24 / 66
貰ってくれたら。
しおりを挟む
キラキラと輝く石をふんだんに使い、その周囲に金を糸状に伸ばして編む。
繭玉のような金の網の中でコロコロと転がる真っ赤な石。
ふふ。なんだかマクギリウスの瞳の色みたいだわ。
そんなことを思いながら、金の繭玉に鎖をつなげネックレスにしていく。
真っ赤な石には魔法陣を閉じ込める。
マギアスコードと呼ばれる特殊な呪文が込められた魔法陣は、お守りとしての効果だけでなく、つけている人の魔力をも増強させる効果がある。
攻撃を受けるとそこに閉じ込められた魔力が解放され、攻撃した側に同等の威力で反撃をするのだけど、いかんせんひとつのお守りに込められる魔力は一回分であることと、その魔法陣が発動した際にはお守り自体も衝撃で破損してしまうのが残念なところ。
もっと簡易なものなら量産もできるだろうけどこのお守りは魔力の込め方にも工夫が必要なので、作るのには結構時間がかかるし、それに暴発する危険もないではないからあんまり一般には出回らないものだったりもする。
それでも。
王族の人ならたいていこういうお守りを持っているものだし、わたくしも自分の分なら気兼ねなく作れるから。
魔力を込め終わると真っ赤な石がうっすらと光り、より神秘的に見えたりもする。
うん。やっぱりこういうのに没頭している時間の方が楽しい。
この山小屋には天井にも壁にも防御の魔法陣が埋め込んである。
板状に加工した魔石を壁のモルタルの中に敷き詰めて埋め込んであるのだ。そこに特殊な魔法陣で一面にマナの幕を張るようにしてあるんだけど、そこが一工夫されていて、魔法攻撃をもし受けた場合にその魔力を吸収して魔石の板に返し、その魔力をまた防御の魔法陣を形成するマナに変換するといった仕組みになっているんだよね。
だから、この山小屋でならわたくしはどんだけでも失敗ができる。
失敗した時の魔力も無駄にならないんだもの。
それってすごく、イイよね?
こんど上手にできたらマクギリウスにもあげよう。
って言うか、マクギリウスったら貰ってくれるかしら?
もし貰ってくれたら、わたくしの魔力をマクギリウスが纏ってくれることになる。
それってとっても嬉しい。
うれしいんだもの。
♢ ♢ ♢
ラインハルト様は王都に帰ることになった。
マクギリウスは怒って居たけどしょうがない。
お祖父様から何か言いふくめられたのか、それ以上は口を出さなかった。
わたくしは……。
ここでこうしてマクギリウスと二人幸せに過ごせたらそれでいい。
あ、もちろんフィリアにも幸せになってほしい。
まったりと、こうして魔法のお守りをつくって暮らせたら。
それが一番しあわせなのだもの……。
繭玉のような金の網の中でコロコロと転がる真っ赤な石。
ふふ。なんだかマクギリウスの瞳の色みたいだわ。
そんなことを思いながら、金の繭玉に鎖をつなげネックレスにしていく。
真っ赤な石には魔法陣を閉じ込める。
マギアスコードと呼ばれる特殊な呪文が込められた魔法陣は、お守りとしての効果だけでなく、つけている人の魔力をも増強させる効果がある。
攻撃を受けるとそこに閉じ込められた魔力が解放され、攻撃した側に同等の威力で反撃をするのだけど、いかんせんひとつのお守りに込められる魔力は一回分であることと、その魔法陣が発動した際にはお守り自体も衝撃で破損してしまうのが残念なところ。
もっと簡易なものなら量産もできるだろうけどこのお守りは魔力の込め方にも工夫が必要なので、作るのには結構時間がかかるし、それに暴発する危険もないではないからあんまり一般には出回らないものだったりもする。
それでも。
王族の人ならたいていこういうお守りを持っているものだし、わたくしも自分の分なら気兼ねなく作れるから。
魔力を込め終わると真っ赤な石がうっすらと光り、より神秘的に見えたりもする。
うん。やっぱりこういうのに没頭している時間の方が楽しい。
この山小屋には天井にも壁にも防御の魔法陣が埋め込んである。
板状に加工した魔石を壁のモルタルの中に敷き詰めて埋め込んであるのだ。そこに特殊な魔法陣で一面にマナの幕を張るようにしてあるんだけど、そこが一工夫されていて、魔法攻撃をもし受けた場合にその魔力を吸収して魔石の板に返し、その魔力をまた防御の魔法陣を形成するマナに変換するといった仕組みになっているんだよね。
だから、この山小屋でならわたくしはどんだけでも失敗ができる。
失敗した時の魔力も無駄にならないんだもの。
それってすごく、イイよね?
こんど上手にできたらマクギリウスにもあげよう。
って言うか、マクギリウスったら貰ってくれるかしら?
もし貰ってくれたら、わたくしの魔力をマクギリウスが纏ってくれることになる。
それってとっても嬉しい。
うれしいんだもの。
♢ ♢ ♢
ラインハルト様は王都に帰ることになった。
マクギリウスは怒って居たけどしょうがない。
お祖父様から何か言いふくめられたのか、それ以上は口を出さなかった。
わたくしは……。
ここでこうしてマクギリウスと二人幸せに過ごせたらそれでいい。
あ、もちろんフィリアにも幸せになってほしい。
まったりと、こうして魔法のお守りをつくって暮らせたら。
それが一番しあわせなのだもの……。
94
あなたにおすすめの小説
『恋心を凍らせる薬を飲みました』 - 残りの学園生活、どうぞご自由にお遊びください、婚約者様
恋せよ恋
恋愛
愛されることを諦めた。だから、私は心を凍らせた。
不誠実な婚約者・ユリアンの冷遇に耐えかねたヤスミンは、
伝説の魔女の元を訪れ、恋心を消し去る「氷の薬」を飲む。
感情を捨て、完璧な「人形」となった彼女を前に、
ユリアンは初めて己の罪と執着に狂い始める。
「お願いだ、前のように僕を愛して泣いてくれ!」
足元に跪き、涙を流して乞う男に、ヤスミンは冷酷に微笑む。
「愛?……あいにく、そのような無駄な感情は捨てましたわ」
一度凍りついた心は、二度と溶けない。
後悔にのたうち回る男と、心を凍らせた冷徹な公爵夫人の、
終わりのない贖罪の記録。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
真実の愛のお相手様と仲睦まじくお過ごしください
LIN
恋愛
「私には真実に愛する人がいる。私から愛されるなんて事は期待しないでほしい」冷たい声で男は言った。
伯爵家の嫡男ジェラルドと同格の伯爵家の長女マーガレットが、互いの家の共同事業のために結ばれた婚約期間を経て、晴れて行われた結婚式の夜の出来事だった。
真実の愛が尊ばれる国で、マーガレットが周囲の人を巻き込んで起こす色んな出来事。
(他サイトで載せていたものです。今はここでしか載せていません。今まで読んでくれた方で、見つけてくれた方がいましたら…ありがとうございます…)
(1月14日完結です。設定変えてなかったらすみません…)
【完結】殿下、自由にさせていただきます。
なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
これ以上私の心をかき乱さないで下さい
Karamimi
恋愛
伯爵令嬢のユーリは、幼馴染のアレックスの事が、子供の頃から大好きだった。アレックスに振り向いてもらえるよう、日々努力を重ねているが、中々うまく行かない。
そんな中、アレックスが伯爵令嬢のセレナと、楽しそうにお茶をしている姿を目撃したユーリ。既に5度も婚約の申し込みを断られているユーリは、もう一度真剣にアレックスに気持ちを伝え、断られたら諦めよう。
そう決意し、アレックスに気持ちを伝えるが、いつも通りはぐらかされてしまった。それでも諦めきれないユーリは、アレックスに詰め寄るが
“君を令嬢として受け入れられない、この気持ちは一生変わらない”
そうはっきりと言われてしまう。アレックスの本心を聞き、酷く傷ついたユーリは、半期休みを利用し、兄夫婦が暮らす領地に向かう事にしたのだが。
そこでユーリを待っていたのは…
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
私は、夫にも子供にも選ばれなかった。
その事実だけを抱え、離縁を突きつけ、家を出た。
そこで待っていたのは、最悪の出来事――
けれど同時に、人生の扉がひらく瞬間でもあった。
夫は愛人と共に好きに生きればいい。
今さら「本当に愛していたのは君だ」と言われても、裏切ったあなたを許すことはできない。
でも、子供たちの心だけは、必ず取り戻す。
妻にも母にもなれなかった伯爵夫人イネス。
過去を悔いながらも、愛を手に入れることを決めた彼女が辿り着いた先には――
本日、私の妹のことが好きな婚約者と結婚いたしました
音芽 心
恋愛
私は今日、幼い頃から大好きだった人と結婚式を挙げる。
____私の妹のことが昔から好きな婚約者と、だ。
だから私は決めている。
この白い結婚を一年で終わらせて、彼を解放してあげることを。
彼の気持ちを直接聞いたことはないけれど……きっとその方が、彼も喜ぶだろうから。
……これは、恋を諦めていた令嬢が、本当の幸せを掴むまでの物語。
【完結】愛したあなたは本当に愛する人と幸せになって下さい
高瀬船
恋愛
伯爵家のティアーリア・クランディアは公爵家嫡男、クライヴ・ディー・アウサンドラと婚約秒読みの段階であった。
だが、ティアーリアはある日クライヴと彼の従者二人が話している所に出くわし、聞いてしまう。
クライヴが本当に婚約したかったのはティアーリアの妹のラティリナであったと。
ショックを受けるティアーリアだったが、愛する彼の為自分は身を引く事を決意した。
【誤字脱字のご報告ありがとうございます!小っ恥ずかしい誤字のご報告ありがとうございます!個別にご返信出来ておらず申し訳ございません( •́ •̀ )】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる