11 / 61
レイス収納。
しおりを挟む
とりあえずこの弾け飛んだ樹々を少しは片付けておかないと、かな。
他にも色々魔法を試してみたいところだけど、周りに迷惑のかからない場所でやらないと大変なことになるかも。
それに。
あたしがゲームのマキナ並みにチートだとすればきっとこの世界ではほぼ敵なしなのだろうから。
平穏無事に生きていこうとか思ったら、今のままEランク冒険者ってことにしておくのは結構隠れ蓑になっていいのかも。
禍転じて福? じゃないけれど、下手に国家やそういう機関に目をつけられるのもちょっと嫌。
かといって別に国中を敵に回したいわけじゃ無いもの。
あたしの望みはこの世界で平穏無事に暮らすこと。
戦いばっかりも嫌だし必要以上にモンスターの命を刈り取るのも嫌。
ゲームの中でだって経験値上げのために弱いモンスターを虐殺するスタイルはどうにも性に合ってなかったし。
そう思いながら林の入り口を眺めてみるとほんと結構悲惨なことになっていた。
これ、完全に入り口塞がれてない?
どうしようか。
倒れた木が横倒しに林の入り口付近を塞いでる。
弾けて飛んだ木が他の木に当たりひしゃげて曲がったのもあるし。
ゲームの中だったら木を斧で切り倒したら勝手に木材に変わってた。
伐採スキルや製材スキルは持ってるだけで適用される感じ?
だから具体的にどうこう作業するなんて考えたこともなかったな。
まあゲームだからね。って言ってしまえばそうなんだけど困った。
これは。
完全に倒れている樹々をどかし、そしてひしゃげている木は元から伐採してやらないと腐るだけ。
結構な手間だよね。
なんとかならないかなぁとか思いつつ手を伸ばしてみる。って届くわけないけど。
と、思ったけど、ちょっと、あれ?
あたしは手を伸ばそうとそう意識しただけだった。
だけど。
魂《レイス》のゲートから、心の手がするるっとのび。
手前の木を一本持ち上げたのだ。
見えないけど。
ううん、感じる。
マナで形作られた心の手がするるっと伸び、そうして大きな木を軽々持ち上げたのだ。
まさか、もしかしたら。
するっとゲートから伸びた手なら、また引っ込めることもできる?
あたしはその木を持ったままのマナの手を、ゲートにしまう。
手と一緒にするるっとゲートの中に入っていく大きな枝付きの丸太。
あぁあぁ、これは。
あたしのアイテムボックスはあたしの魂《レイス》の中にちゃんとあった。
この魂《レイス》の広大な空間は収納にも使える?
ふふ。
あはは。
そっかそういうことか。
あたしはマナの手を伸ばし、倒れている木を魂《レイス》に引き込み収納する。
折れ曲がった木は根元から風の刃で切断し、それも片付けて。
レイスの中を心眼を凝らしてみると、そこにはちゃんと収納してあったアイテムが全て揃っていた。
あたしの愛用の防具も武器も。
マジックアイテムも。
レイス収納。
アイテムボックスはそういう形で今のあたし、マキナにもちゃんと残っていたのだった。
他にも色々魔法を試してみたいところだけど、周りに迷惑のかからない場所でやらないと大変なことになるかも。
それに。
あたしがゲームのマキナ並みにチートだとすればきっとこの世界ではほぼ敵なしなのだろうから。
平穏無事に生きていこうとか思ったら、今のままEランク冒険者ってことにしておくのは結構隠れ蓑になっていいのかも。
禍転じて福? じゃないけれど、下手に国家やそういう機関に目をつけられるのもちょっと嫌。
かといって別に国中を敵に回したいわけじゃ無いもの。
あたしの望みはこの世界で平穏無事に暮らすこと。
戦いばっかりも嫌だし必要以上にモンスターの命を刈り取るのも嫌。
ゲームの中でだって経験値上げのために弱いモンスターを虐殺するスタイルはどうにも性に合ってなかったし。
そう思いながら林の入り口を眺めてみるとほんと結構悲惨なことになっていた。
これ、完全に入り口塞がれてない?
どうしようか。
倒れた木が横倒しに林の入り口付近を塞いでる。
弾けて飛んだ木が他の木に当たりひしゃげて曲がったのもあるし。
ゲームの中だったら木を斧で切り倒したら勝手に木材に変わってた。
伐採スキルや製材スキルは持ってるだけで適用される感じ?
だから具体的にどうこう作業するなんて考えたこともなかったな。
まあゲームだからね。って言ってしまえばそうなんだけど困った。
これは。
完全に倒れている樹々をどかし、そしてひしゃげている木は元から伐採してやらないと腐るだけ。
結構な手間だよね。
なんとかならないかなぁとか思いつつ手を伸ばしてみる。って届くわけないけど。
と、思ったけど、ちょっと、あれ?
あたしは手を伸ばそうとそう意識しただけだった。
だけど。
魂《レイス》のゲートから、心の手がするるっとのび。
手前の木を一本持ち上げたのだ。
見えないけど。
ううん、感じる。
マナで形作られた心の手がするるっと伸び、そうして大きな木を軽々持ち上げたのだ。
まさか、もしかしたら。
するっとゲートから伸びた手なら、また引っ込めることもできる?
あたしはその木を持ったままのマナの手を、ゲートにしまう。
手と一緒にするるっとゲートの中に入っていく大きな枝付きの丸太。
あぁあぁ、これは。
あたしのアイテムボックスはあたしの魂《レイス》の中にちゃんとあった。
この魂《レイス》の広大な空間は収納にも使える?
ふふ。
あはは。
そっかそういうことか。
あたしはマナの手を伸ばし、倒れている木を魂《レイス》に引き込み収納する。
折れ曲がった木は根元から風の刃で切断し、それも片付けて。
レイスの中を心眼を凝らしてみると、そこにはちゃんと収納してあったアイテムが全て揃っていた。
あたしの愛用の防具も武器も。
マジックアイテムも。
レイス収納。
アイテムボックスはそういう形で今のあたし、マキナにもちゃんと残っていたのだった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
14
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる