あたしは、あたしの身長の3倍はあるかとおもわれるその大きな球体にドラゴンバスタードを振り下ろす。
ガキン! と弾かれるドラゴンバスタード。切断するまでには至らなかったけれど。
刃が当たったところから無数のヒビが伸びて。そして。その竜玉は弾けた。弾け散った。
やった?
これで、終わった?
(いや! まだだ! 中から何か出てくるぞ!)
はう? 今のはレティさま?
(ああ。君が俺ごとマジカルレイヤーで包んだからさ。まあそれよりも! よく見ろ! 前!)
うん。弾けた竜玉のそのまん中に、人影が見える。
まさか、紅竜の本体?
そのマナは莫大なエネルギー未だ健在であることを示している。
ああ。あれ。さっきまでより強い?
もう。やんなっちゃう。
うかつに切りかかればその熱量にやられそうなほど真っ赤に煮えたぎる炎を纏った人影が露わになった。
もうあれ、ただのエネルギーの塊?
そんな風にも見えるそれ。
それはだんだんと少女のような姿をを形作って行き。
って。少女? だよねどうみても。
(だな……)
目を瞑って両手を胸元に合わせるその少女。周囲の熱量をその身に吸収した? 周りの熱が引いていく。まるでその少女がはみ出した熱量を回収しているようにも見えた。
そして。
周囲の熱が全て引いて。空中にポッカリと浮かんだその少女が口を開いた。
「わたしはアウラ。アウラ・クリムゾン。あなたは? 誰?」
と、そう。幼さが残ったそんな声で。
右手を上に掲げたあたし。光るドラゴンが充分に増えた所で、その右手を紅竜クリムゾンに向かって振り下ろす。
そして。
無数のドラゴンたちが一斉に目の前のクリムゾンに向けて放たれた!
ドラゴン達は光の渦となり紅竜クリムゾンの身体を削いで行く。
次元を遷移しながら逃げるその紅竜を追尾し、確実にその身体に当たって弾けるドラゴン達。
花火が弾けるようにその空を色とりどりの光で埋め、弾け、拡散するレッドクリムゾン。
次第にその竜の姿を保てなくなったそれは、真っ赤な球体、紅竜の核、竜玉を残すのみとなった。
あとはあれだけ!
あたしは右手に竜の意匠の入った長剣。竜を屠る剣、ドラゴンバスタードを顕現させて。
そして背中の4枚の羽を広げて飛んだ!
竜玉のみとなったその紅竜はそれでもその周囲に炎の嵐を巻き起こす。
あたしは左手のシルトガントの盾でその炎を払い、防ぎ、そのまま勢いを殺すことなく目の前の竜玉に向かって突入した。
あたしは、あたしの身長の3倍はあるかとおもわれるその大きな球体にドラゴンバスタードを振り下ろす。
ガキン! と弾かれるドラゴンバスタード。切断するまでには至らなかったけれど。
刃が当たったところから無数のヒビが伸びて。そして。その竜玉は弾けた。弾け散った。
やった?
これで、終わった?
(いや! まだだ! 中から何か出てくるぞ!)
はう? 今のはレティさま?
(ああ。君が俺ごとマジカルレイヤーで包んだからさ。まあそれよりも! よく見ろ! 前!)
うん。弾けた竜玉のそのまん中に、人影が見える。
まさか、紅竜の本体?
そのマナは莫大なエネルギー未だ健在であることを示している。
ああ。あれ。さっきまでより強い?
もう。やんなっちゃう。
うかつに切りかかればその熱量にやられそうなほど真っ赤に煮えたぎる炎を纏った人影が露わになった。
もうあれ、ただのエネルギーの塊?
そんな風にも見えるそれ。
それはだんだんと少女のような姿をを形作って行き。
って。少女? だよねどうみても。
(だな……)
目を瞑って両手を胸元に合わせるその少女。周囲の熱量をその身に吸収した? 周りの熱が引いていく。まるでその少女がはみ出した熱量を回収しているようにも見えた。
そして。
周囲の熱が全て引いて。空中にポッカリと浮かんだその少女が口を開いた。
「わたしはアウラ。アウラ・クリムゾン。あなたは? 誰?」
と、そう。幼さが残ったそんな声で。
0
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
聖女の力を妹に奪われ魔獣の森に捨てられたけど、何故か懐いてきた白狼(実は呪われた皇帝陛下)のブラッシング係に任命されました
AK
恋愛
「--リリアナ、貴様との婚約は破棄する! そして妹の功績を盗んだ罪で、この国からの追放を命じる!」
公爵令嬢リリアナは、腹違いの妹・ミナの嘘によって「偽聖女」の汚名を着せられ、婚約者の第二王子からも、実の父からも絶縁されてしまう。 身一つで放り出されたのは、凶暴な魔獣が跋扈する北の禁足地『帰らずの魔の森』。
死を覚悟したリリアナが出会ったのは、伝説の魔獣フェンリル——ではなく、呪いによって巨大な白狼の姿になった隣国の皇帝・アジュラ四世だった!
人間には効果が薄いが、動物に対しては絶大な癒やし効果を発揮するリリアナの「聖女の力」。 彼女が何気なく白狼をブラッシングすると、苦しんでいた皇帝の呪いが解け始め……?
「余の呪いを解くどころか、極上の手触りで撫でてくるとは……。貴様、責任を取って余の専属ブラッシング係になれ」
こうしてリリアナは、冷徹と恐れられる氷の皇帝(中身はツンデレもふもふ)に拾われ、帝国で溺愛されることに。 豪華な離宮で美味しい食事に、最高のもふもふタイム。虐げられていた日々が嘘のような幸せスローライフが始まる。
一方、本物の聖女を追放してしまった祖国では、妹のミナが聖女の力を発揮できず、大地が枯れ、疫病が蔓延し始めていた。 元婚約者や父が慌ててミレイユを連れ戻そうとするが、時すでに遅し。 「私の主人は、この可愛い狼様(皇帝陛下)だけですので」 これは、すべてを奪われた令嬢が、最強のパートナーを得て幸せになり、自分を捨てた者たちを見返す逆転の物語。
お飾りの婚約者で結構です! 殿下のことは興味ありませんので、お構いなく!
にのまえ
恋愛
すでに寵愛する人がいる、殿下の婚約候補決めの舞踏会を開くと、王家の勅命がドーリング公爵家に届くも、姉のミミリアは嫌がった。
公爵家から一人娘という言葉に、舞踏会に参加することになった、ドーリング公爵家の次女・ミーシャ。
家族の中で“役立たず”と蔑まれ、姉の身代わりとして差し出された彼女の唯一の望みは――「舞踏会で、美味しい料理を食べること」。
だが、そんな慎ましい願いとは裏腹に、
舞踏会の夜、思いもよらぬ出来事が起こりミーシャは前世、読んでいた小説の世界だと気付く。
聖女の力は「美味しいご飯」です!~追放されたお人好し令嬢、辺境でイケメン騎士団長ともふもふ達の胃袋掴み(物理)スローライフ始めます~
夏見ナイ
恋愛
侯爵令嬢リリアーナは、王太子に「地味で役立たず」と婚約破棄され、食糧難と魔物に脅かされる最果ての辺境へ追放される。しかし彼女には秘密があった。それは前世日本の記憶と、食べた者を癒し強化する【奇跡の料理】を作る力!
絶望的な状況でもお人好しなリリアーナは、得意の料理で人々を助け始める。温かいスープは病人を癒し、栄養満点のシチューは騎士を強くする。その噂は「氷の辺境伯」兼騎士団長アレクシスの耳にも届き…。
最初は警戒していた彼も、彼女の料理とひたむきな人柄に胃袋も心も掴まれ、不器用ながらも溺愛するように!? さらに、美味しい匂いに誘われたもふもふ聖獣たちも仲間入り!
追放令嬢が料理で辺境を豊かにし、冷徹騎士団長にもふもふ達にも愛され幸せを掴む、異世界クッキング&溺愛スローライフ! 王都への爽快ざまぁも?
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
そのご寵愛、理由が分かりません
秋月真鳥
恋愛
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
私生児聖女は二束三文で売られた敵国で幸せになります!
近藤アリス
恋愛
私生児聖女のコルネリアは、敵国に二束三文で売られて嫁ぐことに。
「悪名高い国王のヴァルター様は私好みだし、みんな優しいし、ご飯美味しいし。あれ?この国最高ですわ!」
声を失った儚げ見た目のコルネリアが、勘違いされたり、幸せになったりする話。
※ざまぁはほんのり。安心のハッピーエンド設定です!
※「カクヨム」にも掲載しています。
冷遇されている令嬢に転生したけど図太く生きていたら聖女に成り上がりました
富士山のぼり
恋愛
何処にでもいる普通のOLである私は事故にあって異世界に転生した。
転生先は入り婿の駄目な父親と後妻である母とその娘にいびられている令嬢だった。
でも現代日本育ちの図太い神経で平然と生きていたらいつの間にか聖女と呼ばれるようになっていた。
別にそんな事望んでなかったんだけど……。
「そんな口の利き方を私にしていいと思っている訳? 後悔するわよ。」
「下らない事はいい加減にしなさい。後悔する事になるのはあなたよ。」
強気で物事にあまり動じない系女子の異世界転生話。
※小説家になろうの方にも掲載しています。あちらが修正版です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる